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2007年03月07日

「売れる!伝わる!ネーミング」藤村正宏




人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!

◆おはようございます、smoothデス。

本日お届けするのは、以前、「これ、知ってました?集客に、お金はかからないのです。」を猛烈プッシュさせていただいた、藤村正宏さんの新刊。

これ、知ってました?集客に、お金はかからないのです。
イースト・プレス
藤村 正宏(著)
発売日:2003-09-19
おすすめ度:4.0

今回は新書という事で、手軽に読めますが、なかなかに奥は深いですよ!


【目次】

序章 ネーミングって何だ?

第1章 ネーミングとはコミュニケーション

第2章 ネーミングとは価値の伝道師

第3章 ネーミングとは物語の演出家


【気になった点など】

■エクスマ(エクスペリエンス・マーケティング)的ネーミング

名前を見ただけで、「どういう体験ができるかわかる、想像できる」ネーミング

<注意すべきポイント>

1.ターゲットは誰か

2.価値は何か?(ほかの商品やサービスとの違いは何か?)

3.物語=エピソードがあるか?



■ネーミングに"自信"と"覚悟"を込める

⇒会社の名前を見て、お客様がどう感じるか(何をやっている会社かわかるか?)?

⇒例):店名「まぐろ屋」「トムヤムクン」

⇒メニューには見たくなる料理名を


■「日本一の」というネーミングに注意!

⇒自分から「一番」と言ってしまっては意味が無い

⇒「一番化戦略」よりも、独自の価値を創出して、お客様に選んでもらう努力を


「WiLL」プロジェクト失敗の原因

⇒いくら認知度が高くても、そこに強力なミッションやメッセージがなければ、消費者に選ばれない

⇒メッセージである「遊びゴコロと本物感」は消費者に伝わらなかった

⇒物語が皆無だった(もしくはあっても伝わらなかった)


■シャネル「エゴイスト」のマーケティング

700名の国籍の違うスタッフは、心理学者、ニュースキャスター、作家、シャネル社のマーケティング・マネージャーらの掘り下げたパネルディスカッションによって、男の香水の歴史やエゴイズムについて、商品開発の過程など、さまざまなメッセージを受け取り、基本的な理解を深めた。
会場には、世界の著名なエゴイストの写真が展示され、「エゴイストの部屋」と銘打って、シャネル社がエゴイストと呼ぶ男のライフスタイルを視覚的に見せるような部屋も作られた。(「HANAKO」1991年1月24日号)

⇒「自分の会社をブランドにしたい」「自分の商品をブランドにしたい」「ブランディングの事を知りたい」と思っている人は、シャネルの伝記を読むと良い





【読後の感想など】

◆本書は、「ネーミング」とは銘打っていますが、内容の多くは藤村さんお得意の「エクスペリエンス・マーケティング」についてです。

その点についてだけ、まずは留意して頂きたく。

私はアマゾンアタックをかけてしまったので、実はネーミング関係の本と勘違いしていたんですが(笑)。

ただ、単なるマーケティングの本ではなく、エクスマにおけるネーミング、コピーの付け方を事例とともにまとめた、といった感じかと。


◆上記であげたポイントで、「何をやっている会社かわかるか」とあるように、実際、藤村さんの本の多くは、タイトルがその中身を語っています。



これも一種のネーミング戦略なんですよね。


◆昨今の新書に見るように「タイトルで煽ったモノ勝ち」戦略を取ってしまうと、確かに売れたりするんですけど、その副作用があるらしくて。

例えば、藤村さんのお知り合いのとある通信販売のコンサルタントさんのもとには、「変な客」が来るそう。

どのように変かは、まぁ本書を読んでいただくとして、藤村さんはそのコンサルタントさんが出されている本のタイトルに原因があるのではないか、と分析されています。

『カンタンに売上があがる○○』
『誰でも成功するネットショップ』
『バカ売れする通販の方程式』
(すべて仮称)

なるほど、確かに大儲けするのがとっても簡単そうに思えるタイトルですね。


◆でも、最近のビジネス書はこの手のタイトルが多いので、結構慣れっこな自分(笑)。

というか、情報商材などは、もっとエグいタイトルなものが多いような。

・・・という事は、ひょっとしてもっと変な客が作者のもとに集まっているのか(汗)?


◆本書には、よくないネーミングやマーケティングの事例も掲載されていて、それも勉強になりました。

ただ、単にそこだけ抜き出すと、その商品(や会社)にネガティブな印象を与えかねないので、実質的に活動を停止している『WiLL』を除き、ここでは省略。

逆に、シャネルの「エゴイスト」のネーミングからマーケティング、プレゼンテーションに至る一連の活動が、ここまで綿密に行われていたと知って、改めてビックリしました。

「ブランド作り」とは、こういう事を言うのか、と(汗)。

参考までに、その集大成であるテレビコマーシャルを(懐かしい(笑))・・・。




【昨日のお買い物】

ブックストッパー
トモエ算盤
発売日:2004-07
おすすめ度:4.0

◆本を開いたままにしておけるブックストッパーです。

単にページを留めるだけでなく、画像の下のほうの白い部分は重りになっていて、結構厚い本でも開いたままにできるという。

今まで、お財布やらホチキスやらでページを開いた状態をキープしてブログ記事を書いていた私には、かなり便利な一品。

書評ブロガー必携(?)!


【編集後記】

◆先日のムスメの寝言。

にやにや笑いながら、

「もうすぐ3さいなの、もうすぐ3さいなの」

とつぶやいていたとか(ヨメ談)。

3歳になると、何かいいことがあるらしい(謎)。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

それは、お誕生日会ではないでしょうか。
ウチのムスメは、お誕生日会のリハーサルを延々とやってました(笑)。

神田さんと本田健さんの対談CDで、
依存客について、言及していました。
煽り系はそこを拾ってしまうようで、神田さんは苦労したそうです。逆に、本田健さんは期待値を下げるというテクニックで、回避したとか。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2007年03月07日 08:00
               
smoothさん、こんにちは。

ネーミングはストーリーの始まりであり
終わりでもあるって感じがします。
情報商材はすごいですよね、確かに。
でも参考にするには面白いです。


私だけかもしれませんが、
トップページがおかしく表示されます。
一応確認してみては?

Posted by LuckyUS at 2007年03月07日 09:49
               
こんにちは。

わたしも、本書読みました。

タイトル大切ですよね。

ところで、
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/
では、現在アクセスできないようです。

ライブドアに、問い合わせたほうが良いかもしれません。
Posted by 独立起業家:こばやし at 2007年03月07日 10:38
               
本日会社に遅刻しました(汗
二度のもうダッシュもむなしく列車は私をおいて発車していきました。非常にに眠いです。そして、今日の本は必読ですね!面白そうです。
Posted by 週末起業サラリーマン at 2007年03月07日 11:17
               
smoothさん、こんにちは。

この本は面白そうですね!

シャネルのコマーシャル。懐かしかったです。
エクスペリエンスマーケティングって言う言葉もブランド名みたいな感じですね。

ブランドではありませんが、
「さぬきうどん」という看板を見つけると食べてみたくなります(^-^;)
Posted by たなか@心レベル at 2007年03月07日 14:53
               
ブックストッパーうちでも売れ筋です。けっこうすぐ壊れるんですが(アセ

神田氏→小阪氏→藤村氏と読んだので、私的には、ごにょごにょ(笑)。藤村氏ではカラーマーケティングの本で印象に残っている部分があります。


Posted by ぼうや@文房具 at 2007年03月07日 15:00
               
私も、まさしく毎日、
林家パー子さん状態ですっ☆

夫の前で、パー子さんになれる奥さんは、
とても幸せ奥さんだと思いますっ★

だれにでも影響を与えるのは、ネーミングですよねっ☆

それこそ、時には、人の名前もそうっ★
Posted by chiekonyan at 2007年03月07日 16:47
               
こんばんは!

確かにタイトルで煽ると
売れるようですが、
不純物も一緒にさらって
しまいますからね。

あれだけ高い情報商材を
売るには、相当煽らないと。

その期待値に応えるだけの
ものを提供するのは
相当大変でしょうね。

フロントエンドのつもりが
完全にアンチを大量生産
している場合も。(^^;
Posted by ヨシザワ@税理士・中小企業診断士 at 2007年03月07日 18:59
               
藤村さんも新書をっ!
それはまた本屋でチェックしないといけませんね。
ネーミングは難しいです。
まだまだ勉強中なので、藤村さんのも全部読みたいなぁ。

3歳になったらどうなるんでしょうね?
お嬢さんの誕生日が待ち遠しいです。
ちなみに私は4歳の時に3歳だと言い張れと、教えられました。
飛行機に無料で乗れるのは3歳までだからだとか・・・(笑)
Posted by ビルダーナース at 2007年03月07日 19:00
               
smooth様こんばんは。
誰もがネーミングの本と思ってしまいそうですね。
urlでも、時にひんしゅくを買うのではと思うようなものを見かけます。以前(今もかもしれませんが)epsonプリンターの顧客サイトのurlは、i-love epsonという文字が入っていて、「自分から言うな」と思ったことがあります。

お嬢さん、かわいいですね。どうも、3歳というのは子どもにとっては気になる年齢のようですね。うちの娘は、子どもながらに「3歳児検診」がちょっと誇らしげで大人っぽいイベントみたいでした。 
Posted by meg at 2007年03月07日 19:41
               
藤村正宏さんの新刊ですか。

前の本面白かったですし、
この本も読んでみたいですね。

娘さん3歳になったらどうなるんでしょうね^^;

応援クリック!ぽちっ

Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年03月07日 20:38
               
ネーミングって確かにとっても大事ですよね。

エクスペリエンス・マーケティングって
体験するマーケティング?
わかってない私ですが(汗)

お嬢ちゃん、3歳になるところなんですね。
いっちばぁんカワイイ時ですね!
Posted by イヴォンヌ at 2007年03月07日 20:51
               
私はネコのネーミングが大好きです。
その子の個性を出来るだけ表現できる
名前をつけるのです。
だから主任とかスズキ君とか・・・
え?そのネーミングとちょっと違うって?

お嬢さん可愛い盛りですね。
今をしっかり見届けましょう。
そのうち相手になってくれなくなりますよ。
Posted by hanta at 2007年03月07日 22:55
               
smoothさん、こんばんは
サクッと読める新書でも1つでもキラリと参考になるものがあれば元はとったようなものです。
>名前を見ただけでどういう体験ができるかわかる想像できるネーミング
>ネーミングに"自信"と"覚悟"を込める
この当たりにピピっとくるものがありました。
Posted by マチスケ at 2007年03月07日 23:31
               
smoothさん、こんばんは。


ブランド作りは、私にとっても大きなテーマです。
ただし、ブランド物は一切持っていませんが(笑)


Posted by 決断コーチ at 2007年03月08日 00:22
               
こんにちは。

私も先日読んだばかりの藤村さんの本ですね。

この人のわかりやすい文体はさすがの手練ですね。

Posted by タツ at 2007年03月11日 23:03
               
smoothさん、こんばんは!
> ■「日本一の」というネーミングに注意!
私が就職活動をしていたとき、最終面接で長所を尋ねられて「日本一、人と仲良くなるのが得意です!」と言ってある会社の社長を怒らせたという話を人から聞きました。
「自分だって日本一得意だと思っている!」という理由だからだそうです。面接って大変だなぁと驚いた覚えがあります。

Posted by 手文庫 at 2007年03月12日 00:17
               
藤村氏はインチキじゃないですかね。
Posted by 戯言 at 2008年05月14日 06:52