スポンサーリンク

       

2007年11月26日

【記憶ハック!】「一発記憶!勉強術」椋木修三


一発記憶!勉強術 (成美文庫)
成美堂出版
発売日:2006-04
おすすめ度:4.0


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、暗記術で名高い椋木修三先生のご本。

昨年4月の本なのに、リアル書店でなぜか平積みになっていて、つい(笑)買ってしまいました。

文庫本でお安いですし、「ハズしてもいいかな」、と思っていたところ、あにはからんや(汗)

先生のご本、4,5冊買いましたけど、コストパフォーマンスから言ったらピカイチですよ、これ。

暗記でお悩みの方にはオススメ!

人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!



【目次】

序章 記憶上手の第一歩―自分の「足りない」と「やりすぎ」を知ろう

1章 試験合格記憶術―「たったこれだけ?」で合格するのが勉強上手

2章 「遅れ」のリカバリー―最初は少し「?」のほうが記憶は「!」になりやすい

3章 「難しいこと」のおぼえ方―「失敗か?」と困った時に記憶は急進する

4章 数字を大量に扱う人に―「魔法のツール」が身近にあった

5章 「性格の問題」をクリアする―「続かない」「集中できない」人の速学術

6章 「本番力」を最高に保つ―頭と心の「縛り」をすべて取り除く



【ポイント】

■試験合格記憶術
●合格するための勉強

⇒合格するためには「トップを狙う必要はない」

⇒範囲を全部覚えるのはムダで、試験や資格に必要な部分だけ覚えればよい

「試験は要領」であり、要領の「つかみ」が悪いと、頭のよい人でも勉強が進まず、合格しない


●テキストの選び方

「心の負担度」から考えると、テキスト類の選定基準は「薄くてわかりやすいもの」

⇒見るだけで負担になりそうなほどぶ厚いけれど、内容はよくわかり、自分の弱点を克服するのに最適な参考書があったとしたら、カッターで分解する

⇒科目ごとに中心となる一冊を選べなければ、その時点で勝負は負け


●アクション法

⇒テキストを見ながらでいいから、他人に感情を込めながら説明する

⇒役者は台詞を忘れてしまっても、アクションをすると、忘れていた台詞がよみがえる

⇒つまり、言葉をイメージや動きで表現することで、頭の中により強く印象づける


●機械的勉強法

⇒わからないところ、気になるところがあっても、サラサラとスピード第一に読み進める

⇒ただし、「速読」ではなく「熟読」

⇒繰り返し読むことで、理解と記憶の固定化を図ろうとするもの


■プラス思考の儀式を決める
⇒プラス思考を保つには「儀式」の習慣が有効

⇒ある中小企業診断士の試験勉強中の儀式

・過去問題を徹底的にやる
・毎朝「中小企業診断士に必ず合格する」と言う


⇒紙に「私は○○○試験に必ず合格する」と書いた紙を貼って、出かける時、それを口に出す


■難しいことの覚え方
●整理する

⇒記憶する上で大切なのは、「記憶しようとする前に、記憶しやすくするために整理する」こと

⇒テキストの中で、一番整理されているのは「目次」であり、目次を覚えるところから攻略する

⇒目次や項目がない文章の場合は、「要するに〜」でまとめる

⇒文章をにするのも、整理術であり、効率よく覚えることができる


●答案の修整の仕方

⇒小論文の答え合わせをする時は、消しゴムで消さず、赤ペンで、消したり、正解を書き足すこと

⇒模範解答を書き写す練習で、必要な用語言い回しを知らず知らずのうちに身につけることができる


●忘れることを肯定する

⇒記憶する過程においては、「忘れるからおぼえられる」と言ってもよい

⇒1回目は一発記憶するつもりで、しっかり記憶するようにする

⇒2回目で忘れていた場合、1回目の時どういうことを、どういうやり方(イメージ)でおぼえようとしたかを再確認する

⇒このとき、1回目の時のイメージをキチっと蘇生させないと、3回目以降も同じ過ちをすることになる

⇒以後、手順は同じだが、だんだん時間がかからなくなり、記憶が定着する

⇒できれば、1回目をおぼえたら即寝て、24時間後におぼえ方の確認をするのがコツ


■その他勉強法
●「たら勉強法」

「この試験に合格したら〜をする」のように、合格したあと、自分に与えられるインセンティブを明快にして勉強すること

⇒大それた夢でなく、目先の欲望であってよい


●「塵つも勉強法」

⇒隙間時間を利用した、超短時間の勉強法

⇒「子どもを保育園に送るバス停で待っている時間に電子辞書で語彙を増やす」

⇒「台所の片付けの時間に、英文を書いた紙を目の前の壁にピンアップして英語力増強」


●「こま切れ勉強法」

⇒まとまった時間をこまかく切って使う勉強法

⇒こま切れ勉強法で大切なのは、記憶する量を決めて始めること

「何分間かかってもよい」と言われるとなかなか覚えられないが、締め切りを決めると、集中力とともに記憶力も高まる


●スラスラ読み

黙読なら、ごまかせるのでつっかえることなく読める文章でも、声に出すと必ずと言っていいほどつっかえる

発音するということは、一字一句に注意が払われるということであり、注意を払えば記憶の定着は促進される

⇒ただし、つっかえずにスラスラ読みができるようになるまでは、覚えようとしないこと


●昨日再生術

⇒普段から「思い出す習慣」をつけることが、記憶の再生につながる

「昨日の朝ごはん」「昨日の午前中なにをしたか」「昨日の昼食はどこで何を食べたか」等々の「再生練習」を朝の通勤途中などに1週間続ける

⇒すると「思い出そう」という意識が強くなり、再生グセがつくので、勉強した後も「思い出そう」という意識が芽生える


■気分転換の10の方法(抜粋)
●部屋を片付ける

●部屋の香りをよくする

●部屋に自然音を流す

●勉強前に呼吸法で息を整える



【感想】

◆ついこの間ご紹介したばかりのこちらの本と、タイトルと言い、装丁と言い、ちょっと似ているので、一瞬、「アレ、紹介済みの本の記事書いちゃったか(汗)?」と焦ったワタクシ(汗)。


念のために書いておきますと、今回の本の方が、先に出版されてますから(笑)。


◆それはさておき(笑)。

勉強にはざっくり言って、「理解」「記憶」の2つの要素があると思います。

もちろん、両方クリアできれば一番いいのですが、試験の点数を上げるためには、どうしても「記憶」を必要とするわけでして。

そして、そういう時に頼りになるのが、記憶術

本書では、椋木先生のさまざまなテクニックがこれでもかとばかり披露されており、お腹一杯になること、ウケアイ(笑)。


◆ちなみに、上記目次の第4章で、「数字を大量に扱う人に―「魔法のツール」が身近にあった」となっていますが、今回の記事では、丸々その部分をカットしております(汗)。

実はここでは「語呂合わせ」のやり方が詳しく解説されており、中でも、圧巻(?)なのが、「複合数字置き換え表」

これは、「00」から「99」までの100個の二桁の数字に、それぞれ該当する単語(名詞)が当てはめられている、というものです。


◆例を挙げると、「71」⇒「納豆」「15」⇒「インコ」などなど。

覚えたい数字にこれらを当てはめ、イメージとして覚えるわけですね。

また、2桁以上の数であれば、それらを複数組み合わせれば良いわけですし、小数点がある場合についても対応策が載ってます(笑)。

私が受けた税理士試験は、それほど数字を暗記する必要がなかったのですが、受ける試験によっては、かなり役に立ちそう。


◆なお、個人的にツボだったのが、「スラスラ読み」のお話。

口に出すのと黙読とでは、確かに払う注意の量が全然違いますよね。

他にも、スケジューリングのお話や、呼吸法のお話など、本当に盛りだくさん。

てか、なんで、そっちを省略しちゃったんだろ、自分・・・(汗)。


マーケットプレイスで、お安く入手できるので、勉強、特に、記憶(暗記)をする必要がおアリの方なら、マジでオススメ!

一発記憶!勉強術 (成美文庫)
成美堂出版
発売日:2006-04
おすすめ度:4.0


【関連記事】

【超短期合格!】『「一発合格!」勉強法』超速太朗(2007年11月21日)

【脳】「Mind パフォーマンス Hacks」Ron Hale-Evans(2007年09月08日)

【実直!】「もっと効率的に勉強する技術!」高島徹治(2007年08月13日)

【スタディ・ハック】「最短で結果が出る超勉強法」荘司雅彦(2007年07月02日)

「できる人の勉強法」安河内哲也(2007年01月19日)


【編集後記】

◆昨日は、引越しを間近に控え、家族で出かけるのは、おそらく最後になるであろう自由が丘を満喫してきました。

f2091604.jpg






美味しそうなケーキのお店、「ラ・メゾン」

引越し先には、こういうこ洒落たお店はなさそうです(汗)。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「私と100冊の勉強本」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ


おすすめの本 - livedoor Blog 共通テーマ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのトラックバック
               
タイトル:一発記憶!勉強術 著者名:椋木 修三 ページ数:238P 読む目的:難しいことをどうやって覚えるのか知りたい 読んだ時間:40分 マインドマップ:2枚 脳や記憶の仕組みの本はかなり読みましたが、 またしても同系統の本に惹かれてしまいました。 著者は、記憶術の....
そんなに簡単に覚えられる?【フォトリーディング@Luckyになる読書道】at 2007年11月26日 17:11
                               
この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは。

実は僕もこの本を読んでまして、
日本語が語呂合わせにむいているとは
知らなかったくちです。
今じゃパスワードなんかは語呂合わせで
覚えるクセがつきましたよ。
後ほどトラックバックさせていただきます。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年11月26日 15:53
               
smoothさんこんばんは。
コチラの本はに見た感じ似てますよね〜。私も思わず間違えそうでしたよ^^;

最近記憶がアレなんで、ゲットしちゃいます。そして、そのぁゃιぃ記憶のせいか、一発合格勉強法がamazonから2冊も届いたのはナイショです(記憶がヤヴァイ 汗)


Posted by 週末起業サラリーマン・・・hikaru at 2007年11月26日 23:39
               
>LuckyUSさん

トラバ&記事の紹介感謝です。
さっそく活用されているとはうらやましいです。
私は税理士に受かった後は、「勉強オタク」ではなく「勉強本オタク」なので、ほとんど実践しておりません(汗)。

>hikaruさん

おぉ!2冊もゲットされていたとは(笑)。
ありがとうございます、と言っていいのやら(汗)。
この本も、マーケットプレイスでの品揃えが安すぎるので、そっちから是非お求め下さい!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月27日 01:24
               
勉強の仕方はたいへん参考になりますが、ものすごく根気がいりそう・・・。
Posted by blog49 at 2007年11月27日 08:49