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2007年11月21日

【超短期合格!】『「一発合格!」勉強法』超速太朗




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、久々の勉強本

しかも、自己啓発的なお勉強ではなく、ガチ資格試験受験者向け剛速球(汗)。

著者の超速太朗さんは、大手の資格学校で社会保険労務士の講師を勤められている方で、他に宅建や行政書士の資格も保有されてらっしゃいます。


◆アマゾンの商品紹介より。

「短期合格」に圧倒的な効果を上げる勉強法をカリスマ講師が伝授。問題演習の技術を磨く「繰り返しの魔法」、情報整理の技術を磨く「比較認識法」など、100%の自信を持って試験に臨めるようになるノウハウが満載!

「自分の努力が報われない」と思ってらっしゃる方は、必見です!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!



【目次】

戦略編―「最初の一歩」があなたの合否を決める!
 「絶対に合格する」という気持ちがあれば、合格するのか?
 正確な地図とコンパスを持っているか?
 学習環境こそ、短期合格の決め手
 なぜ、テストで結果を出せないのか?
 答練や模試の位置づけは、明確か?

戦術編―「結果を出す」ための超速勉強術
 合格するための勉強法を考える
 『情報加工』の技術を磨く―テキストを耕す
 『問題演習』の技術を磨く―繰り返しの魔法
 「情報整理」の技術を磨く―比較認識法
 「記憶定着」の技術を磨く―スケジュールの役割分担
 「自己管理」の技術を磨く―自己宣言ノート)

メンタル編―「合格運」を確実に引き寄せる超心理術
 デキる受験生は皆、「クールに、メラメラ!」
 「三つの恐怖」が合格を遠ざける
 運を引き寄せる「三つの習慣」
 悔しさを通して魂に至れ
 合格の先にあるものを見つめて



【ポイント】

■知識を固める
⇒マークシート方式の試験が求めているのは、知識の量でもリーガルマインドでもなく、正確な知識

⇒つまり、知識を広げる方向ではなく、知識を固めることが受験に求められている

⇒『知ってる範囲の知識』を『知ってる』レベルから『使える』レベルに変えるためには、繰り返すことが何よりも大切


■問題集を繰り返す
予習は不要!

過去問問題集復習の一番最初にやる


■問題演習の意義
⇒×「これまで覚えたことを理解しているかどうか確認するため」

⇒○「講義で学んだ知識が、どのように試験で問われているか知るため」


■テキストを耕す
⇒大事なのは、アウトプット(問題集)からインプット(テキスト)へのフィードバック

⇒問題集で問われている知識が、「テキストのどこに、どのように書いてあったか」を確認し、問題で問われる形にしてテキストに書き込む


■短期合格のための「トップダウン勉強法」
⇒勉強する範囲を三角形になぞらえ、まずは小さくてもいいからトップ(過去問や問題集のポイント)の知識を固め、その三角形を少しずつ大きくしていく(「トップダウン」

⇒「確実に合格したい」と思うがため、三角形の底の部分からやろうとする勉強方法(「ボトムアップ」)だと、いつまでたっても台形のままで、一番上の三角形の部分を固めにくい


■「間違いノート」の弱点
⇒「間違いノート」の大きな弱点は、体系的な理解が深まらないこと

⇒問題で間違えたポイントをテキストの該当する箇所に関連させて書き込んでいくと、それらは必然的に体系化されることになる


■問題集の「繰り返しの魔法」
⇒問題集は解いた翌日には必ず繰り返す(ただし、正解の選択肢を覚えてもダメ)

⇒時間をおかずにすぐ繰り返すことで、短時間で何回も繰り返し勉強できる

「記憶のレベルは、繰り返しの数に比例する」


■「比較認識法」で情報を整理する
⇒合格するための『理解』というのは、条文の意味と中身を正確に覚えておくだけでは不十分

出題者の意図を押えて、初めて『理解』できたことになる

『出題意図を出題される形で整理する』のが、『比較認識法』


<例>

●労働基準法第4条

「使用者は、労働者が女性であることを理由として、賃金について、男性と差別的扱いをしてはならない」

●労働基準法第3条

「使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取扱いをしてはならない」


⇒この第3条と第4条を比較して整理するとしたら?


■事実と見解を分けて考える
⇒受験期間が長引いている等、過ぎ去ってしまった「事実」は変えようがないが、それをどう考えるかという「見解」は変えることができる

⇒よって、変えられることにだけ意識を集中する!


【感想】

◆本書は講師である「超速太朗」さんと、架空の人物である二人(一発合格を果たした相川さん、「自称実力者」の坊田さん)との3人の会話スタイルで進行しています。

自分自身が、税理士試験で思ったより苦戦したため、個人的には私も坊田さん的な考え方をしていたのかな、と今さらのように反省。

出そうもないところを熱心につぶしていったり、知っている内容だと思考停止してしまうところなど、そっくりです。

他にも「間違いノート」一生懸命作るところとか(汗)。


◆ただ、受験期間が長くなればなるほど、レアな部分を押えることによって他の人と差をつけようとするという誘惑にあがないきれないものなんですよ(涙)。

結果、上記ポイントでも挙げたように、誰でも知ってる「トップの部分」がおろそかになってしまい、さらに受験期間が延びるという、まさに「負のスパイラル」状態(汗)。

受験してみて「こんなはずでは?」と思ったことがある人(それって、私ですね(汗))なら、一度は読んで頂きたいところ。


◆また、『比較認識法』で思い出したのが、税理士試験の理論暗記のやり方(私自身のですが)との相違点。

税理士試験の理論問題って、基本的に条文丸暗記(実際には覚えやすいように専門学校で項目分けして、テキストになってます)なので、私は暗記する際に、同じ部分をひたすら見つけて、同じ色でマーキングしていました。

逆に、社労士の試験は「○×式」なので、上記の『比較認識法』のように、「違う点」に着目していくと理解が深まる、と。

当たり前ですけど、試験の方式によって、攻略法も変わってくるのが興味深かったです。

なお、マーキングを多用する私の理論暗記のやり方は、別に王道でもなんでもなくて、単にそうしないと自分が覚えられなかっただけのお話ですけど。


◆自分自身が、税理士試験しか受けてないため、社労士や、宅建、行政書士等の「○×式」の勉強法について、本書の内容が「絶対オススメ」とは言いにくいのですが、読んでいて、説得力を感じました。

この辺はやはり、専門学校の総講義時間が4000時間を超えるという実績の裏づけがあるからでしょう。

なお、本書の出版元は、日本実業出版社

この出版社と言えば、とは言いません(言いまくり(笑))が、他にも勉強本を出されても良さそうな方が・・・(笑)。


本気で合格されたいかたへ!



【関連記事】

【資格王】「ここで他人と差がつく最強の勉強法」成合 弘(2007年08月28日)

【勉強】「最短!勉強法」後藤武士(2007年08月07日)

【スタディ・ハック】「最短で結果が出る超勉強法」荘司雅彦(2007年07月02日)

「速読勉強術」宇都出雅巳(2007年02月03日)

「できる人の勉強法」安河内哲也(2007年01月19日)


【編集後記】

◆先日、「一番小さな箱にぎっしり本が詰まってた」とご報告したばかりなのに、一昨日届いたアマゾンの結構大きめの箱の中には・・・。

f08234c1.jpg






・・・本が1冊きり(汗)。

いいんか、これで?


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著者/訳者名 超速太朗/著 出版社名 日本実業出版社 (ISBN:978-4-534-04302-3) 発行年月 2007年11月 サイズ 206P 19cm 価格 1,365円(税込) 学校の入試でもなく、流行りの英語の勉強でもなく、仕事の為の日々の自己研鑽という意味でもない、そう、「資格取得」の為....
「一発合格!」勉強法 短期合格者だけが知っている!【YOTU-BOOKS】at 2007年11月21日 10:21
                               
この記事へのコメント
               
勉強本出すほど勉強してませんから。(苦笑)

今回は思いっきりの資格取得モノですね。

需要は間違いなくあるのは
わかるんですけど、
どう考えてもうちのクライアントに
なってくれませんからね〜。

真正面からではなく、コソッと
どこかに入れてみようかと。

出版社は「イラネ」って言ってますけどね。

Posted by ヨシザワ@手ガネ経営 at 2007年11月21日 09:27
               
smoothさん、こんにちは!

さっそく、「誰」の人から、コメント入ってますね。

わたしは、大学入試で、苦労したので、そのころ、勉強本を読んでいたら、
よかったです。
Posted by ニタ@「教えて会計」 at 2007年11月21日 09:53
               
おお〜これはまさに今の私の必要な本じゃないですか^^

ぱくっ!
Posted by 週末起業サラリーマン・・・hikaru at 2007年11月21日 21:32
               
勉強中の身としては気になる本です。特に「いつまでたっても台形のまま」が耳に痛いです〜。悲しいかな当たってます。

それにしてもamazonの箱はひどいですね(笑)
アスクルの箱詰めのひどさも結構なものですが、それに匹敵するかのごとく・・・。
Posted by さをん at 2007年11月21日 21:51
               
こんばんは、Y.Sと申す者です。
突然で申し訳ないのですが、このブログについてSmoothさんにお願いがあります。メールで連絡は取れませんか?
よろしくお願いします。
Posted by Y.S at 2007年11月22日 01:13
               
>ヨシザワさん

勉強しないで受かったんですか。
ふーん(やっかみの目)。
イヤ、マジで出しましょうよ(笑)!

>ニタさん

私の場合、高校入試で受験が終わってしまったので、税理士試験を受けるときは大変でした。
ブランクと言ってよかったものやら(汗)。

>hikaruさん

アレ?
何かお勉強されてるんですか(汗)?

>さをんさん

おぉ!参考になりましたか(笑)?
このブログに来られる方で、資格試験を受験されような方は、あまりいないかもしれないので、そう言っていただけると書いた甲斐があります(涙)。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月22日 01:17
               
>Y.Sさん

こちらのメアドについては、左サイドバーの自己紹介の下あたりにありますので、そちら宛にお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月22日 01:19