2008年02月03日
【本】土井英司氏の「成功するビジネス書読書習慣」はビジネス書好きなら必見!
【本の概要】
◆今日お届けするのは、週末らしく(?)ムック本。先日の記事のコメントで、淺田さんに薦められて買った「セオリービジネス vol.1」です。
見どころはぶっちゃけたくさんあるものの、中でも「このブログ的にイチオシ」なのが、土井英司さんの「成功するビジネス読書週間」の章。
◆タイトル横の説明書きから引用します。
私も土井さんからは、読書スタイルや選書方法について結構影響を受けており、この記事も納得いくものでした。ビジネスマンにとって、読書は最も安い投資である。失敗しない本の選び方から、続けるための仕組みづくり、モチベーションを保つ秘訣まで、元アマゾンのカリスマバイヤー、「読書のプロ」が指南する。
ビジネス書好き、読書好きなら必見デス!

【小見出し】
1.続けるための「仕組み」を作れ2.いつでも読める本をストックせよ
3.本選びは「プロフィール」に注目
4.「投資」の感覚で読書を楽しめ
付録 成功する読書のためのブックガイド
【内容】
■1.続けるための「仕組み」を作れ◆土井さん曰く、読書習慣に必要なのは、"本を読む仕組み"を日々の生活の中に作ること。
そして、自分に1日3冊の本を読むことを義務付けるために、メルマガ、「ビジネスブックマラソン」を毎日発行しているのだとか。
さすがにメルマガはきついですけど、「生活習慣に組み込む」というか、ある種の「仕組みづくり」は大事だと思います。
◆また、こういう一節も。
ここで大事なのは、読書という「インプット」で終わらせることなく、アウトプットもあわせて行うこと。メルマガは私の"読書を続ける仕組み"ですが、一般的にはブログを書いたり読書日記を付けたりするのが最も簡単な方法でしょう。ブログや日記も面倒だと感じるようであれば、本によって得られた刺激を一言書き出すだけでも構いません。
すると、アウトプットを意識したインプットを行うようになり、結果的にインプットの質も高まることになるそうです。
確かに、私自身も、常に「ブログで記事にすること」を意識しながら本を読むようにはしています。
それにより、おそらくブログをやってなかった場合よりは、良質なインプットを行ってきたのだと日記には書いておこう(笑)。
■2.いつでも読める本をストックせよ
◆このお話は、以前お邪魔した、土井さんの「スパルタ読書塾」でもお伺いした内容。
最初、セミナーで20冊とか聞いた時は、「え゛ー!」と思ったものの、自分もフツウにそれくらい未読本があったという(笑)。そこで大事なのが、気分やスケジュール、シチュエーションに合った本をいつでも選べるようにしておくことです。少なくとも20〜30冊は本を常にストックし、1日のスケジュールがどんな状況でも最適な選択を可能にすることで、読書へのモチベーションを保つのです。
というか、実際にブログで記事を書いていると、読んだ本を全部オススメできるわけではないので、少なくとも、「記事の倍の冊数」は読む必要があります(私の場合)。
買う時点で、いいかわるいかは、正直分からない(特にアマゾンだと)ので、必然的にドカスカ買うハメになってるんですよね(涙)。
他の書評ブロガーさんも、似たようなものだと思いますが。
◆なお、土井さんからこんなアドバイスが。
うーん、私の場合、かつては移動時間しか本を読まなかったわけですから、ぶ厚い本が少なかったのも、ある意味当然かも(汗)。本は一度読み始めたらキリの良い箇所まで中断しないことが大事。忙しくて移動時間しか読書ができない日は見開き単位で内容がまとまっているような本を選び、休みの日にはじっくりと読み込む1冊を選ぶなどの工夫が必要です。
ちなみに、土井さんが取材時に手元に置いている本を8冊ほどタイプ別に紹介されていますが、詳細は本書を(笑)。
■3.本選びは「プロフィール」に注目
◆著者のプロフィールに着目する点については、かねてから土井さんから伺っていました。
私もリアル書店では、まずプロフィールから見ています。良書と出会うためには、物事をゼロベースで考えなければなりません。本には表紙や帯の宣伝文句などいくつかの要素がありますが、その中で最も簡単に確認でき、なおかつ嘘をつけないのはプロフィールだからです。
選書の時点では、まえがき、あとがきよりも、まずプロフィールですね。
もちろん、そのプロフィールの中のセールスポイントの「穴」も、外部の人間からは見抜けない場合も多いんですが(汗)。
・・・その辺の見極め方も、土井さんから伺ったことはあるものの、具体的に例を書くと、かなり語弊があるので、ちょっとご勘弁を(汗)。
◆また、今回本書を読んで新たに知ったのが、「キャリアの断絶部分に注目する」ということ。
例えば土井さんの例であれば、「ゲーム会社の店舗営業」→「アマゾンのバイヤー」→「出版コンサルティング会社の代表」と、キャリアにおいて関連なさそうなキャリアの断絶があります。
これは、「なるほど」ですね。そこにある断絶の理由を探ると、どうやら私のキャリアの本質は"目利き力"にある、ということがわかる。プロフィールの情報だけから。その人の本質が分かるのです。
■4.「投資」の感覚で読書を楽しめ
◆これはタイトルだけからはちょっと意味がわかりませんでしたが、ぶっちゃけて言えば、「100冊のうち1冊当たりがあればいい」という気で読めばいい、ということ。
これはもう、全面同意ですね。読書というのは投資の原則と同じで、すべてが"当たり"である必要はないと私は考えています。一つの"当たり"によって、それまでの投資分を取り戻すことがビジネスの原則。だから1冊の本を買って、「まだ読めない、まだ終わらない」ではなく、失敗して当たり前、「100冊のうちの1冊に出会うために読んでいる」というくらいの気持ちが、続けるための大きなコツだと私は思っています。
当たって砕けろじゃないですが、とにかく、気になる本は、時間とお金の許す限り、片っ端から読むのが正解だと思います。
ただ、続けざまに3冊とかハズレを引くと、かなりブルーになるので、私のようなヒトバシラーが存在するわけで(笑)。
◆さらに言われているのが、読書習慣を定着させるために、「通読にこだわらない」ということ。
「通読にこだわらない」というのは、かつての私には違った意味でかなりハードルが高かったです。1冊を読み通すことに価値を置きすぎると、例えば500ページの本を見て「こんなに厚いと読むのがつらいな」と思ってしまいがちです。しかし大切なのは、1冊の中にどれだけ質の高いコンテンツが含まれていて、そこからどれだけのものが得られるかです。
「せっかく買ったのに、最後まで読まないなんて、もったいない」みたいな。←貧乏性
これも、考え方を変えて、先に本をドカスカ買ってしまったところ、もっと読みたい本が近くにあるのに、イマイチな本を読み続けることが、どんなに無意味なことか実感できるようになりました(笑)。
◆逆に、読みたい本が近くに無いと、ビミョウな本を惰性で読み続けて、しかも読後も良質のアウトプットができない、という最悪のパターンに(汗)。
というわけで、個人的な結論。
「読みたい本のストックは決して切らさないこと!」
■成功する読書のためのブックガイド
◆さすがに全部を紹介してしまうのもアレなので、いくつか見繕って。
ホントは1冊1冊に土井さんのコメントも付されているので、そちらを読みたい方は本書をご覧下さい。
◆先日の土井さんのセミナーでもプッシュされていた一冊。
買い忘れていたので、アマゾンアタック(笑)。
でも最近買ったのが、新書ばかりなので、ご紹介はどうしようかと・・・。
◆来ました、本田さん(笑)。
今でもこの本の告知が、「平成・進化論。」で初めてされたときの事を思い出します。
「あの、「パーソナルブランディング」の本田さんが読書の本出すのか」って(笑)。
◆土井さん曰く「私が一番繰り返し読んでいる本です」とのこと。
・・・スイマセン、ワタクシまだ読んでません(汗)。
昨年ムスコも生まれたし、いよいよ読むべきときが来たか(汗)?
◆最近になって土井さんや、土井さんの本を知った方には、是非読んで頂きたい一冊。
古典的名作がわんさか収録されていて、「ビジネス書を読む上での基礎体力」が身につきます!
【感想】
◆いかがだったでしょうか?このブログの読者さんにもいらっしゃる「土井英司氏のおっかけ組」(含む私(笑))にとっては、復習的内容、そうでない方には、なかなか有意義な内容だったのではないか、と。
というか、私のコメント等によって、土井さんのエキスが薄められている(笑)わけですから、ホント、ビジネス書好きなら読むべき記事だと思われ。
◆なお、土井さんの詳しい読書スタイルや考え方については、かつて行われていたセミナー、「スパルタ読書塾」についての記事を下記に掲載しておきましたので、ご参考まで。
・・・全部読むとかなりボリュームありますが(汗)。
スパルタ読書塾に行ってきました(2007年01月30日)
新生スパルタ読書塾に行ってきました!(2006年08月12日)
土井英司さんの「スパルタ読書塾」に行ってきました!(2006年07月06日)
「スパルタ読書塾」の第2回目に参加してきました【マインドマップ付き】(2005年11月30日)
土井英司さんの「スパルタ読書塾」に行ってきました(マインドマップ付き)(2005年10月25日)
◆あと、この「セオリービジネス」ですが、この土井さんの部分以外にも、注目すべきビジネスパーソンが目白押し!
とりあえず、ご本を出されている方を中心に、表紙に名前のある方をピックアップ(インタビューで本について述べているわけではありませんのでご注意を)。
◆また、表紙に名前のない方でも、このブログではお馴染みのこんな方々も登場されています。
お一人お一人が長くても4ページくらいなので、スキマ時間に読むのでもOK。
値段も「税込800円」と、ベクトル的に似ている感じの「Think!」より1000円以上安いので、アマゾンアタックのお供にいいかも(笑)!
【関連記事】
◆ここでは、上記土井さんのセミナー以外の読書ネタ関連を。【速読・多読・省読】「キラー・リーディング」中島孝志(2007年09月29日)
【読】読書や速読について考えてみる(2007年06月30日)
「レバレッジ・リーディング」本田直之(2006年12月06日)
斎藤孝の速読塾(2006年11月01日)
「成功読書術 ビジネスに生かす名著の読み方」 土井英司(2005年04月27日)
【編集後記】
◆今日はこれから、大雪の中(涙)私の実家に出かけてきます。ヨメが、ウチの実家のそばで友人の結婚式に出席するので、その間、子供二人を母と二人で面倒見るためなんですが(汗)。
ウチの母が孫に甘いんで、ムスメは実家に行くのを、いつも楽しみにしております(笑)。

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気をつけてくださいね〜。
>>100冊のうち1冊当たりがあればいい」という気で
そーですね。つい新しい本に目がいって読み漁っても、記憶に残るのは限られた本です。
図書館派の私は同じ本をまた借りてしまいます。
それって全然覚えてないってことなので、時々自分のアホォぶりに笑えます。
ご紹介ありがとうございます!やっぱり土井さんの所に飛びついたようですね(笑
…自分のブログではまだ挙げていませんが(苦笑)。
都内も雪だらけで大変でしたね(涙)。
タクシーで行ったんですが、目の前で自転車がコケたりとか(汗)。
図書館で何度も同じ本を借りる、というやり方は、個人的には「アリ」だと思いますよ〜。
私のように、ブログ書く必要がある場合は、なかなか難しいですけど。
>淺田さん
ご紹介ありがとうございました。
おかげさまで「本好き」の皆さんの支持を得られた模様(笑)。
淺田さんもどうですか(笑)?
勝間さん号の週刊ダイヤモンドと一緒に購入致しました。smoothさんの仰る通り、土井さんの記事は本当に面白かったです。
1日3冊、目標にしてみようかなーと思いますが、書籍費が…。お菓子代を本代にしたいと思います。
土井さんの記事、楽しんでいただけて幸いです。
この部分がおもしろければ、上記の「スパルタ読書塾」のセミナー記事もお楽しみいただけると思います。
そしてお菓子は我慢して、本代にぜひ(笑)!
先日購入した本の第1号、
読んでみました。
読んで期待していた通りの本で、
買ってよかったなぁと思っています。
ありがとうございます!
自分なりに感想をかいてみましたが、
書いてみると自分の思いを全部書ききれているとは言えず、
感想をかくことの難しさを実感。
smoothさんもかかれていましたが、これからは読み方をレベルアップしつつ、
読んだ感想の書き方についてもこちらで学ばせていただこうと思います。
お!この本買われたんですか。
私は土井さんの部分しかご紹介しなかったのですが、他の方の部分もかなりお気に召されたようで何よりです。
感想については、この本のように登場される方が多いと、やはりある程度ポイントを絞った方がいいかもしれませんね。
私のように土井さんだけ、というのは、狙ったとは言え、極端ですけど(汗)。
これからも、良い本に出会われますように・・・。