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2007年11月17日

【SMO】「SMO実践テクニック」紺野俊介,渡辺隆広


SMO(ソーシャルメディア最適化)実践テクニック
ソフトバンククリエイティブ
発売日:2007-10-31
おすすめ度:4.5



【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、SMO(ソーシャルメディア最適化)に関するご本。

SEOSEMに関する本は多々あれど、単独でSMOについて言及している本は、おそらく初めてではないでしょうか?

著者は、紺野俊介さんと渡辺隆広さん、それに最後に対談で住 太陽さんも登場されています。

SMO自体は、ネットユーザーでえの普及率から考えたら、まだまだこれからの技術ではありますが、ざっくりお勉強するにはなかなかオススメなのかも!


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【目次】

1.ソーシャルメディアをSEO的視点で考察する
2.検索マーケティングの変遷
3.ソーシャルメディアに対する企業体制のあり方
4.SEM視点の対ソーシャルメディア具体的施策
5.ソーシャルメディアに対応する具体的な方法
6.SMOの今後を考える



【ポイント】

■ソーシャルメディア 3つのレイヤー
●ブログ、クチコミサイト、Q&A

⇒検索結果に直接表示されるもの


●ソーシャルブックマーク、ソーシャルニュース

外部リンクという形でSEOに影響するもの


●SNS(mixi、GREEなど)

⇒SEOには効果がないが、クチコミが期待できるもの


■SEOとSMOの関係
⇒面白いコンテンツを発表し、それを多くの人がソーシャルブックマークに登録した時点で、SEO的効果は見込める

⇒さらに、そのエントリーを見たユーザーが自分のブログ等でとりあげ(リンクを張り)、その感想や考察が面白ければ、それもソーシャルブックマークに登録され、さらに多くのリンクが張られる

⇒このような好循環が生まれれば、SEO効果がどんどん増幅される


■Yahoo!とGoogleの関連検索キーワード表示の違い
●Yahoo!

ある時間枠において頻繁に用いられるものを候補として表示


●Google

過去に積み重ねられたWebページの文書群から、その言葉とよく一緒に取り上げられた話題を表示(Yahoo!のように瞬間的なものではない)


■検索結果も一つのメディア
⇒ユーザーが検索をかけて調べて、商品の公式サイトに達する前には、必ず検索結果画面が、先にユーザーの目に触れる

⇒これからは、検索結果画面は、重要な1つの「メディア」であるという意識を持っておくべき


■自社サイトにユーザーレビューを載せる
⇒商品を購入する前に、ひとまず「価格.com」を見に行くというのは、はよくあること

⇒ユーザーが「価格.com」のサイトに遷移してしまうくらいなら、自社のサイトにユーザーレビューを載せてしまおう

ヒューレット・パッカード、CompUSA、Overstock.com等々が実践(URLは書かれてなかったので省略します)

⇒その際、ポジティブ・ネガティブに関わらず、投稿されたユーザーレビューを加工しないでそのまま載せることが大事


■SMO視点でのタイトル付けと本文内容
⇒ソーシャルブックマークへのコンテンツの流通を考えるのであれば、読んだだけでコンテンツの中身がわかるタイトルを付けることが基本

表記の違いによって、ブックマーク数が変わることも(例:「ヤフー」「Yahoo!」

⇒複数のソーシャルブックマークの情報を横断的に収集し、どれくらいブックマークがされているかを確認できる「MixClips」等で、ブックマークされやすい傾向にある記事を個別に把握


■ソーシャルブックマークボタンの設置
⇒ソーシャルブックマークやソーシャルニュースへ登録を促すには、ページごとに「登録ボタン」を設置すると良い

⇒コンテンツに対する反応を、ソーシャルブックマークの登録数で数値化可能

⇒ソーシャルブックマークに登録されることによって、検索エンジンのクローラビリティも向上する

⇒ただし、「Livedoor clip」「Buzzurl」は、外部リンクに「nofollow」属性が追加されたため、スパム的にブックマークしてもSEOには一切貢献しない

⇒1つのブックマークボタンで19のソーシャルブックマークに対応する「AddClips」

(注:私はこばやしさんのこの記事を参考にしました⇒「ブログにソーシャルブックマークのアイコン・ボタンをつける方法のまとめ」


■RSSフィードの設置
⇒有力なサービスのRSS購読リンクを設置する

●例

はてなRSS

Livedoorリーダー


■SMOの今後を考える(対談)における住 太陽氏の発言から

ソーシャルブックマークボタンは、置くことに意義があって、ボタンの数は、正直、いくつでもいいと思います。(中略)
(その理由は)ボタンを見て、「ブックマークしておこう」と思い出すユーザーがいるからです。

RSSフィードの購読者が1000人と1万人では、情報の伝わり方が全然違う。今まではページビューが、Webサイトの効果を測るバロメーターだったわけですよね。でもRSSフィードの購読者数という、従来とは異なるバロメーターも出てきた。(中略)
RSSが更新されると、そこから3時間くらいの間に、購読者の2割くらいは記事を読んでくれますから。このレスポンスの速さは、他にはない(笑)

参考:進化する SMO - SMOの18のルール:住 太陽のブログ


【感想】

◆えらそうに(?)記事を書いてきましたが、実際、SMOについては、自分自身も最近になってやっと使い始めたところなので、不備があったらスイマセン。

てか、私も上記でご紹介したこばやしさんの記事を読むまで、ブログに何のソーシャルブックマークボタンも設置していなかったわけでして(汗)。

相変わらず、基本的なところでわかっていない可能性もあるものの、結果オーライでやっております。


◆ぶっちゃけ、SMOの本質的な部分を理解するのであれば、本書を読む前に、まず、上記の住さんの「進化する SMO - SMOの18のルール」を読めばよい、というか、逆にそれだけでもいいような(暴言)。

私はこの辺は素人だったので、新たに「MixClips」というサイトを知ることができたのが収穫でした。

日頃はてブで人気記事だけを読んで、他のサービスはあまり使ってなかったので、結構新鮮です(笑)。


◆また、記事のタイトル付けに関しては、こちらの記事がとても参考になるのではないでしょうか?

あなたのブログタイトルがどこでどう頑張っているのか次の5つを知っておいて損はない:ホームページを作る人のネタ帳

この方のブログは色々な意味で、非常に勉強になります(マジ)。

最近では、親切に初心者向けのRSSの記事を書いたところ、RSS購読者が一気に120人ほど増えたそう。

こうした啓蒙活動が、ファンを増やすのではないでしょうか?

まさにSMOそのものですね。


◆私の場合も、日によって、RSS経由の訪問者さんが極端に違うこともあり、タイトルやら選んだ本やらについて、色々考えることが多くなりました。

たとえば「速読」「勉強」といったテーマですと、RSSリーダー経由のアクセスがいきなり激増します。

かといって、その手の本ばかりでも、飽きられてしまいますし、それ以前に、買ってもご紹介に至らない本も結構あったりして(汗)。


◆ちなみにウチのブログは、タイトルが基本的に「書名・著者名」なので、あまりきわどい(笑)ことはできないんですが、「なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?」なんて、情報商材真っ青な書名だと、いきなりアクセスが殺到(笑)。

結果、はてなブックマークも自分としては過去最高となる「118」(2007年11月現在)を集めました。

この辺は、使うRSSリーダーやサービスによって、記事のどこまで表示されるかが違ってきますので、本当なら、そこまで考えて記事を書くべきなんでしょうね。

まだまだ道のりは険しいです・・・(汗)。


SEOだけではなく、SMOも頑張りたい人へ

SMO(ソーシャルメディア最適化)実践テクニック
ソフトバンククリエイティブ
発売日:2007-10-31
おすすめ度:4.5


【関連記事】

【SMO】ソーシャルメディア最適化で「はてブ」をつけてもらうには?(「SEO SEM Technique Vol.2」を読んで)(2007年07月06日)


【編集後記】

◆今日の本のテーマに関連するんですが、先日こんな本が発売されました。




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この記事へのコメント
               
smoothさんこんにちは。
ホームページを作る人のネタ帳はもっすごく使えますね!

Feedbannerを早速導入して、RSS登録をすっきりさせてみました。

さらにメールでRSS配信できるところもヤヴァイですよね!大満足です^^
Posted by 週末起業サラリーマン・・・hikaru at 2007年11月17日 15:17
               
smoothさん、こんにちは。

AddClipsは一時期使ってみましたが、その記事がどれくらい登録されているかわからない、ようは盛り上がりがわからないのでやめてしまいました。
検索結果も1つのメディアという考えは新鮮ですね。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年11月18日 00:10
               
>hikaruさん

さっそく手直しされたようでサスガです(汗)。
私は記事にだけして、結局そのままのヨカン(汗)。

>LuckyUSさん

AddClips、なるほど、そういうデメリットもあるんですね。
私はむしろ使うブックマークを制限して、少しでもどれか1つで盛り上がってもらえないかな、と考えております(笑)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月18日 02:19
               
なるほど。
これはまさしく僕らのような会社の人間が読まなくてはいけませんねぇー
Posted by ITおやじ at 2007年11月18日 17:37
               
>ITおやじさん

実はこの本、消費者というより、企業の担当者向けに書かれている感じがしないでもなかったです。
本来SEO自体も、フツウのブロガーが気にすべきものでもないですしね(笑)。
気にしているブロガーはアサマシ(ry

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月19日 01:03