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2007年11月22日

【力作!】「お金は銀行に預けるな」勝間和代





【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、このブログではお馴染み勝間和代(ムギ)さんの最新作。

勝間さんの最も得意とする分野である金融関係のご本がいよいよ登場です!

巷では、すでにアルファブロガーさんたちの書評も続々とアップされている模様。

お金は銀行に預けるな:たつをの ChangeLog さん

木村剛の「投資戦略の発想法」より、おすすめな「お金は銀行に預けるな」勝間和代著:俺と100冊の成功本さん

責任を他者に預けるな - 書評 - お金は銀行に預けるな:404 Blog Not Foundさん


◆ちなみに私自身は、この辺のお話は苦手とするところ(汗)。

そこで、恐る恐る読み始めたのですが、面白くて結構ハマりました。

知らないことが多かったとはいえ、この付箋の数をご覧下され(汗)。

お金は銀行に預けるな_勝間和代







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【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、このブログではお馴染み勝間和代(ムギ)さんの最新作。

勝間さんの最も得意とする分野である金融関係のご本がいよいよ登場です!

巷では、すでにアルファブロガーさんたちの書評も続々とアップされている模様。

お金は銀行に預けるな:たつをの ChangeLog さん

木村剛の「投資戦略の発想法」より、おすすめな「お金は銀行に預けるな」勝間和代著:俺と100冊の成功本さん

責任を他者に預けるな - 書評 - お金は銀行に預けるな:404 Blog Not Foundさん


◆ちなみに私自身は、この辺のお話は苦手とするところ(汗)。

そこで、恐る恐る読み始めたのですが、面白くて結構ハマりました。

知らないことが多かったとはいえ、この付箋の数をご覧下され(汗)。

お金は銀行に預けるな_勝間和代







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【目次】

第1章 金融リテラシーの必要性
 金融リテラシーとは
 日本の家計における"リスク資産"の割合 ほか

第2章 金融商品別の視点
 分散投資(アセット・アロケーション)を理解する
 見かけ上のリスクと本当のリスク ほか

第3章 実践
 円高と円安、どっちがどっち?
 「じゃんけん理論」と「チャート分析」 ほか

第4章 金融を通じた社会責任の遂行
 資本主義の二つのほころび
 「小さな政府」路線の結果 ほか



【ポイント】

■金融リテラシーとは?

金融に関する情報や知識を単に学ぶだけではなく、そこで与えられたものを批判的に見ながら自己の金融に対する学習を経験として重ねていくことで、金融の情報や知識を主体的に読み解くことができるようになること

「正しいリスク・リターンの関係」「各種金融資産の特徴」「正しい運用の仕方」を学ぶことで、より的確な金融資産の運用ができるようになる

⇒個人投資家約8400名のアンケート分析によると、正しい金融リテラシーを身につけて資産運用している人は、そうでない人に比べて、より多くのリターンを得ている


■日本人が他国に比べて金融リテラシーが低い理由

●学校教育および家庭内教育で金融リテラシーが軽視されてきた

●社会人になると長時間労働で忙しく、金融リテラシーを磨く暇がない



■金融リテラシーの基本原則

⇒金融リテラシーを身につけることと、「ラクしてお金を儲ける」ことは違う

⇒金融はリスクに応じてリターンが生じる


■個別の金融商品(抜粋)

●定期預金と国債

⇒中途解約を考えていない資金があり、為替リスク元本リスク取りたくないのであれば、定期預金ではなく国債の方が利回りが高い

⇒ただし、国債は定期預金と異なり、中途解約すると元本割れのリスクがある

『個人向け国債』のご案内


●株式

⇒プロが得して個人が損する

⇒もし個人投資家が機関投資家に勝とうとしたら、デイ・トレードのような小回りで小さく儲けるか、中小型のバリュー株と言われる、機関投資家が売買するには小さ過ぎるようなお買い得な株を買う


●住宅

⇒不動産も金融商品であり、買っていい金融商品と買っていけない金融商品があるように、買っていい不動産と買ってはいけない不動産がある

⇒そもそも土地の値段が上がりにくいときは、住宅ローンを組むべきではない(頭金で資産運用したほうがよい)

⇒買ってはいけない住宅の最たるものが、新築マンション

⇒新築マンションの購入価格の20%〜30%くらいは、広告費粗利益

⇒買っていい物件は、「流動性の高い地域(有名大学がある等)」「将来交通が引かれるであろう地域」


●投資信託

⇒元本が小さくなりがちな個人にとって、分散投資を上手にする金融商品としては、投資信託は実はとても優れた商品

⇒買い方、選び方、使い方次第で良くも悪くもなる

⇒選ぶ際には「目論見書」と呼ばれるパンフレットをじっくり読むこと!

インデックスファンドは、地味ではあるが、手数料を考えるととてもお得


■金融でしっかり儲ける方法の基本5原則

(大前提:「私たちは金融の相場は予測することができない」

●第1原則 分散投資、分散投資、分散投資

⇒予測できないのだから、分散投資をしなければならない

⇒分散投資をすればするほど、リスクが下がり、リターンが安定する


●第2原則 年間リターンの目安として、10%はものすごく高い、5%で上出来

⇒リターンに高望みしないこと

⇒複利のことも考えれば、年5%でも10年で元本は1.6倍


●第3原則 タダ飯はない

⇒リターンが高いものは、それなりのリスクがあり、逆にリスクをとらないと、日本を例にあげるなら、5%どころか2%でも大変


●第4原則 投資にはコストと時間が必要

⇒ファンド・マネージャーに頼まず自分で運用したとしても、情報収集コストはかかる


●第5原則 管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない

⇒相場を予測することができない以上、決定できるのは、リスク量のみ


■「金融リテラシーを身につけるための10のステップ」(抜粋)

●ステップ4 インデックス型の投資信託の積み立て投資を始める

⇒キーワードは、「ノーロード」「インデックス投信」

⇒次のインデックスファンドに1/4ずつ投資する

 「日本株式のインデックス・ファンド」「日本債券のインデックス・ファンド」「海外株式へのインデックス・ファンド」「海外債券へのインデックス・ファンド」


●ステップ5数カ月から半年、「ながら勉強」で基礎を固める

⇒参考図書



⇒「インデックス投信がなぜ効率がいいのか」について

ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理
日本経済新聞出版社
井手 正介(翻訳)
発売日:2007-05-25
おすすめ度:5.0
(これは土井英司さんに薦められた記憶が)


■投資原資の効果的な生み出し方

住宅ローンを組まないこと

⇒(特に都市部の人は)車を買わないこと

生命保険を定期逓減型にすること


「社会責任投信(SRI)」という考え方

⇒経済状態やリターンだけに注目せずに、その企業が社会的責任を十分に果たしているかどうかを考慮した投資のこと

⇒私たちが自分たちの将来健康、子孫、社会への影響などを考えながら投資することで、私たちの意思を社会に表すことができる


【感想】

◆冒頭に書いたように、読み始めるまではどうなることかと思いましたが、無事読了。

勝間さん独特のキレの良いフレーズは相変わらず。

むしろ、ご自身の専門分野で、伸び伸びと(と言うか堂々と(笑))書かれていらっしゃいます。


◆ただ、逆にモロに本職絡みであるがゆえに、書きにくかった部分もあったのではないか、と。

新書を読む人の多くが、専門書よりはライトな内容を期待しているわけで、100を知ってるからと言って、そのまま100を書いてしまっても消化不良になるのは目に見えています。

かといって、新書にありがちな、「小ネタだらけ」の分かりやすい本にするわけにもいかなかったでしょうし。

そういう点では、本書は「絶妙なさじ加減」だと個人的には思っております。


◆また、あまりに真っ当なことを言うがために、「正論」というか、「身も蓋もない」お話(「住宅はある意味、国としても、産業としても、一つの"集金システム"の役割を果たしている」等)が、随所に散りばめられていて、それもまた魅力的(笑)。

いえ、そういう「身も蓋もない」話が大好きなもので。

この辺の感覚は、橘 玲氏の一連の著作を彷彿とさせますね。


◆どうも、勝間さん、この本を書かれる前に、こんなことがあったようで。

 さて、本書を執筆するにあたり、私は書店で、個人向けの資産運用の本はどのような内容のものが売られているか、実際に店頭に見に行きました。(中略)

 そして、店頭でそうした本をざっと見て、あまりのショックに開いた口がふさがらなくなりました。その理由は、あまりにも理論的な裏づけに欠けているものや、理論上はまったく間違いであるようなものが数多く並んでいたためです。

それがゆえの、「直球ど真ん中」の超・正論なのかも。


◆個人的には、ポイントの最後に挙げたSRIの考え方に共感しました。

社会をよりよくするために、個人でもできるという点では、確かに「政治における参政権と同じ」ですよね。

これで、もしリターンが悪かったとしても、それはそれで、社会のためと思って、諦めもつくというものです。


◆ちなみに私は、上記「投資原資の効果的な生み出し方」の、最初の2つは守っていました。

ただこれも、守っているというよりは、私がスーパーゴールド免許(取ってから一度も運転したことない)保有者であるのと、基本的に住居に関しては賃貸派であるだけのこと。

原資を生み出しても、そのまま預金(しかも「定期預金」ではなく「普通預金」(笑))に入れていたのでは、これからの世の中、どんどん実質的に目減りしてしまうわけですね。

これではイカン(汗)!


◆まずは、年内中にインデックス投信をスタートすべく、上記の「10万円から始める投資信託入門」アマゾンアタック完了。

他にも本書内で参考図書を何冊かご紹介頂いているのですが、私の場合、読んだだけで満足しちゃいそうな気がしないでもなく(汗)。

せっかく、「10のステップ」として、金融リテラシーを身につけるための実践方法が説明されているのですから、この機会に一歩踏み出したいと、ブログで宣言してみるテスト。

私のような人間にはやる気が湧き出る一冊!



【関連記事】

「香港大富豪のお金儲け」林 和人(2006年11月20日)

藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門(2006年09月01日)

「臆病者のための株入門」橘 玲(2006年05月01日)


【編集後記】

◆昨夜は、日比谷線で人身事故があったために、「あと一駅」という、乗り換え直前の恵比寿で立ち往生(汗)。

結局、山手線を使って渋谷経由で帰宅しました。

うーん、もう1本早い地下鉄に乗っていれば・・・(涙)。

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今回のフォトリーディングのターゲットは、勝間和代さんの『お金は銀行に預けるな』です。 副題は「金融リテラシーの基本と実践」です。 今年、乗りに乗ってる著者の一人、勝間和代さんの新書。 これまで年収10倍アップシリーズで勉強法や時間投資法を 説いてきた勝間さ...
お金は銀行に預けるな@勝間和代【フォトリーディング@Luckyになる読書道】at 2007年11月28日 06:55
               
こんにちは!今週も元気に頑張りたいと思います。宜しくお願いします。 銀行のHPでは、月単位で、金利が変更となります。 11月よりも、12月の金利は下がっているようです。 どこまで、この傾向が続くのでしょうか。 ただ、新築のマンションだと、引き渡....
『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)』勝間 和代【教えて会計 (30代のニタが送る経理の島】at 2007年12月03日 12:41
                               
この記事へのコメント
               
苦手だと言いながら、
ポイントを押させた
すばらしい書評じゃないですか。

「無条件即買い」です。
Posted by ヨシザワ@手ガネ経営 at 2007年11月22日 09:04
               
smoothさん、おはようございます。
暗号の方は先日読みましたが、この本はすでに注文済み。記事を拝見して早く読みたくなりました。午前中留守をしていたので、これからたぶん宅急便で届く模様です。
Posted by マチスケ at 2007年11月22日 11:05
               
smoothさん、こんにちは!

昨日は、
新宿直帰だったため、日比谷線の影響はありませんでした。っていうか、帰る時間は、私のほうが、思いっきり早いでしょうね。

なかなかの、力作みたいですね。
わたしは、たぶん、真逆の路線を歩みそうです。
Posted by ニタ@「教えて会計」 at 2007年11月22日 12:16
               
こんばんは!左サイドバーという事ですが、携帯からしか見れないのでバーが見当たりません…(^^;)携帯版でも記載されてます…?
では、直接ここにお願いしてみます。
このブログに書かれている書評を携帯から飛びやすいように項目ごとに分けていただけませんか?もしくは2006年2007年という風に分けてもらってもいいのですが…
よろしければお願いします。
いつも書評参考にさせてもらっています(^^)
Posted by Y.S at 2007年11月22日 17:27
               
私も住宅ローンの組み方は考えた方がいいと思ってます。
土地は定期借地で借り、建物だけにお金をかけると、ローンの負担額も大きくGOODですが、土地を担保にできないとローンが借りられないことも・・・
マンションにしても過剰供給ですから、賃貸派が一番リスク少ないですねぇ。
過剰供給分が賃貸に回り、賃貸も良い物件増えると思います。
こちらの本も勉強になりそう!チェックしておきます。
Posted by ビルダーナース at 2007年11月22日 18:09
               
smoothさん、こんばんは。

毎日更新のsmoothさん、凄いですね。水曜深夜眠れなくて、本を買おうと思って買った本の1冊。今日到着。

あの付箋の数だと私も大変な事になりそうですな。書評は読み終えてからじっくりまた読ませていただきます。

P.S.ムスメさんへ>「アンパンマン大図鑑2000」の書評希望(笑)
親戚の2歳の子にあげるのにアマゾンアタックしたのですが。よかったのかが気になる。

では(^^)/~~~
Posted by ryosuke-star at 2007年11月22日 22:31
               
smoothさん

いつもながら、ていねいな書評、ほんとうにありがとうございます。

いやもう、好き勝手にいろいろなことを書いておりますが、ぜひ、読者のみなさんに、金融リテラシーを身につけて、うまく資本主義の海を泳いでいっていただきたいと思っています。

これからも引き続き、一読者としてもブログを愛読しておりますので、よろしくお願いします。
Posted by 勝間 at 2007年11月23日 00:27
               
>ヨシザワさん

お買い上げありがとうございます(涙)。
記事、一生懸命書いたのでウレシイです(笑)。

>マチスケさん

マチスケさんもお好きな「橘玲」風味でございます(笑)。
わかりやすくて良かったです。

>ニタさん

そうですか、ニタさんはあえて(?)イバラの道を歩まれる、と(汗)。
まぁ、小飼 弾さんもそうですが、突き抜ければ、それもまた正解ですね。

>Y.Sさん

なるほど!携帯絡みのご要望でしたか(汗)。
私のPHSの、「携帯モード」で見たところ、なるほどサイドバーの項目は一切表示されてませんね。
でも、他のライブドアブログの方のブログもそうみたいですし、これって、私の力では直せないです(スイマセン)。
できましたら、必要に応じてフルブラウザでご覧頂くか、jigブラウザの導入をご検討頂ければ、と(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月23日 02:08
               
>ビルダーナースさん

そうでした。住宅の専門家さんも読者さんにいらっしゃったんでした(笑)。
住宅買わなくてスイマセン(汗)。
でも私は一生「根無し草」のような気がします・・・。

>ryosuke-starさん

ご無沙汰です(ご無沙汰過ぎ(汗))。
付箋の数はホントお恥ずかしいくらいですね(汗)。
それ系の知識がある方なら、ここまで貼らないと思います。
「アンパンマン大図鑑2000」ですかー(汗)。
2歳くらいでしたら、アンパンマンは、ハマルと思いますけどね(笑)。

>勝間さん

著者様自らのコメントありがとうございます。
「ていねい」と言いますか、いつも「ネタバレ」だという話もチラホラ。

私の場合、資本主義の海で、ひたすら海底を歩き続けているせいか(?)、この本は、とても良かったです!
今後ともよろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月23日 02:18
               
smoothさん、こんにちは。

こういう内容でわかりやすい本は他にはほぼ皆無ではないでしょうか?目次だけ見て記事をみてませんが、早速注文したい気持ちがムズムズと。

Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年11月23日 19:51
               
>LuckyUSさん

自分が素人なこともあって、他の本は知らないんですけど、少なくともこの本は良かったです(笑)。
ご注文は是非是非亜(笑)。
それと、たまには息抜きも必要だと思います。
私は結構イッパイイッパイですが(涙)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月24日 03:20
               
smoothさん、こんにちは。

結局買いまして、今日記事UPです。
トラックバックさせてもらいました。
目次買い、正解でした。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年11月28日 12:03