2008年04月19日
【英語と子ども】「早期英語教育にモノ申す」末木佐知
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ムスメ&ムスコを持つ私にとっても無関係ではない「早期英語教育」に関する一冊。著者の末木佐知さんについて、アマゾンに紹介がないので、出版社のページから引用します。
なるほど、お受験についてお詳しそうですね(汗)。学習院女子短大卒業後、三菱商事に入社。大手企業のOL500人以上からなる「丸の内OL研究所」設立。自らも結婚・離婚・起業・高齢出産、未婚ママなどを経験し、女性目線で講演、執筆活動などを勢力的に行う。2008年4月、学童保育『こどもみらい塾』を恵比寿にオープン。主な著書は「お受験ナビ」「お受験するかしないか決断できる本」「0歳からの未来設計 」など。
◆なお、もうお子さんがある程度大きい方でも、本書から得られる情報は決してムダにはならないと思います。
丁度我が家でも、ヨメが看護系の大学院で、英語での授業があるそうなので、家族揃って英語の勉強もいいかも(口だけ(汗)?)。
私だけ置いてかれる可能性が「無きにしもあらず」なんですが・・・(汗)。

【目次】
第1章 インターナショナルスクールの現状
インターナショナルスクールを選ぶ人たち
インターナショナルスクールブーム ほか
第2章 早期英語教育がブームになった理由
プリスクールや幼児教室の進出と広告効果
専門家の言葉の検証
第3章 インターナショナルスクールの経験者の声
インターナショナルスクールを選んだ理由
インターナショナルスクール受験のための親の英語力 ほか
第4章 海外在住日本人の経験談
ネイティブの発音の必要性なし!
アメリカで暮らしてわかった英語を話すコツ ほか
第5章 本当の意味での早期幼児教育とは?
早期幼児教育の多種多様化
自分なりの子育て論を考えてみる(ワークショップ)
【ポイント】
■インターナショナルスクールとプリスクールの違い
⇒「プリスクール」とは、「未就学児を英語の環境で保育したり、遊んだり、教育したりする施設」を言う⇒それに対しインターナショナルスクールとは、従来からある小学校から高校までの一貫校の学校を指す
⇒ただし、プリスクールであっても、学校名に「インターナショナルスクール」と付けても構わないので混乱する人が増えている(「従来のインターナショナルスクールの付属幼稚園と誤解する」等)
■「インターナショナルスクール基礎の基礎Q&A」より
⇒基本的に在日外国人の子どものための学校なので、外国籍の子どもが最優先される⇒その次に在校生のご兄弟や子ども、次が日本人の帰国子女であり、一般の日本人の受け入れには消極的
⇒予約すれば、キャンセル待ちで入ることができるところもある
⇒入学のための面接はすべて英語で行われるため、両親の英語力が必要になる
⇒一貫校のほとんどがハイスクールまでなので、子どもの将来を見据えて選ぶ必要がある
■「インターナショナルスクール経験者の声」より
●日本語について⇒インターナショナルスクールでは日本語はオプション授業なので、日本人でありながら日本語を習得する努力が必要なケースも
●学校の体制の違い
⇒子どもが学校の勉強についてこれない責任は、学校ではなく「家庭」にある、というスタンス
⇒学校が躾をするという気はなく、躾は各家庭で
⇒図書室などで上級生が下級生の勉強をみてあげていたのも、ボランティアではなくてバイトだった
●プリスクールからお受験へ
⇒プリスクールから日本の幼稚園に入学しようとすると、プリスクールは海外の感覚なので弊害がある
⇒よく言えば「個性が伸びる」かもしれないが、協調性は全くない
⇒小学校受験で重要なのは「行動観察」という項目で、特に「協調性」は最重要ポイントなので、プリスクール出身者は不利
■英語ができる子?
⇒乳幼児から英会話をさせてそのまま継続させるのは難しく、小学校にあがっても英語環境にないと、すぐ忘れてしまう⇒未就学児に英語を習わせる場合、親として意識して考えるべきことは、「英語ができる子」ではなく、「英語が好きな子」になるよう心がけるということ
⇒傾向として、英語が話せない両親ほど、早期英語教育に熱心
■英語を話すコツ(米国在住13年のF子さんの場合)
⇒英語が通じなければ言いなおす(それを恥ずかしがらない)⇒さらに通じないときはスペルアップする(スペルを紙に書いて教えて伝える)
⇒どんな手段をとっても、わかってもらうまで、伝える手段を考え続け試す
【感想】
◆私が以前住んでいた目黒区界隈では、お子さんの英語教育に熱心な家庭がずい分多かった記憶があります。また、ムスメの保育園では、ご両親のどちらか若しくは二人ともが帰国子女だった場合には、家庭内でも英語で話しているというケースも結構あり、正直ワタクシはちょっとビビッておりました。
そうでなくとも、当時仲の良かった同じマンションのご家庭は、旦那さんがアメリカ人(日本語がほとんどダメ)で、ハーフのお子さんも家庭内では英語オンリー。
なんだか、その頃は「英語ぐらいたしなまないとダメ」みたいな雰囲気があっていたわけなんですよ(汗)。←被害妄想気味
◆一方私は、自分が大学生時に短期語学留学で、「集中して詰め込めば何とかなる」と感じたこともあり(「レバレッジ英語勉強法」的と言えますね(笑))、それほどムスメの英語には熱心ではありませんでした。
また、上記ポイントにもありますように、継続して英語を使う環境がないと、身につけたものも簡単に失われるということも「自分でかつて歩んできた道」(笑)なのでよく理解できます。
いや、私も帰国時までは、かなりの速度で英語喋ってたんですが、あっつーまにダメになりましたし(遠い目)。
◆それとは別に、ムスメはベネッセの策略(?)にハマって、普通の日本語の「しまじろう」DVDの宣伝経由で、「こどもちゃれんじ English」なるものを現在受講しております。
コレの付録教材がまた、よく出来てるんですよね(笑)。
今来ているのが「Englee」という英語学習機。
ベネッセのサイトのQ&Aより。
・・・なんだか父親のもってるグッズより高性能っぽい予感(汗)。Q1 イングリーって何ですか?
A1 4歳〜6歳のお子さまが、いつでもどこでも、自分でセットしてすぐに学習が始められるペンタッチ型の英語学習機です。
東京大学 大学院情報学環 准教授の山内祐平先生と、玩具のプロ「セガトイズ」との産学協同による開発です。また、デザインはGood Design賞を受賞しているプロダクトデザイナー澄川伸一氏に「子どもがワクワクする」「長く使える」「学習機」というコンセプトで依頼をし、完成した〈こどもちゃれんじ English〉オリジナルの教材です。
詳細は上記サイトからご覧下さい(個別ページがないので)。
◆だからといって、私はムスメに英語が得意になって欲しいとかいうことは全然なくて、むしろ「好きだったらやれば?」程度のノリです。
それでムスメが「もっと英語がやりたい」、と言えばそっち方面を考えるし、歌や踊りも好きみたいなので、別にそっちでもよし。
そういう意味では、相変わらず教育に不熱心な親なんですよー(汗)。
◆ただ世間一般的には、英語ができた方がよいでしょうし、早くから学習すると「英語脳」やら「英語耳」が身につく、という話もあります(本書では必ずしも肯定的ではないですが)。
ちょっとでも「子どもに英語を学ばせたい」と思われた方は、本書を一度手に取ってみてはどうでしょうか?
読みやすい内容とページ数なのであっつーまに読みきれます。
英語を学ばせるにはそれからでも遅くはありません(汗)!
【関連記事】
【英語】「レバレッジ英語勉強法」本田直之(2008年04月04日)【英語学習】「留学なしでTOEIC985点 彼女は何を選んで勉強したのか」&「カリスマ税理士のオススメ英語書籍」(2008年03月19日)
【英語勉強法】「できる人の英語勉強法」安河内哲也(2007年12月21日)
【「超」留学?】「28歳からのぶっつけ留学成功法」平川理恵(2007年09月21日)
【英語】「英語学習7つの誤解」大津由紀雄(2007年08月19日)
【編集後記】
◆子どもネタということで、こんな一品を(笑)。「150色クレヨン」だなんて、大人でも欲しくなります。
ご家庭のインテリアにどうですか(爆)?

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驚いたり納得したり大笑いしたり楽しい数十分を過ごさせて戴きました♪
英語上達のカギは義務感でなく楽しむ事、とは川島教授(確か教授は先生とは違うので先生と呼ぶのは失礼な事でしたよね…)のご本で知りましたが、小学生の頃英語が好きで教師さえ目指し、アメリカ人の教授、イギリス人の経営者、中国人の元政治家秘書の友人達と社会貢献の為マスターしたいのに未だにマスター出来ないのは義務感や環境でなく自助論に関わります…ヨネ(涙)
英語は私自身も今やてんでダメなので、国内で日本語で生活しながら英語力を伸ばす方法というのがよくわかっておりません(汗)。
逆に英語圏の国に行ってしまえば、英語だけで考え、英語だけ口にし、耳にするので、ある程度時間があれば何とかなると未だに思ってるんですが(笑)。
こうして記事を書くたびに、多少なりとも後ろめたいのも事実でございます(汗)。
わが家は「英語の習い事行ってもいいよ、行く?行く???」と誘っても「別にいい。行かへん」と言うのでなりゆきまかせです。
この春、中学。
英語が始るので、どうなることやらです。
とにかく「無理やり」というのはよくないみたいですね。
ウチも今後はどうなるかわかりません。
とにかく父親(私(笑))が、英語苦手なんで(汗)。
それと、megさんブログランキング外しちゃったんですね。
応援しそこないました(笑)。