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2007年05月13日

「PLANNING HACKS!」原尻淳一


PLANNING HACKS!
東洋経済新報社
発売日:2007-04-27
おすすめ度:4.0



【本の概要】

◆おはようございます、smoothデス。

今日お届けする一冊は、小山龍介さんとともに『IDEA HACKS!』を世に送り出した、沢尻淳一さんの最新作。

『IDEA HACKS!』以後、小山さんが単独で本を2冊出されている間、この原尻さんは沈黙を守ったままでしたが、その分充実した内容の力作が送り込まれてきました(笑)。


◆本書のテーマは、タイトル通り「企画」

原尻さん曰く、本書の「キラー・インフォメーション」(殺し文句)は

「プランニング・システムとアイデアの二段階抽出法を使えば、誰でも優れた企画が量産できるよ」

というもの。

企画に携わる人はもちろん、アイデア体質になりたい人も必読デス!


【目次】

CHAPTER1  企画システムハック 変数と代入式
 
CHAPTER2  アイデア発想ハック 量と質
 
CHAPTER3  プランニング・ハック 失敗と本質

CHAPTER4  プロジェクト・ハック コミュニケーションとモチベーション
 
CHAPTER5  プレゼン・ハック 離見と保険

CHAPTER6  実践編コンセプト・ハック 文脈と応用



【ポイント】

■2種類のデータベース

変数的データベース

⇒企画書の中で「材料」として扱われる

・日々のアイデア、メモ等

・データ集、Webブックマーク等

代入式的データベース

⇒企画書の「型」

★変数(数字・トレンド・アイデア)×代入式(型・フレームワーク・理論)=企画書


■他人の企画書を参考にするときの注意

⇒あらゆる事象は要素・構造・機能に分かれる(畑中洋太郎『創造学のすすめ』より)

⇒企画書も要素(文字・グラフ・写真等)、機能(テーマ・目的)があり、構造(目次構成)で支えられている

⇒他人の企画書を参考にするときは、「構造と機能」の2点のみ注目する


■コネクティング・メモ術

⇒会議や打ち合わせのメモで、発言は黒のボールペンで書き、同時に赤のボールペンで言葉同士に関係や意味を与えていく(「情報のメタ化」


■アイデアの二段階抽出法

●第一段階

⇒議論のたたき台となる情報を集める

⇒まずは(多ければ多いほどいい)

「ブルース・リー・ハック」

「アイデアを発想する準備」

●第二段階

⇒協働編集作業

・拡散(発想会議)

・収束(編集会議)

⇒「方法のフィルター」を通し、アウトプットを生む

⇒第一段階での「量」「質」に昇華させる


■わかりやすい企画書のためのハック

「紙芝居チェック」

⇒企画内容を知らない後輩に、トップラインを読むだけの紙芝居を行い、内容を理解してもらえるかチェックする

「1シート・1オブジェクティブの原則」

⇒1シートには必ず1つの結論にして、それ以上の情報を盛り込まない


【感想】

◆今もそうですが、サラリーマン時代から、企画とかクリエイティブと言ったものに憧れながらも、全く無縁の仕事に従事していたため、この手の本は無条件で大好物です(笑)。

ただ逆に、企画等のお仕事に関与されている方のほうが、本当の意味での本書の価値がわかるのかも。


◆職業として企画を行う方にとっては、質は当然としても、とにかくをこなさねばなりません。

そのためにどういう仕組みを構築していくべきか・・・。

本書はそういった仕組みづくりのヒントが満載です。


◆また、本書内のコラムでは、本書自体が誕生するまでのプロセスが、実際に用いられたハックとともに説明されていて、これも面白かったです。

『PLANNING HACKS!』を用いて『PLANNING HACKS!』という本が出来た経緯が一目瞭然(笑)。

実際にパワーポイントを用いた「出版社の営業担当者が書店に売り込むための企画書」が見事に出来上がっております。

・・・なるほど、こうやってやるのね(笑)。


◆ポイントとして上げている「二段階抽出法」については、以前読んだコチラの本が思い出されました。

アイデア会議
大和書房
発売日:2006-10-27
おすすめ度:4.5

(このブログでの記事:「アイデア会議」加藤昌治

こちらもオススメ。


アイデアを形にしたい人へ!

PLANNING HACKS!
東洋経済新報社
発売日:2007-04-27
おすすめ度:4.0


【編集後記】

◆相変わらずイッパイイッパイでございます(涙)。

クリック参りにはお伺いしているのですが、コメント等は今しばらくお待ちを(汗)。


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この記事へのコメント
               
こんにちは。

アイデア体質になりたいですね。

>相変わらずイッパイイッパイでございます

がむばれ、smoothさん。
Posted by 独立起業家:こばやし at 2007年05月13日 11:28
               
smoothさんこんにちは。
この2冊はどちらもウィシュリストに入れっぱなしの一冊です。

いい加減仕入れないと(汗
Posted by 週末起業サラリーマン・・・hikaru at 2007年05月13日 11:45
               
仕組みづくりのヒントが
満載なんですね^^

仕組みって大事ですしね。
具体的に利用できそうですよね。

応援クリック!ぽちっ
Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年05月13日 15:32
               
アイデア会議読みました。

すごくよかったです。

個人的には書店での販促の企画書が
そそられます。(^O^)/
Posted by ヨシザワ at 2007年05月13日 18:56
               
smooth様こんばんは。
アイデアはゼロから生まれるわけではないので、思考法と表現法を身につければ、生み出せると思います。
ただ、私の場合は幾分情動的?な部分も大きいのでこうしたシステムに落とし込んでの方法では生み出しておらず、その点で違う手法に関心がありますね。面白そうです。
ご無理のないようお過ごしください。
Posted by meg at 2007年05月13日 22:11
               
smoothさん、こんばんは
>コネクティング・メモ術
実はこういう情報ってとても参考になるんですよね。

Posted by マチスケ at 2007年05月13日 23:18
               
smoothさん、こんばんは!

二段階抽出は目に止まっていましたが…「アイデア会議」はまだ読んでいなかったので、今度参考に見てみます〜。

お忙しいと思いますが、お体気を付けて頑張って下さい!!

Posted by 淺田 義和@創造マラソン at 2007年05月14日 00:03
               
ほんとにこの本は、無条件で
大好物そうですね。

アイデアから形にするまで
細かくモジュール化されてますね。

ゆっくり読んでいけそうです。
Posted by 栗原敏彰 at 2007年05月14日 01:11