2007年03月19日
「ウェブユーザビリティの法則」スティーブ・クルーグ
応援クリックありがとうございます!
【はじめに】
◆おはようございます、smoothデス。
今日ご紹介するのは、ウェブユーザビリティ関連の本の大本命。
この本は改訂第2版なんですが、前の版のアマゾンの商品説明やレビューを見ると、その熱さにヤラれます。
私も本書を読んで、ますますこのブログのユーザビリティについて考えるようになった次第。
◆もちろん、ブログ以上に自社のHPやセールスページを持っている方なら必見です!
責任者(マネージャー)、マーケティング担当、デザイナー、プログラマーなどなど、サイトの関係者は全員要注目!!
【目次】
イントロダクション 最初にお読み下さい
第1章 ユーザーに考えさせない クルーグのユーザビリティ第1法則
第2章 ユーザーは"実際には"どんな風にウェブを使っているのか ざっと見て、目的に近いものがあればよしとする
第3章 「看板」デザイン入門 「ざっとでも見てもらえば幸い」と心せよ
第4章 動物、植物、それとも鉱物? ユーザーが闇雲にクリックするのが好きな理由
第5章 不必要な言葉を省く 「書かない」のも技術のうち
第6章 道路標識とパンくず ナビゲーションをデザインする
第7章 「トップページは難しい」と自覚するところから始める トップページをデザインする
第8章 「きっと仲良くやっていけるさ」 ウェブデザインチームがユーザビリティを議論しても時間の無駄なのはなぜか?また、議論を避けるにはどうしたらいいのか?
第9章 1日10円でできるユーザビリティテスト お金がないなら、テストはシンプルなもので十分
第10章 礼儀としてのユーザビリティ あなたのウェブサイトが立派でなければならない理由
第11章 アクセシビリティ、CSS、そして皆さんについて 仕事が完了したと思ったとたん、バターを塗ったトーストを背中にくくりつけた猫がフラフラと寄ってくる
第12章 助けて!ウチのボスが○○しろって言うんです 善き人々に悪しき設計がもたらされるとき
【気になった点など】
■ユーザーに考えさせない
⇒効果的なウェブページを構築するには、ひと目見ただけでそのページが効力を発揮できるようにする必要がある
⇒そのためには、少なくとも説明不要にしておくことが最良の方法
⇒検索窓の使い方の使い方の違い(2005年くらいまで):
●ほとんどのオンライン書店サイト・・・まず「著者名」か「書名」か「キーワード」をプルダウンメニューで選択する必要アリ
●アマゾン・・・本に関係するなら何でもアリ
■ユーザーのウェブ利用法における動かしがたい現実
⇒人はページ内の文章を読まない。ざっと見るのみ
⇒人は最良の選択に時間をかけるよりも、ある程度満足できるところで妥協する
⇒人はものごとの仕組みを理解しない。何とか帳尻を合わせて切り抜ける
★結論★
「私たちが相手にしている人々が、我々のデザインしたものを看板のようにしか扱わないのだったら、素晴らしい看板を作ろうじゃないか」
■ウェブデザインについて
●各ページの階層をわかりやすくする
●クリック可能な場所を強調する
●グローバルナビゲーションは全てのページに置く(一部例外あり)
■タブを活用する
★その理由★
「自明だから」
「見落とされることがほとんどないから」
「巧妙な手段だから」
「リアルな空間の雰囲気をかもしだすから」
★代表★
アマゾン
⇒正しく作成されている
⇒カラーコーディングが用いられている(カテゴリごとの色分けがなされている)
■優れたタグラインに敵なし!
⇒良いタグラインは明快で必要な情報を提供する
⇒良いタグラインは必要十分な長さを持つ(英単語で6〜8語・日本語で12〜20文字)
⇒良いタグラインには、差別化とわかりやすい利点が盛り込まれている
■ウェブデザインにおける対立
●デザイナー・・・ユーザーは「視覚的に面白みのあるサイト」が好きなハズ
●プログラマー・・・ユーザーは「クールな機能でいっぱいのサイト」が好きなハズ
●営業部門・・・ありとあらゆる要素をサイトに盛り込みたい
★解決策★
⇒実際にユーザビリティテストを行う
■サイトの信頼感を増すために(抜粋)
「ユーザーが知りたい事柄について情報を与える」
「できる限りユーザーが必要とするステップを省略する」
「ユーザーがどんな質問をしそうかを把握し、それに回答を与える」
「読みやすく印刷できるレイアウトのページのような、快適さを提供する」
【読後の感想など】
◆やたらSEO関連の本ばかり読んできたワタクシですが、この本にはヤラレました。
実際にアクセスしてきたユーザーが、そのサイトにどういう印象を持ち、どういう行動を取るか。
これは会社のHPであれば、ビジネスに直結する問題です。
それなのに、多くのサイトはさまざまな問題を放置したままという(汗)。
◆かくいうこのブログも、未だ問題を抱えております(背景が黒いという変えようが無い部分は置いといて(汗))が、先日、ある程度の修整を施しました。
(参考記事:「ブログのカスタマイズをしてみました」)
それだけのおかげとは言い切れないものの、当時と比べると、ユニークユーザーが15%〜20%位増加しています(そう言えば、ライブドアブログのランキングがユニーク数に変わるそうですね(笑))。
◆特にブログ内検索については、ライブドアのデフォルトのものがほとんど使い物にならない状態だったのを知りながら、自分で自分のブログ内の記事を検索するときは「○○(検索したい言葉) site:http://smoothfoxxx.livedoor.biz/(自分のブログのURL)」でやっていて特に不都合も無かったんで、つい・・・ってその考え方がユーザー無視なんですよね(汗)。
今回設置したものはGoogleのもので、表示された回数がわかるんですけど、毎日数回の利用が見受けられるところを見ると、ブログ開設以来、少なくとも500人以上の方には今までストレスを与えていた可能性が(汗)。
これは恐ろしいことです(汗)。
◆今回の記事では、バッサリ省いてしまいましたが、お安く出来る「ユーザビリティテスト」のやり方は、実況中継風に構成されているので、真似してそのまま使うことも可能。
実はこれって、本田晃一さんがゴルフ会員権のサイトを作った時にやったこととほとんど同じなんですよね。
つまりそのままネットビジネスの売上に直結するということ。
ほら、欲しくなってきたでしょ(笑)
◆しかも本書はフルカラーで、実際のサイトの問題点を改正してみたり、ユーモラスなマンガが出てきたりで、とてもわかりやすかったです。
◆基本的な部分は不変だとしても、アルゴリズムがコロコロ変わってしまうSEOに比べ、ユーザビリティはそう簡単に変わるものではないです。
実際にサイトを持っている方なら、ぜひとも読むべき一冊ではないかと(汗)。
かなりオススメ!
【編集後記】
◆本書の巻末に推薦図書として挙げられていた中で、買ってしまったのがコレ。
ちょっと古い本なので今まで手を出さずにいたのですが、かなりの薦めようだったので気になりました。
ちょっと楽しみ(笑)。
ご声援ありがとうございました!
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なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学
【本の概要】◆今日お届けするのは、以前ご紹介した、「ウェブユーザビリティの法則」で激プッシュされていた一冊。
アマゾンマーケットプレイスで安値でボコボコ出ているのを見て一瞬不安になったものの、紹介し....
【スゴ本!】「なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学」パコ・アンダーヒル【マインドマップ的読書感想文】at 2007年10月09日 10:03
amazonからのメール便が郵便受けに入らなくて、結局再配達。
本の分厚さにビビっているニャロメです。
最近読みかけの本が多いです・・・。
ユーザビリティを考える【たぶん日刊トレーナーニュース】at 2007年10月14日 06:59
この記事へのコメント
おはようございます。
うちのHPは、古い旅館みたいに
継ぎ足しまくって作ったので
私もどこに何があるのか
さっぱりわからないんです。(≧▽≦)
うちのHPは、古い旅館みたいに
継ぎ足しまくって作ったので
私もどこに何があるのか
さっぱりわからないんです。(≧▽≦)
Posted by ヨシザワ at 2007年03月19日 07:39
これは買いですね!これ一冊でコンサルタントになれますよね(笑
Posted by 週末起業サラリーマン at 2007年03月19日 07:56
smoothさん、こんにちは!
この時間帯で、既に、二人もコメントが。
月曜日の朝は早い。
先日の、ブロガーサミットでも、
私の過去本の検索ができないと、
痛くも、ありがたいご指摘を頂きました。
以前からのsmoothさんのアドバイス通り、
要改善と認識しました。
この時間帯で、既に、二人もコメントが。
月曜日の朝は早い。
先日の、ブロガーサミットでも、
私の過去本の検索ができないと、
痛くも、ありがたいご指摘を頂きました。
以前からのsmoothさんのアドバイス通り、
要改善と認識しました。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2007年03月19日 08:10
smoothさん、こんにちは。
コミュニケーションはリアルでもネットでも
「相手の立場で考える」が基本なんですね。
自分のブログもチェックしてみないと。
ちなみにこの記事を単独で表示させると
記事本文が左サイドバーの下に落ちてしまいます。
画像のサイズの問題じゃないかと。
コミュニケーションはリアルでもネットでも
「相手の立場で考える」が基本なんですね。
自分のブログもチェックしてみないと。
ちなみにこの記事を単独で表示させると
記事本文が左サイドバーの下に落ちてしまいます。
画像のサイズの問題じゃないかと。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年03月19日 09:56
こんにちは。
>SEOに比べ、ユーザビリティはそう簡単に変わるものではないです。
たしかに、そうですね。
ただ、考え始めると、終わりがないです。
>なぜこの店で買ってしまうのか
本書を読んだときは、こんな職業があるのかと、思いました。
店舗を持っている人は、読むとおもしろいでしょうね。
ユーザビリティの考え方に、つながっています。
>SEOに比べ、ユーザビリティはそう簡単に変わるものではないです。
たしかに、そうですね。
ただ、考え始めると、終わりがないです。
>なぜこの店で買ってしまうのか
本書を読んだときは、こんな職業があるのかと、思いました。
店舗を持っている人は、読むとおもしろいでしょうね。
ユーザビリティの考え方に、つながっています。
Posted by 独立起業家:こばやし at 2007年03月19日 10:01
こんにちは。
実況風なのが面白いですね。
ユーザビリティのメルマガを書いている知人がいて「最終的には利用者が意識しないで使いやすいのが一番なんですよね」と。
「それが『当たり前』のことになっていくのがいい」と。
なるほどなあと聞いたのを思い出しました。
実況風なのが面白いですね。
ユーザビリティのメルマガを書いている知人がいて「最終的には利用者が意識しないで使いやすいのが一番なんですよね」と。
「それが『当たり前』のことになっていくのがいい」と。
なるほどなあと聞いたのを思い出しました。
Posted by meg at 2007年03月19日 10:22
smoothさん、こんにちは
>不必要な言葉を省く
要するに何を書かないかが肝なんでしょうね。
>本書の巻末に推薦図書として挙げられていた中で、買ってしまったのがコレ
気に入った本の掲載ページから新しい本を開拓していくのもいい方法ですよね。意外な宝の山に行き当たることも。(笑)
>不必要な言葉を省く
要するに何を書かないかが肝なんでしょうね。
>本書の巻末に推薦図書として挙げられていた中で、買ってしまったのがコレ
気に入った本の掲載ページから新しい本を開拓していくのもいい方法ですよね。意外な宝の山に行き当たることも。(笑)
Posted by マチスケ at 2007年03月19日 15:04
ユーザビリティテストってとても大切だと思います・・・
もっと気の利いたブログをつくりたい!って思うんですけどねぇ〜。
何セ、ITオンチ(笑)
もっと気の利いたブログをつくりたい!って思うんですけどねぇ〜。
何セ、ITオンチ(笑)
Posted by イヴォンヌ at 2007年03月19日 17:10
なかなか自分では気づきにくい点とかも
気づかせてくれそうですね。
なかなかそういう視点の本も少ないですし、
この本はおもしろそうですね。
応援クリック!ぽちっ
気づかせてくれそうですね。
なかなかそういう視点の本も少ないですし、
この本はおもしろそうですね。
応援クリック!ぽちっ
Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年03月19日 19:39
こんばんは。
smoothさんがここまで押すとは。
興味ある分野ですので読んでみたい・・・
でも先日200冊ほど本をいただいたので
いつになるかわかりませんが・・・(;´д`)
smoothさんがここまで押すとは。
興味ある分野ですので読んでみたい・・・
でも先日200冊ほど本をいただいたので
いつになるかわかりませんが・・・(;´д`)
Posted by シン@偽哲学者 at 2007年03月19日 20:37
おはようございます。
日曜日の夜は眠れずに、
昨晩は早くから寝てしまいました。
で、早くに目覚めて4:30頃から
色々してます。
もう準備に入らないと・・・・
この手の物は全くダメです。
どなたかこの手の事に詳しくて、
センスがあって、特別価格で
私を助けてくれる人を探して〜〜〜!
日曜日の夜は眠れずに、
昨晩は早くから寝てしまいました。
で、早くに目覚めて4:30頃から
色々してます。
もう準備に入らないと・・・・
この手の物は全くダメです。
どなたかこの手の事に詳しくて、
センスがあって、特別価格で
私を助けてくれる人を探して〜〜〜!
Posted by hanta at 2007年03月20日 07:14
smoothさん、こんばんは!
ユーザビリティを考えるとそれがSEO対策にもつながると聞いたことがあります。どうせなら一度で何度もおいしい方がよいですよね。
ユーザビリティを考えるとそれがSEO対策にもつながると聞いたことがあります。どうせなら一度で何度もおいしい方がよいですよね。
Posted by 手文庫 at 2007年03月21日 00:52
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