2007年08月14日
【女性必読!】「ベスト・パートナーになるために」ジョン・グレイ
*Kindle版アリ
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、先日ご紹介したばかりのこの本。実は前回の記事は、この本のエッセンスのうち、「男性が気をつけるべき部分」にのみポイントを絞って書きました。
というのも、女性はこういったコミュニケーションが一般的に得意であることに加え、当ブログの読者層を考えた上でのことだったのですが。
◆ところが先週末、ヨメに上記の記事の【感想】部分に記載した「女性の使う間接表現の問題点」について質問してみたところ、思いっきり間違えまして(汗)。
ウチのヨメは「男の心理」を結構わかっているもんだと思っていたので、ちょっとビックリ。
これはやはり、「女性が気をつける部分」もご紹介すべきと思った次第です。
また、前回の記事の内容が今イチ受け入れられなかった男性の方も、今回の記事に共感できたら、同じ著者からのメッセージとして、前回の部分を再読して頂きたいところ。
正座して読みたい(?)名著です!
いつも応援ありがとうございます!
1章 男と女は違う星からやってきた―男は"受容"を、女は"共感"を求めている
2章 「男は単純で、女は複雑」は本当か―男は"調停屋"に、女は"教育委員長"になりたがる
3章 男は分析して満足する、女は話してすっきりする―言葉が愛を生む、憎しみを生む
4章 相手の気持ちを上手に"翻訳"してますか?―男と女がうまくいく"究極のルール"
5章 男の恋愛観、女の結婚観―この"小さな気づかい"が、彼を男らしい気分にする
6章 男に自信をつける"女のひと言、会話の仕方"―"男のやさしさ"を上手に引き出すテクニック
7章 "二人の愛"をさらに深める心理法則―男と女の"愛情のパラドックス"
【ポイント】
◆今回は引用中心で。1.■男の自信は"女のひと言"でどうにでもなる
男性がもっとも恐れているのは、自分は力量不足で、彼女にはふさわしくないのではないかということである。彼は、その恐怖心を取り除くために、自分の才能や力を磨くことに専心するだろう。成功、目的達成、能力向上こそが彼にとって人生最大のテーマなのである。
(中略)
男性は、精神的に不安定な状態に陥ると自分以外の何者にも注意を払わなくなることによって自己防衛しようとする。そういう場合のもっとも顕著な反応の仕方は「俺には関係のないことだから気にしない」と拒絶的に言い放つことである。
■2.女は「拒絶」が、男は「挫折」が怖い
女性が、自分が望んでいるだけの反応を相手から得られなかった時に感じる「拒絶感」にひどく敏感になるように、男性は相手が何か問題について話し始めると、自分がその解決に失敗した場合に陥るであろう「挫折感」にひどく敏感になる。それが、男性が女性の話に耳を傾けようとしない場合の大きな理由である。
(中略)
ほとんどの女性が、男性が傷つきやすく、彼らもまた愛情を必要としているのだという事実に気がついていない。女性の愛情は、自分が他人の心を満足させる能力を備えていることを男性に実感させる力を持っている。
■3.自主独立こそ男の誇り、達成感が男の"自己証明"
男性は、自らの能力によって達成された結果によって、"自己証明"するのである。目的の達成と成功によってはじめて、男性は基本的な人生の充実感を味わうことができるのだ。
(中略)
女性がロマンスに夢を馳せ、思いを寄せるのに対し、男性はスポーツ・カーや、より高性能のコンピュータ、新案の機器類といった技術革新の産物に夢中になる。そういった具体的な"事物"に飛びつくだけでなく、自らもそれを創造することによって目標を達成し、実績を示して自分の能力を表現することに心を奪われている。
(中略)
そのためには、あくまでも自分一人の力でなし遂げなければならない。他人の助けを借りて目的を達成できても、それは無意味なのだ。
■4."男の感受性"で"女の助言"を解釈すると……
女性たちは、他人に助けの手を差し伸べることに何の悪気も感じていないし、誰かに助けを求めることも、けっして自分の弱さをさらけ出す行為だとは考えない。
しかし男性は違う。頼みもしないのに女から余計なアドバイスや助けを受けるということは、自分の能力が信頼されていないということであり、自分が非難されていると受け取ってしまうのだ。
(中略)
ふつう女性は、頼まれもしないのに男性に対してよけいな口出しをしたり救いの手を差しのべようとする時、それがいかに相手のプライドを傷つけ、不快感を与えているかまったくわかっていない。たとえ彼女が愛や思いやりから、その行動をとったとしても、それは彼を深く傷つけてしまうのだ。
■5.男性は新聞やスポーツ観戦で"モード変換"する
男性はストレスがたまると自分の心の穴の中に引きこもり、問題を解決することに全神経を集中する。そして、そのたった一つの問題の解決に専念するために、他のことは一時的にすべて忘れ去ってしまう。
このような時、彼は自分の殻の中にこもり、目前のストレス退治に心を奪われてしまうので、他人に対してはよそよそしい態度となり、話の受け応えもほとんど上の空になる。
(中略)
このような時には、彼は女性に対して普段と変わらぬ気づかいをする余裕はない。完全に一つのことに心を奪われ、自分自身を失っているのだ。
(中略)
男性は、自分の穴の中にもぐり込んでいる時、最愛のパートナーに気をつかう余裕がない。だが、相手の女性には、なかなかそれがわからない。なぜなら、彼女には彼がどれほど大きなストレスに悩まされているか、思いもよらないからである。
■6."おしゃべり"は女の何よりもの清涼剤
男性が女性の話に耳を傾けることに抵抗を覚える理由は、彼がまず問題解決のために話の要点を知ろうとすることである。話の要点を自分なりに把握しなければ、自分が何をしてあげられるのかがわからない。
にもかかわらず、女性は話の要点を簡潔にまとめるどころか、取りとめもなくダラダラと話し続けるのだ。彼女が詳しく語ろうとすればするほど、彼のいらだちは募り、耳を傾けるのが耐え難い"作業"となる。
■7.女の"あやふやな話し方"に男は耐えられない
男性が、問題を解決していく過程において複雑に込み入った話のディテイルを「分析」していくことで満足感を得るように、女性は問題のディテイルをこと細かく「説明する」ことによって満足を得る。
(中略)
だから、女性は、まず前もって話の要点(結論)を伝えるようにし、それからじっくりと詳細部分の説明に入っていくこと。そうすれば、相手に自分の話を親身になって聞いてもらえるはずだ。
【感想】
◆かなり引用しまくってしまいましたね。引用が多いと気になるのが、背景とテキストの色(汗)。
マジ読みにくくてスイマセン(汗)。
デフォルトでこんな色なもので。
131001追記:テキストの色と文字サイズ等、一部変更しました。
◆さて、冒頭でもご紹介したウチのヨメの件。
前回の記事でちょっとだけ触れた「間接表現」の例そのままに、『男性に何か頼む時、「〜ができるかしら?」という言い方と「〜してほしいの」という言い方とどちらがいいと思う?』と聞いたところ、前者の方がいいとの回答が(汗)。
理由は「男性は挑戦することで意欲が湧くから」。
なるほど(笑)。
◆いえ、正解はもちろん、キチンと「〜してほしいの」と依頼内容を伝えること。
女性はよく「〜だわ」「〜できるかしら?」という言い回しをして「〜してほしいの」という本意を間接的に伝えようとしますが、その意図と違った形で男性に伝わる危険性があることを知っておいて欲しいところ。
私の場合、その辺の耐性(?)が強いのか、はたまた内緒でブログやっているのが負い目なのか(笑)、何でも要求のような気がして、自発的に動いてますが(汗)。
でも、上記の<例4>のような言われ方をされたら、「えー、こないだ●●へ行ったじゃない」とか言い返しそうなヨカン(汗)。
◆あと、男性は「アドバイスして欲しくない」というのもよくわかります(笑)。
女の人に対しては、昔からホント「おねがいだから放っといて〜!」と思うこと多々。
何かアドバイスされて解決できるということはまずないですし、逆にサクサクと解決されると、それはそれでプライドがズタズタですよ(ホントはありがたいけど(笑))。
その辺、女性からのアドバイスを素直に受け入れられる男性って、好感度高そうな。
・・・モテたい男性、ここチェックですよ(多分)!
◆2回に渡ってお送りした本書で一貫して言われていることは、「男と女は違う」ということ。
それは、どちらが正しいというのではなく、お互いの特性を理解すれば、すれ違いや誤解が防げる、ということです。
今いるパートナーに不満がある方も、本書を読めば、「なぜ相手がそういう行動をとるのか」を理解できるのではないでしょうか?
◆もちろん、今はまだパートナーがいない方でも、異性の特性について知っておけば、「適切な対処法」をとりえるのではないか、と。
実際、私も本書を読んでからの方が「モテ度」が上がりましたし(汗)。
・・・単に「ヨメのママ友達の間で評判!」、というだけですが(爆)。
異性についてよりよく知りたい人のために!
【関連書籍】
◆出版されてから3ヶ月以上もたつ先日、アマゾンの総合ランキングベスト10付近まで来ていた本。
『ベストパートナー〜』が心理学的見地だとしたら、こちらは医学的見地。
男女の違いをシステマティックに理解したい方へ。
【編集後記】
◆ムスコの保育園から残暑見舞いが来ました。右下の写真はもちろんムスコです。
こういうちょっとしたコトが顧客満足度を高めるのだな、と。
ご声援ありがとうございました!
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ウチのムスメも幼稚園から、暑中見舞いがきますが、全体写真を撮り、
担任から丁寧なコメントつきで、企業努力と考えると感心します。見習いたいです。
たまたま、今日は本棚からこの本を手に取り鞄に入れてきました。そのくせ、背景黒のこの本文を必死に読み込みましたが(笑)。
先日の紹介で購入し、今日レビューしたところです。
2日連続同じ本を紹介とは面白いですね。
どこを読んでも、男の項目には「そうそう」、女性の項目には「そうなの?」ってなってしまう、ある意味恐ろしい本ですね。
結婚前に読みたかったです(汗)
男も女もそれぞれの視点がありますからねぇ。
こういうのも面白そうですね。
応援くりっく!ぽちっ
プライド傷つけないよう気をつけて、ひたすら「すごい」を連発するようにしいます。
何がすごいかわからないけど、相槌見たく使えばそれで満足してもらえる率が上がる??
恋人なら会話より色気のある下着姿でウロウロして視覚に訴えるだけ(笑)
理解し合おうなんてのがそもそも無謀だと思える今日この頃でございます。
保育園から残暑見舞い?
時代は変わったのですねぇ。
でもでも
>男性はスポーツ・カーや、より高性能のコ>ンピュータ、新案の機器類といった技術革>新の産物に夢中になる
と言われても
電車通勤の夫が、ベンツのオープンとBMの1100ccのバイクを持っているのは納得できないんですけど…
へぇーほぉーと言った感じです。相手の言うことに私なりに答えているつもりなのに、そんなの求められていないということが多々あります・・・。勉強しないと・・・。
人気blogランキングから飛んでまいりました。
前に読んで「良かったな」と思った本だったのですが、かなり内容を忘れていることに気がつきました。(笑)
ここに書いてある内容をただ理解するのではなく、実践できたら相当スゴイことになりますよね。
そちらは全体写真ですか〜。
どっちかというと、個別の方が手間かかってそうな。
あと、黒背景でスイマセン。
引用だと濃い青なので読みにくいんですよね。
>LuckyUSさん
私も本書は結婚後に読みました。
もっと早くよんでいれば、違った人生だったかも(爆)。
あ、今はシアワセですが(笑)。
>院長サマ
私は心の中では正座して読んでます(笑)。
男女ってこんなに違うものなんだな、と。
>ビルダーナースさん
了解です!
ビルダーナースさんに「すごい」と言われてもマジに受け取らないようにします(笑)。
なるほど、「下着姿でウロウロ」ですか。
キャラ的にはイメージできないんですが(汗)。
それと私は幸運にも(?)、女性脳が強い方らしく、なんとか理解しあってるツモリです(笑)。
そう、ご主人に読ませる前に、まずご一読を!!
それにしてもベンツのオープンとBMのバイクっすかー。
そういう旦那さんだと、なおさら本書の内容はご存知なさげ(汗)。
>手文庫さん
理系の方はロジカルなんで、特に男性の方は本書をお読みいただくと良いかと。
私のように「論理的?ハァ?」な人は腑に落ちまくりましたが(笑)。
>正しいネガティブさん
コメントありがとうございます。
既にお読みでしたか!
本書の内容は、男性が実践できたら、絶対モテると思いますね〜。
後で応援にお伺いしますね。
引用文だけ読んでも身につまされるところがわんさかありますね・・・いや、全部そうだorz
この本は買って読ませていただきます。
IKEさんにこの記事を紹介したのは、実は私です(笑)
私も、引用文を読んで「なるほど〜!」と思ったクチです(^_^;)
男女双方にとって、いいテキストになりそうですね。
お買い上げありがとうございます(笑)。
ていうか、IKEさんお読みでなかったですか?
女性と付き合うなら必読ですよ〜。
・・・って私がアナタの年のころは、こんな本の存在すら知りませんでしたが(汗)。
>卯月さん
ご無沙汰しております。
IKEさんへのご紹介ありがとうございます。
今回の記事もですけど、その前のこの本の記事もお二人でお読み下さいマセ(笑)。
一番いいのは、もちろんこの本を読むことですけど(笑)。