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2008年02月08日

【お金持ちへの道】「世界一愚かなお金持ち、日本人」マダム・ホー


世界一愚かなお金持ち、日本人 (ディスカヴァー携書)
マダム・ホー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 112023


【本の概要】

◆今日お送りするのは、このブログ的にはそれほど期待されていないらしい(笑)「投資」関係の1冊。

アマゾンの内容紹介によると、著者のマダム・ホーさんは、こんなお方のよう。

日本人女性として高校から渡米し、華僑富豪やユダヤ人、アメリカ人富裕層に「本物のお金儲けの方法」を学びながら、コーラ1本も買えないような貧乏生活から、不動産投資により20代で1億円の資産を築き、100の不動産を持つに至った国際派ミリオネア。

・・・20代で1億っすかー(汗)。


◆本書では、自らの体験もまじえて、「投資方法の習得」以前に身につけるべき「考え方」について、わかりやすく解説してくれています。

こ、これなら私にでも読めそう(汗)!


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【目次】

第1章 貯めこむばかりの日本人、借りてでもふやすアメリカ人
1 お金との付き合い方が変わりつつある
2 日本人は「世界一愚かなお金持ち」
3 世界の富裕層や有力企業は、本業以外で資産をふやす

第2章 20代で1億つくった私の方法
1 「マクドナルドの店舗オーナーになりたい!」
2 マクドナルドの経験から学んだこと
3 ダイヤモンドよりバーガーキング? ほか

第3章 アメリカと中国華僑に学ぶ「投資の掟」
1 投資を決める判断基準は、「資産価値があるか否か」
2 自分に適した投資方法を検討する
3 日本の銀行は「キャッシュと人脈」を重視する ほか

第4章 「本物のお金持ち」になる人の黄金法則
1 パートナーや仕事仲間の見つけ方
2 甘い言葉にダマされない! 付き合う相手を見きわめる技術
3 信用を演出する「お金持ちの三種の神器」(持ち物編) ほか



【ポイント】

■「信用システム」の違い
⇒世界のお金持ちは「信用」にレバレッジをかけることで、少ない投資から大きな富を築いている

⇒アメリカ、中国、日本では、「信用システム」が違う

 ●日本「キャッシュ社会」・・・「今いくら持っているか?誰を知っているか?」を重視し、人脈や銀行残高によって信用度を判断

 ●米国「クレジット社会」・・・「借りたお金をきちんと返済したか?約束を守る能力はあるか?」という視点から信用度をデータ化し、それを基準に判断

 ●中国「人相社会」・・・3000年の歴史と論語をもとに、人相や人となりで判断


■「2倍の法則」と「72の法則」
●「2倍の法則」

100万円を約7回、2倍にしていくと1億円を超える


●「72の法則」

72を投資の利回りで割ると、2倍にするためにかかる時間が計算できる

★どのように活用するかは本書を(笑)。


■失敗から学んだこと
●たいまつは自分で持て

⇒自分が現場を知っているだけでなく、実際に仕事ができることが不可欠


●お金がからむと、人は変わる

⇒「友情とビジネスはもともと水と油のようなものだ。決して交わらない」(映画「ゴッド・ファーザー」より)


●借りをつくるより貸しをつくれ

⇒相手に借りをつくると、一生その相手に頭の上がらない「弱い立場」になる


■成功する投資家になる3つの条件
●節約する

⇒「ケチ」はとことんケチで、ときには大きなチャンスを逃すが、「節約家」は無駄使いせず、ここぞというときに「生き金」を使う

⇒若いときから「タネ銭」を貯める


●健康でいる

⇒体さえ元気であれば、いくらでも働けるが、病気が自己破産へつながるきっかけになることがある


●ルールを覚え、感覚をつかむ

⇒リスクを最小限にするためには、ルールを覚えるのが大事

⇒著者は、不動産投資をするために、手始めに宅建取引の資格をとっている


■「法律」と資産づくり
その国の政治家たちが「何で儲けているか?」を知り、かれらと同じ方法でお金をつくっていくのが一番賢い方法

⇒日本や途上国では、政治家は「ウラ金」で儲けているケースが多い

⇒アメリカの政治家は、不動産投資

⇒そのためアメリカは、不動産投資に関する税法や優遇措置が、著者の知る限り、世界トップクラス


■良いパートナーを見定めるための4つのポイント(抜粋)
●地図を描かせて頭の良さを見る

⇒頭がいい人とは、「頭の中をきちんと整理整頓して考えられる人」


●人の時間とお金を大切にする人かどうかをみる

「自分は偉いんだ」とい、いわば誇大妄想を持っている人は、相手を待たせることに快感を覚える


■「投資」と「仕事」の違いを知る
⇒仕事は自分が楽しいことをするべき

⇒逆に投資は、感情抜き冷静に向き合うものであり、好き嫌いでは逆に滅びてしまう


【感想】

◆冒頭に書いたように、本書はテクニカルなことにはそれほど深く突っ込んでいないため、私レベルでも、十分に楽しめました。

「技術論」というより、一種の「精神論」(マインド)とでも言いますか。

逆に、技術論を展開した場合、著者が活躍された舞台が、ちょっと前のアメリカであるため、そのまま日本で同じことをやろうとしても、必ずしも上手く行かないであろう、ということが予想されますし(笑)。


◆特に、ポイントでも挙げたように「法律とのかねあい」というのは重要です。

たとえば、何かしらの「おいしい話」があった場合、法律というか、「公」が絡んでいるケースと、絡んでないケースでは、『「おいしい話」の消費のされ方』が全然違うわけでして。

というのも、法律は簡単に変えることができないから(最近、「特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入」という規定ができるまで、「会社設立による節税」はある種常識的でもありました)。


◆その辺を「身も蓋も無く」書いてしまったのが、橘玲さんのこの本

文庫化されているので、まだの方は、こちらをお読みいただいてもいいでしょう。

世界にひとつしかない「黄金の人生設計」
世界にひとつしかない「黄金の人生設計」


◆本書は新書という形態ゆえ、ポイントがさくさく列挙されているのが魅力的。

ネタバレに配慮して、ポイントとして挙げなかったものでも

「アメリカの投資家に学ぶ資産運用のセオリー」

「近づいてくる相手を見分ける3つの方法」

「お金持ちの三種の神器」(「持ち物編」&「プロ集団編」)

「成功の三原則」


などなど、盛りだくさんです。

・・・てか、「こっちも書け」って(汗)?


◆私はどちらかというと投資には疎いので、経済的に逼迫した著者が、華僑の富豪に励まされたお話が印象的でした。

その富豪曰く、

「いいじゃないか、金の問題は金で解決できる。多くの夫婦が貧乏になると金のことでケンカをして離婚するけど、キミたちは大丈夫だよ」

深いっす(汗)。

・・・う、うちも大丈夫だよな(汗)?←ちょっとビビリ気味


ミリオネアへの心構えが学べます

世界一愚かなお金持ち、日本人 (ディスカヴァー携書)
世界一愚かなお金持ち、日本人 (ディスカヴァー携書)


【関連記事】

【力作!】「お金は銀行に預けるな」勝間和代(2007年11月22日)

「香港大富豪のお金儲け」林 和人(2006年11月20日)

藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門(2006年09月01日)

「金持ち兄さんの王道―専門家をカモにする人・される人」藤田憲一(2006年05月19日)

「臆病者のための株入門」橘 玲(2006年05月01日)


【編集後記】

◆先日、東京税理士会を訪れたところ、いつの間にかキレイなビルに建て替えられていました(汗)。

57eae4d9.jpg






パッと見た感じ、とても税理士会の建物には見えないような・・・(汗)。


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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

「お金は銀行に預けるな」を読んで、
毎月積立のファンドを4本スタートしました。国内債券型がなかなかないですねえ。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2008年02月08日 09:28
               
本業以外で儲けるか・・・なるほどなぁー
Posted by ITおやじ at 2008年02月09日 01:38
               
>ニタさん

おぉ!さっそく行動に移してらっしゃいますね!
私の方は相変わらずでございます・・・(汗)。

>ITおやじさん

私もブログで小飼 弾さんのように稼げていれば、ヨメにも内緒にしなくていいんですが(涙)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年02月09日 12:13