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2008年04月07日

【人脈】「一生モノの人脈力」キース・フェラッジ


一生モノの人脈力
ランダムハウス講談社
森田 由美(翻訳)
発売日:2008-03-26
おすすめ度:4.0


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、すでにケイエムさんのブログでご紹介済みの一冊。

実は私も聖幸さんのブログで拝見していて、買おうかどうか迷っていました。

何故なら私は、復刊前の絶版本の方を持っていたから(爆)!
   ↓
一生モノの人脈力
ランダムハウス講談社
タール・ラズ(翻訳)森田由美(翻訳)
発売日:2006-07-20
おすすめ度:4.5


◆さて、上記聖幸さんの記事にあるように、この本、本田直之さんの「レバレッジシンキング」のおすすめブックリストで紹介され、絶版本が高値で取引されていました。

今般、新版を改めて読み直してみると、今さらのように見逃せないポイントが満載!

人脈づくりを考える方なら、マジで必読かと(汗)。


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【目次】

第1部 心がまえ編 人脈とは何か
 第1章 あなたも"成功者クラブ"の一員になれる
 第2章 損得を考えないこと
 第3章 はっきりした人生の目標をもつ ほか

第2部 基本編 人と出会うときには
 第7章 出会う前、準備は周到に
 第8章 目的に合わせたリストづくり
 第9章 はじめての電話で成功する方法

第3部 応用編 自分を売りこみ、恩を返す
 第17章 おもしろいヤツになろう
 第18章 「自分」というブランドをつくる
 第19章 入るクラブがなければ自分でつくろう!


【ポイント】

■人脈に関する「心がまえ」あれこれ

⇒お金がないことだけが貧しさではなく、自分の成長を手助けしてくれる人がいないのも、貧しさのひとつ

⇒他人を助けるのと同じくらい自分も積極的に助けを求めなければ、人間関係はバランスがとれないもの

人と人のつながりは筋肉と同じで、使えば使うほど強くなっていく

⇒人脈づくりの基本にあるのは私利私欲ではなく寛大さ


■出会う前、準備は周到に

⇒知り合いたい相手と会う前に必ず、相手の人となり仕事の内容を調べる

⇒その人の情報を1ページにまとめた資料を作り、その資料には、相手が人間としてどんな人物かわかるような情報、その人の信念や最大の功績を載せる

「人間の最も根深い本性は、認められたいという欲求」(哲学者ウィリアム・ジェイムズ)


■はじめての電話で成功する4つのルール(抜粋)

共通の知人を見つける

相手にとって価値ある提案をする


■食事はひとりでしない

⇒ネットワークを築きたいなら、絶対にひっそりと引きこもってはいけない

⇒「人づきあいは重労働」と思っているなら、それはやり方がまずいか、あるいは間違ったことをしている

⇒時間が足りなかったり都合が付かなかったら、1対1ではなくて3人まとめて会う


■情報発信者になって人をつなぐ

⇒自分の業界の有名人を思い浮かべ、その人たちが新しい著書を出していたら、めぼしい本を買って読み、主な論点おもしろいエピソードなぜその情報を流す意義があるかといったことをメモにまとめる

⇒そのメモを、よく知らない人も含めて何人かの知人にメールで送る

⇒慣れてコツがつかめたら、ニュースレターにして毎月定期的に送る

 たしかにこんなことをするには時間がかかるし、多少はきもつかう。けれど、だからこそ余計に相手に感謝してもらえるのだ。もてるすべての人脈、すべての知識を活かし、最終的にはすべての人を幸せにするのが、現代における真の「パワーブローカー」の本質である。

⇒「たった2ヶ月間、他人が成功できるよう力を尽くすだけで、自分の成功のために他人の協力を取りつけようと2年間あくせく努力する以上に、大きな成功をおさめることができる」(デール・カーネギーの言葉)


■フォローアップのコツ

⇒誰かに会ったらその後すぐ、相手に名前を忘れられないよう手を打つ

⇒そもそも相手と長くつきあっていく気がないなら、苦労して新しい出会いを求める必要などない

⇒再度会うアポイントを取る際には、相手にして欲しいことではなく、自分が相手のためにしてあげられることを強調する


■フォローアップのポイント(抜粋)

⇒互いに何か約束したことがあれば、その内容を文字にして確認する

⇒要点だけを簡潔に書く

⇒電子メールと手書きの礼状を併用する

⇒自分を相手に紹介してくれた人にも、忘れずに感謝の気持ちを伝える


■とにかくいつも「ピンギング」

⇒ピンギングとは「さりげなく相手に短い挨拶を送る」こと

⇒とくに知人の誕生日記念日PDAに登録しておき、そうした日には必ず連絡をとるよう心がける

⇒大切なのは、ピンギングという考え方自分の仕事の流れに取り入れること

⇒マッキンゼーでは、どこかの企業に新しいCEOが就任した場合、就任100日目に売り込みの電話をかけるよう指導している(100日経つと自社の課題は見えてくるが、自力では解決できないため、コンサルサービスの提供を持ちかけるには格好のタイミングだから)

「誕生日なんて気にしないから」と誰もが言うが、本当のところ、誕生日を気にしない人などこの世にいない


■おもしろいヤツになろう

⇒現代における効果的なマーケティングとは、顧客や見込み客との間に人間関係を築くこと

⇒コンサルティング会社の採用面接では、面接官は最終的にある質問を自らにぶつけ、採用の合否を判断する・・・その質問とは「何時間か空港に足止めを食らったとする。そのとき自分は、目の前のこの相手と一緒にいたいと思うだろうか」

⇒今日、明日、そして1年後も仕事に困らずにすむための方法はただ一つ、人にはない視点をもつこと


■メンタリングが成功する鍵とは?

⇒メンタリングでは、互いにとっての実益相手への思い入れの双方が求められる

⇒単に自分を指導して欲しいと頼むのではなく、何かかわりに差しだせるもの―仕事で返す、忠誠をつくすなど―が必要

⇒メンターになってもらいたいなら、助言をもとめるのではなく、まず相手を助けること

⇒たとえ本人のために何もできなくても、相手の会社や家族・友人の役には立てるかもしれない

⇒メンターを求める人の中には、この世のどこかに、自分にすべてを教えてくれるただ一人の特別なメンターがいると思い込んでいる人もいるが、メンターはいたるところにいるし、職業も地位も関係ない


【感想】

◆著者のキース・フェラッジ氏は、『フォーブス』誌で「世界で最も広い人脈の持ち主」と評されただけあって、なかなかに唸らされる教えが多々ありました。

とにかくマメですし、かつ、勇気もあります。

ここでいう「勇気」というのは、「こんなお願いしたら嫌われるんじゃないだろうか」とか、「こんなお願いしても断られるんじゃないだろうか」と普通の人なら考えるところ、躊躇なくお願いできるところ。


◆実は著者には子供の頃、「通りすがりの家の前に壊れた三輪車が捨ててあるのを見つけた父親が、その家の女性にお願いして、三輪車をもらってくれた(しかも自転車までつけて)」という「三輪車の教訓」があり、そのおかげで必要な時に「一歩」を踏み出すことができるのだとか。

 私は、自分には無理だと思ったり、不安に駆られたりするたびに、この三輪車の教訓を思い出すようにしている。考えてみれば、リスクを嫌い、何をするにも不安が先に立つ人間はなかなか成功できないものだ。(中略)
 思いきって口を開くこの勇気があったおかげで、私はどんな状況におかれてもチャンスをつかむことができた。

引っ込み思案な人(含む私(笑))には、耳イタイお話かもしれませんが(汗)。


◆上記ポイントの「情報発信者」のくだりでは、メモないしはニュースレターが紹介されていますが、今でしたらもちろん、ブログで似たようなことが、しかも意図せぬ副次的効果をもって行うことが可能です。

例えば私の場合ですと、勝間和代さんのように、マメにブログにコメント下さる方はもちろん、コメントは下さらなくても、いざ実際に、本の著者さんご本人にお会いして名刺交換をすると、「あ、ブログで私の本紹介して下さいましたよね!」と言ってくださる方もよくいらっしゃいます。

特に昨今は、検索エンジンで上位表示されなくとも、ブログ検索や、RSSリーダーによって、ほんの数記事しか書いていないブログであっても、著者さんの目にとまることも可能ですし。

もちろん、ニュースレターを配信するように、自分のブログのURLをメールで送って告知することも可能ですね。

もちろん、ブログでなくとも、mixiの日記やレビューでも似たようなことは可能ですし、まだ何もされてない方は、検討されてみてはどうでしょうか?


◆そういえば、ブログ開設に関連して、丁度Sioさんのブログで興味深いエントリが。

ブログの「利益の方程式」を考える:Sio's Gadget Blog

今からブログを始めようとされる方なら、ご一読を。


◆そして本書を読んで、一番ヤバイと思ったのが、私自身「フォローアップ」「ピンギング」が疎かになっているということ。

せっかくセミナー等で名刺交換しても、なかなかその後に繋がらないといいますか。

なんかもう、日々のブログを書くのに必死で(笑)、自分の方から積極的にアクセスする余裕がないせいなのか、ほとんどがお誘い待ち状態ですよ(汗)。

「今度飯でもたべませんかー」「いいっすよー」みたいな流れしか、考えられませぬ。

   (ノ∀`) アチャー


◆また、「目からウロコ」だったのが、「メンターに対しても貢献する」ということ。

何か勝手に(?)、メンターから受けた恩は、自分もいつか他人に返す」のかと思ってました(笑)。

これからはこのブログの読者の皆さんも、自分のメンター候補の人「何ができるか」を考えてみるといいのではないでしょうか?

やはり人脈をはぐくむためには、本田直之さんが言うところの「コントリビューション」勝間さんが言うところの「Giveの5乗」が大事なんだな、と思ったワタクシでした。


本当の人脈を作りたい方に!

一生モノの人脈力
ランダムハウス講談社
森田 由美(翻訳)
発売日:2008-03-26
おすすめ度:4.0


【関連記事】

【人脈】「レバレッジ人脈術」本田直之(2007年12月14日)

「勝ち馬に乗る!」アル・ライズ、ジャック・トラウト(2007年02月13日)

「人脈の教科書」藤巻幸夫(2007年01月23日)

「タテ型人脈のすすめ」志賀内泰弘(2006年08月01日)

「ゼロからはじめる人脈術」 梅森浩一(2005年09月13日)


【編集後記】

◆私の見立てによると(笑)、久しぶりに(?)土井さんのメルマガ「買うべし」サインが出てた本。

FBIアカデミーで教える心理交渉術 (BEST OF BUSINESS)
日本経済新聞出版社
川勝 久(翻訳)
発売日:2008-03-22
おすすめ度:3.5

いやもう私にとっては、交渉なんて、一番苦手な行為なんですが(汗)。


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この記事へのコメント
               
smoothさん、おはようございます!

私は人脈系の話題は一番耳が痛いところです。ずーっと実践しないとと思いつつ、なかなか・・・。
今年度はレバレッジ・オーガナイザの目標欄に人脈のことも書いてみたので、今年こそ一歩を踏み出そうかなっと(この本を読んでからにしますw)

ところで、ブログのタイトルがいつもと違う感じですが、登録ミスですか?
Posted by yakumo at 2008年04月07日 08:37
               
smoothさん、またまた私の興味の的を射る本のご紹介ありがとうございます!早速ここから買いました♪私は人脈については受身かつ消極的ですので、この本を読んで知識をつけたいと思います。分析するに私の場合、相手から拒絶されるのが嫌で土俵を最初から降りているものと思われます。
Posted by 二代目 at 2008年04月07日 08:53
               
>yakumoさん

ツッコミありがとうございます。
昨晩の下書き状態のまま投稿してしまいました(汗)。
タイトルだけ直したものの、他も良く探したら漏れがありそうなヨカン(汗)。

>二代目さん

お買いあげありがとうございます。
てか、バカンスいいですね〜(涙)。
私はこの時期本業が忙しいので、なかなか・・・。
「土俵を最初から」というのは、私も同じですよ。
お互い「一歩」を踏み出したいですね!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年04月07日 08:58
               
お久しぶりです。
時々、おじゃまclickだけはしているのですが
コメント無しで失礼しております。

人脈は大切ですね。
リアルな出会いをたくさんつくる機動力にどうしても欠けてしまいますが、それでも少しずつお会いしたい方にゆっくりお会いするのがいいかな〜と勝手に思っています。

smooth様のおすすめ本、参考にしてみます。


Posted by meg at 2008年04月07日 09:06
               
できていないところばかりで耳の痛い内容でした。いかに習慣として日々の生活に取り込むか構築し直さないと〜。

>>メンタリングでは、互いにとっての実益と相手への思い入れの双方が求められる

思い入れも大事ですね。それがないと関係も続かない。
今日も考えさせられる記事をありがとうございました。

Posted by ビルダーナース at 2008年04月07日 10:40
               
人脈力の本はどれを読めばいいのか?と思ってたのでこれは良さそうですね!

戦略的なだけでないいい人脈は本当に宝ですよね。
Posted by イヴォンヌ at 2008年04月07日 22:18
               
こんばんは、smoothさん

記事の紹介とトラックバック有難うございます。
勝間さんのリンク(利益の方手式)紹介と、この記事で、拙い我がブログのアクセスが大変な状態になってます。(笑)

今回の記事も流石といいますか、参考になる部分は…メモメモと(笑)

しかし、最もツボにはいったのは
>実は私も聖幸さんのブログで拝見していて、買おうかどうか迷っていました。
何故なら私は、復刊前の絶版本の方を持っていたから(爆)!

これには、(爆)の文字以上に、ツボにはいちゃいました(笑)
一発でひきこまれちゃいました。

それと紹介されてました、"利益の方程式」を考える:Sio's Gadget Blog"も読みました。
ちょっと、表現しずらいですが、非常に考えさせられました。(表す語彙が少ないのがもどかしいですが)
Posted by ケイエム at 2008年04月07日 23:22
               
>megさん

私もあまり「人脈」とか考えたことがないので、これを機会に・・・、と人脈本を読むたびに思うだけなのでした(汗)。
あ、でもフォローは考えないと(汗)。

>ビルダーナースさん

セミナー等でお知り合いになっても、相手がブロガーさんじゃないと、その後が続かないのが私のイケナイところです(汗)。
私はあまり「メンター」は意識してないのですが、とりあえず小飼さんと土井さんに追いつくのが目標です(爆)。

>イヴォンヌさん

この本はオススメですね〜。
自分自身、実践しきれる自信はないんですが(汗)。



Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年04月08日 02:06
               
>ケイエムさん

アクセスに関しては、ウチよりも勝間さんのところからのがスゴイことになっているのでは(笑)?
復刊版との違いを見つけるべく、事務所で絶版本を探したのですが、見つかりませんでした(涙)・・・とオモタら、自宅にあったー(笑)。
もう記事投稿しちゃったんで書きませんけど、とりあえず絶版本はハードカバーです(笑)。
そしてSioさんのブログ記事は、アレをネタに記事を書こうかと思っておりますが、過去記事見たら、結構自分でブログ関連の記事を書いていたので検討中です(汗)。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年04月08日 02:10