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2007年09月17日

【ノウハウ】「ペンだけで30日後に行列をつくるすごい裏ワザ」山岸二郎





【本の概要】

◆今日お届けするのは、先日ご紹介した未紹介本からのセレクト。

著者の山岸二郎さんは、サイトを拝見するに、平秀信さんのグループの方のよう。

それゆえ本書も、「ノウハウ」という点ではしっかり詰め込まれております。


◆ただし、本自体は装丁の雰囲気どおり(?)、非常に読みやすいのが特徴。

この手のノウハウ本が好きな方なら、あっと言う間に読みきれることウケアイです!


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【目次】

第1章 飲食店はなべを振るな!ペンを持て!
第2章 ペンだけで売上げを上げる方法
第3章 ペンだけでお客さんを増やす方法
第4章 ペンだけでリニューアルする方法
第5章 ペンだけでライバルに勝つ方法
第6章 ペンだけで人生をコントロールする方法



【ポイント】

■繁盛店の十分条件
⇒従来は「商品力」「価格力」「接客力」が繁盛店をつくる戦略の大黒柱だった

⇒今やそれらは、お客さんの視点から見れば、単なる「必要条件」でしかない

⇒現在の繁盛店の十分条件は次の2つ

「費用対効果よく新規客を集めることができること」

「集めた新規客を効率的にリピーターにできること」



■レバレッジ(テコの原理)効果を狙う
⇒チラシや広告、セールスレター等に積極的ではない人も、それを行うことによってお金が増えることが事前にわかっていれば、借金してでも行うはず

⇒ただし、それらの販促ツールはすべて計測できるものである必要がある(「反応率」を知るため)

⇒具体的に計測する方法

・チラシやセールスレター・・・割引クーポン等をつける

・広告・・・予約の電話番号を通常の番号と分ける



■今すぐ売上げを上げる最善の方法
既存のお客さんにアプローチする

⇒具体的には、「もう1度来てもらう」「もう少し利用頻度を増やしてもらう」「もう少し利用額を増やしてもらう」


■2度目の来店を促す「しくみ」
⇒レジ脇に「名刺を入れてくれたお客様には次回利用可能な割引クーポンをお送りします」と書いた箱を置く

「抽選で○○が当たる○○キャンペーン」として、抽選ボックスに顧客情報を書いて箱に入れてもらう

「アンケートにご記入いただくと、本日○%引きになりますが、ご協力いただけないでしょうか」と直接お願いする


■効率的にリピーターを育てる3つのルール
●お礼状

手書きのハガキは、手紙として認識してもらえる(従業員や、バイト、パートを総動員してでも、お礼状はできるだけ手書きで!)


●ニュースレター

⇒決して「来てね来てね」攻撃をかけるのではなく、お店に好感をもってもらう(「徹子の部屋効果」


●セールスレター

⇒お客さんを振り向かせるには、お客さんにとってのいいこと、すなわち「ベネフィット」を語る必要がある

⇒最大のポイントは、「お客さんの行動を明確に指示する」こと(「電話で予約してください」等)


■「コンセプト」を「メッセージ」として発信する
⇒自店を「○○屋」と捉えていると、商品しか売れなくなり、商品の差別化競争、価格競争に巻き込まれてしまう

⇒しかし、「誰の何を支援する事業の経営者」というセルフイメージを持ったとたんに、商品以外の新たな優位性の源泉(「コンセプト」)を持つことができる

⇒お客さんの心の中では、「私に商品を売る店」ではなく、「私を支援する店」という位置づけになっている


■「いたこ」ターゲティング
⇒年齢・職業といったターゲットの捉え方ではなく、「ターゲットは誰か」と問われた時に、詳細に答えられる(価値観・ライフスタイル等)くらいターゲット像を描く

⇒それができると、「いたこ」に霊がおりてくるようにターゲットの気持ちや考えがわかる


【感想】

◆本書は、日頃、神田昌典さんやダン・ケネディ氏の本を読んでいる人にとっては、親しみやすい内容だと思います。

今回ピックアップした部分も、それほど突拍子もない内容ではなく、むしろお馴染みともいえるもの。

タイトルに「ペンだけで〜」とあるので、こてこてのセールスライティングの本かと思いきや、マーケティングの内容も含まれていたり。


◆ちなみにセールスライティングについては、山岸さんの顧問先のセールスレターの実例が載せられています。

この文面が、「いかにも」(?)といった感じで、慣れていない(?)人には破壊力がありあそう。

なんとなくこの本(確か)の収録例にも近いような・・・?



◆逆に、上記のダン・ケネディの本が「翻訳本」ということで抵抗があった方には、本書の実例ややり方は参考になると思います。

ダン・ケネディといえば、こちらの本にあった「全員に2等が当たるコンテスト」とか、もっと「いかにも」ですよね(汗)。

アイデアひとつで集客はできるもんだな、と。


◆なお、本書ではお礼状がかなり推奨されていました。

その「仕組化」のためには、この本も必読。


(このブログでの記事:『1枚のお礼状で利益を3倍にする方法―お礼状の皮をかぶった“営業状”』朝日心月(著)

また、手書きにこだわってセールスレターを書くなら、こちらもやはり参考になります。


(このブログでの記事:「もっと儲かる全国手書きチラシ実例集」出村邦彦(著)

この2冊はウチのブログではいずれも人気本ですから、「今さら」かもしれませんが(汗)。


◆本書は、下記の鬼頭さんの本でも物足りないような方にはあまりオススメできませんが、ダイレクトマーケティングの考え方を学ぶには、よくできていると思います。

いきなり、平さんや神田さんの本を読むのではなく、まずこの本から手を出してみる、というのもアリだな、と(笑)。



【関連記事】

【ノウハウ好き限定】「ノウハウを学んでいるのに、なぜ、儲からないのか?」吉井亮介(2007年09月11日)

【良い店とは?】「流行る店」吉野信吾(2007年09月07日)

【キャンペーン有】『お店の「バカ売れ」ポイントをつくる技術』中山マコト(2007年06月21日)

「究極のマーケティングプラン」ダン・ケネディ(著)、神田昌典(監訳)(2007年04月16日)

「小さな飲食店 成功のバイブル」鬼頭宏昌(2007年02月06日)

「ネットで稼げるコピーが3日で書ける! セールス文章実践ドリル」竹内謙礼(2006年12月13日)

「10倍売る人の文章術」ジョセフ・シュガーマン(著)金森重樹(監訳)(2006年05月08日)


【編集後記】

◆ヨメからのメールに添付されていた画像。

ef6286c6.jpg











ムスメ作の「イクラのお寿司」だそう。

というか、3歳児がなぜイクラ(汗)?


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この記事へのコメント
               
レター系はすごいツールですよね。

書き方次第でどうにでもできるものですしね。
どういうやり方が完璧とかはないですし、
いろいろと自分にあったものが
試行錯誤の上で生まれてくるといいですよね。

応援くりっく!ぽちっ
Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年09月17日 11:17
               
お久しぶりです。
今丁度、山岸さんの「ペンだけで・・・」
を、読んで、原点に戻ったところです。
やはりこれは強いツールですね。
それに読みやすく、応用しやすいので
読みながら、その部分をおろそかにした
わが身を反省してます。
Posted by hanta at 2007年09月17日 21:10
               
 お久しぶりです。「○○屋」といった、狭い範囲で自身を定義するよりも、もっと広い範囲でセルフイメージを持てば、自分の視野や、可能性が広がりますね。これは個人の成長にも役立つ知識ですね。
Posted by パピヨン土方@成功者になるための!!オンライン図書館 at 2007年09月18日 06:13
               
>院長サマ

自分がブログ以外に恒常的に文章を書く機会がないため、本を読んでもなかなか実践できないのが悩みです(汗)。
このブログにも行列ができたらいいナ、と思いつつ30日どころかすでに1000日に近いんですが(涙)。

>hantaさん

お!この本読まれましたか〜。
hantaさんもリアルビジネスで実践できそうですもんね。

>パピヨン土方さん

実はライティング部分よりも、このセルフイメージの部分の方が、わたし的にはツボでした。
気分はとりあえず「100億円企業のCEO」ということで(笑)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年09月18日 10:06