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2007年11月15日

【マネーの「知恵」】「人はカネで9割動く」向谷匡史


人はカネで9割動く
人はカネで9割動く


【本の概要】

◆今日お届けするのは、まさに「お金の使い方」のご本。

先日まで、アマゾンに画像がなく、しかもタダでさえぁゃιぃタイトルゆえ、買うのに二の足を踏まれた方も多かったのではないでしょうか?

実際、アマゾンで注文した私も、とても「ダイヤモンド社の本だとは思えなかった」ですし(笑)。


◆ところで。

世間では、「生き金」「死に金」とか言いますけど、実際のところ、キチンと理解できていない人(私を含む(汗))がほとんどだと思われ。

何故かというと、それらはお金の「知識」ではなくて、「知恵」だから。

「知識」はググれば手に入りますけど、こういう「知恵」はなかなかお目にかかれませぬ。

うまくハマれば、とんでもないレバレッジがかかるかと(汗)!


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【目次】

第1章 "生き金"のつかい方
第2章 「奢り」と「チップ」の心理術
第3章 自分を高く売るために
第4章 カネがなくてもあるように見せる方法
第5章 小さな投資で大きく儲けるコツ
第6章 ビジネスのカギは「演出力」



【ポイント】

■<生き金>と<死に金>
⇒お金を絶対値で考えるのは、お金の価値を知らない人

⇒同じ1万円でも、つかい方によって、10万円にもなれば、1000円以下の価値になってしまう(これを<生き金><死に金>という)


■借用書を目の前で破ってみせるマネー心理術
⇒お金を貸したら、好かれなければならないが、100万円以上ならともかく、20万円程度で借用書を書かせたら、かえって「信用されていない」と嫌われてしまう

⇒むしろ、わざと借用書を書かせてから、目の前でビリビリと破いて「ボクはキミを信用しているから」と言えば、相手も感じ入る


■奢る時にも「最小予算で最大効果」
⇒部下に奢ったとしも自分が酒席の「主役」になってしまったら、部下は「つき合ってやった」という感情を抱き、結局《死に金》になってしまう

⇒逆に必要以上に相手を立てても、相手が苦痛になってしまい、やはり《死に金》

⇒大事なのは『「貴重な時間とお金をつかって自分を歓待してくれた」という気持ちを相手に抱かせる』こと

⇒相手との関係は四分六


■初対面同士が集まる席では抜けがけして奢る
「羽振りのいい人間は仕事ができる。仲良くしておいた方が得だ」と思われる

⇒後日、お礼をしてくる人は、こちらに対してへりくだってくる

⇒お礼がない相手にはこちらから「つきあってもらったお礼の電話」をすると、さらに相手に対して優位に立てる

⇒人間関係は、いったん上下がついてしまうと、容易にはひっくり返らない

⇒ただし、飲み代を払う時は、誰にも気づかれないことがポイント!


■なぜ奢るのか、理由をはっきり伝える
⇒部下を誘って飲みにいく場合、ただ誘うだけだと、部下は、貴重な時間を割いて上司のお相手をしているつもりでいるわけで、これでは《死に金》

⇒誘う際に、「このところ頑張っているね。慰労したいんだ」とつけ加えたら、部下はどう感じるだろうか?

⇒単に飲み相手が欲しい場合でも、「奢る理由」をつけることができれば、それは《生き金》になる


■"グリーン車の法則"で勝負に挑め
⇒クライアントを訪ねるときに、ハンカチ片手に汗を拭き拭き行くのと、最寄の駅から冷房の効いたタクシーで颯爽と乗りつけるのとでは、商談において、先方はどんな目で見るだろうか?

⇒ゆったりとした優越気分に浸れば、相手に対したときの姿勢意気込みが違ってくる

⇒自信を持つか、引け目を感じるかによって、仕事の成果はまるっきり変わってくる

⇒ただし、帰途は、普通車やエコノミーにして出張費を節約すること


■安価なプレゼントには付加価値をつける
⇒女性にプレゼントするのなら、まず高価なもの

⇒だが、予算がなければ、女性が他人にひけらかすことができるような付加価値をつける

⇒例えば、ただの押し花でも、「故ダイアナ妃のお気に入りの花で、妃が押し花にして親しい人に配っていた」ものならどうか?


■選挙区が遠隔地の場合の「無能な代議士」と「有能な代議士」の違い
●無能な代議士

⇒「1時間しかいられないんじゃ、自己PRもできないな。時間のムダだから顔を出すのはやめよう」


●有能な代議士

滞在時間が短ければ短いほど、自分をアピールできると考える

⇒選挙民は感激する(「あの先生は、たった1時間のために、わざわざ東京から駆けつけてくれた」


■80円の礼状で"大魚"を釣り上げる
⇒礼状は、―億劫なものだからこそ―出せば、人物評価は確実にプラスになる

⇒大会の招待状を送っても来なかった相手に対して、試合結果に謝辞を添えて送ったところ、相手はすっかり感心して、次回から分厚い祝儀をもって顔を出すように

⇒礼状を書くのが億劫なのは、書くこと自体ではなく、文面を考えることが面倒だから

⇒もらった礼状を参考にして、パターン別の例文をつくっておいて、それを見ながら書く


■どうせ奢り返されるのなら、先に奢ってしまうこと
⇒先に奢っても、あとで奢り返しても、出費そのものは変わらない

⇒同じ金額を出費しながら人間関係に優越がつき、先に奢るほうは《生き金》になり、奢り返すほうは《死に金》になる

⇒ただし、飲食を共にする狙いは、奢り奢られ、貸し借りをつくって礼を述べ合うことで、より濃密な人間関係を築くことにあるため、「割り勘は絶対に避ける」


【感想】

◆いやー、何というか、好き嫌いが分かれそうな内容でした(汗)。

私は結構、根が「タクラミ系」なので、こういうコンテンツは好きだったりします(笑)。←チョイ悪

かといって、本書のようにキチンと計算しているわけではなく、ほとんど天然なんですが。

ちなみに、上記ポイントにもあるように、私の辞書に「割り勘」の文字はありません(笑)。


◆本書の場合、著者の向谷さんが、ヤクザ&ホスト関係のご本が多いこともあって、実は事例もそっち系ばかり(汗)。

おかげで、誤解されないように抜き出すのに苦労しました(笑)。

結局、いつものように抜粋しまくりですけど、そっち系を含め、これでもかなり抑えてあるんです。

まぁ、そういう危ない世界で成功されている方の方が、コミュニケーションスキルや、プレゼンテーションスキル、さらには心理学についても秀でていそうなので、これもある意味当然なのかも。

ポイントで挙げた部分に、少しでもピンと来られた方なら、きっと読む価値はあると思います。


◆他にも「チップは"お礼"ではなく"投資"と心得る」「知人からの借金こそ利子をつけて返す」「上司の寵愛を得るには、責任のない頼み事をするにかぎる」なんて、「目からウロコ」な内容が満載。

言われて「なるほど」と思う以前に、日常生活ではあまりそういったコトを意識したことがないワタクシでございます(汗)。

ぶっちゃけ、「あんまり他の人に駆使して欲しくない系」のテクニックなんで、アマゾンで売れちゃったりすると、"超"微妙(笑)。

わかる人だけがにやにやしながら読んで下されば結構です(結構マジ)。


◆結局本当の意味で人を動かすのは、「お札の額面の大小だけではない」ということなんでしょうね。

それは、所詮、人がデジタルではなく、アナログだからではないでしょうか?

お礼状のことも含め、デジタル全盛の今だからこそ、効果的なアナログ手法をこの機会に学んでみるのも良いかも(笑)。


お金を稼ぐには、まずお金を「正しく」使ってから!

人はカネで9割動く
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「お金持ちになる人、ならない人の仕事術」ブライアン・トレーシー(2007年05月19日)

「人脈の教科書」藤巻幸夫(2007年01月23日)

『1枚のお礼状で利益を3倍にする方法―お礼状の皮をかぶった“営業状”』朝日心月(2006年02月06日)



【編集後記】

◆先日、打ち合わせで顧問先の会社のある汐留まで出かけてきました。

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初めてその会社にお邪魔した時はまだまだ「開発途中」で、お昼を食べるお店もなかったのですが、最近はさすがにコジャレたお店が続々できている模様。


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人はカネで9割動くを読む。嘘ではないが、ホントではない。同じカネでどう人に動いてもらうか?
人はカネで9割動く(書評)【blog50-1】at 2007年12月09日 00:02
                               
この記事へのコメント
               
この本は逆説的な題をつけているわけですね。
むしろ、「金をばらまきゃいいってもんでもない」という本かと。
Posted by blog49 at 2007年11月15日 09:08
               
なんかすごく男性的発想の内容ですね。
改めて男性思考がよくわかる(笑)
「割り勘は絶対に避ける」って、こっちは下心のありそうな男性のご馳走は絶対に受付けませんっ。
割り勘でその後誘ってくるツワモノもたまにいますけど、その時は即お断り。
「貸し借りをつくって礼を述べ合うことで、より濃密な人間関係を築き」たい場合に限り、ご馳走してもらうようします♪
Posted by ビルダーナース at 2007年11月15日 18:19
               
smoothさん、こんにちは。

お金の本というより、コミュニケーション術というか、「演出術」の本じゃないかと思いましたよ。僕もニヤニヤしながら読みそうな本だなと(笑)
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年11月15日 20:19
               
ちょっと批評してもらいたい本があります。
「ユダヤの訓え「大物」になる勉強法」という本です。
ぜひ、宜しくお願いします。
Posted by KT at 2007年11月16日 00:02
               
>blog49さん

そうなんですよ。ばら撒き損の人があまりにも多い、と。
自分もちょっと反省中です(汗)。

>ビルダーナースさん

「割り勘」のところは、基本的に男同士のお話ですねー。
そういえばこの本、あまり「くどき系」のネタは少なかったような。
ホストがいかにお金ひっぱるか、とかはありましたが。
でも私は、男女関係なくお付き合いしてます(笑)。←2人の子持ちだし(笑)

>LuckyUSさん

おっしゃるとおり、「演出」的な要素は強かったです。
ヤクザさんやホストさんが、面子を重んじるから、というのもあるかも。
ぜひ(・∀・)ニヤニヤしてください。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月16日 00:44
               
>KTさん

コメントありがとうございます。
ご紹介いただいた本、タイトルに「勉強法」とありますが、出版社さんのサイトの情報から考えると、このブログで取り扱っている「勉強法」とは違う感じがします。
まさに今日の本の「知識」と「知恵」で言うなら「知恵」の方みたいですね。

アマゾンで、即アタックはかけられないので、書店で現物を確認してから検討したいと思います。
情報提供ありがとうございました。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月16日 00:54