スポンサーリンク

       

2007年06月03日

【起業の心得】「カッコ悪く起業した人が成功する」


カッコ悪く起業した人が成功する   Get Far with Guts (光文社ペーパーバックスBusiness)
カッコ悪く起業した人が成功する Get Far with Guts (光文社ペーパーバックスBusiness)


【本の概要】

◆おはようございます、smoothデス。

今日お届けするのは、かつて『破産からの再起―倒産、不治の病、自殺、破産から私は立ち直った!』なんてスゴいタイトルの本を書かれた、鈴木健介さんの最新作。

そのせいか、本書は特に自伝形式ではないものの、一般論と合わせて、ハードな実体験についても触れられています。


◆ただ、本書のキモは、起業に関してのさまざまな状況における『やってはいけないこと』『やるべきこと』を対比して説明していること。

著者の鈴木さん曰く

私の豊富な経験からいわせてもらうと、「成功者の体験をいくら真似てみても、決して成功できない」と言い切れます。

私たちはその経験から、何を学ぶ事ができるでしょうか?


【目次】

はじめに
1.計画する
2.スタートラインに立つ
3.立ち上げる
4.営業する
5.宣伝・情報収集・分析
6.拡大する
7.停滞させないために
8.危機のサインと対応
おわりに


【ポイント】

■優先順位の確認

×「商品あり」「資金あり」「客なし」状態での起業

○「客あり」「商品なし」「資金なし」状態での起業


⇒どんな職種であろうと優先順位の1番は「客」


■「決断」する

×「現実逃避からの起業」「退路を断って立ち向かう起業」

○「『天のトキ』に従う」「自分名義の資産は手放す」



■「商品」と「製品」の違い

×「素晴らしい『製品』の追求」

○「素晴らしい『商品』の追求」


⇒「商品の追求」は、その製品の素晴らしさを訴えるのではなく、相手の求めている不足部分を知ることから始まる


■小売で直接販売

×「資金効率を考えて売れる商品のみに限定する」

⇒売れない商品を外していくと、売れていた商品まで売れなくなる(売れない商品は売れている商品を支える役目をしている)


■宣伝する「媒体」を決める

×「口コミが一番の宣伝と思い込む」

○「内緒話こそ戦力」


⇒「口コミ」はコントロールが難しいが、「内緒話」っぽく伝えると、ウワサになって広がるもの


【感想】

◆本書の「おわりに」に渡辺仁さんの「起業バカ2」からの言葉が載っています。

「バカは成功に学んで失敗し、利口は失敗に学んで成功する」

同じく、畑村洋太郎さんの「失敗学のすすめ」から。

「失敗体験を学問として教えるべきである」

今までビジネス書で成功体験ばかり読んできた自分にとっても、耳痛い言葉ですね(汗)。


◆アメリカと違って、日本では失敗した人の話よりも、成功者の話を話をありがたがって聞く傾向があるような気がします(自分も含めて)。

また日本では、アメリカほど、起業して失敗した人に対しても優しくないような・・・?

私も失敗体験の本として読んだのはコレくらいですし。

社長失格
社長失格

この本は色々な意味でオススメです。

一方、鮒谷周史さんオススメなのがこの本。

追われ者―こうしてボクは上場企業社長の座を追い落とされた
追われ者―こうしてボクは上場企業社長の座を追い落とされた


・・・相変わらずマーケットプレイスで高値安定中(汗)。


◆本書は著者による物語形式ではなく、起業の場面場面において、「やってはいけないこと」を細かく列挙してくれています。

その点はわかりやすくてGood。

本当は、それらの「やってはいけないこと」を全部列挙したいところなんですが、さすがに自重(笑)。

でも本書をじっくり読むだけで、起業に関する間違った思い込みから脱却できるように感じました。

将来起業を考えているなら、読んでみては?


【編集後記】

◆昨日は、またもやヨメの目を盗んでセミナーに顔を出すつもりが、結局断念しました。

とにかく、買い物に行くにも、夕飯の支度をするにも、ヨメ一人では「言うこと聞かない3歳児&生後1ヶ月の赤ん坊」を相手するのはひと苦労(汗)。

5月は「仕事が忙しいから」という理由で、残業(&ブログ)しまくってましたが、今後はそうもいかなさそうです。

・・・ますます不義理かましまくりそうなヨカン(汗)。

あ、でもちゃんとクリック爆撃だけはしてますんで、お許しを。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「起業全般」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ


最近読んだ本 - livedoor Blog 共通テーマ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのコメント
               
板倉さんの本は私も好きです。

ただあのビジネスモデルはどこで
キャッシュが均衡するのか
やっぱり解らないですけど。(^_^;)

Posted by ヨシザワ at 2007年06月03日 11:22
               
こんにちは。

この本、私も魅かれました。

土井さんも近著のなかで、「成功パターンはなかなかうまくいかないが、失敗をしって避けるといつかうまくいく」というようなことを行っていたと思います。

「守破離」という成功パターンからオリジナルという考え方もありますが、失敗からスタートするというのも結構本質かもしれませんね。
Posted by タツ at 2007年06月03日 16:53
               
smoothさんこんにちは。この本も面白そうですね!中国人は失敗した人の話を熱心に傾聴するそうです。ヤオハンもと社長はヒーローみたいです。反面教師は金の卵といったところでしょうか?
Posted by 週末起業サラリーマン at 2007年06月03日 19:45
               
面白い視点の本ですねぇ^^

それにしても家族大切にしてくださいね^^;
子供がまだ小さいうちは子育て重視したほうがいいでしょうね。

応援クリック!ぽちっ

Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年06月03日 22:48
               
>ヨシザワさん

板倉さんのビジネスモデルって、例の「ハイパー〜」ですか?
むしろヨシザワさんには「手ガネ」の面から追求して欲しいところ(笑)。

>タツさん

成功のパターンって、色々なんですが、失敗のパターンって、意外とシンプルだと感じました。
そういえば神田さんは、一貫して「キャッシュ」を強調されてましたね。

>hikaruさん

アップルのジョブズも一度失脚してますしね。
失敗をバネにしたいところです!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年06月03日 22:51
               
smoothさん、こんばんは!
> ⇒「商品の追求」は、その製品の素晴らしさを訴えるのではなく、相手の求めている不足部分を知ることから始まる
これは頷けます。
「企画」対「設計」の戦いを見ることがあります。「こんなの誰が使うんだ」と思うものを開発しないといけないのは切ないです。
Posted by 手文庫@ビジネス書で問題解決 at 2007年06月04日 00:06
               
日本では起業で失敗すれば再起不能と言われてますよね。
私も成功法則の方が知りたくなります。
でもバランスを考えたらどちらも知った上で自分なりの方法を模索する方がいいですよね。
こちらも読んでみたくなりました。

子育てにお疲れ様です。
お体気をつけて励んでくださいネ。




Posted by ビルダーナース at 2007年06月04日 00:25
               
smoothさん、こんにちは。

私も起業を考えているので
この本は是非読ませていただきます。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年06月04日 05:40
               
成功体験より失敗体験を知るほうが
ある意味役立つように思います。
成功するためには、失敗をしないことでしょうからね。
もちろん一度は失敗してみたほうがということもあるでしょうが、そのあたりは人生の残り時間と相談・・・ということになるかと。
【成功】の定義も人それぞれでしょうし。
それにしても、3歳と0歳は大変でしょうね。
うちは4歳と0歳でしたが、この1歳差は大きいかもしれません。おヨメちゃんをいっぱい助けてあげてくださいね。
Posted by meg at 2007年06月05日 05:32
               
>手文庫さん

>「企画」対「設計」の戦いを見ることがあります。
なるほど〜。出版でも編集と営業は仲が悪いなんて聞きますし、そういうものなのかもしれませんね。

>ビルダーナースさん

>成功は「運」もありますけど、失敗には「理由」がちゃんとあるみたいです。
子育て、必死でございます(汗)。

>LuckyUSさん

おぉ!実践者がここに!!
楽しみにしております。

>megさん

有る程度失敗の経験をしておいた方が、成功に辿り着けそうな気がします。
ウチのムスメは赤ちゃんの面倒見たがりなのですが、かえって手間を増やしております(涙)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年06月05日 07:14