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2008年01月21日

【謝罪】「一分間謝罪法」を読んでみました




【本の概要】

◆今日お送りするのは、140ページちょっとの薄い本。

ただし、その中身は恐ろしく濃い一冊です。

先日、こんな記事(「責任者にとってもっとも重要な能力」:港区赤坂四畳半社長)を拝見し、気になって読んでみたところ、予想通り「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」な内容で大満足(笑)。

「謝罪」が何故難しいのか、そしてどうすればいいのかが、わかりやすく書かれています。

上に立つ人も、そうでない人も見逃せません(汗)!


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【目次】


社長
若者
一分間マネジャー
一分間謝罪法
降伏すること
降伏すること―まとめ
誠実であること
誠実であること―まとめ
結果にこだわらないこと ほか



【ポイント】

◆本書は物語形式であり、まとめ部分にフォーカスして簡潔にまとめてみます。


■「一分間謝罪法」のポイント

⇒まず自分の誤りを認めたうえで、もたらされた悪い結果そのものではなく、原因に取り組む

⇒詫びるのは1分で済むが、時間がかかるのは、実際に誤る前に、自分自身に対して100パーセント正直になり、自分のミスの責任をとるという段階

⇒「一分間謝罪法」は降伏することから始まり、誠実であることで終わる


■降伏するときは?

⇒自分が犯したまちがいに正面から取り組む

⇒自分がそのミスを自覚していることを、迷惑をかけた相手に確かに納得させる

⇒迷惑をかけた相手に、どれほど申し訳なく思っているか(態度をあらため、二度と同じことは繰り返さないつもりだと)を伝える


■誠実であること

正直であるとは、自分やほかの人に対して真実をつたえることであり、誠実であるとは、その真実に沿った生きかたをすること

⇒ひどい態度をとったけれど、本来の自分はもっとましな人間であることを再確認し、自分自身を許す

⇒同じ行動を繰り返さないように、自分自身とほかの人たちにその決意を伝え、自分の態度をあらためることで、その決意をはっきりと示す


■結果にこだわらない

⇒あやまるときは、その結果相手の反応(相手がこちらを許すか許さないか)にとらわれてはいけない

結果のためにあやまるのではなく、自分がまちがっていると知り、そうするのが正しいことだと思うからこそあやまる


【感想】

◆冒頭で引用した「港区赤坂四畳半社長」さんの記事が秀逸なため、正直なところ、今さら私が記事にすべかどうか迷ったんですが(ヲイ!)、自分自身の備忘録代わりに、最小限のポイントのみ列挙しておきました。

もっとまとめてしまうと、こうなります(本書から引用)。
迷惑をかけてしまった人にあやまるには
自分がミスを犯した、
それを申し訳なく思っている、
これからは態度をあらためる、
その三つを伝えることが最良の方法だ。

◆しかしそれらが「なぜ大事なのか」そして、「なぜ出来ないのか」がわからないうちは、ここで挙げた内容を実践するのは難しいのではないか、と。

その点、本書は物語形式を用いているせいか、上記の問題の答えに関しても、比較的すんなりと腑に落ちるような気がします。

・・・ちょっと主人公が飲み込みが速すぎる気がしないでもないですが(笑)。


◆そしてそれは、上記「港区赤坂四畳半社長」さんのように、現実社会で謝罪する場面に面している方なら、もっとリアリティをもって受け止められているのだと思います。

本書に書かれている内容を理解し、正しく実践されているからこそ、

僕は失敗を犯してしまう前よりも、失敗を犯して謝罪をした後のほうが、むしろ先方から信頼されている気さえします。

という発言になっていらっしゃるのではないでしょうか?

それは、本書を読み終わった自分には、素直に納得できるわけでして。

結局、「過ちを恐れる」ことよりも、起こった過ちを直視せず、「正しく謝罪できない」方が、より問題なのだと、昨今の企業の不祥事の後始末を見て思うワタクシ(汗)。


◆ところで、本書にはどうしてもご紹介したいエピソードが2つありました。

ただし、内容を書いてしまうと、それこそ完全にネタバレなので、ご勘弁を(涙)。

そこで片方のエピソードにある、読んでいてウルウルっときた、とある男の子のセリフを、自分のためだけに(笑)引用。

"僕がヒーローにどんなひどい仕打ちをしたか、それをみんなの前であやまらないと、僕はずっと自分を許せないだろう。ヒーローは僕の命を救ってくれただけじゃなく、もう一度誰かにあんな仕打ちをせずにすむよう教えてくれたんだ"

かなりオススメ!



【関連書籍】

◆内容的には違いはあるものの、「心への刺さり具合」から、この名著を思い出していました・・・。


今回ご紹介した本の内容を実践できれば、より早く、「箱」から出られそうなヨカン。


【編集後記】

◆昨日注文した一冊。

なぜ、ベンチャーは失敗しやすいのか?
インデックス・コミュニケーションズ
発売日:2007-12-14

KLab真田哲弥さんのご本。

出版記念講演会は、さっき気づきました(汗)。

遅かったか  _| ̄|○ ガックシ


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この記事へのコメント
               
謝罪にもマナーがあるのですね。
あまり謝りすぎるのも引かれるし、軽く謝ったても本当に反省しているか怪しまれるので、いつもそこそこって難しいなぁと思ってました。
何事もプロに学んだ方が良さそうです。
ってことで本屋でチェックしてきまーす。
Posted by ビルダーナース at 2008年01月21日 15:44
               
Ken Blanchard氏が次のような推薦の言葉をお寄せになった「サンキューパワー」というアメリカのベストセラーがあります。
“My mother used to say that the world would be a much better place if people would say thank you more often. Drawing on uplifting stories from all walks of life, Deborah Norville shows that an attitude of gratitude not only makes for a nicer world but also makes you a happier person."
Deborah Norvilleというのは著者のことで、アメリカでは有名なジャーナリストです。ジャーナリストとしてさまざまな人に出会うなかで、本当に成功している人、幸せに生きている人に共通する1つの真実=「感謝の習慣を持っている」に気づき、それを深く調べ、一冊の本にまとめあげました。

アメリカではベストセラーになり、韓国語版は発売されてから3ヶ月で10万部を超えるなど多くの人に読まれていますが、日本語版が12月上旬に弊社バベルプレスより出版する運びとなり、もしご興味があれば、と思い、コメントをさせていだだきました。特典つきの予約注文(好評につき第2弾)は、12月15日までです。詳細はHPでご確認ください。
http://www.thankyoupower.jp/
Posted by senda at 2008年12月05日 16:46