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2007年11月14日

【メンタルタフネス!】『「打たれ強さ」の秘密』岡本正善




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、7年も前の本なのに、渋谷の某書店にて、POP付きで激プッシュされていた一冊。

本書のテーマであるメンタルトレーニングは、個人的に得意な分野ではないので、積読状態にしていたところ、気が付けば先週末には銀座のブックファーストでも平積みになっていました。

私が全然あずかり知らないところで、密かに売れている模様。

これはひょっとしたらひょっとするのか(汗)?


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【目次】

1 打たれ強い人と弱い人はここが違う―どんなことにぶつかっても、いかなる場面でも強くあるために

2 しばられていた心を今、解き放とう―過去の“失敗”という傷と、どうつきあうか

3 タフで動じない心になる「メンタル・トレーニング」―「クヨクヨ」「プレッシャー」をハネ返す!実践的対処法
 「打たれ強い心」になる六カ条
 仕事編
 人間関係編
 自分自身編

4 真の強さをいかに持ち続けるか―逆境を生き抜く自分になるヒント



【ポイント】

■「打たれ弱い」とこれだけ損!(抜粋)
●「自分にはできない」という回路ができてしまう

⇒人は過去の情報をもとに生きているので、プレッシャーで力が出せないと、その後も同じような場面でその情報を元に状況を判断し、「またうまくいかないのではないか」と考え、本当に固くなってうまくいかない

⇒これを繰り返すうちに「自分はプレッシャーに弱い」という思い込みができあがり、その回路をもとに行動するから、ますますうまくいかない場面が増える


●悪い状態に慣れてしまう

⇒うまくいくと「こんなはずではない」「調子に乗っているとひどい目にあうぞ」と、無意識のうちに悪材料を探し始める

⇒壁に突き当たると「ああ、やっぱり予想通りうまくいかなかった」


●相手のマイナス面を引き出してしまう

⇒過去のいやな思い出から、その思い出に似た情報を持つ相手に対して、無意識のうちにぎこちなさを相手に与えてしまい、また相手も無意識のうちにそのぎこちなさを受け取って、関係がうまくいかなくなってしまう


■恐れや不安の本当の正体
⇒恐怖や不安を感じる能力は、自分の身を守るために非常に大切であり、決して否定すべきものではない

⇒緊急時には「不安の回路」が発動することで、体はストレス状態に置かれ、ここ一番の力を発揮できる

⇒不安や恐れに対して、逃げたり闘ったりするのではなく、自分の中でエネルギーに変えていくことができればよい


■落ち込んでいるとき、やってはいけないこと・言ってはいけないこと
●今の自分の状態を否定すること

⇒「なんでもないことじゃないか」「大丈夫、たいしたことないさ」「あんまり考えるな」等、落ち込んでいるときに自分を励ますための言葉は、実はすべて、今の自分の状態を否定するもの

⇒今の自分の状態を否定して「こうしたいんだ」と目標をかかげることは、うしろ向きのままスタートラインに立つようなもの


●「絶対」「必ず」という言葉

ミスは許されないという過酷な宣言をしていることになり、心の負担を増やすだけ

⇒うまくできなかったら許さないぞと自分を脅迫するような態度に出ていたら、潜在意識はあまのじゃくになってしまい、目標とは逆の方向に動き出す


■潜在意識を活用する
⇒メンタルトレーニングというのは、新しい力を身につけるわけではなく、自分の中にもともとあった力を引き出すきっかけをつくってあげることであり、そのポイントとなるのが、「潜在意識をどう活用するか」ということ

⇒「前向きな人」「打たれ強い人」というのは結局、自分の潜在意識をうまく活用し、能力を発揮できる状態にいる


■リズム呼吸
⇒呼吸は「意識」と「潜在意識」のパイプ役であり、「できない自分」から「できる自分」への切り換えスイッチの役目をする

「口からたっぷり息を吐き、そして鼻からすう」(吸うことより吐くことが大切)

⇒胸式呼吸ではなく、腹式呼吸

⇒吐くときは、吸うときの倍の時間をかける(2秒で吸うなら4秒で吐く)

毎日5分、1週間は続ける


■集中力
⇒まず、手のひらのどこか1点を5分間ほど何も考えないようにしてじっと見つめる

⇒たとえできなくても(普通できない)自分を否定せず、あっさりと「集中してないな」と認める

⇒再度5分間挑戦し、途中で別の考えが浮かんできたら、上記「リズム呼吸」をし、再び手のひらを見つめる

⇒この5分間のトレーニングを1週間ほどやると、リズム呼吸が「集中していない自分」から「集中する自分」に切り換わるスイッチになる

⇒仕事の場面でもあれこれ気になって「集中していない自分」に気づいたら、今何をすべきなのかを再確認し、リズム呼吸をすることにより、「集中できる自分」への切り換えをする


■潜在意識が動き出すような「将来の目標の立て方」の2つの条件
その目標を考えたとき心から楽しくなること

目標実現のために今何をすればよいかが具体的に考えられること


■実際の場面での活用(抜粋)
●会議で緊張して、うまくしゃべれない

●大きすぎる目標(ノルマ)につぶされそう

●いくら営業しても断られるので気が重い

●あれこれ気になって、ちっとも集中できない

●ワンマン上司に言い分を聞いてもらいたい

●何もうまくいかない。仕事も恋もお金もない


(本書内では具体的な方法について書かれています)


【感想】

◆本書は、前半部分でメンタルトレーニングの「基本的な考え方」を学んで、後半ほぼ100ページを費やして、実際に「ケーススタディ」で理解する形式になっています。

実は、その後半部分というのは、上記のポイントでいうと最後の「実際の場面での活用」しか抜き出しておりません(しかもタイトルのみ)。

これはネタバレを意識したのももちろんありますが、ひとつには、「人それぞれ置かれている状況が違うのではないか」、と思った次第でして。

ちなみに今回は、個人的な趣味で「仕事編」からばかりピックアップしております(笑)。


◆ちなみに、上記ポイントの一番最後の「仕事も恋もお金もない」というのは、「自分自身編」から。

中身が気になる方は、アマゾンアタック敢行(笑)。

いや、結構「腑に落ちる」やり方でしたよ(少なくとも私にとっては)。


◆折角なので、ヒントだけ簡単に書きますと・・・

・ゴルフで言うなら、「優勝」を意識するのではなく「今何をするか」に意識を置く

・徹底的に「どうなりたいのか」をイメージし、それができたらその目標は潜在意識に預けて、今出来ることを一つずつやっていく


こんなところですか。

わかりにくくてスイマセン(汗)。


◆なお、本書において根幹をなしているのが、「リズム呼吸」

上記ポイントでも、『「意識」と「潜在意識」のパイプ役」』と書きましたが、その辺りについて、本書ではこういう説明も。

 呼吸は、人間の意識的な活動の領域と、意識に左右されない領域とにまたがっています。内蔵の働きや、心臓の鼓動は、意識によってコントロールすることができない。呼吸も同様に、生命維持に必要なものは、潜在意識の支配下にあるしくみになっているのです。けれども、水中で息を止めたり、大きく息を吸い込んだりと、意識的にコントロールすることもできるのです。つまり、呼吸は意識と潜在意識の両領域にまたがっている能力なのです。

なぜにそこまで呼吸にこだわるのかが、理解していただけるのではないか、と。

まずは、この呼吸法をマスターするところからですかね?


◆実は私も税理士試験の受験生時代は、結構「呼吸」にはこだわっていました。

ただ、それはメンタルトレーニングというより、単に熟睡したかったから(笑)。

当時から私は本番に弱かったゆえ、この方法をマスターして、潜在意識のチカラを発揮できていたら、ひょっとして人生変わっていたかも・・・(涙)。←遅すぎ


精神的に強くなりたい人に!

岡本 正善 ¥ 893


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【関連記事】

『「心のブレーキ」の外し方』石井裕之(2007年01月21日)

「仕事に活かす集中力のつくり方」辻 秀一(2007年01月17日)

「ガーフィールド博士の最高の自分を引き出す方法」 児玉光雄(2005年11月17日)

『No.1理論―ビジネスで、スポーツで、受験で、成功してしまう脳をつくる「ブレイントレーニング」 』西田文郎 (2005年04月06日)


【編集後記】

昨日の記事のコメントで、ニタさんからご指摘いただいたように、岡本吏郎さんのこの本の、アマゾンキャンペーンがありました!

岡本 吏郎 ¥ 1,365

「稼ぐ超思考法」新刊発売キャンペーン

キャンペーンにご参加いただいた方には
1. この本で語りきれなかったことを私が語った音声ファイルをお聴きいただけます。
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(抽選で当日セカンドライフで行う特別セミナーにご参加いただけます。)

キャンペーンに申込む方法は
1. 11月12日(月)0:00〜18日(日)23:59の間にアマゾンでご購入いただきます。
2. ご購入後、下記フォームより、お名前・メールアドレス・アマゾンから配信された注文受付メールをそのままコピーして、送信ボタンをクリックして下さい。

今週の日曜までなのでお忘れなく!


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寒くなると意識改革したくなる【独身三十路男の千鳥足】at 2007年11月16日 18:22
               
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413017986 本日の一冊は、プロゴルファー、プロ野球選手をはじめ、数多くの クライアントの才能を引き出してきたというメンタルトレーナーが、 逆境に強くなる方法を指南した一冊。 8年前に出され、売れ行きの芳しくなかった本...
『「打たれ強さ」の秘密』岡本正善・著【ビジネス書の厳選情報を毎日お届け 「ビジネス・ブック・マラソン」 バックナンバーズ】at 2008年02月15日 09:43
                               
この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

ご紹介ありがとうございます。

わたしが受けているセミナーでも、
一貫して、呼吸の重要性を語っています。

あがっているときは、
深い呼吸を意識すると良いそうです。
Posted by ニタ@「教えて会計」 at 2007年11月14日 10:51
               
smoothさん、こんにちは。

メンタル系のトレーニングはまさに今の時代に必要なものでしょうね。
僕も呼吸法の話題は結構好きです。3秒吸って2秒止めて15秒吐くとか、精神統一したい時にやったりします。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年11月14日 14:30
               
smoothさん、こんにちは。

smoothさんは、実践編に書いてあった事のいくつかを実践してみましたか?効果あったでしょうか。

その辺が気になるところです。
気になりすぎて、今日は眠れないかもしれません(笑)
Posted by 小谷 at 2007年11月14日 22:07
               
>ニタさん

ニタさんの場合、受けられているセミナーの数が多すぎて、どのセミナーだかわからないです(笑)。
でも、メンタルを考えた場合、呼吸が大事であることはよくわかりました。

>LuckyUSさん

私は一人で仕事をしているせいか、あまり意識したことないのですが、この手のトレーニングのニーズは確かにありますよね。
私も具体的な秒数は忘れましたが、同じように、呼吸を止めるタイプの呼吸法をやってました。

>小谷さん

自分自身、上で書いたように、受験生時代に眠れない時には呼吸法を試していました。
今現在は頭を使わないせいかよく眠れてしまう上に、ポイントで挙げた例を含め、メンタル的な悩みというのがほとんどないんですよ。
結婚式を最後に緊張とかしたことないような(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月15日 08:09
               
この本、同じ出版社から文庫本で販売されているのになぜ平積みが新書版なのかが謎です。
単価が高いからか、加筆・修正された文庫版よりその前の新書版の方が内容がいいのでしょうか?
と悩みながら、ブックオフで両方買ってしまった私はおばかさんかも。
Posted by なべ at 2007年11月17日 18:27
               
>なべさん

え?単行本出てたんですか、この本(汗)?
全然知りませんでした。
それならなおさらなぜに平積み?ですよね。
それでも2冊とも買ってしまうなべさんが好きです(笑)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月18日 02:21