2008年02月14日
【子育て】「子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方」を読んでみました+石田淳さんアマゾンキャンペーンのお知らせ
【本の概要】
◆今日お届けするのは、お子さんを持つ方なら、必見かもしれない一冊。こちらの編集後記で書いたように、私はヨメにせかされて読んだのですがー(汗)。
正直なところ、今までそれほど子育て本を読んできたわけでもないので、この本がベストと言う資格は私にはないのですが、少なくとも「読んでよかった」「子どもに対する対応が変わった」となら言う事はできます。
◆アマゾンの商品説明より。
そう、親が変わればいいんですよ!子どもが言うことをきいてくれないと、困っている人は多いはず。
でも、叱ったり、アドバイスをしたり、ときには罰を与えたりしても子どもは変わってくれません。どうしたらいいのでしょうか。
実は、子どもを変えようとするのではなく、親が変われば、子どもの問題はすべて解決するのです。
・・・これでやっと、ウチの子育ても何とかなるハズ(汗)。

【目次】
第1部 CDテキスト子どもの気持ちを認める
子どもの協力を引き出す方法
罰の問題点
罰に代わる問題解決法
第2部 ワークブック
原理と方法
問答集
最後に
訳者あとがき
【ポイント】
■子どもの気持ちを認める
◆子どもがふさいでいる時には、何かしらの行動を促したり、せかしたりするよりは、ただ、子どもの気持ちを認めるだけで、ずい分違うそう。具体的には、例えば、「どうして泣いているのか」とか「どうして欲しいのか」等を訊ねる代わりに、こんな風に「子どもの気持ちを単純に認めればいい」のだとか。子どものふさいだ気持ちをただ認めてやるだけで、その子を慰めることができます。否定的な気持ちを受け入れられ、尊重された子どもは、自分の感情と問題を、十分に処理することができるのです。
本書では、会話の具体例が出ているのですが、それなりに長文であり、中途半端に引用すると誤解を招きかねないので、ここでは割愛します(スイマセン)。「涙が出るほど、ひどく悲しい気持ちなのね」
◆この章の問答集で面白かったものを一つ。
これは、なるほどと思いましたよ。Q.子どもたちに何度、私はお金のなる木ではないと説明しても、彼らは依然として、ねだり続けます。
どうしたらいいでしょうか?
A.私たちは、現実には与えてやれない物を、空想で与えてやることができます。
例えば、「あなたがその新しい自転車をどんなにほしいか、わかるわ。私にそれを買ってあげる余裕があったらなあ」というように。
子どもの夢を踏みつけてしまうかわりに、子どもと一緒に夢を見てあげればいいのです。
ムスメが、ついこないだから新しく始まった「Yes!プリキュア5 GoGo!」を見て、こういうモノを欲しがったら、一緒に夢見てあげます(笑)!
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Amazy |
■「でも」は禁句
◆同じく「気持ちを認める」の章で、いくつか「注意点」が挙げられており、ワタクシ的に、これは要注意と思ったのが、「でも」という言葉に関すること。美容院で、髪を切られすぎて泣いている娘に、母親が投げかけた言葉。
ちょっと見たところ、問題なさそうですよね。「髪をとても短く切られてしまって、がっかりしているのね。でも、この世の終わりというわけではないでしょう。すぐに伸びてくるわ。ママを信じて」
確かに、前半部分(「髪をとても短く切られて〜」)の部分では、娘の気持ちを認めてやっています。
◆ただ、ここに大きな落とし穴が。
・・・うーん、この程度のことなら、私なんか普通に、ムスメに言ってしまっているような(反省)。しかし、そのあと、親の多くが陥る、現実を指摘したいという願望の落とし穴に落ちてしまったのです。
「でも」という小さな言葉一つで、それまでの共感的な対応は、消え去ってしまいます。「でも」と言われることは、子どもにとって「あなたの感情は不適切で、重要でなくて、不快で聴くに耐えない」と言われているのと同じなのです。
だいたいこのケースでも、「でも」の後だって、慰めているつもりですよね。
今後注意します(汗)!
■罰の問題点
◆これまた、耳痛い指摘がグサグサ来ました(汗)!さすがにウチでは叩いたりはしませんが、ムスメがあまりにもいう事を聞かないと、例えば見ているテレビを消してしまったり、おやつを取り上げる、といった「罰」を与えてしまっています。ときに親は、子どもに対して、罰を与えたい気持ちに駆り立てられます。しかし、罰には問題があります。それは、効果がないことです。(中略)
子どもが、自分の誤りに直面し、それを正すにはどうしたらいいかを考え出すようになってほしい、と思いませんか?
罰はそのプロセスを妨害します。罰は、子どもの反抗心を大きくしてしまうだけなのです。
これはイカン、と。
◆本書の例では、買い物中に、店内を走り回る男の子に対する母親の対応が挙げられています。
罰として「夕食後のオヤツを取り上げる」という「罰」の代わりの方法。
<方法1>
●子どもに協力を求める
「手伝ってくれると、すごく助かるんだけど」「大きいレモンを3つ選んでくれない?」等
<方法2>
●子どもを攻撃しないで、強い不賛成の気持ちを表す
「そういうことをすると、他のお客さんの迷惑になるでしょう。やめてほしいわ」等
<方法3>
●子どもに選ばせる
「走ってはだめよ。歩くかカートに乗るか。自分で決めて」等
◆詳細並びに、「それでもいう事をきかない場合」等の対応については、本書を(汗)。
■「一言で言う」方法とその問題点
◆子どもの協力を得る方法にはいくつかのパターンがあり、本来なら、これも詳しく書きたいところなのですが、その中で1点だけ注意したいところが。というか、「本を読んだヨメに最初に指摘された」んですが(汗)。
それは「子どもの名前と非難を結び付けない」ということ。
◆まず、「子どもの協力を得る方法」の中に、「一言で言う」というものがあります。
これは一言で言うことにより、子どもに自分自身のイニシアチブと知性を実践する機会を与えてやれるのだそう。
グダグダ言うよりも、スパっと一言で言う方が、子どもにとってもいいんですね。
◆ただしここで注意したいのが、「子どもの名前」。
まさに私がやってたことですよ、コレ(汗)!ただし、子どもの名前は例外ですから注意してください。子どもは、非難のこもった調子で一日に何度も名前を呼ばれると、自分の名前を非難と結び付け始めます。
叱る時に、一言、「●●●(ムスメの名前)!」と大声で言っていたんです。
ハゲシク反省・・・。
【感想】
◆実はここまでで、第一部、つまり約半分です。後半はワークブックということで、問題や実例がわんさか(笑)。
こちらでも、読んでハゲシク落ち込むワタクシ(涙)。
◆ひとつには、まだ私が、子どもの気持ちをみとめてやるという、もっとも初歩的な行為になれていないからかと。
ある意味、「問い」に対して、「答え」をストレートに提出してはいけないんですよね(多分)。
例えばこんな問題。
ここで、A.は「役に立たない応答」で、B.は「気持ちを認める、助けになる応答」なのだとか。3「ぼくの絵、下手くそだな」
A.「そんなことないわよ。きれいに描けているじゃない」
B.「自分が描いた絵の出来栄えに、満足できないみたいだね」
本書を読んでなかったら、普通「A.」って答えませんかね(汗)?
◆他にも「グズグズ言う子」「カンシャクを起こす子」等々に対する応対の仕方なども学べて、非常に勉強になりました(汗)。
私自身が、果たして本書の内容を間違いなく理解できたかは別としても、「読んで良かった」とは言えます。
実際に、本書を実践したもの同士で、いつか集まって話をしたいな、とか思ってみたり。
子育てで悩むあなたに!
【関連記事】
【フィンランド】「受けてみたフィンランドの教育」実川真由、実川元子(2007年09月28日)【感動】「ココロでわかると必ず人は伸びる」木下晴弘(2007年08月15日)
「いわいさんちへようこそ!」岩井俊雄(著)(2006年08月25日)
『「親力」で決まる ! 子供を伸ばすために親にできること』 親野 智可等 (著)(2006年04月25日)
【編集後記】
◆昨日から石田 淳さんの新刊のアマゾンキャンペーンが始まっていました(汗)!『「やる気を出せ!」は言ってはいけない』発刊記念 5日限定アマゾンキャンペーン!!
期間は2月13日(水)〜2月17日の5日間。
特典は、2/8日の池袋リブロでのトークショーの模様の一部を収めた音声ファイル。
これは見逃せません(汗)!
◆ちなみに、石田さんの、生の声を聴いたことがない方は、一度お聴きになられることをオススメします。
鮒谷周史さんを含め、ファンが多いのも納得されるかと。
私も当然(笑)アマゾンアタックしましたよ!

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そうなんですよ。
「Yes!プリキュア5 GoGo!」は女の子にすごい人気ですから、困っちゃいますよね。
先週トイザラスに行ったとき、娘が絵に描いたように「こういうモノ」を欲しがりました。クリスマスには我慢させたので、ついつい買ってしまったのですが、これが家庭争議のもとになってしまったのですよ。トホホ……。
「何かのお祝いやご褒美でもないのに、こんな高いものを買ってあげるなんてどういうこと!!」
カミさんに叱られて、返す言葉もありませんでした。
パパに言えばなんとかなる、と娘は学習したに違いありません。
かたや「ご褒美をエサに勉強やお手伝いをさせてはいけない」という意見を聞いたこともありますが、この点、アデル・フェイバ先生のご指導はいかがでしょうかね。
私もさっそく読んでみようと思います。図書館で(笑)。
ではでは。
早速買います。
ご無沙汰しております。
そうなんですよねー、女の子って、プリキュア好きですよね。
ウチも、毎週CMのたびにドキドキしながら観続けております。
まぁ、基本、あの手の子ども番組って、商品を売るためのものなわけですから、しょうがないんでしょうかね(涙)。
それと、読まれるなら、図書館ではなく、ウチで買ってからにして下さい(爆)!
出版社の方もご覧になってるんですから(汗)!
>ITおやじさん
この本から仕事への応用を思いつかれるとはサスガです。
私はまずムスメへ実践してから考えたいです(汗)。
同じく、子育てに悩むパパとしては、
必読ですね。これを、経費で買ってよいのか、激しく悩みますが、ビジネスにも役立つと思います。
名前で怒鳴る?やってますね。
ただ、泣いているときの、共感はけっこう実践していますね。
ITおやじさんが「仕事でも応用できそう」とおっしゃってるので、多分OKでしょう(爆)。
私もとりあえず「名前で怒らない」ようにはしました。
共感もやってるんですけど、つい「でも」と言いそう。