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2008年04月04日

【英語】「レバレッジ英語勉強法」本田直之


レバレッジ英語勉強法
朝日新聞出版
発売日:2008-04-04
おすすめ度:4.0


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、このブログではもはやお馴染みの本田直之さんの新刊。

以前、予告編(?)をお送りしている、「レバレッジ英語勉強法」です!

すでに、「AERA English」自体が、本書のサマライズのような側面もあったので、あちらがツボならば、こちらももろにツボではないでしょうか?


◆本書のプロローグにはこうあります。
本書は英語を「学ぶ」本ではありません。
 英語が実践で使えるようになる「考え方」を身につけるための本です。
確かに本田さんらしい「実践的」な1冊でした!

なお、お終いにはアマゾンキャンペーンのお知らせもありますので、お見逃しなく!





【目次】

■プロローグ 仕事にレバレッジをかけたいなら「思考法」を変換せよ!
Chapter1 「英語が話せない」と格差が拡大する時代
Chapter2 「偏った英語」でレバレッジポイントを目指せ!
Chapter3 「従来の勉強法」を「レバレッジ勉強法」に切り替える
Chapter4 本当にレバレッジが効くインプットをする
Chapter5 英語をモノにするアウトプットの方法
Chapter6 三カ月で壁を破るレバレッジ・スケジューリング
Chapter7 ポイントが一目でわかる「レバレッジ英語」体験記
付録 レバレッジが効く! 英語勉強アイテム20冊


【ポイント】

■メンタルブロックを外す

「多少間違っていても通じる」、と気づいたときに英語が話せる「レバレッジポイント」が訪れた(本田さんの場合)

⇒タイ語のように、自分が勉強していない言語なら「間違えても恥ずかしくない」ように、英語についても「間違えたら恥ずかしい」というメンタルブロックを外す必要がある


■アウトプットをする

⇒日本のビジネスパーソンは、英語のインプットばかりが多すぎて、アウトプットがまったくできていない

⇒アウトプットなしのインプットは「含み資産」に過ぎず、能力が眠っている状態

⇒アウトプットのいいところは、「失敗」という最大の学ぶを経験できること


■従来の英語勉強法にある「7つのウソ」を見抜け!(抜粋)

英語のテレビドラマや映画を字幕なしで見る

まずはTOEICを受けてみる

思い切って留学する(詳細は本書を)


■「偏った英語」を目指す

「狭い範囲の偏った英語」なら、短期間で大人も話せるようになる

SEに留学経験がなくても英語が話せる人が多いのは、「狭い範囲の深い専門知識」と「狭い範囲の必要な単語力」をもったうえで、「偏った英語」を勉強するから


■「遅効性の勉強」と「即効性の勉強」

●即効性の勉強アイテム

⇒偏った範囲の単語フレーズのインプット

⇒文字通りすぐに効果が上がるので、勉強のスタート時にチョイスする


●遅効性の勉強アイテム

リスニング


●割合

⇒スタート時はでは、即効性と遅効性のアイテムの割合は、8:2がいい

⇒最初から遅効性の割合が多いと、ハードすぎて挫折につながるため


■レバレッジが効くインプット(抜粋)

●英単語

偏った英単語100個だけ覚える

「複数の言語学者の研究によって、わずか25の単語を知るだけで、英語の1/3がわかることがあきらかにされているのです」(冒頭より)


⇒一般的な英語の勉強は「底の広い大きな器に水を注ぐ」ようなもので、なかなか水位があがらないが、レバレッジ英語勉強法は、「底が小さな細長い器に水を注ぐ」ようなもので、偏っていて幅が狭いぶん急速に水位が上がるため、「その範囲ですさまじく成果が急に上がる」ことになる


●言い回し

偏った英語の言い回し20個覚える

⇒「20個では少なすぎるのでは」と不安に感じるかもしれないが、中高で勉強した1000を超える言い回しが、ひとつも使えていないことからも、わずか20でも完璧に身につけ、トコトン使い倒す勢いで実戦を重ねたほうが、レベルは上がる


■レバレッジ英単語勉強法(概略)

⇒1回転目・・・「偏った英単語」100個に目を通し、わからないものをあぶり出す

⇒2回転目・・・「偏った英単語」のうち、わからなかったものだけをチェック

⇒3回点目・・・憶えにくい単語をカード化する

⇒偏った英単語100個に関しては、うろ覚えではダメで、徹底的に刷り込み、自然と口をついてズラズラ出てくるくらい完璧に覚える


■リスニング

⇒遅効性のアイテムであるリスニングも「即効性を感じられるアイテム」を組み合わせることは可能(自分の興味のある内容のCD等)

⇒リスニングで身につけるべきものは「完璧な発音」ではなく、リズム、アクセントと、音節や音の変化、そして英語の構造


■早わかり!TOEICで高得点をあげるテクニック

⇒仕事でTOEICが必要な場合は、「役立つ英語」とは完全に切り離し、「得点を取るための戦略」を、徹底的に割り切ってこなす

⇒ポイント(抜粋)

●勉強法を学ぶ(オススメ本)


●必要なことと必要でないことを見抜く

⇒どう考えても難しい単語は覚えず、実際に試験に出てもパスしてしまう


■3ヵ月間、集中してやる

180時間3ヵ月でこなせば、レバレッジポイントは必ず訪れる!

「3ヵ月後のゴール」を俯瞰逆算して、スケジューリングする


【感想】

◆予想通り大胆な英語勉強法でした(笑)。

ある意味必要な分野の知識しかタッチしないというやり方は、学校での英語教育とはかなりかけ離れたもの。

それが本田さんが言うところの「偏った」という表現なんでしょうね。


◆以前、聖幸さんたつをさんとお会いした際にお伺いしたところによると、聖幸さんは、まだ出始めたばかりのブログMovable Typeでやるために、英語に接してらっしゃったそうですし、たつをさんもやはり、多くの技術書論文が英語で書かれているため、必然的に英語を習得なさったそうです。

そう言えば私も、ブログを始める前(2002年頃)、「TRAKTOR DJ STUDIO」という音楽ソフトの情報を得るため、日夜英語の掲示板に出没していた記憶が(汗)。

もっとも、あの手の掲示板の書き込み自体が、略語バシバシだったので、真っ当な英語とはちょっと違ってましたが(笑)。


◆ちなみに、上記ポイントにある「7つのウソ」の一つである「留学」も、「英国への短期語学留学」という形で、私は大学卒業時に体験しております。

ただ、その時は、「日本人とも英語で喋る」「1人でいる時は、ウォークマンで現地のラジオ聴きまくり」等、かなり自分的にはハードな追い込みをかけたせいか、それなりに英語が話せるようになりました。

丁度「3ヵ月」前後から、グググッと伸びた記憶があるので、上記の「3ヵ月間、集中してやる」というのも納得。


◆また、第7章には、レバレッジ流で英語を身につけられた方、5人の体験談が収録されています。

もちろん、そちらも非常に参考にはなるのですが、もともと本田さんの本書執筆の動機にもなったという、第2章に出てこられる泉正人さんの事例がかなり秀逸(汗)

泉さんの素直な性格、というのもあるのでしょうが、3ヵ月でここまでできるものなのか、と私はちょっとビックリしました(マジで)。


英語でコミュニケーションしたい方にオススメ!

レバレッジ英語勉強法
朝日新聞出版
発売日:2008-04-04
おすすめ度:4.0


【レバレッジが効く!英語勉強アイテム】

◆本書の付録として、このタイトルの下、テキストが20冊選ばれているのですが、予告編でも2冊紹介しちゃってますし、ここでも面白そうなものを2冊だけ。


◆「仕事、夢、パーソナルプロフィールなど自己紹介表現を網羅」だそう。



◆「リズム・アクセントを覚える際、この本で『音がつながる仕組み』を理解しよう」とのこと。


【アマゾンキャンペーンのお知らせ】

◆本書もアマゾンキャンペーンが実施されます!

レバレッジ英語勉強法 amazonキャンペーン スペシャルプレゼント

キャンペーンの特典は、「ファイナンシャルアカデミー 投資のこと丸わかり小冊子」英語版PDF」「本田さんとのランチ」(最大5名)の2つ。

対象期間は、4月4日(金)12:00〜5日(土)23:59ですので、今からスタートです!

申し込みフォーム等、詳細は、上記サイトでご確認下さいマセ。


【オススメ記事】

◆なお、本書ではTOEIC対策にも言及されてはいますが、基本的にTOEICの点数を上げることと、「レバレッジ英語勉強法」とは、ベクトルの向きが違うと思います。

そこで、その補完として(?)カリスマ税理士こと吉澤 大さんのこれまた興味深いTOEICネタの記事をご紹介(笑)。

【英語学習】すぐに点数を上げなくてはいけないTOEIC初心者がまず取り組むべき問題集3+2+1冊

こちらもお見逃しなく!


【関連記事】

【AERA English他】本田直之さんの攻勢が始まった件について(2008年03月26日)

【英語学習】「留学なしでTOEIC985点 彼女は何を選んで勉強したのか」&「カリスマ税理士のオススメ英語書籍」(2008年03月19日)

【英語勉強法】「できる人の英語勉強法」安河内哲也(2007年12月21日)

【「超」留学?】「28歳からのぶっつけ留学成功法」平川理恵(2007年09月21日)

【英語】「英語学習7つの誤解」大津由紀雄(2007年08月19日)


【編集後記】

◆昨日リアル書店でゲットした1冊。


すでに聖幸さんは記事にされていました

さすがに、早い(汗)!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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「英語を学ぶなら、一人ひとりが興味のある分野だけに集中して勉強すれば、効率良く身につくのではないか?」と思っていた所に、まさにそのことがバッチリ書かれているこの『レバレッジ英語勉強法』を見つけました。
英語を身につけるなら興味のある分野だけに集中すべし - 『レバレッジ英語勉強法』を読みました【ALPHA LABEL】at 2008年04月15日 19:31
                               
この記事へのコメント
               
こんにちは、Smoothさん

昨晩、夜半過ぎまでこの本を読み、激感動しておりました。

で、本日smoothさんのブログを見るとこれでした。(笑)

怠惰な性分なんで、削りの美学に酔いしれました。

Posted by ケイエム at 2008年04月04日 15:15
               
Smoothさん、こんにちは。

思い切って語学留学は私もしたことがあります。ドイツ語でしたが、やはり「お、来たキタ!」と思うのは3ヶ月前後でしょうか。そのくらいで脳味噌のスイッチが入るということなんでしょうね。

英語は駅前留学でしたが(苦笑)でも半年一生懸命通ったら、かなり話せるようになりました。英会話学校も使い方によっては物になるということかもしれません。

逆に、そのくらいレバレッジかけないとブレイクスルーしないってことが、最近良くわかるようになりました(苦笑)

苦しくなるほど勉強してないな〜
というわけで、気合い入れ直すために、Amazon アターーーック!
Posted by Sio @ Sio's Gadget Blog at 2008年04月04日 16:38
               
>ケイエムさん

記事読ませていただきました。
時期的なものもありますけど、お互いかぶりまくりですね(笑)。
てか、私も「人脈力」記事にしようかと思ってたので。
あと、この記事ももうちょっと削った方が良かったですね(笑)。
結局どんどん長くなってしまうと言う(汗)。

>Sioさん

アマゾンアタックありがとうございます。
おぉ!ドイツ語ということは、ドイツですね!
私は出張の合間にフランクフルトに下りただけでしたが、皆でかかった(関係ない(笑))!
駅前留学でも効果がある、というのを聞いて、ちょっとその気になりましたが、ブログ書くのでイッパイイッパイなので、なかなか難しいところです(涙)。
ところで、「かなり話せる」方には、本書はちょっと易しすぎる可能性が(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年04月05日 11:00
               
またまたご紹介ありがとうございます。

本田メソッドすごいですね。

私7年もネイティブのプライベートレッスン
受けて未だにカタコトですよ。(・ω・)/
Posted by ヨシザワ at 2008年04月05日 18:46
               
>ヨシザワさん

まー、本田メソッドですと、具体的に「何を話すか」を決めるのがキモみたいなので(笑)。
ところでヨシザワさんは、プライベートレッスンで何を話されてるんですか?
まさか国際税務関係とか(汗)?
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年04月06日 08:29
               
この本は私にとって天啓のごとき書でした。あやうくtoeic地獄にはまりそうだったので。
リンクさせていただきました。よろしくお願いします!
Posted by comajojo at 2008年05月05日 16:46
               
>comajojoさん

コメントありがとうございます。
そうなんですよね、あくまで目的は何か、を意識しないと。
ウチのヨメは、さっそくこのやり方で頑張っております!
ヨメもですが、comajojoさんも頑張ってくださいね!
今後ともよろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年05月06日 11:12