「モバイルSEM」中橋義博

モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法

ダイヤモンド社

中橋 義博（著）

発売日：2007-02-17

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いつも応援ありがとうございます！


【はじめに】

◆おはようございます、smoothデス。

今日お届けするのは、ケータイのSEMに関するご本。

普通SEMと言った場合、PPC広告だけでなくSEOも含めることが多いのですが、ことモバイルに関しては、PPCがメインとのこと。

そして、本書の著者である、中橋義博さんはモバイルSEMの先駆けであるサーチテリアの社長さんです。

【目次】

Chapter01　動き始めた「モバイルSEM」のマーケット　013

Chapter02　「PC-SEM」と「モバイルSEM」はどう違うか　047

Chapter03　「モバイルSEM」で費用対効果を高める方法　079
　（取材協力:株式会社アイレップ　紺野俊介氏）

Chapter04　モバイルサイトのSEM導入事例　121

巻末データ　ある1日の検索ワードランキング(上位500)　149


【気になった点など】

■PCよりもケータイに親しむ特定ターゲット層

●自由時間の過ごし方（男女10〜30代の調査）

⇒男女ともどの世代も1位はテレビ

⇒女性はどの世代も2位にモバイル

⇒男性の10代は2位にモバイル

⇒男性は20代、30代だとPCがモバイルより上だが、女性は全ての世代でPCよりモバイルが上


■モバイルSEMがモバイル広告の主流になる？

⇒公式サイトだと広告は出せなかった（原則外部リンク禁止）が、勝手サイトが大増殖

⇒ナンバーポータビリティが拍車をかける

⇒キャリアが検索エンジン搭載するように


■なぜSEOではなくSEM？

⇒モバイルでは、情報の論理構造を定義するHTMLタグが利用できない

⇒そもそもリンクを張るという習慣も無い

⇒現状、SEOよりもSEMの方が有効


■モバイルならではの特長

⇒検索の単語は1語がほとんど（1文字開けるスペースが入力しにくい）

⇒地域名がPC以上に重要なカギ

⇒アクセスする時間帯も注目（「ランチなのかディナーなのか」等）

⇒土曜日、雨の日はコンバージョンが高く、金曜の夜は低調

⇒略語を多用（「ドルチェアンドガッバーナ」⇒「ドルガバ」など）


【読後の感想など】

◆アマゾンの誘いに屈して、ケータイ持ってない（PHS）のに、またも買ってしまいましたよ、モバイル本（笑）。

確かに、今私たちがビジネスのターゲットとして考えている層は、まだPCがメインでしょうけど、今の中高生がオトナになる頃には、モバイルがネットのメインストリームである可能性は大きいです。

少なくとも女性についてみれば、既に30代までモバイルの方が上。

この流れは今後加速することはあっても逆流するとは考えにくいです。


◆ところが、ユーザーはあまり気にしていませんが、ケータイのサイトを構築する方は結構大変らしく。

どうもキャリアごとに、サイトを構築する必要があるようですね（知らなかったのは私だけですか（汗）？）。

そこで「ケータイ版楽天市場」さんのように、1回の登録でPC用と3キャリア用のサイトの計4サイトが提供される、というようなサービスもあるわけで。


◆また、SEOがあまり有効でない（？）というのも知りませんでした。

少なくとも現段階では、PCでの常識は通用しない模様（汗）。

そこでモバイルに参入された方が頼りにされるのが、「モバイルSEM」ということになるようです。


◆本書の著者である中橋義博さんのサーチテリアのSEMによる広告表示のロジックは大変面白く、以前下記の本の記事を書いた際に、結構詳しく取り上げたことがありました（ぜひご覧下さい）。

Mobile2.0 ポストWeb2.0時代のケータイビジネス

インプレスジャパン

宮澤 弦（著）椎葉 宏（著）片岡 俊行（著）新上 幸二（著）横山 隆治（著）手嶋 浩己（著）木暮 祐一（著）

発売日：2006-08-31

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（参考記事：Mobile2.0）

・・・この本を読んで以降の私のモバイルの知識は、ほとんど増えてないのですが（汗）。


◆自力でやれることがあるSEOと違って、PPC広告の場合、必ず出費が発生します。

ゆえに、この本を読んで、即、何かをやろうという方は、このブログの読者さんにはほとんどいないかと（そもそもケータイサイトを持たれている方自体、いらっしゃらないハズですし）。

それでも未来のネットビジネスを俯瞰する意味では、目を通しておきたい一冊です！


【編集後記】

◆先日のYahooニュースでも取り上げられていたので、ご存知の方も多いかと思いますが、幻のバラエティ（？）番組がついにDVD化されました。

ウゴウゴルーガおきらくごくらく15年！不完全復刻DVD-BOX（完全予約限定生産）

メディアファクトリー

発売日：2007-10-05

おすすめ度：

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知ってる人は知っている「ウゴウゴルーガ」であります。

これはもう、完璧に「幼児番組を装った大人向けのバラエティ」でしたね。

大昔、この番組の特番でシュールくん（キャラクターの1つ）が、パリにいるアニエスベーのデザイナーのアニエスさんにフランス語でインタビューしているのを見て、たまげた記憶が（笑）。


ご声援ありがとうございました！

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Comments

smoohさん、こんにちは。

モバイルってSEOがあまり有効ではないんですね。
フォトリー以外のコンテンツで
携帯サイトを作ろうと考えていたんですが
多くの人に見てもらう方法を勉強しないと。

Posted by LuckyUS at 2007年03月05日 09:57

smoothさんこんにちは。月曜日は時差ボケのように眠いです。本日の本は、書店て完読いたしました。現状モバイルはまだ特定の需要しか目立っていませんよね。電球で先手を打つべきかなやましいです。

Posted by 週末起業サラリーマン at 2007年03月05日 11:03

smoothさん、こんにちは！

こうしてPCの画面見て、
KBで打ち込んでいる姿が化石となってしまうのでしょうか。

モバイルですよね。

Posted by ニタ＠教えて会計 at 2007年03月05日 11:27

携帯もってないのに、
携帯本かってしまったんですね＾＾；

モバイルはまだとっかかりにくい感がありますよね。

パケットの使い放題プランもでてますし、
これからの需要は伸びるんでしょうけどね。

応援クリック！ぽちっ

Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋：院長 at 2007年03月05日 13:42

smoothさん、こんばんは！

モバイルサイトとPCサイトって、見た目もすべて違いますよね〜。簡単な宣伝用に割り切ったりするのも一つの方法でしょうけど・・・なかなか難しそうですし＾＾；

Posted by 淺田 義和＠創造マラソン at 2007年03月05日 18:25

こんばんは！

三文字.jpドメインが
多くなってきたのも、
携帯での検索を意識して
のことなんでしょうね。

私もJTBなどは携帯用の
サイトで予約します。

それ以外だと
携帯のPCサイトビューアーで
見ている場合が多いですね。

もっとスピードが
早くなったら、確かに
PCでWEBを見ることは
少なくなるでしょう。

でも、それだったら
やっぱり情報量の多い
PC用のサイトが中心に
なったりして。（＾＾；

Posted by ヨシザワ@税理士・中小企業診断士 at 2007年03月05日 18:33

携帯にからっきし弱い私です。

私の携帯の機種がものすごーくつかいづらいのが原因なんですが、取り替えればいいのに、一度取り替えようと思ったらお店の人にこれでいいのではと言われてしまいました。

その後、そういう仕事をしている人に会ったら、あまりお金にならないし、めんどうなのでそういう答えになることがあるそうです。

ショップの人もいい加減なんですよねぇ〜

って長い言い訳しちゃいました！（笑）

Posted by イヴォンヌ at 2007年03月05日 20:23

smoothさん、こんばんは
そういえば、先日うちのブログがモバイルで見ることができるのをはじめて知りました（笑）。パソコンなくてもモバイルは使うという方多いですね。ことモバイルに関してはうちの奥さまは私よりずっと上級者です。

Posted by マチスケ at 2007年03月06日 00:14

smoothさん、こんばんは。


すっかり、ご無沙汰してしまいました（汗）

ウゴウゴルーガ、懐かしいですねー。
ルーガちゃん可愛かったなーとか、そういえばノンタンの声は千秋だったなとか、そんなことだけはすぐに思い出せます（笑）。

Posted by 決断コーチ at 2007年03月06日 00:53

初めまして！女性はどの世代でもモバイルを利用する割合が高いのですか！やっぱり、時代を作るのは女性なのですね！

Posted by パピヨン土方＠成功者になるための！！オンライン図書館 at 2007年03月06日 06:16

ウゴウゴルーガ。ゴーゴーガールを逆にした題名でしたよね(笑)。

荻野目洋子が出てましたが、あの流れが今のポンキッキーズにウエンツ君が出たりする、子供向けバラエティにアイドル登場の走りだったような気がします。

ウゴウゴルーガがなぜはじまったのか、とかの回顧本が出たら是非読みたいっす。

Posted by a_aji at 2007年03月06日 15:33

Mobile2.0をお読みいただきありがとうございます。著者の一人として大変うれしいです。
ぜひ、機会ありましたら直接ご感想頂きますと幸いです。

今後とも宜しくお願いいたします。

Posted by 新上幸二 at 2008年09月10日 13:57