2007年09月23日
【面接パズル】外資系企業がほしがる脳ミソ―採用試験の定番! 問題解決力を試す60問
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、転職を目論む方なら必須の一冊(?)。アマゾンの内容紹介からしてこうですよ(汗)!
最近、GIGAZINEさんの「Googleの面接試験、一体どのような質問をされるのか?」という記事がはてなブックマークで人気を集めていましたけど、あの記事にブクマした方なら、満足できることウケアイです!世界の一流企業はどのような人材を求めているか?
ゴールドマン・サックスをはじめとする超一流投資銀行や、マイクロソフト等のハイテク企業、ヘッジファンド、ベンチャー・キャピタル、戦略コンサルティング・ファームの採用面接試験で実際に出題された問題を多数収載。独創的な発想と論理的思考を鍛えるうえで最適の書。
何たって、こちらは解答つきですから(笑)!
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
1 問題編2 解答編
【ポイント】
◆威勢よく始めてはみたものの、よくよく考えたら、こういう本は「ネタバレ超厳禁」なので、解答は当然書けませぬ(汗)。しかも問題自体も、ぶっちゃけ書いていいのかどうか、ちょっと微妙なところ。
その辺に注意して何気に書いてみます。
◆この問題は、「投資銀行の採用面接でよく出題される問題として有名」なのだそう。問題1
現在の時刻が3時15分だとすると、時計の長針と短針の間の角度は何度か?
ただし、脊髄反射的に答えると間違えるかも。
私は考え方はわかったものの、紙に書けない状態だと(暗算が苦手なので)、答えに辿り着くまで四苦八苦でした。
◆この問題も、「法律事務所や投資銀行の採用面接でよく出題される問題として有名」なのだとか。問題12
目の前に9個のビー玉がある。このうち8個のビー玉は重さが同じだが、残り1個のビー玉はほんの少しだけ軽い(ただし、手に持っただけではわからない)。また、あなたの手元には天秤があり、これを使うことが出来る。
このとき、どのビー玉が軽いものかを当てるためには、最低何回天秤を使わなければならないか?具体的な作業手順とあわせて答えよ。
実は多くの人が「●回」と答えて間違えるそう(私もそうでした)。
そして出題する面接官の多くが、天秤を使ったものの中では、この問題が最も難しい部類に入ると思っているのだそうですが、本書にはそれを上回る難しい問題(「重さが違う玉が重いのか軽いのかがわからない」)が収録されています。←こちらも全然わかりませんでした(涙)
◆こちらの問題は、「戦略コンサルティング・ファーム」の面接でよく出題されるものだとか。問題16
大金持ちのあなたは、1km四方の正方形の土地を購入した。あなたは、この土地を自家用機が軟着陸するための空港として利用したいと思っているが、自家用機が軟着陸を行うためには、最低でも1.25Kmの滑走路が必要となる。幸いにも、あなたはこの土地のどんな場所でも10%の勾配(傾斜度)まで掘り下げることができるトラクターを持っている。
このとき、あなたは自家用機が軟着陸できるような滑走路を作ることができるだろうか?
答えと出題意図を知ると、「何故コンサルタントにこの能力が必要か」が理解できます(笑)。
◆この問題は、「レバレッジ・バイアウト・ファンド(LBOファンド)の採用面接でよく出題されるもの」だそう。問題47
ある会社の人事採用チームは、彼らが面接をする学生のうち、本当に能力がある人材は10%しかいないということを認識している。また、彼らは学生の能力の有無を自分たちが正しく見分けられる確率が80%であることも認識している(つまり、彼らは80%の確率で、本当に能力がある学生を「能力あり」と判断し、実際に能力がない学生を「能力なし」と判断できる)。彼らは自分たちが「能力あり」と判断した学生を全員採用するものとする。
このとき、彼らが採用する学生のうち、本当に能力がある学生の割合は何%になるか?
ちなみに著者はある企業でこの問題を出され、見事に間違え、結果、次の面接には呼ばれなかったのだとか。
私はたまたまこの本を読んでいたので解けましたが・・・。
【感想】
◆まだまだ面白い問題が山ほどあるのですが、これ以上引用するのは、さすがにアレかな、と(汗)。また、問題文が長めのものや、図がないと分かりにくいものは、どんなに問題が面白くても引用が難しいので省略しました(残念無念)。
ホント、この手の問題が好きな方なら、買わなくてもいいので、ぜひ書店で手に取って見ていただきたく。
◆ちなみに私は、解答の全部は見ておりません。
パッと読んで、時間がかかりそうなものは一旦留保。
本書の「はじめに」にもこうあります。
皆さんには、1つ1つの問題に対して十分な時間をかけて考えてほしい。本書に、答えを求めるまでに何日間とは言わないまでも、何時間もかかる問題が数多く含まれている。(中略)
また、答えがどうしてもわからないからといって、すぐに解答を見ないように。どうしても解法が思いつかないときは、まずは最終的な答えの部分だけをチラっと見るにとどめて、答えにいたるまでのロジックを説明している部分は読んではならない。
こういう問題解くのは結構好きなので、ブログの記事を書くためだけに、サクサク答えを見るのはもったいないですもん(笑)。
時間があるときにじっくり考えてみます。
◆それにしても、一人でじっくり考えて、やっと解ける(もしくは全然手が出ない)ような問題に対して、外資系企業の面接では、その場で答えを出さなきゃいけないんですよね(汗)。
これはかなり大変なこと。
また、解くにしてもパパパっと即答できれば、その方が頭脳明晰な感じがしますから、それでなおさらひっかけにはまりやすくなる、という仕組み。
外資系恐るべし(汗)!
◆なお、凹んだところにダメを押すようにこんな記述も(同じく「はじめに」より)。
皆さんを安心させるため、そしてやる気を出させるために言っておくと、ほとんどすべての問題は中学校で習う程度の知識で解けるものである。
_| ̄|○ ソウナノカ
何はともあれ、面白いことは保証します!
外資系に転職される方は必読!
注:この記事にコメントされる方は、答えがわかっても書き込みの際には「ネタバレ」にご注意下さい!
【関連書籍】
◆パズル好きの私は、まだブログを始める前の新刊時に読んでおります(笑)。
この本が、こういった「面接用パズル系」(?)の本のハシリかと。
【関連記事】
【水平思考】「イノベーション・シンキング」ポール・スローン(2007年08月25日)「行動経済学」友野典男(著)(2006年07月20日)
【編集後記】
◆昨日は、ヨメ実家に行った帰りに、「ラゾーナ川崎プラザ」に立ち寄りました。アカチャンホンポで買い物をした後、お茶でもしようと1階に下りると、そこには何と、あの丸善があるではありませんか(汗)!
ヨメの手前、さすがに自重しましたが、平積み本等にどんな傾向があるのか、覗いてみたかったです・・・(涙)。
ご声援ありがとうございました!
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この本、単純に思考パズルとしても欲しいです!「ビル・ゲイツの面接〜」は既に読みましたが、頭をうまくほぐすのにちょうどよかったです(汗)。
早速ですが、この本
めちゃくちゃ面白そうです。
僕も解答をすぐみたいですが、
ちょっとチャレンジしてみようと
思います。
いつかは外資系(笑)
淺田さんにはピッタリですよ、この本。
かなり論理性を求められます。
>パピヨン土方さん
すぐ答え見たくなるのもわかりますよ。
結構「目からウロコ」が落ちますよ〜!
>アキヒロさん
ご無沙汰しております。
いや、ホントおもしろかったっす。
お互い野心をもって行きましょうね!
面白そうな本ですね!
少し前雑誌にあったパズル系の問題を
嫁は10分で解いて、私は1時間以上
考え込んだ事があります orz
数学や物理がめっちゃ苦手な私の感想は「…‥こ、これは日本語なのぉぉ?!(←エコーつき♪)」でした(^_^;
お客様にも多いのですが
歳をとると小学生の計算さえ出来なくなる人が激増するのは何が原因なのでしょう…。
ご存知でしたら教えて下さい(T_T)
好きな人には面白い本だと思いますよ!
私も結構ハマリました。
ウチのヨメは「超右脳」の人なので、この手のパズルは苦手そうです(笑)。
>瑠璃さん
ご無沙汰です〜。
年を取ると、というよりかは、単純に、「その方面」での頭の使い方をなさっていないと、だんだん苦手になるのではないでしょうか?
私も税理士試験が終わってから、IQがガクっと落ちた気がしましたし(汗)。