2007年06月08日
【ザ・商人】「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」島田紳助
応援ありがとうございます!
【本の概要】
◆おはようございます、smoothデス。今日お届けする一冊は、お馴染みタレントの島田紳助氏が書き下ろした新書本。
紳助氏と言えば、副業のビジネスで成功を収めていることで有名ですね。
◆なんでも紳助氏は、サイド・ビジネスで失敗した事がないそう(汗)。
本書では、そのビジネスの仕組みを垣間見ることができます。宮本武蔵じゃないけど、僕はビジネスにおいて一度も負けたことがないのだ。
果たしてその「無敗の秘密」とは(汗)?
【目次】
第1章 みんなが幸せにならなきゃ意味がない人の心を動かすアイデア
危険な成功の錯覚
常識はずれを合法的に考える ほか
第2章 常識破りで魔法のアイデア
タレントの店はなぜつぶれるのか
会員制で薄利多売を可能にする逆説的成功システム
フォークソングバーのアイデア ほか
第3章 仲間こそが宝物
冒険の入口まで連れていくのが僕の仕事
夢と冒険
いい子は幸せにならなくちゃいかん ほか
第4章 お金と成功
お金は確かに便利なものだ
客が言う「こんなに食べてこの値段は安い」は嘘
お金の重さ ほか
【ポイント】
■本書における「ビジネス」⇒あくまでも遊びとしての、人生を豊かにするサイド・ビジネスとしてのビジネス
⇒目的は儲けることではなく、自分も含めて、そのビジネスに関わるみんなが幸せになること
⇒大人のゲームである以上、続行の条件は「成功」
⇒今日まで続けているということは、一度も失敗した事がないということ
■常識破りのアイデア
●会員制のフォークソングバー
⇒洗練された都会的なバーだけど、コンセプトはフォークソング
●石垣島の北端にある喫茶店
⇒長いドライブの果てにぽつんと喫茶店があったら、ちょっと入ってみようと思うのが人間の習性
■構想中のアイデア
●夜もランチの値段でやるしゃぶしゃぶ屋
⇒低価格のラーメン感覚でしゃぶしゃぶが食べられたら面白いのではないか?
●15坪、テーブル2つのちゃんこ屋
⇒「店」では利益が出ないようにする
■アイデアを生む秘訣
⇒いかにして人を楽しませるか、どうすれば人が喜ぶかを常に考える
⇒成功している店を数値的に分析して、他の商売に応用する
300円でとびきり美味いラーメンを食べさせる店を見つけたら、その店がどうして300円でやっていけるのかを正確に分析すれば、それがアイデアにつながる。(中略)
どこかに300円の秘密があるはずなのだ。その秘密がわかれば、それを天丼屋とかカツ丼屋とか、他の商売に応用できるかもしれない。
■素人と組む理由
ビジネスの相棒として、素人と経験者とどっちか選べと言われたら、僕は間違いなく素人を取る。理由は明解。素人は常識にとらわれていないからだ。
■ビジネスをやりたい人へのアドバイス
⇒ラブレターを書いたときのような「熱い気持ち」を大切にまずスタートする
⇒ただしその熱さに引っ張られずに、冷静に勝つための戦略を練る
⇒喧嘩と同じで、どんな武器、どんな戦術を用意すべきかを、先に具体的に考えておく
【感想】
◆いやはや、「さすが吉本の芸人さん」と言うべきか、「大阪のあきんど」と言うべきか。日常生活の中に「楽しませたい」「喜ばせたい」「驚かせたい」というキモチが溢れていらっしゃいます。
そういう想いの反面、数字に対するシビアさもまた見事(汗)。
上記「構想中のアイデア」のしゃぶしゃぶ屋もちゃんこ屋も、アイデアだけではなく、キチンと原価や地価、人件費のことまで考えた上で勝算アリと踏んでいます。
なお、「ちゃんこ屋はどこで利益を出すのか」については、本書をご覧いただきたく(私は思わず「なるほどね」と深く納得してしまいました)。
◆そういえば、以前、日テレ系列の「ゴチになります」に、紳助氏が出演しているのを観たことがありました。
料理の値段を予想するのに、「美味いか」とか「食材が何か」ではなく、お店のロケーションや広さといった周辺情報からもアプローチしていた(「この店のこの料理だったらコレ位の値段で出さないとペイしない」など)のが印象的だった記憶が(汗)。
ちなみに、この回、紳助さんは「ピタリ賞と500円違いでトップ」になっています(上記サイト第10回参照)。
◆紳助氏と言えば、もうひとつ記憶にあるのが、以前『EXテレビ』という番組の司会を上岡龍太郎さんとつとめていたこと。
この番組が終了するにあたり、「放映されなかった企画を売りに出す」(確かそんな感じだったかと)というコーナーがあり、そこで紳助氏が、「絶対当たりますから、よかったら他局の人でもいいからやりません?」と熱心にプッシュしていた企画が一つありました。
その時は「ふーん」てな感じで観ていたのですが、その企画はその後、本当に他局で日の目を見た(『開運!なんでも鑑定団』)という・・・。
この辺の感覚の鋭さは、さすがだと思います。
◆紳助氏自身、最初から「サイド・ビジネス」とうたってしまっているので、本業として死に物狂いでおやりになられている方からしたら、ちょっと癪にさわるかもしれません。
また、「無敗」とは言っても、途中で飽きてやめてしまったビジネスがあるのも事実。
それでも、紳助氏の「アイデア体質」や、「経営センス」は見習うべき点が非常に多くあります。
本書を読んだら、きっと何か一発やりたくなりますよ!
【トラックバックさせて頂いたブログ】
『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』@「ビジネス・ブック・アーカイブ」さん【関連記事】
「頭のいい人が儲からない理由」坂本桂一(2007年04月02日)「リクルートのDNA」江副浩正(2007年03月22日)
「小さな飲食店 成功のバイブル」鬼頭宏昌(2007年02月06日)
失敗に学ぶ「起業」 300万円で起業する【Part2】 神田昌典(2006年06月12日)
『MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術』 くらたまなぶ (著)(2006年04月11日)
【編集後記】
◆今日の本絡みで、「食べ物関係」と言えば、この本がとうとう土井さんのメルマガで紹介されてしまいましたね(涙)。先日のこの記事で『「発想」「集客」「接客」「運営」等々、全ての面で度肝抜かれました。』と書いたこの本、土井さんも大絶賛だったので、ひと安心(?)です。
紳助氏の本が買えるようになるまで、こちらをどうぞ。
マジオススメ!
ご声援ありがとうございました!
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島田紳助
ご飯を大盛りにする
オバチャンの店は
必ず繁盛する
―絶対に失敗しない
ビジネス経営哲学 あまりTVを見てこなかったので、島田紳助さんについてはあまりよく知り??.
島田紳助 〜 ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学【徒然】at 2007年10月17日 17:45
この記事へのコメント
smoothさんこんにちは。この本迷ったんですよね!ゆうれいさんだったらどうしようなんて…でも関係ないですよね。面白い本は面白いということで!
Posted by 週末起業サラリーマン at 2007年06月08日 09:02
smoothさん、こんにちは。
熱意と冷静な分析、あの島田紳助さんって
こんなことを考えてる人だったとは
少々意外でした。
熱意と冷静な分析、あの島田紳助さんって
こんなことを考えてる人だったとは
少々意外でした。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年06月08日 10:38
一度も負けたことが
ないってすごいですよね。
芸能界でもトップクラスですしね。
素人と仕事をするというのは納得ですね。
応援クリック!ぽちっ
ないってすごいですよね。
芸能界でもトップクラスですしね。
素人と仕事をするというのは納得ですね。
応援クリック!ぽちっ
Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年06月08日 17:13
「外食の天才〜」は今読んでいます。
細切れの時間で読んでいるので
結構日数がかかってますが。(・ω・)/
細切れの時間で読んでいるので
結構日数がかかってますが。(・ω・)/
Posted by ヨシザワ at 2007年06月08日 20:31
smoothさん、こんばんは!
この本、よく見かけていながら未購入でした^^;
>いかにして人を楽しませるか、どうすれば人が喜ぶかを常に考える
どんな業種だとしても、こういったお客様視点って大切ですよね〜。
この本、よく見かけていながら未購入でした^^;
>いかにして人を楽しませるか、どうすれば人が喜ぶかを常に考える
どんな業種だとしても、こういったお客様視点って大切ですよね〜。
Posted by 淺田 義和@創造マラソン at 2007年06月09日 00:22
smooth様いつもありがとうございます。
紳介さんはビジネスセンス抜群ですね。
あとひっかかりどころが違って申し訳ないのですが「無敗」ってところにアンテナが反応してしまいました!
本日の記事で「39年間無敗のサッカーチーム」について書いたためです。
紳介さんはビジネスセンス抜群ですね。
あとひっかかりどころが違って申し訳ないのですが「無敗」ってところにアンテナが反応してしまいました!
本日の記事で「39年間無敗のサッカーチーム」について書いたためです。
Posted by meg at 2007年06月09日 07:25
>hikaruさん
ゴーストではないと思います。
ただ、口述筆記したものを編集者が構成したものであることは多分間違いないかと(汗)。
>LuckyUSさん
どこまで本気でどこまでが計算なのか、よくわからなかったですねー(笑)。
>院長サマ
「無敗」もすごいですが、逆に「1勝9敗」でもその1勝が大きい、というのもアリかと。
>ヨシザワさん
さすがにこの記事では全然売れませんでした(笑)。>外食
>淺田さん
平積みされているわりには、身内では誰も紹介してなかったので試しにトライしてみました。
単にアマゾンで在庫が無いから他の人もあまり紹介しなかったのかも(笑)。
>megさん
記事拝見しました!
山田真哉さんの「食い逃げ〜」に通じるお話ですよね。
ゴーストではないと思います。
ただ、口述筆記したものを編集者が構成したものであることは多分間違いないかと(汗)。
>LuckyUSさん
どこまで本気でどこまでが計算なのか、よくわからなかったですねー(笑)。
>院長サマ
「無敗」もすごいですが、逆に「1勝9敗」でもその1勝が大きい、というのもアリかと。
>ヨシザワさん
さすがにこの記事では全然売れませんでした(笑)。>外食
>淺田さん
平積みされているわりには、身内では誰も紹介してなかったので試しにトライしてみました。
単にアマゾンで在庫が無いから他の人もあまり紹介しなかったのかも(笑)。
>megさん
記事拝見しました!
山田真哉さんの「食い逃げ〜」に通じるお話ですよね。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年06月09日 08:03
お久しぶりです。
これ気になってたんですがけっこう面白そうですね^^
チェックしておきます☆
これ気になってたんですがけっこう面白そうですね^^
チェックしておきます☆
Posted by シン@偽哲学者 at 2007年06月09日 23:40
>シンさん
ご無沙汰しております。
最近、メッキリ書き込みしなく(できなく?)なっております(汗)。
この本はなかなか勉強になりましたよ!
ご参考まで。
ご無沙汰しております。
最近、メッキリ書き込みしなく(できなく?)なっております(汗)。
この本はなかなか勉強になりましたよ!
ご参考まで。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年06月10日 00:43
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