2008年03月11日
【勉強習慣】「一発合格! 7つの勉強習慣」超速太朗
【本の概要】
◆今日お届けするのは、以前著作である『 「一発合格!」勉強法』をご紹介した、超速太朗さん(し、しかしこの名前は(汗))の新刊。聞いたところによると、本書も好評のようで、さっそく増刷も決まったとか。
アマゾンの内容紹介より。
いわゆるハック系の勉強本とはちょっと違った、考えさせられる一冊です!「一発合格するためには、何をすればいいですか?」・・・その答えは、「知識+スキル+やる気」の3つを身につけること。最短最速で合格するには、何をすべきかを知っていること(知識)、どのようにすべきかを知っていること(スキル)、どうしても合格するぞという強い願いを持っていること(やる気)。その3つをあなたにもたらすものこそ、本書のテーマ「7つの勉強習慣」です。一発合格をめざすあなたに、みごと「一発回答!」するのが本書の目的なのです。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
プロローグ 受験生の4つのタイプを知ろう
受験生のタイプ別マトリクス
「7つの勉強習慣」で自分自身を変えていく
4つの受験生のタイプの特徴 ほか
第1章 常に意識を磨き、良い結果をイメージする
あなたの勉強法は「伝言ゲーム」になっていないか
娘のオセロ大会での経験 何が勝つポイントなのか
一発合格したいなら、情報を鵜呑みするな ほか
第2章 とにかく、繰り返すこと
短期合格するには、とにかく繰り返せ!
写経式勉強法では何回繰り返しても効果なし
短期合格するには、「繰り返しのロス」を少なくすること ほか
第3章 優先順位を決めてから計画を立てる
「試験に出る順、重要順」で手をつけていく
「達人の勉強法」をマネすれば、合格できるのか?
計画を達成できない? さて、何が悪い? ほか
第4章 勉強を楽しく続ける工夫をする
繰り返すアイデア、続けるアイデア、結果を出すアイデア
予期せぬ障害も笑いとばす「アソビの部分」を持て
驚くほどあなたを成長させてくれる「競争」 ほか
第5章 アウトプットを意識したインプットに徹する
自分の得点能力を意識しろ
テキストを見ればその人の実力が100%分かる
「比較認識法」で覚える量を劇的に少なくできる! ほか
第6章 できる問題、できない問題を見分ける
3割バッターはヒットにならない球には手を出さない
狙った知識にだけアミをかける
得点力を落とす「知識のドーナツ化現象」症候群 ほか
第7章 失うものは何もない
チャレンジしたときの「最悪の事態」とは何か?
「新しい勉強」に向かうパワーで「落ち込みグセ」を直す
「感情のサーモスタット」の電源を入れよう ほか
●超速太朗オリジナルの【×問式】演習
【ポイント】
■「WHY」ではなく「HOW」を考える
⇒我々が考えるべきことは、「どうしてできないか(Why)」ではなく「どのようにしたら、できるようになるか(How)」■繰り返すことの重要性
⇒選択試験(穴埋め試験)においては、穴埋めに使われた語句自体が重要なのではなくて、その語句が「どこで使われたか」の方が重要なハズ⇒短期合格するには、初めて見た問題に答えられる能力は必要なく、すでに解いた似たような問題を確実に解けるように準備しておくだけ
⇒最初に問題集をやる時は、机に向かう必要があるが、2回目以降は問題集を科目ごとに分解して持ち歩き、こま切れ時間に学習する
⇒生講義を録音できるのであれば録音し2倍速で聴くと、時間節約だけでなく、頭の活性化にも効果がある
■朝に楽しみをとっておく
⇒早起きが苦手な場合、夜やっていた習慣(メールチェック、サイトのチェック、TV等)のどれか1つでも、朝やるようにすればいい■情報を一元化する
⇒過去問や問題集、テキスト等で得られた知識をすべてテキストに集約していく(「テキストを耕す」)⇒短期合格できる受験生はテキストの耕し方がうまい
⇒「どのようにテキストを耕していけばいいのか」についての(著者の)回答が「比較認識法」
■「比較認識法」の5つの基本原則(抜粋)
●第1の原則「似たような規定・事項を思い出せ」⇒過去問や問題集をやっていて、「こんな話、どっかであったぞ」と思えば、絶対に探し出す
●第4の原則「整理してから理解する」
⇒理解できないから整理できないのではなく、整理できたら理解できるようになる
■曖昧な知識をなくす
⇒ひっかけ問題にひっかかる原因の大半は「曖昧な知識」によるもの⇒そうならないためには、インプットの段階から、自分で押さえられない知識は覚えようとしないこと
■「知識のドーナツ化現象」を防ぐ
⇒勉強期間が長くなっている受験生は、中心の基本知識部分が抜け落ちて、周辺の上級クラスでの知識やオプション講座などで得られた知識に意識を置いてしまう⇒対応策としては、知識を外に向けて広げず、中心に向けて「知識を固める」イメージで勉強すること
■「思考のアイスバーン現象」を防ぐ
⇒試験で曖昧にしか押えていない問題に遭遇したため動揺し、本来確実に解ける問題まで落としてしまうような経験を「思考のアイスバーン現象」という⇒この対策は、問題を見たときに、まず「この問題は自分にできる問題なのかできない問題なのか」をすぐに判断すること
⇒合格ラインが7割なら、「3割は間違えてもいい試験」
■出題パターンごとの難易度を知る
●「○×問題」⇒「間違っているものを選ぶ問題」と「正しいものを選ぶ問題」とでは、後者の方が難しい
●「穴埋め問題」
⇒空欄の語句を考えてから、選択肢を選ぶ
●「マークシート」
⇒問題ごとに感触(「確実に正解」「2択までに絞った」「あわよくば」等のレベル)を判断できるマークをしておき、見返す際の参考にする
【感想】
◆本書は、目次の「プロローグ」に「受験生の4つのタイプを知ろう」とあるように、受験生を「クーメラ型」「欲張り型」「ラクして型」「つもり型」の4つのタイプに分けており、そのタイプごとに、特徴や対応が書かれている部分が結構ありました。さすがに全部を抜粋するわけにもいきませんでしたので、今回は「タイプ無関係」な項目しか抜粋しておりません。
・・・と言いつつ、結構書いちゃった自分(汗)。
◆ちなみに、「クーメラ型」とは、前著をお読みの方ならピンと来るように、「クールにメラメラ!」の略で、超速太朗さんが理想とするタイプ(「頭はクールに、ハートはメラメラと」)。
「ラクして型」は、いかに「ラクして」合格するかに最大の関心をもっているタイプ。
「欲張り型」は、「合格したい」という欲求は強いが、その手段としての努力において、戦略的に欠ける傾向があるタイプ。
そして「つもり型」は、「勉強しているつもり」「努力しているつもり」ではあるものの、なかなか結果に反映できないタイプ、となっています。
受験時代の私は、典型的な「欲張り型」でしたね(遠い目)。
◆前著がどちらかというと、「戦術面」に特化した内容であったのに対し、本書は、その戦術を「いかに活かすか」「活かすためにはどのように物事を考えるか」にポイントが置かれているように感じました。
そもそもタイトルだって「勉強習慣」ですし(笑)。
ゆえに、ガチガチの「戦術本好き」の方には、本書はちょっと微妙かな、と(汗)。
逆に、戦術本好きな方で、前著が未読であれば、こちらをご覧になってもよいかも。
(参考記事:【超短期合格!】『「一発合格!」勉強法』超速太朗)
◆もちろん、前著を読まれて、内容に共感された方なら、本書はオススメ。
ポイントで挙げた部分の他、上記で書いたように、タイプ別の指導等もなかなか興味深いです。
この辺は前著の記事で書いたように、「専門学校の総講義時間が4000時間を超える」という実績の裏づけによる説得力ですね(笑)。
◆また、ポイントで挙がっている「2倍速で聴く」というのは、私も音声教材で実践しており、最近も某書籍に付いてきたCDをコレに落として熟聴中。
(参考記事:【音声学習専用?】MPIO MP3メモリープレーヤー FY800-2GB使用感)
ただし、私の自論としては、2倍速は単純な時間短縮でしかなく、頭の活性化までは考えておりませんが。
◆なお、勉強法の一つとして「合格体験記を書く」というのを他の本でも見かけますが、この超速太朗さんの場合、本として出版される合格体験記の中でも「トップの体験記」(その年のベストの体験記)を目指して自分の勉強法をブラッシュアップし、本試験当日には、ほぼ出版社に提出できるくらいの完成度になっていたとか。
しかも合格発表後、出版社に応募して、ホントにこの本のトップを飾る合格体験記として出版されたのだそうです。
今まで「単なる"話として"『合格体験記を書く』」と思ってらっしゃった方は、ぜひ追随してください!
短期合格は、日頃の習慣・考え方から!
【関連記事】
【強力!】「必ず合格する“成川式”勉強法!」成川豊彦(2008年02月15日)【超短期合格!】『「一発合格!」勉強法』超速太朗(2007年11月21日)
【資格王】「ここで他人と差がつく最強の勉強法」成合 弘(2007年08月28日)
【勉強】「最短!勉強法」後藤武士(2007年08月07日)
【スタディ・ハック】「最短で結果が出る超勉強法」荘司雅彦(2007年07月02日)
「できる人の勉強法」安河内哲也(2007年01月19日)
【編集後記】
◆昨日の日経新聞の広告にでかでかと載ってたコレ。特集のタイトルで即アタックでございます(笑)!
ご声援ありがとうございました!
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⇒理解できないから整理できないのではなく、整理できたら理解できるようになる
これ、まさにその通りですね。
腑に落ちる、というのも一旦自分で整理した時なんでしょうね。
早速クリックして買いました!
毎度私に必要な本をタイミング良く与えて下さり、誠にありがとうございます。
感謝しきりでございます!
THE21は、コンビニで即購入!!でした。
併せて『PRESIDENT』にも釣られました。
タイトルが、「一流社員が読む本 二流が好む本」です。
ちなみに最新のDIMEには、
「なぜ働く人々は【勉強法】本にハマるのか?」という特集もあります。
URLには総務省発表の事業計画作成手引きを載せました。
情報の取捨選択って、本当に難しいですね。
先週は超速さん3位、私が4位でした。
今週こそは・・
整理って思っている以上に難しいような気がします。
私自身は、机の整理も頭の中の整理も苦手なんですが(涙)。
>二代目さん
え?え?どの取得を目指してらっしゃるのでしょうか(汗)?
「勉強本マニア」を自認しているワタクシとしては、この本はさておき、ピンポイントでベストの1冊をオススメしたいところです!
>柳太郎@富山さん
THE21、私も届いたんですけど、事務所に置いてきてしまいました。_| ̄|○ ダメポ
PRESIDENTは結構保存版ですね!
私が読みたい本はあまりないんですが(爆)。
そして総務省のヤツはPDFで219ページあるので、勘弁してください(涙)。
>ヨシザワさん
スイマセン、敵(?)に塩送っちゃいましたか(笑)?
再度ご紹介して援護射撃します(汗)!
ハック系はやや苦手なのですが、目次を見た感じでは本書は僕にフィットする気がしますね。(著者名だけ本屋で見たらたぶんスルーしてましたが;汗)
TOEICの著名な予備校講師の方が「選択肢をみてわからない単語が2つあったら、何も考えずにAをマークして次へ進め」というのを何かの雑誌で読みました。本書著者の主張とリンクする部分があって興味深かったです。
なるほど、この本、プチファイさん好みのタイプでしたか(笑)。
一応、勉強本マニアとしては、買った本はできるだけ紹介したいと思ってはいるんですけど、買われるほうは、何冊も買ってもしょうがないわけですしね(笑)。
解答法については、試験によってまちまち(税理士試験は○×も選択問題もないんです)なんで、どのくらい有効なのか、正直私はわかってません(汗)。
さて、ピンポイントでベストの本、ぜひ教えていただけませんでしょうか・・・?
目指している資格は不動産鑑定士です。
昨今非常に難関になってしまっており、来年ダメなら諦めようと思っているのですが・・・。(・・・って今年はもう諦めてます。)
了解しました!
意外な(?)資格だったので、別途メールいたします!