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2007年08月13日

【実直!】「もっと効率的に勉強する技術!」高島徹治




【本の概要】

◆今日は、このブログ恒例の(笑)勉強本をお送りします。

本書の著者である高島徹治さんは、本書の帯によると、大小合わせて91もの資格を取得されている方(汗)。

昨今の勉強本の著者さんと比較しても、高齢(1937年生まれ)でいらっしゃるせいか、大変地に足の付いた勉強法だと感じました(汗)。


◆また、ご自身で「勉強法コンサルタント」と名乗られているだけあって、他の方の勉強本も研究されているよう。

過去の著作も勉強本を中心にこんなに

最近の勉強本ブームに乗って出版したというワケではない、「重み」を感じますね(笑)。

というわけで、本書も勉強本マニアなら目を通しておきたい一冊です!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!



【目次】

1章 達成スピードを上げる決め技!3倍速でゴールに近づく「目標設定法」
2章 「勉強量」をむやみに増やしても成果は出ない!「頭を整理」するだけで効率は劇的にアップする!
3章 どんな時間も使い倒す「非常識な方法」!使える時間が10倍増える「時間活用術」
4章 ゴミ知識に振り回されない!基礎を最短でマスターできる「教材&問題集の選び方・捨て方」
5章 「とりあえず暗記」は無駄だらけ!「3回転学習法」でスピード合格間違いナシ!
6章 参考書の精読は原則やめる!初心者のための一番簡単な「速読入門」
7章 重要ポイントだけ押さえておこう!知識を一気に整理する「マーキング&カード術」
8章 「大量の知識」を短時間でインプット!ラクラク覚えられる「高速記憶術」
9章 ココ一番に強くなるアイディア満載!試験に一発合格する人の考え方と行動習慣



【ポイント】

■勉強のための動機づけ
「なぜ勉強するのか?」というプリミティブ(初歩的)な理由(動機)づけを端折ってはいけない

⇒その際「将来、役に立つから」といった一般論ではダメで、もっと絞り込んだ、具体的な理由が必要

「自分にとって試験に合格することはどんな意味を持つか」について、できるだけ多く紙に書き出し、それを絞り込む

⇒最後に残った最も価値のある動機色紙に大きく書き出し、部屋の一番目立つところに掲げて、自分を奮い立たせる


■試験には「合格する試験」と「合格しない試験」がある
●「合格しない試験」

⇒時間が制限されている社会人が、合格率一桁の試験に挑戦するのは難しく、本書ではこれらを「合格しない試験」と呼ぶ

⇒具体的には司法試験や公認会計士、アクチュアリー、弁理士などの試験


●「合格する試験」

⇒「合格しない試験」以外の試験で、難易度により次の2つのレベルに分けられる

「取得するには相当の覚悟が必要」・・・司法書士、税理士、社会保険労務士、中小企業診断士、不動産鑑定士など

「努力次第で取得可能」・・・宅地建物取引主任者、行政書士、初級システムアドミニストレータなど

本書の内容は、この「合格する試験」以下の試験に通用する方法


■全体像をつかむ
⇒勉強を始める際にも、まず全体の姿(像)を頭に描くことが大切

●目次を見る

⇒目次を見るだけで「全体の構成」「それぞれの項目の関連性」「全体の分量」等が把握できる

⇒「前回はどの項目を勉強したのか」「今日はどの項目を勉強するのか」といった、自分が勉強している項目の位置づけにも役に立つ


●キーワードを拾う

⇒目次や索引でも、重要なキーワードは何度も繰り返し出てきたり、太字になっているので、そうしたキーワードを中心に学習すべき項目を整理する

⇒「同義事項」「対立事項」「併立事項」「補強事項」といった関連性を意識、整理しながら勉強することにより、記憶や理解の定着がグッと増す


■時間活用術
朝の勉強15分は、夜の1時間に匹敵する

⇒1日の時間分析を「勉強」「仕事」「睡眠」「その他」ごとに色をつけて行う

⇒また、勉強時間は長さごとに「大時間(土日や祝日)」「中時間(平日の早朝や帰宅後)」「細切れ時間(移動時間やランチタイムなど)」に分け、その時間にあった勉強をする

⇒具体的には次の通り(インプット期の例)

大時間・・・「大事なポイントをカードに書いたり、テープに吹き込んだりする」等

中時間・・・「参考書をじっくり読んで知識を増やす」等

細切れ時間・・・「カードを繰り返し読んで記憶する」等

「細切れ時間」は、1回15分として、1日に少なくとも6回はあるとすると、1日あたり1時間半の勉強時間が生み出せる

⇒寝る前には、その日のおさらいを「1分復習」して、寝ている間に脳に整理しておいてもらう


■参考書と問題集
⇒参考書は「大事なポイントだけ整理してくれている」ものを選ぶ

⇒ただし、出題傾向に対応するためには、過去問題演習に力を入れて、難しい用語や表現の仕方についても十分慣れておくことが不可欠

⇒過去問を勉強する際には、「なぜ、その答えが導かれるのか」という「根拠」を考える

⇒したがって、問題集を選ぶ時は、解説の仕方が納得がいくように書いてあるかどうかがポイント


■高島式3回転学習法
「テキストと3回接触し、1回1回がそれぞれ違った接し方」

サラブレット学習法(1回転目)

「高速読書」で全体に目を通し、わからなければ「素通り読み(目で字は追うがわからなくてもそこで立ち止まらない)」でもOK

⇒「おおよそどういうことを勉強するのか」「全体の構成や構造はどうなっているのか」等を偵察するのが目的


ブル学習法(2回転目)

⇒理解を深める

⇒疑問点を解消する

マーキングする

⇒3回転目の「記銘学習」の主役となるカードを作成


記銘学習(3回転目)

⇒テキストの中の重要な項目だけを拾って、再び学び直す

⇒それらを書き出したカードを大いに使って記銘する

⇒参考書はサッと使う程度に留め、メインの学習はカード学習を中心に行う

(注:ここは結構キモなので、詳細は本書でご確認下さい)


■速読入門
⇒「サラブレット学習法」のときに極めて有効

⇒試験勉強においては、地味ではあっても、科学的でまっとうな速読法が良い

⇒高島先生のオススメの著者さん

●斉藤英治さん

王様の速読術
ダイヤモンド社
発売日:2006-05-12
おすすめ度:4.5


●佐藤泰正さん



●寺田昌嗣さん



■マーキング
⇒最初は黄色を使い、順次濃い色に変える

⇒マーキングにより、「それ以外の部分を捨て」「した部分は何が何でも覚えると、意思を固める」

⇒キーワードだけでなく大事な文章にマーキングする「キーセンテンス方式」がオススメ


【感想】

◆スイマセン、当初は簡単にまとめるつもりだったのに、結局長文化してしまいましたね(汗)。

ちなみに今回のまとめは、7章の途中まで。

8章は語呂合わせがメインで、9章は12ページしかなかったので省略しました。


◆本書は内容的には、かなり真っ当な勉強法の本だと思います。

あまり奇をてらったりした部分はない反面、心理学や、デジタルツールといった、昨今流行の(?)アプローチとは無縁。

もっとも、高島先生のお年からしたら当然かもしれませんが(笑)。

ですから、私と同年代以上の方にとっては、今売れている勉強本よりも、本書の方がしっくり来ると思います(マジ)。


◆ただ、あまりに真っ当すぎて、「5年前に出た本(10年前でも可)」と言われても信じてしまいそうな自分(笑)。

この辺は、勉強法というもの自体、基本的な部分については昔から変わっていないということでしょうか?

考えてみれば、最近の勉強本も、こういったベーシックな部分に、どれだけ独自色を付けられるか、という戦略になっている気も。


◆本書の特徴としては、上記にあるように、「速読」を柱として挙げていること。

実は以前、この方の速読に特化した本を読んで、そのハードコアぶりに、ちょっとビビったことがありました(笑)。

本書では全くそういうことはなく、「私がまっとうだと信じる速読法を紹介しましょう」と、著者の名前を挙げてらっしゃいます。

残念ながら私は1冊も読んだことがないのですが、比較的最近出た「王様の速読術」は、ちょっと気になりますね(笑)。

機会があれば読んでみたいところ。


◆一方、本書で私が一番気に入ったのが、実は、図表やイラスト

手に取った瞬間、「コレは買い」と思いましたもん。←この時点では、まだ中身ちゃんと読んでない(笑)

方向的には一連の「IDEA HACKS! 」系というか。

装丁も含めて、まさかこの本の著者さんが、今年70歳の方だとは思いませんって(笑)。

・・・ってそんなこと書かなきゃよかったか(笑)?


「真っ当に」勉強したい方ならオススメ!



【関連記事】

◆今回は、勉強本の中でも、本書に比較的テイストが近いものを集めてみました。

「速読勉強術」宇都出雅巳(2007年02月03日)

「夢をかなえる勉強法」伊藤 真(2006年06月21日)

「ハウツー勉強―受験三冠王が語る合格へのパスポート」 弥永真生(2005年04月05日)

『人生が変わる「朝5分」速読勉強法』 高島徹治(2005年03月06日)


【編集後記】

◆最近、ムスコがますます肥えてきております(汗)。

買ったり頂いたりした服がもうパンパン

オムツの方も、はやMサイズになりました(汗)。

この子のオムツ代のためにも、もっと頑張らねば(汗)!←ブログをか(汗)?


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今回のフォトリーディングのターゲットは 高島 徹治さんの『もっと効率的に勉強する技術』です。 もっと効率的に勉強する技術!―1時間の勉強が30分で終わる! 副題は『1時間の勉強が30分で終わる!』です。 著者の高島さんは、資格コンサルタント、能力開発コンサルタン...
戦術的勉強法●もっと効率的に勉強する技術【フォトリーディング@Luckyになる読書道】at 2007年08月13日 22:13
                               
この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

内容が濃そうな1冊ですね、
何か、夏休み向けの本の特集とかやればよかったですね。
Posted by ニタ@「教えて会計」 at 2007年08月13日 08:12
               
smoothさん、こんにちは。

今日はカブリましたね(笑)
僕のほうは簡単に纏めさせてもらいました。
あとでトラバさせていただきます。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年08月13日 09:32
               
勉強本の紹介を読むたびに汗がでます。
まず,早起き。
これができませーん。
朝の15分は1時間に匹敵するなら、再チャレンジしてみます。
動機付けは45分得だから、、、じゃ甘いでしょうか??

Posted by ビルダーナース at 2007年08月13日 17:31
               
smoothさん、こんばんは。

え〜っと、既読本です(^_^;
Amazonで注文しようと、書店でチェックしたら、
4〜5日待ちだったので、リアルゲット。待てなかった。

>最近の勉強本ブームに乗って出版したというワケではない
重みありますが、ブームにも乗ったとも言えるかな。
それに乗る私がいるんですから(笑)。

ではでは(^^)/~~~

Posted by ryosuke-star at 2007年08月13日 19:35
               
勉強本ほんとおおいですねぇ^^;

勉強方法は人それぞれですね。
そのひとつとして参考になりそうですよね。

応援くりっく!ぽちっ
Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年08月13日 23:01
               
>ニタさん

そうそう、夏休み向けといったら「読書感想文」ですよ!
ニタさんも課題図書とかどうです(笑)?

>LuckyUSさん

お!同じ日とは珍しいですよね!
いつもトラバありがとうございます。
そちらにもお礼にあがらねば!

>ビルダーナースさん

私も朝は苦手です。
でも今朝は5時半に起きてブログの記事書いてました(笑)。
結局モチベーションの部分が大きいかと。

>ryosuke-starさん

そうそう、この本アマゾンでもかなり待たされるんですよ。
せっかくアクセス集まっても誰も買ってくれない、という(涙)。
ブームは確かにありますよね。
私もこうやって紹介してますし(爆)。

>院長サマ

方法論の1つとして参考になりました。
ホント人それぞれですよね。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年08月14日 07:09
               
こんにちは。

本書は、勉強本の中でも、よさげですよね。
王様の速読術は、わかりやすいです。
速読の基本がわかります。

Posted by ビジネス書:こばやし at 2007年08月14日 10:28
               
>こばやしさん

本書は結構真っ向ストレートでした(?)。
逆に今はそういうタイプの方が「変化球」に見えてしまうんですが(笑)。

「速読」は自分が講習に通った人間なので、今さら本を読みたいとは思ってないんですけど、ブロガーとしては必須かも(笑)。

あと、「ゲームニクス」より「DS」本の方が面白かったですか〜。

_| ̄|○ ガックシ
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年08月15日 06:28