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2007年12月11日

【超集中術】「東大生が教える超集中術」


東大生が教える超集中術
ダイヤモンド社
発売日:2007-11-30
おすすめ度:4.0



【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、勉強本の中でも、特に「集中力」に焦点を当てた一冊。

執筆したのは、三人の現役東大生の皆さんです。

しかも本書は、自分達の経験のみならず、周囲の東大生社会人への聞き込み調査や、学習塾での指導経験、さらには科学研究の成果などを統合してできたもの、ということで、説得力も大!


◆現時点ではアマゾンの情報が少ないので、「BOOKデータベース」から。

やるべきことを紙に書いて順番をつけよ!視線を1点に集中させよ!時間にも「性質」がある!使い分けを工夫せよ!自分にスイッチを入れる!「制限時間つき作業」作戦!「やる気が出ない…」時に思い出すこの知識!…etc.この60のやり方をきちんと実践すれば、アナタの集中力は劇的に向上する。

「集中力に自信が無い」方なら要チェックかも!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!



【目次】

第1日 「やるべきこと」をキッチリ決めよう!心の整理法
第2日 「環境整備」が集中力を引き出す
第3日 結果を出すための「生活スタイル改革」
第4日 「時間の使い方」でライバルに差をつけろ!
第5日 集中力を鍛える大人の「トレーニング」術
第6日 そこまでやるか!集中する「工夫」あれこれ
第7日 なぜベストを尽くさないのか?「改善力」で勝つ!
講義の最後に イチバン大事なことは…
聖域なき集中力改革



【ポイント】

■やるべきことを紙に書いて順番をつけよ!
⇒優先順位を決める時は、重要度緊急度の2つから判断する

⇒順番は次の通り

1.「緊急かつ重要なもの」、2.「緊急でないが重要なもの」、3.「緊急でないが重要なもの」、4.「緊急でも重要でもないもの」


■不満や不安をなくす!
●不満

現状に対するもの

原因を突き止めれば対策が立てられる


●不安

未来に対するもの

知識や情報を収集すると、未来について正しく判断できるので不安になりにくい

最低を予測して、できる限り対処する


■視線を1点に集中させる
⇒人の意識の対象は目を向けた先にある

⇒集中できない時は、何か小さな目印を見つめる


■集中できる照明 3つの原則
暖色系の色合い

明るさが調整できる

リモコンがついている


■参考 ― 本書内でオススメのスタンド

特殊偏光フィルターによってライト使用時の光の不快な反射を防ぐことができます。
眼球に起こる無意識下での調節活動を抑え、ストレスを軽減。このことによって集中力の持続時間が増加し、近視の要因も緩和します。人体機能を勉強した執筆陣から見ても、欠点の無い、優れた製品です。



■「疲れ」と「飽き」
⇒作業に集中できない場合、それが「疲れ」なのか「飽き」なのかを判断する

「疲れ」ならば、小休止をとったり、作業をやめる

「飽き」ならば、作業の仕方を変えたり、別の作業をする


■好奇心を刺激する「7対3」の法則
「既知の情報がある程度あり、かつ、未知の情報も少なからずある」という状態で、脳が最も活性化する

「知ってること7割」「知らないこと3割」のものに取り組むと非常に効果的

「7割」に相当する基本的な知識をしっかり知っておけば、それ以上の応用的「3割」を身につけやすい


■コントロールできる対象に100%注ぐ
現在の自分の行動に集中することで、結果は必ず良いものになる

⇒他人に振り回されず、自分に集中する

過去や未来ではなく、「現在」を見つめる


【感想】

◆本書は約250ページほどあり、パッと見結構ぶ厚いのですが、軽快に読みきることができました。

一つには、「イラストが豊富」なこと。

ダイヤモンドさんの本とは思えない(?)、ライトさです(笑)。

ターゲットとしては、社会人のみならず、高校生あたりも含まれていそう。


◆そしてもう一つが、今までむさぼり読んできた勉強本の「集中」に関する部分と、ある程度重複していたこと。

これは、勉強本自体、どの本も書かれていることの半分くらいはエッセンスがかぶってる、と思っている私にとっては、ある意味想定内

むしろ、改めて1冊にまとまっている分、この本としての存在価値は十分にあります。


◆今回「ポイント」としてとりあげなかった「定番もの」としては、「目標を紙に書いて壁に貼る」ですとか、「机の上に何もおかない」ですとか、「モジュール化する」などが。

逆に、いくら知られているからと言って、この辺の内容を省くことは、「集中力の本」として不可能ですよ(汗)。

そんな中、上記に挙げたポイントの内容の中でも、「7対3の法則」なんてのは、自分にとっては初耳でした(詳細は本書を)。

活用の仕方が難しいところですが、知識としては知っておきたいところ。


◆同様に、税理士試験受験時に、なけなしの退職金「バイオライト」を購入した自分としては、上記の「フィルターライト」なんてのは、興味シンシン

勝間さんの本じゃないですが、最初に設備投資するのは、私の昔からの習性のようです。

他にも受験前に高いイスとか買ってしまった関係上、引くに引けなかったという話も。

ただ、初めて買ったシンセサイザーは、とんでもなく高かった(完全にオーバースペックなため)のに、結局モノにはなりませんでしたが(遠い目)。


◆閑話休題。

最後の章では、本書内のテクをどのように用いるかを3つのケーススタディによって解説しています。

1.受験勉強編 東大受験生A君の場合
2.TOEIC受験編 TOEIC高得点希望K君の場合
3.スポーツ編 サッカー部N君の場合

物語の場面場面で、本書内のテクの番号が振られていて、そちらを読んで理解を深めるという仕組み。

この辺も親切設計ですね(笑)。


◆私の場合は、まず机以前に、事務所内の本を何とかしないと、集中力もあったものではございません(汗)。

・・・本業の絡みもあって、年内の整理は難しくなってきたヨカン(涙)。


初歩から集中力を学びたい方へ

東大生が教える超集中術
ダイヤモンド社
発売日:2007-11-30
おすすめ度:4.0


【関連書籍】

◆こちらの本は、とりあげた「集中力」のお話といい、イラストが多用されているところといい、テイストが似ていました。

アタマが良くなる合格ノート術
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2007-04-28
おすすめ度:3.5



【関連記事】

【資格王】「ここで他人と差がつく最強の勉強法」成合 弘(2007年08月28日)

【実直!】「もっと効率的に勉強する技術!」高島徹治(2007年08月13日)

「ゆうき式逆転発想勉強術」ゆうきゆう(2006年07月17日)

「ガーフィールド博士の最高の自分を引き出す方法」児玉光雄(2005年11月17日)


【編集後記】

◆お馴染み、本田直之さんの新作がいよいよ登場。

レバレッジ人脈術
ダイヤモンド社
発売日:2007-12-14

本田さんには実際にお会いした事があるだけに、「人脈」というテーマは外せません(汗)!

なお、よーく見ると表紙に本田さんご自身が写っている模様(笑)。


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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

自分では、集中力を鍛えたいと思いますが、
昔、他人から、集中力がスゴイとほめられたことも。

昨日も、事務所の机で、半日、間取りを考えていた集中力は、確かにヤバい。
Posted by ニタ@「教えて会計」 at 2007年12月11日 10:50
               
>ニタさん

集中力は色々な作業にとって重要ですからね!
それがたとえ間取りであっても(笑)。
私はすぐに違うこと考えちゃう方なので、集中力には自信ありません(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年12月12日 09:52