2008年02月08日
【お金持ちへの道】「世界一愚かなお金持ち、日本人」マダム・ホー
世界一愚かなお金持ち、日本人 (ディスカヴァー携書)
posted with amazlet at 09.11.27
マダム・ホー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 112023
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【本の概要】
◆今日お送りするのは、このブログ的にはそれほど期待されていないらしい(笑)「投資」関係の1冊。アマゾンの内容紹介によると、著者のマダム・ホーさんは、こんなお方のよう。
・・・20代で1億っすかー(汗)。日本人女性として高校から渡米し、華僑富豪やユダヤ人、アメリカ人富裕層に「本物のお金儲けの方法」を学びながら、コーラ1本も買えないような貧乏生活から、不動産投資により20代で1億円の資産を築き、100の不動産を持つに至った国際派ミリオネア。
◆本書では、自らの体験もまじえて、「投資方法の習得」以前に身につけるべき「考え方」について、わかりやすく解説してくれています。
こ、これなら私にでも読めそう(汗)!

【目次】
第1章 貯めこむばかりの日本人、借りてでもふやすアメリカ人1 お金との付き合い方が変わりつつある
2 日本人は「世界一愚かなお金持ち」
3 世界の富裕層や有力企業は、本業以外で資産をふやす
第2章 20代で1億つくった私の方法
1 「マクドナルドの店舗オーナーになりたい!」
2 マクドナルドの経験から学んだこと
3 ダイヤモンドよりバーガーキング? ほか
第3章 アメリカと中国華僑に学ぶ「投資の掟」
1 投資を決める判断基準は、「資産価値があるか否か」
2 自分に適した投資方法を検討する
3 日本の銀行は「キャッシュと人脈」を重視する ほか
第4章 「本物のお金持ち」になる人の黄金法則
1 パートナーや仕事仲間の見つけ方
2 甘い言葉にダマされない! 付き合う相手を見きわめる技術
3 信用を演出する「お金持ちの三種の神器」(持ち物編) ほか
【ポイント】
■「信用システム」の違い
⇒世界のお金持ちは「信用」にレバレッジをかけることで、少ない投資から大きな富を築いている⇒アメリカ、中国、日本では、「信用システム」が違う
●日本=「キャッシュ社会」・・・「今いくら持っているか?誰を知っているか?」を重視し、人脈や銀行残高によって信用度を判断
●米国=「クレジット社会」・・・「借りたお金をきちんと返済したか?約束を守る能力はあるか?」という視点から信用度をデータ化し、それを基準に判断
●中国=「人相社会」・・・3000年の歴史と論語をもとに、人相や人となりで判断
■「2倍の法則」と「72の法則」
●「2倍の法則」⇒100万円を約7回、2倍にしていくと1億円を超える
●「72の法則」
⇒72を投資の利回りで割ると、2倍にするためにかかる時間が計算できる
★どのように活用するかは本書を(笑)。
■失敗から学んだこと
●たいまつは自分で持て⇒自分が現場を知っているだけでなく、実際に仕事ができることが不可欠
●お金がからむと、人は変わる
⇒「友情とビジネスはもともと水と油のようなものだ。決して交わらない」(映画「ゴッド・ファーザー」より)
●借りをつくるより貸しをつくれ
⇒相手に借りをつくると、一生その相手に頭の上がらない「弱い立場」になる
■成功する投資家になる3つの条件
●節約する⇒「ケチ」はとことんケチで、ときには大きなチャンスを逃すが、「節約家」は無駄使いせず、ここぞというときに「生き金」を使う
⇒若いときから「タネ銭」を貯める
●健康でいる
⇒体さえ元気であれば、いくらでも働けるが、病気が自己破産へつながるきっかけになることがある
●ルールを覚え、感覚をつかむ
⇒リスクを最小限にするためには、ルールを覚えるのが大事
⇒著者は、不動産投資をするために、手始めに宅建取引の資格をとっている
■「法律」と資産づくり
⇒その国の政治家たちが「何で儲けているか?」を知り、かれらと同じ方法でお金をつくっていくのが一番賢い方法⇒日本や途上国では、政治家は「ウラ金」で儲けているケースが多い
⇒アメリカの政治家は、不動産投資
⇒そのためアメリカは、不動産投資に関する税法や優遇措置が、著者の知る限り、世界トップクラス
■良いパートナーを見定めるための4つのポイント(抜粋)
●地図を描かせて頭の良さを見る⇒頭がいい人とは、「頭の中をきちんと整理整頓して考えられる人」
●人の時間とお金を大切にする人かどうかをみる
⇒「自分は偉いんだ」とい、いわば誇大妄想を持っている人は、相手を待たせることに快感を覚える
■「投資」と「仕事」の違いを知る
⇒仕事は自分が楽しいことをするべき⇒逆に投資は、感情抜きで冷静に向き合うものであり、好き嫌いでは逆に滅びてしまう
【感想】
◆冒頭に書いたように、本書はテクニカルなことにはそれほど深く突っ込んでいないため、私レベルでも、十分に楽しめました。「技術論」というより、一種の「精神論」(マインド)とでも言いますか。
逆に、技術論を展開した場合、著者が活躍された舞台が、ちょっと前のアメリカであるため、そのまま日本で同じことをやろうとしても、必ずしも上手く行かないであろう、ということが予想されますし(笑)。
◆特に、ポイントでも挙げたように「法律とのかねあい」というのは重要です。
たとえば、何かしらの「おいしい話」があった場合、法律というか、「公」が絡んでいるケースと、絡んでないケースでは、『「おいしい話」の消費のされ方』が全然違うわけでして。
というのも、法律は簡単に変えることができないから(最近、「特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入」という規定ができるまで、「会社設立による節税」はある種常識的でもありました)。
◆その辺を「身も蓋も無く」書いてしまったのが、橘玲さんのこの本。
文庫化されているので、まだの方は、こちらをお読みいただいてもいいでしょう。

世界にひとつしかない「黄金の人生設計」
◆本書は新書という形態ゆえ、ポイントがさくさく列挙されているのが魅力的。
ネタバレに配慮して、ポイントとして挙げなかったものでも
「アメリカの投資家に学ぶ資産運用のセオリー」
「近づいてくる相手を見分ける3つの方法」
「お金持ちの三種の神器」(「持ち物編」&「プロ集団編」)
「成功の三原則」
などなど、盛りだくさんです。
・・・てか、「こっちも書け」って(汗)?
◆私はどちらかというと投資には疎いので、経済的に逼迫した著者が、華僑の富豪に励まされたお話が印象的でした。
その富豪曰く、
深いっす(汗)。「いいじゃないか、金の問題は金で解決できる。多くの夫婦が貧乏になると金のことでケンカをして離婚するけど、キミたちは大丈夫だよ」
・・・う、うちも大丈夫だよな(汗)?←ちょっとビビリ気味
ミリオネアへの心構えが学べます

世界一愚かなお金持ち、日本人 (ディスカヴァー携書)
【関連記事】
【力作!】「お金は銀行に預けるな」勝間和代(2007年11月22日)「香港大富豪のお金儲け」林 和人(2006年11月20日)
藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門(2006年09月01日)
「金持ち兄さんの王道―専門家をカモにする人・される人」藤田憲一(2006年05月19日)
「臆病者のための株入門」橘 玲(2006年05月01日)
【編集後記】
◆先日、東京税理士会を訪れたところ、いつの間にかキレイなビルに建て替えられていました(汗)。
パッと見た感じ、とても税理士会の建物には見えないような・・・(汗)。

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この記事へのコメント
smoothさん、こんにちは!
「お金は銀行に預けるな」を読んで、
毎月積立のファンドを4本スタートしました。国内債券型がなかなかないですねえ。
「お金は銀行に預けるな」を読んで、
毎月積立のファンドを4本スタートしました。国内債券型がなかなかないですねえ。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2008年02月08日 09:28
本業以外で儲けるか・・・なるほどなぁー
Posted by ITおやじ at 2008年02月09日 01:38
>ニタさん
おぉ!さっそく行動に移してらっしゃいますね!
私の方は相変わらずでございます・・・(汗)。
>ITおやじさん
私もブログで小飼 弾さんのように稼げていれば、ヨメにも内緒にしなくていいんですが(涙)。
おぉ!さっそく行動に移してらっしゃいますね!
私の方は相変わらずでございます・・・(汗)。
>ITおやじさん
私もブログで小飼 弾さんのように稼げていれば、ヨメにも内緒にしなくていいんですが(涙)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年02月09日 12:13
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