2007年03月27日
「ウェブ3.0型社会」神田敏晶

【はじめに】
◆おはようございます、smoothデス。
今日お届けするのは、聖幸さんの記事(「ウェブ3.0型社会 リアルとネット、歩み寄る時代」)を拝見して購入した一冊。
このブログでもお馴染みの神田敏晶さんの最新作です。
本書のテーマは、今現在のネット(特に「Web2.0」と言われるもの)環境から見据えた将来のあり方や、ネットとリアルの歩み寄りなどなど。
もちろん、神田さんお得意の(?)YouTubeから今話題のセカンドライフまで、内容盛りだくさんです!
【目次】
第1章 ゆっくりと融合するウェブとリアルの「知」
第2章 玉石混交から情報をいかに選択するか
第3章 ボーダレス化するメ
ディアとユーザー、感覚と表現
第4章 ネットの裏側で起きていること
第5章 ユーチューブ、セカンドライフが見せる新しい世界
第6章 ユー
ザーが求める新フェイズは何か
【気になった点など】
■検索の未来
⇒1998年まで、ネット大手企業では、検索の次はポータルサイトが主流になると考えていたところに、最後に参入してきたのがGoogle
⇒当時は「何を今さら」という感じだったのが、数年で天下を取る
「もしかすると検索サイトはグーグルの一人勝ちとあきらめているこの時期だからこそ、検索サイトで新たに天下をとれる可能性があるかもしれない」
■今後注目のソーシャルメディア
●「ローリョ(Rollyo.com)」
⇒ユーザー登録している人が、ブックマークしているサイトからのみ情報を検索できる
⇒誰かのお眼鏡にかなったサイトだけが検索対象になるので、精度は落ちるが、絞り込まれている分、ノイズは少なくなる
■メディア発信のプロとアマ
アマにできてプロにできないことを「継続」するアマが出てきた時点で、プロの付け入るスキはなくなるのかもしれない
(中略)
今までは機会があたえられなかったアマチュアに比べて、組織に所属しているだけで機会を与えられていただけのプロというのは、徐々に食い扶持が減るかもしれない。
(中略)
装置産業で成り立ってきた、テレビや新聞やラジオは、インターネットとデジタル技術によって、装置産業としては崩壊してしまったので、本当に作れるものは何なのだろうというところを突き詰めていかねばならなくなっているのである。
■テレビはどうなるか?
●Googleが侵食?
⇒Googleは、みんなが求めているモノに対して、単なる広告だけではなく、相手の状況に合わせた適切な情報源としての広告を挿入できる
⇒それはもはや、広告ではなく、情報の付加価値
今からでも遅くない。これからのテレビ、HDMIの2.0の規格、フルハイビジョンの規格、ブルーレイとHD-DVDコンパーチブルマシンには、インターネットを使い、指定のサイトから指定のクレジット会社を通じて、一発で購入し、配送時間まで指定できるようなリモコン機能を付加しなければ、テレビは本当に観るだけのブラウザとして、過去の遺物となるだろう。
■ケータイ進化論
⇒しゃべった音声をメールでデータとして送ることもできるはず
⇒さらにそれを数分後にテキストとして送り返してくれれば、それを修整してブログにアップできる
⇒パソコン不要の時代はもうすぐか?
■SNSにおける日本とアメリカの違い
⇒マイスペース・ドット・コム・・・色々なことが何でもできる自由自在さがウリ
⇒ミクシィ・・・使い方や利用方法が制限され、カスタマイズの要素が皆無
ハードウェアは高機能でハイスペックなものを好む日本人が、ウェブにおいてはシンプルで簡単で、便利さを求めている人が多いことは、意外に知られていない。
それほど日本は独自のウェブ路線を歩みはじめているのだ
【読後の感想など】
◆本書の内容は非常に多岐に渡っています。
上記の目次がラフで(笑)、かつピックアップした部分が偏っているのでわかりにくいですが、おおよそ今現在考えうるネット環境に関係する多くの事象(サービス)について触れられていると言いますか。
単語だけ挙げると「CGM」「ブログ」「SNS」「ロングテール」「オープンソース」「ソーシャルメディア」「バイラルアド」「アフィリエイト」「SEO」「ユーチューブ」「セカンドライフ」などなど・・・。
個人的な印象としては、高城さんのこの本に近い感じがしました。
こちらもヤバいので、まだお読みでない方はぜひ(笑)!
◆「プロとアマ」の問題については、上記にもあるように、テクノロジーの発達とそれに伴う価格下落によって、本当にきわどいものになってきたと思います。
たとえば以前ご紹介したこのソフト。
実際、似たようなサービスをリアルビジネスとして提供していた会社がインパクトを受けた、という話も聞きました。
◆同じように、私の場合もブログというツールが出てきたからこそ、初めて自分のサイトが持てたわけですし(笑)。
5年ほど前、音楽仲間の多くが自分のサイトを持っていた中、ネット音痴だった私は、ただただ、友人の掲示板に書き込むだけでした。
それが今や複数のブログを持つようになったのですから、時代も変わったもんです(笑)。
◆また、ケータイについては、本書で神田さんも書かれているように、今後のウェブを考える上でも非常に重要なファクターになる可能性大。
本書では他の内容との兼ね合いで、それほどページが割かれていないので、この本を推薦しておきます(この本もいいです!)。
【過去の神田敏晶さんの記事】
「YouTube革命」
「Web2.0でビジネスが変わる」
【編集後記】
◆昨日事務所に届いたもの。
さっそく家に持ち帰り使用してみました。
ぐいんぐいん頭を揉まれて結構気持ちイイといいますか。
病み付きになりそうなヨカン(笑)。

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いよいよ、我が家でも、ビデオカメラを買おうという機運が盛り上がり、いまだ賛否両論もあるのですが。
販売店を見に行ってますが、ビクターの新製品などお高いですが、一昔前のプロ用のクオリティだそうです。確かに、毛穴までバッチリです。でも、20万は高すぎる。
「ローリョ(Rollyo.com)」の類似で
日本でもnetPlantってのがありますね。
ケータイは私もブログネタを電車で自分で
自分にメールしたりしてます。
声も良いですが、電車じゃちょっと。
ネタフルは後で見てみますね。
ケータイは、すごいですよね。
さらに、進化するのでしょう。
どこでも、ネットということが、どんどんできるようになっていきそうな感じです。
この手の知識はあまりないので
けっこう勉強したい分野ではあるのですよね。
ネットの進化は今後の政治や経済にも
非常に重要な要素となってくるので。
近いうちに何かしら読めたらと思っています。
2.0もいまいちままならない感じありますが^^;
ウェブの流れはホントはやいですよね。
携帯の進化も早いですしね。
頭皮マッサージの購入したんですね。
結構売れてるみたいですよね。
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最初、「セカンドライフ」って
団塊世代のリタイア後の生活かと
思ってましたよ。(^^;
なんか、現実の社会であまり
評価されていない人が、
別の自分を求めて
どっぷりとはまってしまうような
システムで
チョット怖い気がしましたが。
2.0も習得出来る前にもう
3.0なんですね〜
こんにちは。
これからネットは新化して便利になっていくんでしょうね。
リアルが侵食されて行くと、数十年後の人々は人格が全然ちがいそうにも勝手に想像しました(^-^;
頭皮洗浄ブラシよさそうですね!
Web3.0まで来ると、バズワードどころじゃ無いですよね(笑)。とりあえず現状、「回線速度的に」Web2.0に踏み込みづらい事も多い環境ですorz
単語だけみていると知らないことばっかり(汗)。ヤバイぜはビジネスでも参考になる着眼点が発見できた本です。
書評のブログでモミダッシュは意外な組合せ
ですね。気持ちいいんでしょうね。(笑)
ウェブ3.0・・・どこまでいくんでしょう・・・。