2006年11月17日
「情報のさばき方」外岡秀俊
自分で自爆するだけならまだいいのですが、ひどい時には、おつりを渡してくれたコンビニの店員さんにまで放電しています。
でも静電気の本格的なシーズンはこれから・・・(涙)。
◆気を取り直して(笑)。
今日ご紹介するのは、誤って(笑)発売前の屋宮さんの本と一緒に注文してしまったため、やっと最近読めた一冊。
著者の外岡さんはバリバリのジャーナリスト、というか、朝日新聞東京本社編集局長さんであります(汗)。
情報の海から価値あるモノを見つけ出してアウトプットする術がここに!
【目次】
【気になった点など】
◆今回も下手に付箋をたくさん貼りすぎたので、サクサクっとまとめてみます。
★情報力を高める技術
◆ここでいう「情報力」とは、本書においては情報の収集、分析・加工、発信といったプロセスでの総合力のこと。
外岡さんが新聞社の先輩から学んだ技術の要点(基本原則)は次の通り。
■基本原則1 情報力の基本はインデックス情報である
⇒インデックス情報とは、情報の中身ではなく、「どこに行けば、誰に聞けば確かな情報を得られるのか」といった情報
■基本原則2 次に重要な情報力の基本は自分の位置情報である
⇒基本的には自分が立っている「いま、ここ」
⇒単純な地理的なものだけではなく「対立派閥のどちらに話を聞いているか」といったものも含む(情報のゆがみを補正する意味でも重要)
⇒位置情報の基本は「地理」と「歴史」
■基本原則3 膨大な情報を管理するコツは、情報管理の方法をできるだけ簡単にすることである
⇒「物の形」で情報を管理しようとしない
⇒「どの本のどこに何が書いてあったか」といった「記憶」でいい
■基本原則4 情報は現場や現物にあたり、判断にあたっては常に現場におろして考える
⇒情報の信頼度を高めたり、精査するためにも重要
■基本原則5 情報発信者の意図やメディアのカラクリを知り、偏り(バイアス)を取り除く
⇒情報を流す側の狙いを考える
★備忘録と日記を分ける
■1日1行日記
⇒ルーズリーフの1行に1日の行動の記録を要約(備忘録)
⇒それとは別に、ページを改めて
○書いた原稿(見出し、行数)
○食べた場所(その相手)
○会った人(肩書き)
○読んだ本(書名、著訳者名、出版社)
などを書き足している
■落書き帳
⇒思いつきや愚痴を記載(日記)
★わかりやすさ、正確さ、美しさ
◆文章の3つの要素とそのジャンルについて
【図】

■新聞記事
⇒「本記」・・・事実をストレートに伝える
⇒「雑感記事」・・・社会面などで、現場の雰囲気を、情感を交えて伝える
■文学作品
⇒「韻文」・・・詩歌など、「美しさ」をもとめながらも、言葉や音韻の正確さや厳密さを求めることが多い
⇒「散文」・・・わかりやさを求める
■事務書類等
⇒「法律」・・・正確さと「概念の整合性」といった美しさを求める
⇒「マニュアル」・・・美しくなくても、とにかく正確でわかりやすく
【読後の感想など】
◆とにもかくにも、新聞記者の親玉みたいな方の本ですから、扱っていた(いる)情報の量は半端ではありません(汗)。
そういう方の書かれた一冊だけに、使えるところは使えます!
逆に、政治・国際関係のお話は、話としては面白いのですが、何となく次元が違いすぎて(汗)。
◆小見出しで「CIA出身者が語った4つの基本原則」というのがあって、何かと思って開いてみると、それに関連した外岡さんの取材テーマが「冷戦後における情報機関の変質」・・・って、そんなの私が知ってモナー(笑)。
他にも湾岸戦争ネタですとか、イラク戦争ネタあたりは、話として楽しんでください(笑)。
また、戦争と言えば、本書で紹介されていたこんな本も要チェック!

ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争
ずいぶん前に、赤っぴさんの記事で気にはなっていたのですが、放置しておりました(汗)。
◆そもそも新聞を1紙しかとってないと、下手したらどれだけ情報なり論調が偏っているかを知らない可能性があります。
私も大学時代に、マスコミゼミに入って初めて知ったくらいで(汗)。
マスメディア(特に新聞)の書いていることは、何となく正しい、みたいな雰囲気を感じてらっしゃる方は、本書で上記の「基本原則5」あたりを読んで頂ければ、と。
◆この本を読んで、久しぶりに(オイ(笑)!)新聞に対するスタンスがちょっと変わりました。
・・・と言っても私が購読しているのは日経新聞と日経産業新聞だけなんですが(笑)。
【トラックバックさせて頂いたブログ】
「俺と100冊の成功本」さん
「知識をチカラに!」さん
「「想感」ブログ」さん
【編集後記】
◆久しぶりにムスメの作品シリーズから。

ワンちゃんだそうです(笑)。
こんなの載せてる時点で、親バカですね(汗)。
ご声援ありがとうございました!
この記事のカテゴリー:「ビジネススキル」へ
「マインドマップで読書感想文」のトップへ
でも静電気の本格的なシーズンはこれから・・・(涙)。
◆気を取り直して(笑)。
今日ご紹介するのは、誤って(笑)発売前の屋宮さんの本と一緒に注文してしまったため、やっと最近読めた一冊。
著者の外岡さんはバリバリのジャーナリスト、というか、朝日新聞東京本社編集局長さんであります(汗)。
情報の海から価値あるモノを見つけ出してアウトプットする術がここに!
【目次】
第1章 情報をつかむ
必要な情報を探すコツ
全体像の中の「自分」を知る
メモこそ命 ほか
第2章 情報をよむ
分析に役立つ基本技
情報のプロの習性
だまされないための技術 ほか
第3章 情報を伝える
誰に何を伝えるか
書くためのヒント
IT社会と情報
【気になった点など】
◆今回も下手に付箋をたくさん貼りすぎたので、サクサクっとまとめてみます。
★情報力を高める技術
◆ここでいう「情報力」とは、本書においては情報の収集、分析・加工、発信といったプロセスでの総合力のこと。
外岡さんが新聞社の先輩から学んだ技術の要点(基本原則)は次の通り。
■基本原則1 情報力の基本はインデックス情報である
⇒インデックス情報とは、情報の中身ではなく、「どこに行けば、誰に聞けば確かな情報を得られるのか」といった情報
■基本原則2 次に重要な情報力の基本は自分の位置情報である
⇒基本的には自分が立っている「いま、ここ」
⇒単純な地理的なものだけではなく「対立派閥のどちらに話を聞いているか」といったものも含む(情報のゆがみを補正する意味でも重要)
⇒位置情報の基本は「地理」と「歴史」
■基本原則3 膨大な情報を管理するコツは、情報管理の方法をできるだけ簡単にすることである
⇒「物の形」で情報を管理しようとしない
⇒「どの本のどこに何が書いてあったか」といった「記憶」でいい
■基本原則4 情報は現場や現物にあたり、判断にあたっては常に現場におろして考える
⇒情報の信頼度を高めたり、精査するためにも重要
■基本原則5 情報発信者の意図やメディアのカラクリを知り、偏り(バイアス)を取り除く
⇒情報を流す側の狙いを考える
★備忘録と日記を分ける
■1日1行日記
⇒ルーズリーフの1行に1日の行動の記録を要約(備忘録)
⇒それとは別に、ページを改めて
○書いた原稿(見出し、行数)
○食べた場所(その相手)
○会った人(肩書き)
○読んだ本(書名、著訳者名、出版社)
などを書き足している
■落書き帳
⇒思いつきや愚痴を記載(日記)
★わかりやすさ、正確さ、美しさ
◆文章の3つの要素とそのジャンルについて
【図】

■新聞記事
⇒「本記」・・・事実をストレートに伝える
⇒「雑感記事」・・・社会面などで、現場の雰囲気を、情感を交えて伝える
■文学作品
⇒「韻文」・・・詩歌など、「美しさ」をもとめながらも、言葉や音韻の正確さや厳密さを求めることが多い
⇒「散文」・・・わかりやさを求める
■事務書類等
⇒「法律」・・・正確さと「概念の整合性」といった美しさを求める
⇒「マニュアル」・・・美しくなくても、とにかく正確でわかりやすく
【読後の感想など】
◆とにもかくにも、新聞記者の親玉みたいな方の本ですから、扱っていた(いる)情報の量は半端ではありません(汗)。
そういう方の書かれた一冊だけに、使えるところは使えます!
逆に、政治・国際関係のお話は、話としては面白いのですが、何となく次元が違いすぎて(汗)。
◆小見出しで「CIA出身者が語った4つの基本原則」というのがあって、何かと思って開いてみると、それに関連した外岡さんの取材テーマが「冷戦後における情報機関の変質」・・・って、そんなの私が知ってモナー(笑)。
他にも湾岸戦争ネタですとか、イラク戦争ネタあたりは、話として楽しんでください(笑)。
また、戦争と言えば、本書で紹介されていたこんな本も要チェック!

ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争
ずいぶん前に、赤っぴさんの記事で気にはなっていたのですが、放置しておりました(汗)。
◆そもそも新聞を1紙しかとってないと、下手したらどれだけ情報なり論調が偏っているかを知らない可能性があります。
私も大学時代に、マスコミゼミに入って初めて知ったくらいで(汗)。
マスメディア(特に新聞)の書いていることは、何となく正しい、みたいな雰囲気を感じてらっしゃる方は、本書で上記の「基本原則5」あたりを読んで頂ければ、と。
◆この本を読んで、久しぶりに(オイ(笑)!)新聞に対するスタンスがちょっと変わりました。
・・・と言っても私が購読しているのは日経新聞と日経産業新聞だけなんですが(笑)。
【トラックバックさせて頂いたブログ】
「俺と100冊の成功本」さん
「知識をチカラに!」さん
「「想感」ブログ」さん
【編集後記】
◆久しぶりにムスメの作品シリーズから。

ワンちゃんだそうです(笑)。
こんなの載せてる時点で、親バカですね(汗)。

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⇒『情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント』外岡秀俊(著) http://...
『情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント』外岡秀俊(著)【ビジネス書評・ビジネス誌・ビジネステレビ ビジネスメルマガブログ:知識をチカラに!】at 2006年11月19日 11:06
この記事へのコメント
smoothさん、こんにちは!
記事を眺めただけでも、
ちょっと目が覚める、秀作みたいですね。
またまた、
ムスメさんの作品も、凄いですね。
朝から、唸りました。
記事を眺めただけでも、
ちょっと目が覚める、秀作みたいですね。
またまた、
ムスメさんの作品も、凄いですね。
朝から、唸りました。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年11月17日 08:19
私のブログは雑感ブログでしょうか(汗
興味はありますが、骨太っぽいですね。ストライクゾーンではないかも…
興味はありますが、骨太っぽいですね。ストライクゾーンではないかも…
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年11月17日 09:00
こんにちは。
静電気の季節ですね。
冬なのだなと少し思います。
本書は、情報をどう扱うか、という点が、参考になりますね。
わたしは、本を捨てたりはしませんが。
静電気の季節ですね。
冬なのだなと少し思います。
本書は、情報をどう扱うか、という点が、参考になりますね。
わたしは、本を捨てたりはしませんが。
Posted by こばやし at 2006年11月17日 10:28
こんにちは。
ん?見覚えのあるブロック。
ひょっとして、しまじろうでしょうか。
年々、グレードアップしてますね、しまじろうの付録も。
新聞は、日経新聞と、日経MJ、朝日新聞、京都新聞を購読しているので、すぐたまります。
じっくりは読まないのでちょっともったいないと思いつつ。
確かに五大紙は各紙特長がいろいろですね。
ん?見覚えのあるブロック。
ひょっとして、しまじろうでしょうか。
年々、グレードアップしてますね、しまじろうの付録も。
新聞は、日経新聞と、日経MJ、朝日新聞、京都新聞を購読しているので、すぐたまります。
じっくりは読まないのでちょっともったいないと思いつつ。
確かに五大紙は各紙特長がいろいろですね。
Posted by meg at 2006年11月17日 11:54
ワンちゃん、めちゃめちゃセンス良いですね!
私、30ですが、そんなにうまくできないです(ホントに)
パーツの置く位置なんかも、絶妙なバランスですよ!
その辺、奥様の血を引き継いでいるのではないでしょうか? (^^)
私、30ですが、そんなにうまくできないです(ホントに)
パーツの置く位置なんかも、絶妙なバランスですよ!
その辺、奥様の血を引き継いでいるのではないでしょうか? (^^)
Posted by 齊藤 正明 at 2006年11月17日 12:11
あの三角形の図、わかりやすいですね。
自分の立位置がわかりました。
さばき方というだけあって、わかりやすい解釈です。
管理とか言うと面倒になりますが、「さばく」って言われてるとやってみようかなと思えます。
今は2枚にくらいしかさばいてないので、3枚とか4枚にさばいてみます。
(それは「おろす」??)
自分の立位置がわかりました。
さばき方というだけあって、わかりやすい解釈です。
管理とか言うと面倒になりますが、「さばく」って言われてるとやってみようかなと思えます。
今は2枚にくらいしかさばいてないので、3枚とか4枚にさばいてみます。
(それは「おろす」??)
Posted by ビルダーナース at 2006年11月17日 12:50
静電気そんなにバチバチなるんですか^^;
しっかり逃がしておかないとですね。
周りにまでバチッってやってしまいがちですよね。ぽちっ
しっかり逃がしておかないとですね。
周りにまでバチッってやってしまいがちですよね。ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年11月17日 14:05
こんにちは!
静電気は、フリースを着ると
さらにパワーアップしますよね。
もう、全身「エボナイト棒」に
なったかのように(^^)
静電気は、フリースを着ると
さらにパワーアップしますよね。
もう、全身「エボナイト棒」に
なったかのように(^^)
Posted by Yoshizawa Accounting Office at 2006年11月17日 16:12
こんばんは!
これは私の好きそうな本です(喜)。こういうある種の職人アート的なこだわりって、とても惹かれます〜
※昨日触れた「FC2ブログ無料レポート」は行方不明・・・ゴメンナサイ。また気付いたらお知らせしますです。
これは私の好きそうな本です(喜)。こういうある種の職人アート的なこだわりって、とても惹かれます〜
※昨日触れた「FC2ブログ無料レポート」は行方不明・・・ゴメンナサイ。また気付いたらお知らせしますです。
Posted by プチファイ!@今日僕が学んだこと。 at 2006年11月17日 22:40
smoothさん、こんばんは!
備忘録と日記を分ける、っていいですね。
自分でも上手く混ざらないように分けて…いるつもりです(汗
余談:僕も静電気パチパチ人間です。
特にエレベータでは(涙
備忘録と日記を分ける、っていいですね。
自分でも上手く混ざらないように分けて…いるつもりです(汗
余談:僕も静電気パチパチ人間です。
特にエレベータでは(涙
Posted by 淺田 義和@創造マラソン at 2006年11月18日 00:33
smoothさん、こんばんは!
インデックス情報は納得です。社内でも「あれを聞くならこの人」というのを知っている人は強いと言われています。
インデックス情報は納得です。社内でも「あれを聞くならこの人」というのを知っている人は強いと言われています。
Posted by 手文庫 at 2006年11月18日 02:36
おはようございます。
>自分の位置情報である
これすごくよくわかります。
私も指導の現場では位置以上の情報を与えることはしませんね。
>自分の位置情報である
これすごくよくわかります。
私も指導の現場では位置以上の情報を与えることはしませんね。
Posted by まちすけ at 2006年11月18日 08:03
連続コメントで失礼します。
>確かにムスメはヨメ譲りなのか、
>レイアウトは上手ですね(親バカ)。
だははは!
ホントうまいッスよ。
>確かにムスメはヨメ譲りなのか、
>レイアウトは上手ですね(親バカ)。
だははは!
ホントうまいッスよ。
Posted by 齊藤正明 at 2006年11月18日 08:16
smoothさん、こんばんは〜!
リンクご紹介いただき恐縮です(>_<)
反応遅くてすいません。
しかし、この本すごく面白そう!!というか、私が今まさに必要と感じていたテーマの本ですよ! 今日の仕事の帰り道に先日smoothさんとこで買った「まっとうな経済学」を電車で読んでいて、その後いろいろ考えながら歩いてて、あー、私に今必要なのは情報力だなぁ〜、それをどうやったら手に入れられるんだろうなぁ〜、お金がかかる情報って間に人が入る2次3次情報だなぁ、ていうか1次情報って実は無料じゃないのかなぁ…とか思ってたわけですよ。そしたら答え(っぽい)本がここに(笑)。後ほどゲットさせていただきます♪
リンクご紹介いただき恐縮です(>_<)
反応遅くてすいません。
しかし、この本すごく面白そう!!というか、私が今まさに必要と感じていたテーマの本ですよ! 今日の仕事の帰り道に先日smoothさんとこで買った「まっとうな経済学」を電車で読んでいて、その後いろいろ考えながら歩いてて、あー、私に今必要なのは情報力だなぁ〜、それをどうやったら手に入れられるんだろうなぁ〜、お金がかかる情報って間に人が入る2次3次情報だなぁ、ていうか1次情報って実は無料じゃないのかなぁ…とか思ってたわけですよ。そしたら答え(っぽい)本がここに(笑)。後ほどゲットさせていただきます♪
Posted by 赤っぴ at 2006年11月20日 02:24
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