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2008年04月25日

【時間術】「見える化で社員の力を引き出すタイムマネジメント」行本明説


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見える化で社員の力を引き出すタイムマネジメント

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、私にとっての鬼門である「タイムマネジメント」

現時点で、アマゾンのページにあまりにもデータがない(というか画像もないです(汗))ので、著者である行本さんに関して、他書の著者略歴から(汗)。

行本 明説
1955年北海道生まれ。1989年から英国で開発されたセルフマネジメント手法「A Time」の極東での普及に着手。その後「セルフマネジメントスキルBook」「ザウルスで仕事革命」「続・ザウルスで仕事革命」(共にTBSブリタニカ)を上梓し、独自のマネジメント理論と手法を、出版、セミナー等で展開。1998年に「仕事を科学する」(東洋経済新報社)を出版後、いち早くWebでのセミナーにも着手。日本では数少ないタイム・セルフマネジメント専門のコンサルタント。ザウルスブームの火付け役の一人、指導企業・団体は100社を超える。株式会社仕事の科学研究会代表。NPO法人日本タイムマネジメント普及協会副理事長


◆経歴を見る限り、本格的な「タイムマネジメント」のコンサルタントさんのようです。

てか、「NPO法人日本タイムマネジメント普及協会」なんてステキな組織があったなんて(笑)。

何やらこれはホンモノのヨカンが!


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【目次】

PROLOGUE ビジネスマンの時間価値を国際比較してみよう
 日本のホワイトカラーの生産性はG7で最下位

1 なぜ、ホワイトカラーの生産性は向上しないのか?
 ムダ探しのムダ―生産性向上は「大事」の特定から始まる
 ビジネスプロセスの幻想―BP分析で仕事の「見える化」は実現できない ほか

2 仕事の「見える化」を達成するための12の法則
 『星の王子さま』の狐の話―両極併存で考えれば、仕事の本質が見えてくる
 社長の仕事と新入社員の仕事―すべての仕事は2つの種類に分類できる ほか

3 「事例解説」こうして生産性は一気に向上した!
 個人の事例―1日の一番「大事」を追っかけて達成感を味わう
 チームの事例1―リーダーシップの検証から解決の糸口を探る ほか

People‐Ready Business これが「社員力」を「経営力」にする特効薬だ!
 情報フローのマネジメント―ITには膨大な時間情報が眠っている
 コミュニケーションとIT―仕事の6割以上はコミュニケーション ほか

巻末資料 すぐに役立つタイムマネジメント・シート
 仕事の棚卸しシート
 デイリープランニング ほか


【ポイント】

■ホワイトカラーの生産性

⇒日本は生産現場の生産性世界でもトップクラスだが、ホワイトカラーが入ると生産性はG7でビリOECD加盟国30カ国中でも19位

⇒ホワイトカラーの生産性の低さは、日本の特異性ともいえる


■なせ、ホワイトカラーの生産性は向上しないのか?

⇒生産現場は「大事」がはっきりしているので「ムダとり」がしやすいが、ホワイトカラーは「大事」がはっきりしていないので、同じやり方ではダメ

⇒生産現場は「ビジネスプロセス分析」で仕事の可視化は可能だが、ホワイトカラーでは不可能

⇒大事な仕事、それも「自分一人」でやる大事な仕事を「記憶から記録」にシフトするだけで、個人の生産性は向上する


■「6つの仕事」という概念

●分類の仕方

⇒仕事には「事前にわかる」ものと「突発・割り込み」の仕事があり、後者をとりあえず「X」仕事として把握

仕事の処理の仕方を考えると「今やる」「後でやる」かの2つの方法しかない

仕事の処理の主体を考えると、「自分がやる」「他人がやる(でもよい)」の2つがある


●6つの仕事

⇒事前に分かる仕事・・・
「今、自分がやる」(A)
「後で、自分がやる」(B)
「今、後関係なく、他人でもよい」(C)



⇒突発・割り込みの仕事・・・
「突発で、今自分がやる」(AX)
「突発で、後で自分がやる」(BX)
「突発で他人でもよい」(CX)



●分析する

⇒1日の仕事が終わったら、朝から順にやった仕事を振り返り、上記の6つの仕事に分類する

各々に使った時間を集計すると、自分の仕事が「見える化」できる


■生産性向上の方策

「仕事の棚卸し」をルールにする

⇒1日のプランニングでその日の一番大事な仕事をはっきりさせ、それを処理することによって達成感を味わう


■リーダーの仕事の4象限

●分類

「ルーティン/パフォーマンス」で区切られた象限・・・「業績管理」

「ルーティン/リソーセス」で区切られた象限・・・「人材育成」

「プロジェクト/パフォーマンス」で区切られた象限・・・「新規顧客開拓」

「プロジェクト/リソーセス」で区切られた象限・・・「地域貢献やサークル活動」


●対応

⇒仕事の棚卸しをして、仕事の象限ごとにプロットをし、バランスを精査する


■マイクロソフトのタイムマネジメント・プロセス

⇒STEP1:「稼動実績の入力」・・・Outlook&InfoPath

⇒STEP2:「個人、組織の稼動データの公開」・・・SharePoint Server

⇒STEP3:「データ分析の実施」・・・Office 2007


【感想】

◆本書はモノクロながらも図がかなり多く、理解のしやすさ、という点ではなかなかのものでした。

また、上記で挙げた「6つの仕事」という考え方は、個人的には「目からウロコ」

かつ、それらを記録することによって、自分の仕事が「見える化」できそうに感じています。

・・・えーっと、そこには「ブログ執筆」は入れていいんでしょうか(爆)?


◆私の場合、本業で言うなら、「他人でもよい」(C)という部分が欠けており、この辺をうまくアウトソーシングしなくては、と思っているのですが。

また、3月決算の会社の法人税申告が集中する来月5月は、「今、自分がやる」仕事だらけ(汗)。

あらかじめ、投入時間は昨年実績等から見当が付くので、上手くリソース配分をしていきたいと思っています。

もっとも、「突発仕事」に関しては、事前に読めないのがちょっとツライ・・・(涙)。


◆第4章にあたる部分は、マイクロソフト株式会社が原稿を作成しているだけあって、マイクロソフトの製品が活躍しまくり(笑)。

ただ、

 前述のように「Exchange Server」と「Windows Mobile」を利用していれば、自動的にサーバーを介して最新の予定が確認でき、入力した予定はサーバーを介して「Outlook」に反映されます。

とか書かれても、いかんせん大掛かりなものはできないんですよね。

  (´・ω・`)ショボーン

マイクロソフト製品で活用しているのは、相変わらず、日勤表に使っているExcelだけなワタクシ・・・(汗)。


◆なお、巻末資料の「タイムマネジメント・シート」は、本文内でも活用されているもので、同じもののブランクバージョンを手に入れることができます。

ここは結構お得感ありますね。

さっそくコピーしてみました。

f17b916c.jpg














◆一番上見開き左側が「デイリープランニング」で、右側が「仕事の棚卸しシート」です・・・って、小さくて見えませんね(汗)。

自分で書くにもちょっと小さかったので、141%拡大して、それぞれA4サイズにしたものが、その下です(やっぱり字までは見えませんか(笑))。

いい加減、3日坊主のクセを直したいので、とりあえず、毎日書かなくても良さそうな棚卸しからやってみます!


タイムマネジメント好き(苦手(笑)?)なアナタに!

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見える化で社員の力を引き出すタイムマネジメント


【関連記事】

【時間管理&仕事術】「儲かる会社にすぐ変わる! 社長の時間の使い方」吉澤 大(2008年02月28日)

【ホワイトカラーの生産性向上】「デッドライン仕事術」吉越浩一郎(2007年12月20日)

【仕事術】「もっと短時間で仕事を片づける方法」岡本象太(2007年12月29日)

【真打登場!】「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」勝間和代(2007年10月17日)

【仕事術】できる人のスピード仕事術(2007年06月07日)

【時間の投資】「レバレッジ時間術」本田直之(2007年06月05日)

「TIME HACKS!」小山龍介(2007年02月21日)


【編集後記】

◆このブログの運営その他でお世話になっているこばやしさんのメルマガ(「知識をチカラに!」)で知った一冊。

ポジショニング戦略[新版]
海と月社
アル・ライズ(著)ジャック・トラウト(著)フィリップ・コトラー(序文)(著)川上純子(翻訳)
発売日:2008-04-14
おすすめ度:5.0

私と違って(笑)、「正統派のビジネス本」を多く扱われているこばやしさんのオススメ(と私は読みました)ですから、多分アタリの予感。

私はGWもモロに仕事漬けなので、ぶ厚い本はちょっと(笑)。


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