2007年02月25日
「バブルアゲイン」伊藤洋介
いつも応援ありがとうございます!
【はじめに】
◆おはようございます、smoothデス。
今日お送りするのは、かつてSHINE'S(シャインズ)という男性デュオで活躍されていた、現、東京プリンの伊藤洋介さんのエッセイ。
しかもテーマが、最近にわかにブームになりつつあるバブルとあっては、同世代のワタクシは買わないわけには参りません(笑)。
バブルを知る人も、当時まだ学生(子ども(笑)?)だった人も要チェックです!
ちなみに、何度かこのブログにも登場した「バブル再来」とは、タイトルが良く似ていますが何の関係もありませんのであしからず・・・。
第1章 『泡まみれの男達―結婚できない男のルーツを探る―』
サスペンダー
名刺
クリスマス ほか
第2章 『泡だらけの女達―負け犬はこうして作られた―』
ワンレンボディコン
ハウスマヌカン
オヤジギャル ほか
第3章 『泡づくめの男と女―どっちもどっちでどっちもどっちの―』
私をスキーに連れてって
キング&クイーンのVIP席
東京ラブストーリー
第4章 『泡だらけだった僕―私事で恐縮です―』
就職
証券会社
シャインズ誕生
【気になった点など】
◆本書はビジネス書ではないので、いつものようなチェックの仕方はしておりませんが、個人的にひっかかったところを引用してみます・・・。
なお、引用元は全て第4章からです。
★誕生パーティでのシャインズの初ステージの後で
⇒自分の「やりたいこと」と「やらねばならないこと」さらには「自分探し」等々色々な事について考えさせられてみたり・・・。僕たちの話がつきることはなかった。まるで悩みも明日への不安もなく、楽しいことだけを考えていればよかった学生時代に戻ったようだった。
(中略)
それでも、今課せられていることが一体どう実を結ぶのか、ひいてはそれが結んだところで果たしてそれは望んでいることなのか、答えを見出せずに悶々とした毎日を送っていた。結果、いつの頃からか、自分達の未来を描く行為さえも放棄するようになっていたのだ。
然るに「歌を作ろうよ。」という杉村のとんでもない提案から始まった今回の一件で、僕たち2人は完璧に自信を取り戻したのだった。
★秋元康氏との面接で、「デビューしても会社は辞めない」と言った後で
⇒「自分ブランディング」「コンセプト作り」「マーケティング」等々、今にして思えばそういう「戦略」の元に売り出されていたのだな、と。「伊藤君もそうなの。」
「当然です。本当のサラリーマンの実態はサラリーマンじゃなきゃわかりません。僕達がサラリーマンをやってるからこそ、共感してくれる人が出てくると思うんです。会社で働きながら歌を歌う、そこに僕達の存在意義があると確信しています。」
秋元氏の貧乏ゆすりが止まった。
「それだったら、君達の力になれるかもしれないなあ。」
言葉には出なかったが、僕の顔がくしゃくしゃになった。
「君達の言う通り、働きながら歌を歌う、言わば肩書きのある歌手というコンセプトが僕は面白いと思う。絶対に会社をやめないというなら、僕にできることがあると思う。」
★イラクのクウェート侵攻後、直属の部長に呼び出されて
⇒伊藤さんご自身も欄外の「注」で「証券会社というバブル経済の最前線にいながら、ほとんどの社員がその状況を楽観的に見ていたのである」と書かれてますが、そのくらい当時の世相としては「バブルが続く」と思っていた模様。「伊藤君、これはすごい大きな問題なんだけどな。今年に入ってからの株価の下落は決して一時的なものではない。みんなが臭いものにフタをして、見て見ぬふりをして、バブルだバブルだってはしゃいできたんだけど、そのつけが確実に回ってきてるんだ。間違いなくバブルははじけちゃったんだよ」
「でも、イラクの問題が解決すれば元に戻るんじゃ……。それに逆に今が底値で、むしろ買いの時期だって説を唱えている人もいます」
「いや、そんなことは絶対にない。ここしばらくは株価は下がり続けるよ。イラクの問題は一部でしかないんだ。日本の株式市場、いや経済はもっと深刻な問題を抱えているんだよ」
自分の「感情」や「希望」と切り離した上で、世の中の「流れ」を客観的に読める能力が必要だな、と思ってみたり・・・。
【読後の感想など】
◆上記で「ビジネス書チック」な部分にスポットを当ててしまいましたが、本書の1章から3章までは、バブル時代の「日本」並びにそこで生活していた「私達」の描写に充てられています。
実は私も本書を読むまでは、そういった当時の世相にだけページが費やされているかと思っていたのですが、意外とこのブログ的に使える(笑)部分が多くて、ちょっと得した気分(笑)。
◆また、面白かったのが、シャインズの相方だった杉村太郎さんのこと。
住友商事の採用面接(結局そこに就職)で「最近気になった新聞記事は?」と問われて、「僕がこんなにも入りたいと思っている住友商事が人気就職ランキングで1位になっていないのかが不思議でならない」と答えた、というのは、今の杉村さんのお仕事を考えると「なるほど〜(汗)!」と、うなってしまいます(笑)。
◆もちろん3章までで、単純に当時の狂乱振りを思い出すのもよし。
ある一定年齢以上の方なら、必ず一つや二つ、何らかの他人に語りたい「武勇伝」があるかと。
もっとも、あまり語りすぎて、当時を知らない若い人にドン引きされるのにご注意を(笑)!
◆ちなみに、こんな(どんな(笑)?)ワタクシでも、青山の「キング&クイーン」には、何度かお伺いしたことがあります。
ただ、「職場に近かったから」という理由で、どちらかというと、その後ブームとなったジュリアナ東京の方にお世話になっておりましたが。
どちらも今考えるとすごい内装でしたよ(汗)。
◆本書を読んで、ますます映画「バブルへGO!!」が観にいきたくなった私(笑)。
◆あわせてこの本も買っていたのですが、マンガとはいえ、976ページってどうよ(涙)?
【編集後記】
◆実は昨夜から、ヨメとムスメがヨメの友人の家に泊まりにいってて、今朝は寝たい放題でした(笑)。
てか、今さっき、やっと起きてきたんですが(汗)。
久しぶりにガッツリ寝られて、疲れが取れましたよ(笑)。
考えてみたら、いつもは休みの日でも、ムスメに叩き起こされていたんだな、と・・・(涙)。
明日からもガンバレ、自分!
ご声援ありがとうございました!
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寝れてない日が続いて、
たまに寝るとぜんぜん体の状態違うでしょうね。
睡眠時間もうまく確保してくださいね。
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私もキング&クイーンには
激しく反応しました。
行くときは必ず誰かの誕生日という
ことにして、シャンパンを・・m(_ _)m
金色の本というのがバブルの感じがしますね(笑)
バブルは私が学生時代だったのですが、姉がディスコでお立ち台にのってたらしく、
ブンブンブンとか踊ってましたよ(^-^;
数年前、マハラジャ六本木に復活!とか聞きました。
「絶対内定」まさにそうだ!!って感じがしました。ハートをつかむんでしょうね。たぶん・・(^-^;
周りは華やかでしたが自分はなんかバブルの恩恵あったかな...?
承認ありがとうございます、これからも宜しく御願いしますね。
女子高生の時は女子大生ブーム、女子大生の頃は女子高生ブームでしたしねぇ。
だからこそ逞しい世代でもありますが、ちょっとは良い思いがしたかったですぅ。
バブルへGO、面白そうですよね。
携帯電話のデカさに時代を感じます。。。
気まぐれコンセプト懐かしいですね。
よく見ておりました。
バブルへGO、暇を作って身に行きたいと思ってました。
打って出たら会社は恐らく何らかのお咎めがあるかと・・・(汗
最後のバブルへGOは見たいですよね〜
面白そうです^^
残念ながら、私はその恩恵にあずかってない世代ですが、それでも十分楽しめました☆
マンガも面白そうなので、アマゾンでチェックして買ってみようかな。
それにしても、「結婚できない・・・」でサスペンダー!!!
同じ部の先輩が未だにそうなんですが、これって意味ある行動なんですね?
驚きました。
いろいろとご心配おかけしてたかもです(涙)。
目次を見る限り、知っている内容か知らない内容かの境目のような予感。立ち読み程度で流すくらいにしておきます(汗)。
『気まぐれコンセプト』976ページってスゴイですね。辞書みたいです。
あのころ、高利回りの金融商品がありました。
7%なんてざらだった。
いまは。。。。
といっても、バブリーな体験はさほどなく
その時代を知ってるだけかも。
最近、会計の新刊を出された(出される?)望月さんも著書の中で【バブルが中学生の頃】と書いておられて
なんだか隔世の感。
ひゃあ~~.