2008年02月05日
【成功本!】『成功本50冊「勝ち抜け」案内』水野俊哉
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、やはり先日リストアップだけさせて頂いて放置していたご本(汗)。すでに聖幸さんが記事してらっしゃいますし、かつ、そもそも「成功本」は聖幸さんの主戦場で、後追いで記事を書けるほど含蓄も無いのですが、自分なりにご紹介してみようかと。
個人的にはこの本、コンテンツうんぬん以上に、「情報の整理の仕方」が面白かったな、と思った次第。
「なるほど、こんな手があったか(汗)!」
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
1 成功本で本当に成功したある人物の物語
2 成功本50冊「勝ち抜け」案内
成功入門、基本の「き」―「あの本、読んでないの?」と言われないための基本10冊
自己啓発本の深淵―成功へのモチベーションを維持するための10冊
経営者本の真髄―ビジネスで成功した先輩に学ぶ10冊
ストレートに投資本―王道で儲けるためにぜひ読んでおきたい7冊
独立志向系戦術本―起業家に必要な知識・能力を身につける7冊
知識の底上げ本―研究書から流行の成功法則まで、成功への道幅を広げる5冊
3 成功本を無駄に読まないための成功法則ベスト10
【ポイント】
◆今回は、本書における「フォーマット」について言及していきます。というのも、各書籍ごとに、統一されたフォーマットで紹介されており、これが結構興味深かったもので(笑)。
■「基本データ」だけ読んでも結構ためになる!
●「ひとことで言うと」
◆本書は、50冊の各書籍のタイトルのあとに「基本データ」として、「ひとことで言うと」と「評価」が記載されています。
まずは前者。
文字通り「ひとことで言い切って」います(笑)。
例を挙げるとこんな感じ。
「ビジネスパーソン及び父親向け『思考は現実化する』
もっとも実用的な金持ちになるための本
銀行頭取が語る「引き寄せの法則」
◆私の場合、この「ひと言」だけで「買い」や、「スルー」をある程度判断でき、大変便利(笑)。
いえ、実際クチコミになりやすい本こそベストセラーの近道ですし、クチコミになるためには、「どんな本?」という問いに大使、「ひと言で言い切れる」と良いらしいです。
本書を立ち読みする場合(汗)、読んだことが無い本に関しては、まずはここを確認するだけでもいいかも。
●評価
◆こちらは全書統一された「項目」ごとに5段階の「評価」(5つ星が最高)、と「寸評」が掲載されています。
複数冊ご紹介すると長くなるので1冊だけ。
なお、ブログだと幅が足りず、縦に並べてますが、実際には項目ごとに横並びで非常に見やすくなっています。
●よみやすさ
★★★★★
恐ろしく読みやすい
●実現できそう度
★★★★☆
本書を繰り返し読みましょう
●成功度合い
★★★★☆
成功がやってくる!
●感情揺さぶり度
★★★★★
ロジックで納得させる本
●内容充実度
★★★★★
コストパフォーマンスが高い
◆上記の「ひとことで言うと」と合わせて、ここだけでもかなり分かった気にはなれます(笑)。
というか、聖幸さんも書かれているように、本書に登場する本全部が、必ずしも著者のオススメ本ではないので、時間がない方はこの辺を活用すれば、かなりサクサク読み進められるかと。
■「本書のナナメ読み」で概略を把握しよう
◆各書籍ごとに、1ページを要して概略が「ナナメ読み」として書かれています。
この部分は、まとめ方、抜き出し方は、著者(水野さん)の意図が反映されているとは言え、基本的には各書籍のアウトライン。
基本データで興味を持ったら、こちらを熟読。
◆文字数は縦横数えたところ、マックスで740字ほどでした。
原稿用紙2枚弱というところですね。
・・・ホントは私もこの程度にサクっとまとめてみたいんですが(汗)。
■「本書の勝ち抜け案内」こそ、水野さんの主張
◆最初の2ページで概略関係を説明したところで、ここからがいよいよ著者の水野さんの本領発揮。
各書籍に対する文字通りの「案内」を、1ページ半ほどでされています。
例えばこんな感じ。
『思考は現実化する』は「携帯版」やノート形式のものなど多数、出回っているが、「完全翻訳版」をお勧めする。
「完全翻訳版」は、序章だけで約90ページもあり、ナポレオン・ヒル博士が鉄鋼王・アンドリュー・カーネギーと出会い、その成功哲学を1冊の本と万人が応用可能なプログラムにまとめあげるまでの経緯や、その「成功哲学」があますことなく記されているからである。
本書は毎日1つ、"僕"がガネーシャから出される課題をクリアしていく構成になっている。この課題は先に述べたようにみんなが知っていることばかりで、特別なものは何1つない。
だが、一見何でもないような課題を、"なぜ実行できないのか"という点を、本書はしつこく書いている。そして、ガネーシャはこの課題が"なぜ重要なのか"をしつこく僕に説教する(関西弁で)。これこそが本書の最大のポイントなのである。
本書は、お金持ちになるための超実用的な知識がふんだんに盛り込まれている。特に資産運用に関して、本書PART1「2.資産運用についてのよくある誤解」では、冷静な分析が行われている。時間のない読者なら、この部分だけをよく読むだけで「投資」に関する本を数十冊分くらい読む時間が節約されるだろう。
◆コメントだけでなく、書籍内の重要なポイントは、青太字で強調(このブログみたいですね(汗))して抜き出しているところもあり、まとめとしても使えます。
また、最後の橘玲さんの本のように、他書のコンテンツとの関係性まで言及してもらえると、本ごとの立ち位置がわかってありがたいというか。
この橘玲さんのご本、私は出た当時読んで、かなり衝撃を受けたのですが、久しぶりに再読したくなりました(笑)。
■「こんな誤読をしていないか!」は誤読してなくても必読(笑)
◆各書籍の最後の部分にあるのが「こんな誤読をしていないか!」という1/3ページ程度のまとめ(?)。
ここがまた、結構ズバリ言い切っていて、私自身、意外なほど付箋貼ってました(笑)。
本書は、「ラットレース」と「ファースト・トラック」という概念を紹介し、後者に進むためには、「資産」(収入を増やす仕組み)に投資しろ、と明確に提言した本である。ただし、具体的にどうすべきかは自分で考えるしかない。
また、本書は手に取った読者はすでにご存知であろうが、この方法がそのまま日本で通用するわけではない、という点にも注意が必要だ。
ちなみにこちらは最近2008年版が出ていますね。この本でも「投資に関する本」を何冊も取り上げているが、まず、最初に『投資戦略の発想法』を読んで欲しい。かなり、ぶ厚い本なので、尻込みしてしまう読者もいるだろう。たしかに、そういった「読まず嫌いな誤読」の危険性が高い1冊である。せめてだまされたと思って「プロローグ」から「第1部」だけでも読んでほしい。
【感想】
◆思いっきりフォーマット部分だけに着目してみました。書評本は色々ありますが、このような形で各書籍ごとに、縦に掘り下げるだけでなく、共通のフォーマットで横並びにする、という考え方は、情報の提供の仕方として「アリ」だと思われ。
著者の水野さんというフィルターを通した上で、このように再構築されたデータは、読んだことのない本について、かなり感覚的に「買い」か「スルー」かの判断がしやすかったです。
どの本を買ったかは秘密ですが(笑)。
◆また、自分が読んで、良く知っている本についても、「考え方」や「重要と思われる部分」の摺り合わせのような作業も楽しめました。
橘玲さんの本を激プッシュされているので、ちょっと嬉しかったり(笑)。←単純
逆に私が「ちょっとー(涙)」と思っていた本についても、違った視点からの「気づき」を得ることができましたし。
もちろん、コチラの本も秘密(汗)。
◆本書のPART3「成功本を無駄に読まないための成功法則ベスト10」では、大量の成功本から抽出した「共通の成功法則」について言及されており、これまた必見(笑)。
各法則ごとに、本書内で紹介した書籍がリストアップされているので、先にここを見て、読む本を決めるというのもアリかも。
なお、ランクインした法則は、ぶっちゃけ「ベタ」ですがー(汗)!
◆なお、番外編として「blogデビューする」という項目があり、そこにご自身の記事にも書かれているように、聖幸さんのブログが紹介されてらっしゃるのでした。
「聖幸さん、おめでとうございます!」
私もぜひ、勉強本のガイド本とかで紹介してもらいたいな、と思う今日この頃(笑)。
成功本の水先案内人に!
【関連記事】
【最強のメンター?】「夢をかなえるゾウ」水野敬也(2007年08月30日)【勉強本の大本命】「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」勝間和代(2007年04月11日)
「リクルートのDNA」江副浩正(2007年03月22日)
『「心のブレーキ」の外し方』石井裕之(2007年01月21日)
「ユダヤ人大富豪の教え」本田 健(著)(2005年02月17日)
【編集後記】
◆今日ご紹介した本に登場する50冊の中で、唯一全く知らなかったのがこれ。水野さん曰く
とのこと。「成功本のパロディ形式で、多くの成功本で紹介される成功法則を読者に疑似体験させる」という試み自体は大成功しており、『夢をかなえるゾウ』などと比較して「不当に低い評価しか受けていない」とすら言える。
これは買うべきか(汗)?
ご声援ありがとうございました!
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こちらの本はリストアップ時点でアマゾンアタックさせていただきました!
簡潔にまとまっていて確かに「買い」or「スルー」がわかりやすかったですね。smoothさんの「買い」が気になるところです(*^_^*)
素早いアタックさすがです(笑)。
私はこの本読んで、ちょっとアイデア沸きました。
そして「買い」については、また別途(汗)。
やはりフォーマットにですか(笑)?
私はさっそくパクってますけど(汗)。