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2007年04月26日

「ビジネス力の磨き方」大前研一





【本の概要】

◆おはようございます、smoothデス。

今日お届けするのは、大前研一センセイの最新作。

大前先生の本を扱うのは、ちょうど一年ほど前の「即戦力の磨き方」以来のこと。

実は「即戦力〜」は、当時の新書ブームにあやかってアクセス狙いで読んだのですが、今回の「ビジネス力の磨き方」の方は、純粋に本屋でチェックしてから購入。

個人的には結構プッシュしたい内容デス。



【目次】

第1章 先見力を磨け

第2章 突破力を磨け

第3章 影響力を磨け

第4章 仕事力を磨け

第5章 人間力を磨け

終章  いまなぜビジネス力なのか


【ポイント】

■先見力

●先見力とは?

1.観察
2.兆しの発見
3.FAW(Forces at Work・・・そこで働いている力)
4.FF(早送り)


が正しくできる能力のこと

●先見力で都心の地価の今後を読むと

⇒全国平均では地価はマイナスなのに、都心は上昇・・・「サラリーマンの都会回帰」

⇒オフィス街から40分の場所を何箇所か選び、それらを線で結びその内側の地価をチェック

都心の地価の歪みが一目瞭然


■日本の抱える問題

 加工貿易の頃は、教えられた答えを暗記し、マニュアルをつつがなく遂行できることが何より重要な能力だった。いま、そういう人たちばかりが集まった企業は、現在、どの業界でも危機に瀕しているかジリ貧だ。この事実をみてもわかるように、他人の意見をありがたがって拝聴し、唯々諾々と従う事しかできない加工貿易時代の優等生は、いまや二束三文の価値しかないのである。


■大前先生の情報収集術について

●新聞の購読は10年前にやめている

●日常の情報との関わり方

⇒RSSリーダーの集めた500の記事に、15分で目を通す

⇒重要なものは保存して、会社のスタッフに送付

⇒週末のブロードバンドを利用した2時間番組のライブで、それらを分析、次の展開を予想する

「YouTube」「Riya」といったものをどんどん試してみるべき


■クリティカル・パス(最長経路/臨界経路)を見極める

⇒仕事というのは複数の人間が関与することが普通

⇒そこで重要なのが、多くの人間やタスクの管理

「いちばん時間がかかるところを洗いだして、そこを最初にやっつける」のが大事


【感想】

◆元々の大前先生のファンの方はどう思われるかわかりませんが、私としては非常に楽しめました。

特に最初の章の「先見力を磨け」は、なかなか刺激的。

もちろん「次にどの辺の地価が上がるのか」の具体的な「場所」よりも、その「考え方」の方が大事なのは言うまでもありません。

(もっとも日本の場合は、「地震」のようなリスクも考えなければなりませんが)


◆また、大前先生曰く

日本で最優秀な人材を一番たくさん集めた日立が大幅な赤字に陥っているということの意味を考えなくてはいけない。20世紀の秀才を集めても、いまの世界で収益を上げていくことはできないのだ。

なるほど(汗)。

この辺は、先生が翻訳されたこの本に近いテイストかと。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
三笠書房
ダニエル・ピンク(著)大前 研一(翻訳)
発売日:2006-05-08
おすすめ度:4.0

(このブログでの記事:『「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)』『続「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)』


◆一方、以前このブログでも話題になった「RSSリーダーの集めた500の記事に、15分で目を通す」というのは、方法論としてはわかるんですが、できればコツみたいなものを知りたいところ。

・・・そういうこと言うと、「自分で考えて工夫するのが大事なんだ!」と一喝されそうですが(汗)。


◆なお、本書の「21世紀には、突出した企業や個人をつくる以外に、経済を成長させる方法は存在しない。世界競争に勝つための指標は『ジャック・ウェルチを何人つくれるか』である」というくだりには、思わず納得。

私にしては珍しく、もう一度読んでみたい一冊でした!

オススメ!



【トラックバックさせて頂いたブログ】

「ビジネス力の磨き方 (大前研一著)」@「想感」ブログさん



【編集後記】

◆えー、ちょっと書き方を変えてみました(笑)。

さらっと流してるように見えるかもしれませんが、今後はだいたいこんな感じで書いてみようかと。


◆そして今日明日と、ちょっと色々立て込んでいて、ますますご訪問できなさそうなヨカン(汗)。

ライブドアの不調と重なったりと、難しいところですが・・・。

ガンガレ自分!


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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

抜粋が少なくなり、
記事全体も短くなったのでしょうか。

正統派ですね。
Posted by ニタ@「教えて会計」 at 2007年04月26日 07:50
               
先日、smoothさんの未読本リスト(でしたっけ)を見て、リアル書店で買ってきた本です。

大前センセイの本は個人的にはかなり好きな部類なので早く到達したいのですが、私も未読の山が...
Posted by a_aji at 2007年04月26日 08:29
               
smoothさん、こんにちは!

大前さんの本は、ちょっとエラそうなところが鼻につきますが(汗)、学びはあるので好きな部類に入ります。

書店をさっと通り過ぎた時にちらと目に入り、気になっていた本でした。このレビューを拝見すると、読みたくなってきましたね。
Posted by プチファイ!@今日僕が学んだこと。 at 2007年04月26日 09:41
               
smoothさん、こんにちは。

観点が面白いですね。
20世紀の秀才が通用しないとか。

ぜひこの本はGW中に読もうと思います。




Posted by たなか@心レベル at 2007年04月26日 10:23
               
smoothさんこんにちは。RSSの速読したいですよね!結局トピックスのキーワードの高速拾い読みということになるのでしょうか?気になる記事のみ熟読。私の浅知恵ではこの程度しか思いつきません(汗
Posted by 週末起業サラリーマン at 2007年04月26日 10:31
               
smoothさん、こんにちは。

RSSリーダーで500記事15分はすごいですね。
フォトリーでしょうか(汗)
集中力が違うのでしょうね。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年04月26日 10:31
               
こんにちは。
昨夜はなぜかコメントできずでよわりました(;´д`)
と、大前さんの本は私も以前によんだことがあり
面白かったので憶えています。
彼の最新作でsmoothさんの評価もいいなら
これは買ってみようかなですね^^
Posted by シン@偽哲学者 at 2007年04月26日 11:06
               
こんにちは。

ヒントになる一冊ですね。

ノウハウとは違うところが良いかなと思います。

Posted by 独立起業家:こばやし at 2007年04月26日 11:08
               
smoothさん、こんにちは
これはまだ読んでませんが月刊誌の連載の編集版でしょうか?
大前さんの情報収集術はすごいですよね。
以前月刊誌からその方法を読んだときにさまざまな分野のニュースに独自のコメントを書くことができる理由を垣間見れたことを覚えています。
Posted by マチスケ at 2007年04月26日 13:34
               
smoothさんこんにちは。
目次に惹かれマス。
先見力というと思い出すのは昔の就職先の社長デス。あれから20年経ってますが…振り返りますと10年先、20年先まで見えてらしたようデス(x_x;)
先取りし過ぎたから世間がついていけず倒産したのかもと言われました。
ですが優秀と呼ばれる方々は、その時代時代をつくるのに必要な方々だから時期を合わせて一斉に生まれてらっしゃるんだナと…『オーラの泉』を拝見してると思いマス。恩恵に感謝を忘れない様にしたいデス。

余談ですが中島孝志サンの新刊を偶然?見つけ(いえあの、書店に呼ばれた気がして飛び込みました(^^; )薄いし面白いので一晩で読みました(汗)
長文失礼致しました。
Posted by 瑠璃 at 2007年04月26日 13:39
               
smoothさん、こんばんは!
発売日に私も購入しました。まだ読めていませんが楽しみです。
Posted by 手文庫 at 2007年04月29日 23:17