2007年10月23日
【速読】「人を出し抜く速読術」
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ワタクシの大好物である速読系の一冊。アマゾンの画像にはありませんが、本の帯には「これ1冊で読書力が10倍上がる」の文字が輝きます(笑)。
私はリアル書店で中身を見た上で買いましたが、ネットで購入される方にはちょっと注意して頂きたい点が。
それは・・・。

【目次】
第1章 速読で仕事の成果は倍以上アップ速読脳にはこんなにメリットがある!
速読脳のポイントは「対話」と「対決」だ! ほか
第2章 最も大事な「80:20」の法則
遅読はこんなに損、速読はこれだけ得!
「目の慣れ=脳の慣れ」で速読はどんどんスピードアップする ほか
第3章 「すごいアイデア」が次々浮かぶ読書法
アイデアがどんどんひらめく速読法
アイデアの素は発想、妄想、連想だ! ほか
第4章 「11の習慣」が寝ているうちに速読脳を養う
速読を生活の一部としてプログラミングする
速読する分量だけ切り取って電車に乗る! ほか
第5章 速読で必ず結果を出すための「脇役」フル活用術!
ファイルボックスで速読情報を整理する!
マーカーよりもポストイットが便利! ほか
【先に所感を】
◆そもそも本書の著者というか編集をされているのは、「キーマンネットワーク」。こちらは、ご存知中島孝志さんが運営されているところ。
そして、本書は内容的に、その中島さんが先日出されたばかりの「キラーリーディング」とかぶっている部分が散見されるんですよね。
◆もちろん、テーマが微妙に違う(こちらは「速読術」)ことや、読者対象が違う(こちらは「若手〜中堅ビジネスマン対象」)こともあり、モロに同じという事ではありません。
ただ、本書の「まえがき」の部分にはこうあります。
この辺は、もろ「キラーリーディング」の理念のような。どんなに速く、どんなにたくさん本を読んだところで、所詮、他人のアイデア=借り物に過ぎない。ビジネスの世界ではオリジナルがいちばん重要。本の中身をインプットすることに価値はない。
読んでアウトプットしたものにこそ、本当の価値がある。
◆もっとも本書が属するシリーズである「凄ビジ・シリーズ」の特徴の1つとして、
とあり、このフォーマットはかなりツボ(笑)。1 重要なポイントのみを記述
余計な説明は極力省き、本文&図解でわかるように紹介しています。
「見開き2ページで完結してポイントがわかる」というのも、図解本チックですし、また、要点部分が色分け(本書ではピンク)されているのも、このブログに似ていて親近感が(爆)。
◆また、図解解説部分には、「キラーリーディング」には全くないコンテンツが結構あり(出版社サイドの方針?)、これはこれですごく良くできています。
マジで、「キラーリーディング」が先に出てなければ激プッシュしたかったところ。
と言うか、「キラーリーディング」のエッセンスがお安く手に入るという意味では、お読みでない方にはマジでオススメ!
【ポイント】
■オリジナリティを大切に
⇒本を読む際には、本との対話や対決が大事⇒速く読むことによって、それがおろそかにされるのであれば、本末転倒
■速読のための速読をしない
⇒速読はあくまでも道具、手段、ジャンプ台と考える⇒速読は速く読んで、深く考え、たくさんひらめくための道具と割りきる
■精読より10分ずつ3回読め!
⇒速読で脳をハイ状態にしておくとα波(アイデア脳波とも言われる)が出やすくなる⇒「いい仕事」をしたいなら、難解な本を1日かけてじっくり読むより、簡単な本を10分間で3回読んだほうがはるかに身になる
⇒新しい分野に挑戦するなら、イラスト満載・二色刷り・ビギナー向けの本を買ってくる
■超読書家の読書法(抜粋)
●立花 隆さん・金を惜しまず本を買え
・必ず類書を何冊か求めよ
・世評が高い本にウソ、でたらめがいくらでもある
●井上ひさしさん
・おやっと思ったら赤鉛筆
・最初のうちはゆっくり読む
・目次をにらむべし。全体の構成、論旨の進め方の見当がついてくる
■1冊の本には必ず濃淡がある!
⇒「濃い部分」とは、結論、まとめ、ポイント等、「これを主張するために書いた」という最重要部分(本線)⇒「淡の部分」とは、結論に至るプロセスや説明、具体例、実例、たとえ話による置き換え、導入部、コラム、余談といった脇道等の部分
⇒一番重要なのは本線の部分であり、この一番重要な部分はなにかを探りながら読み進めていくと、速読はよりスピードアップする
■「80:20の法則」で速読脳を鍛える
⇒⇒最初から最後まで1冊の本をまるごと読みきらなくても、「この部分だけチェックすればいい」というキモがある⇒重要な「20%部分」は徐行運転でしっかり読み、その他の「80%部分」は高速運転で読む
■速読脳の公式
⇒速読中、本の中身に刺激されてアイデアが浮かんでくることを「創発」と呼ぶ⇒連想 × 発想 × 妄想 = 創発
■速読脳の11の習慣(抜粋)
●速読する分量だけ切り取って電車に乗る!●「つまらない本」とわかったら読まない!
●リアル書店は拾い物がいっぱい!
●ネット書店はテーマを狙い打ち!
【関連記事】
【速読・多読・省読】「キラー・リーディング」中島孝志(2007年09月29日)【読】読書や速読について考えてみる(2007年06月30日)
【読書術】「差がつく読書」樋口裕一(2007年06月15日)
「レバレッジ・リーディング」本田直之(2006年12月06日)
斎藤孝の速読塾(2006年11月01日)
【編集後記】
◆昨日、訳あって(笑)出先まで往復30分くらい歩いてみました。そのせいか、夜はぐっすり熟睡。
唯一心配なのが、お約束の筋肉痛という・・・(汗)。

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この記事へのコメント
smoothさんこんにちは。この本面白そうですね。斎藤さんの速読の本は読みましたが、ぜひこの本もチェックしたいと思います。
Posted by 週末起業サラリーマン at 2007年10月23日 12:22
smoothさん、こんばんは
>読んでアウトプットしたものにこそ、本当の価値がある
アウトプットはインプットの質をも高めてくれますね。
私も週末ひさびさに子供と運動で汗をかきましたが、日頃の運動不足を痛感!(笑)
>読んでアウトプットしたものにこそ、本当の価値がある
アウトプットはインプットの質をも高めてくれますね。
私も週末ひさびさに子供と運動で汗をかきましたが、日頃の運動不足を痛感!(笑)
Posted by マチスケ at 2007年10月23日 20:44
smoothさん、こんにちは。
内容的には良さそうな本ですね。
個人的にはタイトルが好みではないので
自分で買うことはなさそうです。
徒歩30分で筋肉痛とは、もしかして運動不足?でも翌日に筋肉痛でよかったですね(汗)
内容的には良さそうな本ですね。
個人的にはタイトルが好みではないので
自分で買うことはなさそうです。
徒歩30分で筋肉痛とは、もしかして運動不足?でも翌日に筋肉痛でよかったですね(汗)
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年10月23日 22:09
>hikaruさん
えーっと、hikaruさんは「キラーリーディング」買ってませんでしたっけ(笑)?
もし買われてたらスルーでいいかも。
>マチスケさん
私のようにアウトプットがブログだけ、というのも問題なんですが(涙)。
ウチはムスメなのでそれほど子供と運動はしなくてすんでいます。
ただ、ムスコがある程度大きくなったら(汗)。
>LuckyUSさん
タイトルほどあざとくはないですけど、おかげさまで(?)RSSリーダーやはてブさんからのアクセスは多かったです(笑)。
私は典型的な運動不足ですね。
ここ10年くらい、まともに運動しておりません(汗)。
えーっと、hikaruさんは「キラーリーディング」買ってませんでしたっけ(笑)?
もし買われてたらスルーでいいかも。
>マチスケさん
私のようにアウトプットがブログだけ、というのも問題なんですが(涙)。
ウチはムスメなのでそれほど子供と運動はしなくてすんでいます。
ただ、ムスコがある程度大きくなったら(汗)。
>LuckyUSさん
タイトルほどあざとくはないですけど、おかげさまで(?)RSSリーダーやはてブさんからのアクセスは多かったです(笑)。
私は典型的な運動不足ですね。
ここ10年くらい、まともに運動しておりません(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年10月25日 09:57
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