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2007年10月01日

【ほめ言葉】「ほめ言葉ハンドブック」本間 正人,祐川京子




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、かなり前に「平成・進化論。」で目にして購入し、そのままになっていた(スイマセン)ご本(つい先日も紹介されてましたよね)。

正直、褒めることも褒められることもあまり得意でない私には、結構「耳イタイ」一冊でした。

・・・「私のどこを褒めるのか?」という話は置いといて(汗)。


◆アマゾンの商品説明より。

本書では、ほめる相手や状況、目的に合わせた「正しいほめ方」を解説。ほめ言葉が見つけにくい「成績が悪い部下」、仕事内容はまだまだ未熟な「若手社員」、プライドを傷つけないよう配慮が必要な「年上の部下」など、どんな風にほめると効果的か。また、外見・行動をほめるとき、能力・人間関係をほめるときにはどんなほめ言葉があるか、など使える実例がもりだくさん。

さぁ、この本を読んで今日からアナタも褒め上手に!←自分モナー(笑)


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【目次】

第1章 上手にほめられないという人へ
 ほめないほうがよい?
 なぜ相手をほめることができないのか ほか

第2章 効果的にほめるための基本原則
 効果的なほめ方の秘訣
 正しいほめ言葉の六原則 ほか

第3章 ほめ言葉の実践スキル
 相手にあわせてほめ方を変える
 成績が悪い部下をほめる ほか

第4章 覚えておきたい「ほめ言葉」1 外見・行動編
 相手の言動や行動パターンをほめる
 見た目や外見をほめる

第5章 覚えておきたい「ほめ言葉」2 能力・人間関係編
 知的能力の高さをほめる
 優れた人間性、人間関係能力をほめる ほか


【ポイント】

■なぜ相手をほめることができないのか(抜粋)

●ほめ方を知らないだけでは?

⇒まずはほめ言葉のボキャブラリーを増やすことが大切


●ほめられると居心地がよくないのでは?

⇒部下をほめることができないという人の約2割が、自分が「ほめられ下手」なタイプ

自分がほめられてもうれしくないため、ほかの人に対してもほめるという行為が取れなくなっている


●自分のことで精一杯なのでは?

⇒ほめるためには観察が必要であり、仕事のプロセスや日ごろの行動を見ていなければ、ほめる材料も見つからず、ほめる機会も失ってしまう


■正しいほめ言葉の6原則

1.事実を細かく具体的にほめる

⇒漠然とした言葉より、自分のどの部分がよいかを細かく具体的にほめられたほうがうれしい


2.相手にあわせてほめる

⇒コミュニケーションは相手あってのものであり、相手の性格立場状況にあわせたほめ方をすることが必要


3.タイミングよくほめる

⇒相手がよいことをした時、成果を上げた時にすかさずほめることがポイント


4.先手をとってほめる

自分が成果を上げている時こそ、自分の方から相手をほめる


5.心をこめてほめる

⇒格調高い美辞麗句よりも、むしろ飾らない言葉シンプルな言い回しで、言葉と声に気持ちを載せて伝えた方が相手の心に響く


6.おだてず媚びずにほめる

「ほめる」とは、事実にもとづき相手の優れているところを認め、言葉で伝えること

「おだてる」とは、事実でないことをあたかもたたえているかのように言うこと

「媚びる」とは相手に気に入られるようにふるまうこと

ほめた時に相手がつけあがってしまうのは、ほめているつもりでも、おだてたり、媚びたりしているからかも


■成績が悪い部下をほめる

●強み・長所を具体的にほめる

●もっとも生き生きする瞬間を探す

●ほめようがない時は、可能性をほめる



■成功している年長者(企業経営者、営業所の所長など)をほめる

●武勇伝、自慢話を引き出す

 生命保険のセールスレディを指導した際、「経営者から武勇伝を聞いてくる」という宿題を出したことがあります。すると、今までアポイントが取れなかった人が、急にアポイントが取れるようになりました。それまでいかに「保険の売り込み」ばかりで相手の話を傾聴していなかったかに気がつき、みな反省したそうです。

●相手が尊敬する人物をほめる

●経営者をほめる時は本棚に注目 ⇒ 本棚には相手を知るさまざまなヒントがあるため、見逃さないことが大切


■職人気質のスペシャリスト(エンジニア、技能職など)をほめる

●直接的なほめ言葉は警戒されることも

⇒本人ではなく「道具」をほめる

●感嘆や感心の言葉で敬意をあらわす

●詰問にならないように質問する


■覚えておきたい「ほめ言葉」より

◆個人的に「なるほど」と思ったものをいくつか

●とくに外見上の特徴のない人にも使えるほめ言葉・・・「清潔だね」

⇒研修などでアンケートを行うと、「売れない営業マン」のイメージのダントツナンバー1が「不潔」

●意外性のある表現を使いたい時のほめ言葉・・・「運がつよいね」

「運がいいね」だとたまたまうまくいっただけだと受け止められてしまうことがある

●センスのよい相手に使いたいほめ言葉・・・「筋がいいね」

 まだ十分に上達しているといえない段階の人や、初心者に対しても使える表現です。「うまいね」と言ってないのがポイントです。
 筋がいいね、というのは、うまくいけばいずれ名人・達人になれる、という可能性を含んでいます。ただし「必ず名人になる」とは断言していませんので、嘘にはならないのです。これは人を決して傷つけない、おすすめのほめ言葉といえます。


【感想】

◆冒頭にも書いたように、「ほめる」ことが不得意なワタクシ(汗)。

上記ポイントの「なぜ相手をほめることができないのか」において挙げたように、「ほめられると居心地がよくない」というのは大きな理由のひとつかも。

例えほめてもらったとしても「いえいえいえいえ(ry」てなもんで、相手の賛辞をストレートに受けることができませんし。

その点、世間的に「成功者」と言われる人なら、そのようなほめ言葉に対しては、

「ありがとう」

とスマートにお礼を言えるんですよね・・・。


◆一方、仕事柄、ほめ言葉を駆使される方々もいます。

小原 健志 ¥ 1,200

(詳細は下記参考記事を)

この本を読むと、「いかに見込み客をほめるか」ですとか、「いかにほめる部分を見つけ出すか」がポイントになっている模様。

もちろん、「お世辞はタブー」と、ちゃんと釘を刺されてますけど(笑)。


◆また、「私たちがいかに賞賛に弱いか」ということについては、この本にも詳しいですね。

一般的に言って、私たちには他者からの賞賛を信じ、それを与えてくれる人を好む傾向があります。たとえ、その賞賛が真実でないときでさえもです。

「お世辞」という意味では、例えば、上記にもある「筋がいい」というのは、「お世辞」ではなく「ほめ言葉」になるわけで。

結局、こういう言葉のボキャブラリーの量の差が、ビジネスでの勝敗をわけることがあるのではないか、と。


◆本書には、相手別・シーン別にさまざまなほめ言葉の例が収録されており、セールス業関係の方なら、まさに「一読の価値アリ!」

また、事務職の方であっても、「部下のモチベーションを上げる」とか、「人間関係を円滑にする」といった効果が望めます。


使い方によっては、強力な武器になるはず!



【関連記事】

【セールス】「無敵のエリア密着型セールス」小原健志(2007年08月10日)

【速報!】最強のビジネス本「影響力の武器」の[第二版]がいよいよ登場!!(2007年08月18日)

「仕事の禁句変換辞典」中塚千恵(2006年10月29日)


【編集後記】

◆昨日の記事で、LuckyUSさんからコメント頂いたように、何とこのブログが、ムック本で紹介されました(驚)!


他の多くの著名書評ブログさんを差し置いて取り上げていただくなんて、大変おこがましいことではありますが、引き続き、良い本の発掘に努めたいと思います。

常連サンも、お初の方も、今後ともよろしくお願いします。

なお、この本自体は、近日中にご紹介する予定です。


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今回のフォトリーディングのターゲットは、本間 正人さん、祐川 京子さんの『やる気を引き出す!ほめ言葉ハンドブック』です。 ほめ言葉ハンドブック ほめるのが大切と最近特によく聞きます。 じゃあ実際のところどうほめていいのか? コーチングの研修などでもほめかたが...
やる気を引き出す!ほめ言葉ハンドブック【フォトリーディング@Luckyになる読書道】at 2007年12月12日 17:42
                               
この記事へのコメント
               
smoothさん
こんにちは、ひでへんです。

褒めることも褒められることも
とっても大切ですね!
日々実感。

こういった状況と言葉かけのヒントって、
本当に参考になります。

褒め上手に向け日々精進していきます。

参考になる記事ありがとうございます。
Posted by ひでへん@ちょいコガ マスター at 2007年10月01日 16:44
               
smoothさん、こんばんは!

そうそうムック本!「smoothさんに載ってましたよ〜」と連絡しようと思いつつ本日に至りました。・・・これを二番煎じというのでしょう(^_^;)
またブログの書評を楽しみにしています☆
Posted by ニャロメ at 2007年10月01日 19:22
               
おお〜さすがsmoothさん!
ムック本に登場ですか!
おめでとうございます。

マインドマップ的読書感想文は、
破竹の勢いで認知されてますよね!

ブックマークもすごいですし
うらやましいです(ボソッ
Posted by 週末起業サラリーマン・・・hikaru at 2007年10月01日 22:12
               
ムック本に紹介ですかー。
すっごい!
本屋でチェックしてこないと・・・。

ほめるって難しいですよね。
ほめたつもりでも相手はそう受け取ってくれないこともあるなぁ。
これも日本人らしい話題かも。
NYではレストランの注文時にさえ、「エクセレントチョイス」などと、オーバーにほめられまくりました。
色んな人がいるから、公にはほめるのがマナーなようです。
洋服買うのにも「グッドセンス」と言われると、バッドセンスな商品わざわざ置いてあるの?と突っ込みたくなりました(笑)

Posted by ビルダーナース at 2007年10月02日 00:03
               
smoothさん、こんばんは!
スゴイですねぇ。どんどんスゴイことになっていらっしゃる気がします。

褒めようとしても付け焼刃ではダメだということが良く分かりますね。逆効果にならないように日頃から見ておかないといけないなと思いました。
Posted by 手文庫@ビジネス書で問題解決 at 2007年10月02日 00:19
               
smoothさんの継続力は群を抜いてますよね。
お子様も小さいし、仕事も忙しいのに
毎日ビジネス書を読んだ上にブログも更新とは
見習いたいものです。
うまい人は本当に自然に褒めますよね。

Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年10月02日 01:06
               
さすがsmoothサンですね!
おめでとうございます
\(o^o^o)/
私も人徳あるブロガーめざします。←可能性低そう(涙)

ほめ言葉についてですが、あまりに人をほめる人は陰で必ず悪口を言っている、といわれているようですし胡散臭いと思われるようなのですが、私はホメるのが好きな性格なので気にせずホメ続けてマス。「そう言われたの初めて」と皆に喜ばれるほど美点を見つけるのが得意に(笑)
でもこの事が本になるという事は世間に人をホメる人が少な過ぎるという証明なのかな?
Posted by 瑠璃 at 2007年10月02日 01:57
               
>ひでへんさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
褒め上手の道はなかなか厳しいようですが、お互い頑張りましょうね!
そちらで応援クリックさせていただきました。

>ニャロメさん

あら、ご存知でしたか(笑)!
知らぬは私ばかりなり(汗)。
記事は明日投稿予定です。

>hikaruさん

この調子で、年内に「ユニーク1000」を達成したいところです。
ブックマークは記事によりけりですね〜(笑)。
狙っていくものではないです(マジ)。

>ビルダーナースさん

お恥ずかしながら紹介して頂きました(汗)。
褒たり褒められたりするのは、ホント自分でも苦手だって意識があるんですよね〜。
まぁ、洋服の場合は肌や髪、瞳の色で「似合うに似合わない」がありますから(笑)。



Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年10月02日 02:04
               
>手文庫さん

私としては手文庫さんの「ヤフカテ登録」の方がスゴイと思いますが(笑)。
褒めるのには、ボキャブラリーが必要、というのは、なるほどでした。

>LuckyUSさん

誰でも、何かをやるには何かを犠牲にしているわけで、私の場合、「家族との時間」が犠牲になってます(涙)。
ホントにこれでいいのか疑問ですが(汗)。

>瑠璃さん

お祝いの言葉、ありがとうございます。
瑠璃さんなら「人徳あるブロガー」、きっと大丈夫ですよ!
褒めるのがお上手だと、いいことずくめのようなので、うらやましいです。
私だけでなく、世間一般の人もあまり褒めてないようですね。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年10月02日 02:10
               
smoothさん、こんにちは!

本、立ち読みしてきました。
しっかり紹介されてましたね。

スゴイです。
Posted by ニタ@「教えて会計」 at 2007年10月02日 08:25
               
>ニタさん

立ち読み感謝です!
今日記事にしましたので、じっくり吟味して下さいマセ(笑)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年10月02日 09:51