2007年08月09日
【モテ】「ベストパートナーになるために」ジョン・グレイ
*Kindle版アリ
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、最近アマゾンから届いたちょっと昔の本。心理学者であるジョン・グレイ博士の、全世界で1200万部突破したベストセラーです。
サブタイトルの「男は火星から、女性は金星からやってきた」の方でおなじみかもしれませんね。
◆実はこの本を買うのは3回目(笑)。
失くしたとかではなくて、過去2冊はいずれも「ためになるから読んでみて」と言って、知り合いにプレゼントしてしまったんです。
ちなみに今般、再度付箋を貼ってみたところ、やっぱりこんな状態に(笑)。
◆最近何やら男女のコミュニケーションに関するエントリーをよく見かけるので、満を持して(?)記事を書くことにしてみた次第です。
異性のことがよくわからない方には、男女問わずオススメ!
文庫本なので、超お買い得です!
★追記(8/14)
女性向け関連記事も書いてみました。
いつも応援ありがとうございます!
【目次】
1章 男と女は違う星からやってきた―男は“受容”を、女は“共感”を求めている
2章 「男は単純で、女は複雑」は本当か―男は“調停屋”に、女は“教育委員長”になりたがる
3章 男は分析して満足する、女は話してすっきりする―言葉が愛を生む、憎しみを生む
4章 相手の気持ちを上手に“翻訳”してますか?―男と女がうまくいく“究極のルール”
5章 男の恋愛観、女の結婚観―この“小さな気づかい”が、彼を男らしい気分にする
6章 男に自信をつける“女のひと言、会話の仕方”―“男のやさしさ”を上手に引き出すテクニック
7章 “二人の愛”をさらに深める心理法則―男と女の“愛情のパラドックス”
【ポイント】
◆本書は上記画像の通り、付箋の貼りどころ満載なため、2つのポイントだけに絞って解説します。題して「オトコが恋愛において犯しやすい2つの過ち」
ポイント1.「相談されても解決してはいけない」
◆パートナーの女性から、何か相談なり話しかけられた男性は、話しかけてもまったく耳を貸そうとしないか、もしくは、彼女の抱えている問題が何かを把握すると、直ちに"ミスター・フィクサー(調停屋)"の本領を発揮して、独善的な解決策を押し付けようとします。実際私も若い頃は、相談されている以上、適切な回答をできるだけ迅速に出すのが、相談されたモノの務めだと信じておりました(汗)。彼女が単に"感情移入"を望んでいるにもかかわらず、男は彼女が具体的な"解決策"を欲しがっていると勘違いしているのだ。そこに男女の、根本的な悲劇がある。
そういえば、飲み会や、合コンの2次会等で知り合った女性や、かねてから付き合いのあった女友達から恋愛に関する相談がもちかけられた場合など、「どっちでもいいじゃん」というような内容や、「考えるまでもない」と思われる内容が結構多かった記憶が。
そんな場合、相手が二の句を告げるより速く(爆)、バッサリ切って捨ててしまったこともありました。
もう、全然女性のことをわかっていませんでしたね、ワタクシ(汗)。
◆それはまた、付き合ってた彼女に対しても同様でした。
だって、わざわざ相談してくるくらいなんですから、素晴らしい回答を出さねばならないと思うじゃないですか!
・・・そうなんですよね(涙)。女性からすれば、そんなことよりもただじっくりと話を聞いてもらい、やさしくなぐさめてもらいたいだけなのに、直ちにミスター・フィクサーのユニフォームで身をかため、充分に話を聞いてあげる前にアドバイスを与え始める。これが、最愛の女性に対する彼流の愛情表現なのである。
彼は彼なりに心底から彼女の問題を解消してあげ、いい気分にしてあげたいと思っている。何とか役に立ちたいと望んでいる。そうすることが相手にとっての自分の価値を高め、愛情を深くしていくのだと信じているのである。
でもそれが結局、空回りになることも多々・・・。
◆本書には具体例として、共稼ぎ夫婦のトムとメアリーのケースが挙げられています。
仕事を終え、疲れ切って帰宅したメアリーがトムに言った言葉。
メアリー「あまりにもやらなければならないことが多すぎて、自分の時間が少しも持てやしないわ」
これに対するトムの言葉。
トム「それなら仕事を辞めなければダメだ。何もそんなに一生懸命働くことはないじゃないか。ほかに自分の好きなことを探せばいい」
男性の方にはそんなに違和感のない答えに聞こえるかもしれませんが、コレは結構サイアクな対応なんです。
本書ではその後二人の言い争いがエスカレートする様が描写されているのですが・・・。
トムは、「ただ相手の話を聞いてあげる」ことの重要性というものがまったくわかっていなかった。彼が良かれと思ってしたことは、かえって事態を悪化させてしまったのだ。
◆ちなみにその後、トムが女性の気持ちを理解できてからは、上記の言葉はこう変わりました。
トム「そうか。それは大変だったね」
それを聞いてからのメアリーの職場での愚痴に対しても、無言でうなずいたり、「うん、うん」「本当かい」といった相槌を打ち、最後には抱きしめる、と(かなり過程を省略してますが)。
「なるほど、こうすればいいのね」と、思わず納得。
実際、私も夫婦間の会話では、本書のこの部分を非常に参考にしてます。
おかげで言い争いとかは全然ないですね。
◆というわけで、「聞き上手マニュアル」さんにあった、
というのは、正しいと思いまする(笑)。・相談されても無闇にアドバイスしない(大概は相談の形式を取ってるだけで聞いてもらって味方になって欲しいだけ)
ポイント2.「女性の採点基準は男性と違う」
◆これはプレゼントやさまざまなサービス等の、男性の愛情表現に対する、女性の採点基準に関すること。つまり、男性は小さなことをしてあげれば1点、大きなことをしてあげれば30点と勝手に計算しちゃうわけです。えてして男性は、相手の女性のために何か大きなことをしてあげれば点数を稼げると思い込んでしまう。
しかしこれまた違うと。
この「食い違い」が時として、大きな問題になってしまいます。女性は男性の採点をする時に次のような基準で行う。贈り物の大小にかかわらず、1つのことは1点として評価するのだ。1つひとつのプレゼントやちょっとした心づかいが、ほぼ同じ価値を持っている。
◆お金をたくさん稼いだり、旅行に連れて行けさえすれば、妻(彼女)は文句は無いハズ、と思ってしまい、その結果、家庭を顧みなかったり、パートナーに気を遣わなかったりするという。
これもイカンのですよ。
◆要は、日常のちょっとしたこと(例えば「車に乗るときにさっとドアを開けてあげる」等)が、不足していると、女性にはフラストレーションが溜まってしまうんですね。
本書では、そうした「宝石や旅行に匹敵する」(笑)、「98の小さな愛情アプローチリスト」が収録されています。
ちょっと抜粋。
奥さんやパートナーに借りが溜まりまくっている人は、本書をご参考アレ。6 何か特別な事が起こった時など、意外な贈り物として彼女に知らせず、ささやかな花束(1輪の花でもいい)など、必ず小さなプレゼントをする
16 彼女があなたに話しかけてきた時は、目にしている雑誌を置き、テレビのスイッチを切って彼女の話に百パーセント注意力を集中する
26 ゴミ箱がいっぱいになっているのを発見した時は、「僕が捨ててきてあげるよ」と申し出て実行する
73 彼女が料理をしたら、その腕前をほめてあげることを怠ってはいけない
80 彼女が疲れているようであれば、お茶を入れてあげる
◆先日もヨメが、ふと「収入が半分になってもいいから、家族でもっと一緒にいたいな」などと言い出しまして(汗)。
心の中で「収入半分になったら、やっていけないよ!」と叫んだものの、口には出せず。
それ以前に、残業してるんじゃなくて、ナイショでブログ書いてるなんてバレたら、ぬっ殺されますがな(汗)。
◆それもあって、ワタクシ、上記のリストの(抜粋したもの以外で)いくつかは実行しております。
このブログに書いたことがあるのでは、「母の日に子供の名前でヨメに花を贈る」とか(笑)。
この記事をお読みの男性諸氏も、満塁ホームランを狙うのではなくて、コツコツ単打を積み重ねるのが良いかと思われ。
【感想】
◆今回はこのブログの読者は男性が多いと思って、男性サイドからの記事を書いてみました。しかし本書の約半分は、実は女性に向けて書かれたもの。
そちらの部分も、読んでいて「確かにね〜」と納得する点が多かったので、今回の記事の男性の問題点を読んで、「そうそう!確かに!」と思われた女性の方は、機会があれば読んでみてください。
個人的には「女性の使う間接表現の問題点」という部分が、面白かったです。
気になる方は、本屋(かアマゾン(笑))へGO!彼女たちにとって「〜ができるかしら?」という言い方と「〜してほしいの」という言い方の間にはたいした差はないのだ。せいぜい、前者の方が後者よりも丁寧な言い方だと思っている程度である。
だが、大部分の男性にとって、両者の間には天と地ほどの大きな違いがある。なぜならば、その意味の違いが極めて重要だからだ。
◆今回の2つのポイントのうち、後者は主にステディな関係になっている場合のものなので、前者の方が汎用性は高いのだと思います。
本書を読んだ後でも、私も最初は「解決策を口にしたくて」プルプルしていましたし(笑)。
でもそんな時こそ、我慢が大事。
◆ちなみに、男性から相談された場合や、女性からの相談でも、相手が本当に答えを知りたがっている時には、アドバイスしてももちろんOK。
ここで本書とは関係ないですが、「女性から二者択一の相談を受けた場合」の変わった(?)回答方法を。
1.コインを用意し、表と裏に選択肢を設定する
2.コイントスをして、相手に見えないようにキャッチする
3.(ここからが大事なのだが)「どっちが出たと思うか」を聞く
4.結果を見ないで、彼女が答えた方の選択肢を選ぶべきだ、と言う
5.何故かと問われたら、答えた選択肢こそが彼女が心の中で既に出している回答だから、と言う
◆これも結局、彼女が出した答えに同意していると言う意味では、今回のポイント1に近いのかと。
時と場合によりますが、結構破壊力があります。
別に私のオリジナルではなくて、どこかで読んだものですが(笑)。
と言うわけで、本書は激オススメ!
【関連書籍】
◆この本も実は、パートナー間の問題の解決策が収録されています。
相変わらずちゃんとした記事を書けないんですが・・・。
(参考記事:2006年未紹介本・ベスト3!)
【編集後記】
◆久しぶりにヨメの描いたムスメのイラストを。たまに朝っぱらから、私もお客さん役をやらされております(汗)。
ご声援ありがとうございました!
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買います!!
うわっつらKINDNESS理論+アルファ用に(笑)(ミズノンノ最新作を読んでる人は分かる)
私も、これ、カウンセリングのコースで、
紹介され、文庫本と、単行本とがあります。
読んでないので、はよ、読みます。
人に上げるので何度も買うこと、ありますよね。
私は、同じ方から同じ本を2度いただいたことがあります。さすがに、申し訳ないので「前もいただきましたが」と言うと「また読みなさい」と。
レストランごっこにはまる娘ちゃん、さしずめsmoothさんはお客さん役でしょうか。お疲れさまです。
それだけ他人にあげてもまた買いたくなる本なんですね。
付箋もすごいですねぇ^^;
応援くりっく!ぽちっ
男性はどこの国の人でも同じように解決策提示トークが好きなんだとNYで実感してきました(笑)
私は男性と話す時、逆に解決策を思いっきり答えられるような質問をするよう気をつけています。
共感してほしい時は男性とできるだけ話さない。
その方が平和な人間関係を築けるような・・・
あら、お持ちでしたか(笑)。
男女関係でお悩みでなくてもパートナーがいるなら必読デス!
>中里さん
お買い上げありがとうございます。
ミズノンノはさておき、この本は正座して読んでください(笑)。
>ニタさん
なるほど、カウンセリングでも紹介されてましたか(笑)。
その位の名著ってことですな。
>hikaruさん
夫婦の仲がいいことは、子供のためでもありますゼ!
この本はいつも手許においておきたい1冊です。
んで、誰かにまたあげると補充しておくと言う(笑)。
レストランのウェイトレスをやる時のムスメは、いつもよりおねえさんぶります(笑)。
>院長サマ
やはりこの本は、男女間の問題を的確にあらわにしていると思います。
そのせいで付箋だらけ(笑)。
>ビルダーナースさん
さすがビルダーナースさんはわかってらっしゃる(笑)。
ホントは女性読者さんのために、男性対応法の部分を書くべきだったんでしょうけど(機会があればまた)。
それにしても「できるだけ話さない」というのはなかなかできるもんじゃないですよ(汗)。
実際に問題解決型の対応をしてヨメから
怒られた経験あり。
実感わきまくりでございます。
7章読みたいんで買わせていただきま〜す。
これも夫にプレゼントした方がいいようです(爆)
男女に関わらず、「受容と共感」とか「傾聴」というカウンセリングの基本が大事なんでしょうね
お嬢様のレストラン、いいですね
我が家の娘たちもさんざんやっていました
何でも「美味しいね」とその気になって返事をしていたっけ
懐かしいです
お買い上げありがとうございます。
ビジネス書うんぬん関係なく、本書は個人的には「人に薦めたい本ベスト3」には入れたいところです。
また、奥さんに読んで頂いてもためになる部分も多いと思います。
>さやすずさん
ぜひ旦那サマに差し上げてください(笑)。
ただ、上のコメントにも書いたように、女性の方にも読んで頂きたいところ多いです。
私はヨメから渡されたとしたら、結構ビビりますが(汗)。
レストランは、朝イチでなければもっと楽しいんでしょうが、眠い中、なんでこんなことをせねばいかんのかと(涙)。
文房具好きなので、個人的には、smoothさんの文房具記事が結構好きだったりもするので、引き続き頑張ってください。
海外に住んでいて、中々手に入らないので、「これ、良いなぁ」と眺めているだけなのですが、、、
ところが、以前smoothさんが紹介されていた「ハイテックC コレト」が、ジャカルタでも売っていた(でも価格は約2倍)のを発見した時はさすがに嬉しくて、即買いしました。
コメントありがとうございます。
文房具もお好きですか。
了解です!
ネタとして持ち続けていて、そのまま旬の時期が過ぎちゃっているのを、今度放出しますね(爆)。
ハイテックC、ジャカルタにもあったんですか!
日本と言うか、銀座の伊東屋のすぐそばにいると、そういうのが当たり前になりつつあって有り難味が薄れているんですよね。
今後ともよろしくお願いします。