2007年04月16日
「究極のマーケティングプラン」ダン・ケネディ(著)、神田昌典(監訳)
【はじめに】
◆おはようございます、smoothデス。
今日お送りするのも、一連のダン・S・ケネディの3連発の中の一冊(一応先に言っておきますが、明日は残りの一冊ではありません(笑))。
アマゾンの「内容紹介」によるとこんな感じです。
いかにも企み系が好きな私にはピッタリ(笑)。米国のダイレクト・マーケティング界のグルが教える儲けの原理・原則。口コミ・紹介依頼法、顧客流出の食い止め方、電話で相手の住所を聞きだす方法等、実践策が満載。プラン作成のためのシート付き。
◆ちなみに本書の監訳は、お馴染み神田昌典さん。
さすがに日米の天才マーケッターの競演(?)は、読み応えたっぷりでしたよ(汗)。
【目次】
ステップ1 適切なメッセージを組み立てる
ステップ2 メッセージを伝える
ステップ3 ふさわしいターゲットを選ぶ
ステップ4 売り物の良さを証明する
ステップ5 できるだけいいところを見せる
ステップ6 タダで宣伝する
ステップ7 話題になる
ステップ8 お金をかけないマーケティング戦略
ステップ9 トータルカスタマーバリューを最大限引き出す
ステップ10 口コミを促進する
ステップ11 短期間で売り上げを急増させる
ステップ12 マーケティングの新技術
ステップ13 マーケティングのプロの使い方
【気になった点など】
■USPを「ゲット」するための質問
「他にもいろいろ選択肢があるのに、どうしてあなたのビジネス/商品/サービスを選ばなくてはいけないのか?」
■お客にメッセージを伝えるコツ
●5つのステップ
1.ニーズと欲求、またはそのどちらかに気づく
2.そのニーズ/欲求を満たす「もの」を選ぶ
3.その「もの」をどこで入手するかを選ぶ
4.その入手先の価格で納得する
5.今すぐ行動しなくてはならない理由を見つける
⇒個人向け法人向けを問わず、必ずステップに従わなくてはならない
■良い証言を集める
⇒良い証言をできるだけたくさん集めてバンバン使うだけでも、他に負けない強みになる
⇒2つのリストを作る
・「売り物に関する宣伝文句、特徴、事実等」
・「見込み客が抱きそうなあらゆる疑問、不安等」
⇒アピールしたいことを具体的に言っている証言と、疑念を払拭する証言を集めて使う
■マーケティング戦略
●ショーウィンドーを有効利用
⇒ショッピングセンター内の店で、小さな丸い穴を残してショーウィンドーのほぼ全面を白塗りにし、穴の上に「男性専用」と張り紙をした
⇒穴から覗くと大特価のサインと商品が陳列されている(穴を覗くために大行列が出来た)
●コンテスト応募箱作戦
⇒DMや電話で見込み客データを効果的にフォローできるビジネスなら有効
⇒価値ある魅力的な1等商品とは別に、全員に2等が当たる仕組みにする(レストランであれば「カップルで来ればディナー一人分無料」等)
⇒電話かDMで見込み客にアプローチする
■見習うべき最高のカスタマーサービス
●モントリオールのある駐車場の係員
⇒車を取りにいき、この後「レストランに行く」旨を伝えると、好みを聞いて、いくつかの店に電話をかけ、そこまでの地図を描いて道順を教えてくれた
「これが私の仕事ですから。これが売り物なんです。サービス業ですから。ここに初めて車をもって来てくれた人のお役に立てたり、その人と親しくなれたりしたら、今度この町で車を停める必要があったときに私とここのことを思い出してくれるでしょう。ひょっとしたら他の人にもここを利用するよう勧めてくれるかもしれません。その人が何度も利用してくれたら、こちらの商売も安定します。そうすれば、その人は私にとって、数ドルどころではなく、年に100ドル以上の価値があることになります。長い目で見れば、その人のおかげで、子供ひとりの大学の学費1年分くらいは出してやれるかもしれません。そんなお客さんがたくさんいれば、私の商売も本当にやりがいがあるというものです。駐車場はごまんとあります。どこだって駐車スペースは同じです。サービスしないでどうしますか」
【読後の感想など】
◆本書の原書の初版は、まえがきによると1991年。
日本ではまだダイレクトマーケティングがほとんど広まってない時代です。
さすがに当時に比べれば、今の日本社会はダイレクトマーケティングの手法に馴染みが出てきたとはいえ、本書の教えはまだまだ十分通用します。
というか、改めて手法のみパクったものとは一味違う凄みを感じたといいますか。
◆ちなみに神田昌典さんは、私が言及していない「著名人の活用」と「慈善団体の活用」について、「ライバル会社には内緒にしておきたい」と言われています。
というか、そこまで言われたんで、私もさすがにネタバレが怖くて記事にはできなかったんですけどね(笑)。
興味のある方はご一読を(その部分だけでも)。
◆本書は実際に使える、マーケティングの小ネタ(「小」とは言いがたい効果があるんですが(汗))が満載で、自分なりに自重(一応)したものの、こんなになってしまいました(笑)。
マジで、使えるネタだらけ。
◆なお、本書の最後の方に付箋が貼って無い(この画像ではわかりませんね(笑))のは、この部分に付録である「究極のマーケティングプランシート」があるため。
原著のまえがきの部分で、ダン・ケネディはこう言っています。
本気で成功したい方に!ただ、これだけは保証する。もし、最初から最後まで斜め読みも飛ばし読みもせず、この本をきちんと読んで内容をよく理解し、静かなところでじっくりと「究極のマーケティングプラン作成シート」を記入すれば、あなたが何の業界にいようと、いまよりもさらに成果を上げて成功できるはずだ。
【編集後記】
◆週末はみっちり家族サービス(笑)。
積み木やブロックで、ムスメとたくさん遊びました。
ムスメの作品「キティちゃんのお家」(笑)。
自分も小さい頃は、ブロック遊びをやっていたな、と思い出してみたり・・・。
(お知らせ)
週末に頂いたコメントのお返しが大変滞っております。
週明けは本業も雑務が多いゆえ、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます(汗)。
ご声援ありがとうございました!
この記事のカテゴリー:「マーケティング」へ
この記事のカテゴリー:「セールス」へ
「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
スポンサーリンク
この記事へのトラックバックURL
●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
巻末のマーケティングプランシート
だけでも高額な情報商材以上の
価値があるのでは。(^O^)/
私は三冊の中でもこれが
一番オススメです。
これは、読まないと、ヤバイですね。
今、「坂の上の雲」全八刊にハマッテイテ(汗。
本気で成功したいんで、早速注文しますね。
それにしても凄い付箋の数です(汗)
本書は良いですね。
マーケティングの際に、非常に参考になります。
本書を活用すれば、コンサルができてしまうような気がします。
>●モントリオールのある駐車場の係員
とても興味深く読みました。
先日テレビで麒麟麦酒の営業方法についてみたのですが、価格下げのサービスをやめて、その店が儲かる提案をするサービスに変えて業績が上がってきたそうです。
キリンTHE GOLD飲みたくなりましたよ(^-^;
読んでみたくなりましたね(笑)
かなりいいポイントが詰まってるようですね。
応援クリック!ぽちっ
記事を読んでいると読みたくなるから不思議ですね。
もともと興味あるかもですが時間と金に余裕が。
ううむ、読みたい(-_-;)
ごぶさたして、すみません。
久々に来たら、好物でしたw
ショーウィンドのくだり、おもしろそうです。心理をついてますね。
はずれなさそうなので、さらっとでも読んでみたいです。
付箋の状況を見るとかなり読みたくなります(笑)。マーケティング関係はまだまだ疎いので、勉強させてもらいます〜。
色々忙しいでしょうが頑張って下さい〜!
スゴイ付箋の量ですね。1冊目に引き続いて盛りだくさんの内容です。
(うちにも全く同じブロックがあります!)
驚きました!!
何が驚いたかって、付箋つきでアップされている本です。
私の本かと思いました。
上に貼り切れず、横向きに貼っているのまでソックリです。
TBさせていただきます。