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2007年11月09日

【出版談義】ベストセラー作家さんとお食事してきました。


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【概要】

◆今日お届けするのは、最近ちょっと多目の(?)会談ネタ

今回のお相手は、最新刊の「短期間で組織が変わる行動マネジメント」の売れ行きも好調な、石田 淳さん。

メルマガ「平成・進化論。」では、鮒谷周史さんの兄貴分としてよく登場なさっているので、ご存知の方も多いことかと。


◆石田さんとは、平川理恵さんのパーティで初めてお会いして、お名刺は頂いておりましたが、実は会食するのは始めて。

正直行く前は、かなり緊張していたのですが、それも杞憂に終わりました。

ご自身の本のことから、交友関係、そして出版マーケティングに関することまで話題満載でお送りします!



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【ランチに至るまで】

◆石田さんから待ち合わせに指定されたのは、かつて吉澤さんが道に迷って、平川さんに車で飯田橋の駅まで送ってもらったと言われる(笑)、アグネスホテル

私は道には迷わなかったものの、前回は行きはタクシー、帰りはJRだったので、まさかこんなに東西線のホームと有楽町線のホームが離れているとは知りませんでしたよ(汗)。

結果、いい年こいて、ホームを走る走る・・・って、もっと早めに出なかった自分がいけないのですが(涙)。


◆ちょっと遅れた私を優しく迎えてくださった石田さん(スンマセンでした)と一緒に向かったのは、会場となったカナルカフェ



すぐ近所に顧問先があるにもかかわらず、こんな素敵なカフェがあるなんて、全然知りませんでした。

ビュッフェの前菜とドリンクを持ってきて、会談スタートです。


【石田さんのご本について】

◆私も最近やっと(スイマセン(汗))読み終えていたのが、冒頭の「短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント」


その前に読んだのが、「すごい「実行力」」だったので、私としては、かなり文体というかスタイルが変わっていたことにビックリしていたのでした。

もちろん、根底にあるメソッドは同じなのですが、同じ著者が書いたとは思えないほど「ビジネスパーソン向け」なんですよ。


◆その辺について石田さんにお伺いすると、やはり「読者層は意識している」そう。

そもそも、三笠書房の文庫本を買う層と、ダイヤモンドの単行本を買う層が違うのは、考えてみれば当たり前ですよね。

私は両方買いますけど(爆)。


◆なお、今回ダイヤモンドから出されたのは、事業家としても著者としても、やはり「ブランディング」という点で、大きな意味があったと思います。

内容的にも、一般的な「本」というより、テキストとか、大学の参考書のような切れ味(実際に読んでご確認を!)。

こういういい方が正しいのかどうかわかりませんが、すごく良くできた本ではないか、と。


◆かといって、「すごい「実行力」」が大したことないか、というと全然そんなことはなくて、コストパフォーマンスから言ったら、とんでもなく高いことは、お読みになった方はご存知でしょう。


(参考記事:【行動科学】『すごい「実行力」』石田 淳

それより何より、「何でこの内容を、単行本ではなく、文庫本に書き下ろす必要があるのか?」を石田さんに問うてみたところ、苦笑いされてました(笑)。

まぁ、出版化のお話のタイミングですとか、色々おあり(?)のようでしたが。


◆また、石田さん曰く、「一作目をフォレスト出版で出したことは、結果的に良かった」とも。

リーダーのためのとっておきのスキル
フォレスト出版
石田 淳(監修)
発売日:2005-12-14
おすすめ度:4.5

(参考記事:「リーダーのためのとっておきのスキル」石田 淳

フォレストでハマれば、処女作でも部数的にそこそこ行くので、次の本が出しやすいそうですね。

これは、出版を志す方は、一応「要チェック」(笑)!


【石田さんの交友関係など】

◆冒頭でも出てきた鮒谷周史さんとは、やはり結構飲んでらっしゃるそう。

私といる時は、私が下戸なせいか、鮒谷さんもあまり飲まれないのですが、石田さんといる時はガンガンいかれるらしいです(笑)。

なお、鮒谷さんのこの本は、「新入社員に必ず読ませている」とのこと。

私も学生時代にこの本に出会えていたら、もうちょっと加速していたハズ・・・(涙)。


(参考記事:「仕事は、かけ算。」鮒谷周史


◆そして最近は、私も何故かよくお会いしている本田直之さん

私も人のことは全然言えませんけど、「書いている文章と本人が結びつきにくい」という点では、本田さんはピカイチ(汗)。

ここでは書けませんが、「そんなところにまで」"正装"で出没されていたとは(汗)。

なお、石田さんが、本田さんの本で一番お好きなのが、コレだそう。


(参考記事:【時間の投資】「レバレッジ時間術」本田直之


◆そして意外(?)なことに、石田さんは、勝間和代さんともお食事されてらっしゃるとか。

私たち二人の一致した見解として、「あんなスゴイ方、他にいらっしゃいません(汗)!」

なお、勝間さんの著書の中で、石田さんが一番気に入っているのがこの本だそうです。

会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2007-06-15
おすすめ度:4.0

(参考記事:【新ビジネス・ゲーム】「会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール」福沢 恵子,勝間 和代

実は私も、サイドバーで密かに応援しているんですよ、この本(笑)。

女性だけでなく、若手ビジネスパーソンは必読ですね!!


◆上記ブログをご覧いただければおわかりのように、年末から来年前半にかけて、すでに出版予定がギッシリの勝間さん。

こんな記事を拝見していると、いずれ「ダイエット本」とかまで出されそうなイキオイです。

ジョーバを使った「ムギーズ・ブート・キャンプ」とか(ないない(笑))。


【出版マーケティング関係】

◆今回お話させて頂いて思ったのが、石田さんも結構「出版マーケティング」を考えてらっしゃるな、ということ。

もちろん、コンテンツの質を高くするのは当然ですが、今日び、それだけでは本は必ずしも売れないんですよねぇ。

それは例えば、良い本に巡りあったにもかかわらず、思うように売上が伸びない書評ブロガー(って私ですね)としては、痛いほど感じているわけでして(記事が良くない、というツッコミはさておき)。


◆これから処女作を出そうとする人が、そういうことまで知り尽くしているのも変ですが、そういう事が本業でもある出版社の方があまりご存知でなかったりするのも、私は意外に思うわけです。

それは例えば、「献本依頼を頂いた本の目次がアマゾンにない」、とか、同じくアマゾンに「本の内容説明がない」ということだったりとかですね。

ネットビジネス(含むアフィリエイト)をやってる人でしたら、「セールスページがどんなに大切か」は、非常に良くご存知なんですが・・・。


◆こういう場合、もちろん私は献本は辞退(基本的に記事の中立性を保つため、献本は受けておりません)させて頂いた上で、「アマゾンに目次を載せてください」とお願いしております。

・・・そういうメールを私から受けた方、お気になさらずに(笑)。

むしろ無いケースの方が多いですから。


◆そして大事なのは、「どのマーケットにどんなテーマの本を投げかけるか」

実は石田さんも、2冊目を出すくらいまでは、そう言ったことを意識してなかったそうです(それでも売れてるんですから大したもの(汗))。

この件に関しては、私は以前、エリエスのパーティで、山田真哉さんのお話を聞いて、なるほど、と思った事がありました。

ちなみに、山田さんは自分と同じ世代に向けて発信しているとか。


◆それと、今でこそ山田さんも売れっ子ですけど、確か「さおだけ屋」が出る前は、自腹で広告打ってるハズです。

こないだの本が出たときも、こういうPOPまで作ってらっしゃいますし(これはサスガに出版社持ちかと(汗))。

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要は、最初に平積みで並んだ時点で、いかに売るかにかかっているわけですよね。

その時に売れなかったら、平積みから即、棚に入れられてオシマイ


◆だから、「取材を受けた媒体が発売される」ですとか、「新聞に広告を打つ」ですとか、後、まぁ「アマゾンキャンペーン」もそうですが、タイミングが上手く合うときと、合わないときとでは、売れ行きが全然ちがうんですよ(もちろん、在庫切れの問題等も)。

そこら辺までちゃんとやった上で、売れなかったら・・・コンテンツの問題ですかねー(笑)。

逆に、著者さんや出版社さんが、「コンテンツさえ良ければ全て何とかなる」、と思ってるようなフシがままあるのが気になる、今日この頃のワタクシです。

・・・って、本も出したことのない私が言えた義理でもないのですが(汗)。


◆後は、「やはり、前作が売れてる著者の本は強い」、と。

裏を返せば、最初の1冊目を何とか打っちゃえば、後が楽だということ(もちろん「ネタ切れ」や、「バッシング受けまくり」の可能性も否定できませんが)。

そういう意味では、これから本を出される方は、プロモーションのためにも、ある程度資金を用意しておいた方がいいのではないか、と思います、ハイ。


◆それと、本の値段の問題。

上記のエリエスのパーティでも、山田真哉さんが「今の若者は本にお金をかけない」と言われていて、それがおそらく、山田さんの著作に新書という形を取ったり、また、専門書ですけどワンコインの本を出版したり、という戦略として現れている感じがします。

逆に私たちアマゾンアタッカーは、1500円いかない本をどう扱うかの方が問題だったりしますが(アマゾンプライマーは別)。


◆えー、ホントは他にもきわどい話題がわんさかだったのですが、これ以上おしゃべりが過ぎると、誰もお食事に誘ってくれないかもしれないので、華麗に自重します(汗)。

実は1件、法改正(税法ではないです(笑))に絡む件で、大事なお話をお伺いしたんですよ(汗)。

ちょっとそっちも、色々と探ってみたいと思っております。

石田さん、お忙しいところお付き合い下さいましてありがとうございました!


【関連記事】

【行動科学】『すごい「実行力」』石田 淳(2007年07月07日)

「リーダーのためのとっておきのスキル」石田 淳(2006年08月29日)


【編集後記】

◆昨日、やっと事務所に届いたのがこの本。


すでに、多くの方の書評が並んでおり、ぶっちゃけ「超・文系」の私には出番がないヨカン(汗)。

でも、一応読むツモリです!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:34
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この記事へのコメント
               
smoothさんこんにちは!

本を書かれる人は「へ〜こんなことを思ってらっしゃるのね。」
と裏話を聞けてうれしいです。

食事のお話もおいしそうですし。
会談のお話楽しみにしてます。
Posted by あや@ビジネス書多読メモ at 2007年11月09日 11:43
               
こんにちは。
わたしも、石田さんとランチしました。
今後の石田さんの展開について聞いたりしました。
書いてよいかわからないので書きませんが。
Posted by ビジネス書:こばやし at 2007年11月09日 12:00
               
ご、ご紹介ありがとうございます。

日販の方に聞いたら、
「本の売れ行きの80%は
著者名で決まる」って言われました。

なんとしても、ヒット作を出さないと
どうにもならんということですね。


Posted by ヨシザワ@手ガネ経営 at 2007年11月09日 12:07
               
smoothさんこんにちは。本件とはずれますが、以前から本田さんの正装が気になってしかたないです。あと法改定はメールがらみ?おいおい記事にしていただけるのでしょうか?
Posted by 週末起業サラリーマン at 2007年11月09日 14:11
               
smoothさん、こんにちは。

著者さんと会食、羨ましい限りです。

僕が本屋のバイト経験者から聞いた情報によると、
書店で店頭に並ぶかどうかに、出版社、著者、タイトルの
3つが大きく影響しているそうです。
しかも書店に来た箱をあけるかどうかを、
本好きの経験の長いバイトさんが
判断しちゃってるケースもあるそうで。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年11月09日 18:20
               
この間石田さんと小阪さんの対談CDを聞いたばかり。石田さんってこんな声なんだー、とニンマリしていたとこです。
楽しそうなランチで羨ましい♪
ヒミツのお話もてんこもりでしょうか。
今日の記事を読んでいたら、本屋でバイトしたくなりました(笑)

昨日のWEBの本、買いましたー。



Posted by ビルダーナース at 2007年11月09日 22:23
               
>あやさん

いやー、マーケティングのお話は、著者さんによって、ホントまちまちだと思います。
やはり基本は「コンテンツありき」ですから、どうしてもおろそかになりがちですし。
また、面白いお話が聞けたら記事にしますね!

>こばやしさん

こばやしさんとお会いしたというお話は、石田さんからも聞きましたー。
今後の展開等については、私もさすがに自重しましたが(汗)。

>ヨシザワさん

勝間さんの場合は、勉強本の前がそれほど売れてなかったのに、丁度新聞や雑誌での連載等もあって、一気に名前が売れましたよね!
ヨシザワさんも、次回作の前に何か話題を作られては(笑)?

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月10日 01:11
               
>hikaruさん

と言うわけで、メッセした通りです(笑)。

>LuckyUSさん

その3つは確かに大きいですよね。
私はあまり意識しないんですが、「出版社買い」する方もいらっしゃいますし。
そして箱すら開けてもらえなかったら・・・(涙)。

>ビルダーナースさん

石田さん、想像以上に素敵な方でしたよ。
コミュニケーション能力も極めて高かったですし(って私なんかに言われても(笑))。
ヒミツのお話はマジでヒミツです。
あんまりオープンにしちゃうと、ホント誘われなくなっちゃいますから(汗)。
あと、昨日の本、お役に立つといいな、と思いまする。



Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月10日 01:17
               
初めまして。偶然訪問させていただき
良書やおすすめ本紹介されており
お気に入りにいれましたヨ^^
近頃勉強のため本をよく読むので
おすすめものは参考にさせていただき
いいものはばんばんクリックしていきます
真の良書どんどん紹介してくださいー
Posted by kiritanpo at 2007年11月10日 09:41
               
>kiritanpoさん

こちらこそはじめまして。
コメントありがとうございます。
本は私が読んでオススメしたいものをご紹介しておりますが、私の嗜好もあり、若干偏っている可能性があることを、あらかじめご了解下さい(汗)。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月10日 10:04
               
おーーー、こんなところで名前が。びっくりです。

はい、石田さんとは著者仲間ですね。時間投資法でも、著書を紹介させていただいています。

会社のルール、うれしいです。売れなくても書こうと思って書きましたが、まぁ、廃刊になるほどではないですが、広告を打ってもらえるほど熟れているわけではないので、こういうクチコミが一番ありがたいです。

そういえば、smoothさんとone to one lunchはしたことがありませんね。ぜひそのうちご一緒しましょう。

あるいは、このブログのオフ会(?)みたいなものがあれば、駆け付けます。

ではでは。

Posted by 勝間 at 2007年11月10日 16:59
               
>勝間さん

著者様からのコメントありがとうございます。
勝間さんと石田さんとご面識があったとは、ちょっと想像つきませんでした(笑)。

そして「会社のルール」は、ホントはもっと売れてしかるべきな本だと思っております。
今般、石田さんのお話もお伺いして、ますますその感を強くしました。

ランチのお誘い、大変光栄です(汗)。
ブログのオフ会というのもいいですね〜。
その際には、主役の座は謹んでお譲り致しますので・・・。
ただ、これだけ執筆予定を抱えてらっしゃる売れっ子著者さんを拘束してしまっては、編集者さんから恨まれそうなんですが(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年11月11日 09:26