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2006年11月01日

齋藤孝の速読塾


 斎藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる!
斎藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる!


【はじめに】

◆おはようございます。

最近すこぶる早く帰っているのに、ヨメの手前、家でネットがやりにくいsmoothデス(汗)。

 しかも週末は、家族サービスで4連休なんですが(大汗)。

・・・予約投稿復活???


◆そんな懸念はさておき(笑)。

本日お届けするのは、この記事の編集後記で紹介した注目の一冊。

単にジャンル的に食いついただけだったんですが、これはこれは、大物でございました(汗)!!!

「要チェックやー!」←(彦一@「スラムダンク」風(笑))


【目次】

第1講 何をどこまでめざせばいいのか
 
 1.速読・多読できる技術を磨くと理解力が速くなる
 2.本を読んだ時の理解力は3段階にわかれる ほか

第2講 勇気をもって飛ばし読み

 1.2割読んで8割理解する「2割読書法」
 2.タイトル、帯からテーマを推測する ほか

第3講 誰でも今すぐできる速読術

 1."a book"ではなく"books"という考え方
 2.「〜流」というスタイルで読め! ほか

第4講 速読上級者用プログラム

 1."左手めくり"と、"目のたすきトレーニング"で全体を理解する ほか
 2.単語の"樹形図"で「推測力」を鍛える

第5講 速読を生活にうまく組み込んでいく方法

 1.文章が頭に入らないときは「速音読」で脳の分割利用を促す
 2.著者の講演会に行ったり、朗読を聞く


【気になった点など】

◆今回はかなりチェックポイントが多かったので、手抜きではなくて(笑)、要点を列挙します。

■2割読書法

⇒その名の通り、「2割を読んで8割を理解する」読書法

タイトル、帯の言葉、裏表紙、「はじめに」、「おわりに」等からテーマを推測

⇒テーマに当たりをつけた上で、文中テーマに関わるところは落とさないように読む!

⇒全体をまんべんなく読まないで、選んだ部分を拡大して見る「ルーペ感覚」が重要


■「引用ベスト3方式」

⇒物語や要旨の展開上、非常に重要な文章や段落を3つあげていく

⇒さらに引用して人に話したい箇所を選ぶ

「引用するんだ!」と意識して読むだけで、言葉が向こうから突き刺さってくる

本を1冊読んだら、必ず引用文1文と自分のエピソードをひとつからめてA4版程度の紙に打ち込み、読書ノートのような形で書き留めておくことです。


■ジャンル別・本の読み方

●小説

「ツッコミ」を入れながら同調して読む

⇒もしくはメイキングに注目して読む

●評論

「何と何が比較されていて、その人の発見は何か」に注目する


■バーチャル著者対談のすすめ

⇒明日、著者と対談するという前提で読む

⇒さらに自分が代理人として講演できるレベルを目指す


■外国語の本の場合

⇒ペーパーバックを1時間でも2時間でも音読する

⇒日本語として完全にわかっているもの(英訳された日本の本等)を読んでみる


■本との付き合い方

⇒本に対して金に糸目はつけない(自分への投資であって、娯楽ではない)

⇒書店に週2回は通ってセレクトする目を養う(「なぜ買ったのか?」「なぜ買わなかったのか?」も大事)

⇒本とは「著名な人が、最高の集中力をもって、言い間違えもなく、構成も整理されてまとまった状態で提示してくれているもの」である


【読後の感想など】

◆実を言うと、このブログでは初めての斎藤孝さんの本でした(笑)。

前にも書いたことがあったかもしれませんが、基本的にやたら量産される作家さん華麗にスルーしていますんで。

今般、本書を選んだのは、やはりテーマでしたね。


◆さて、そのテーマですが、ノーマルの速読法フォトリーディングを習得された方から見たら、違和感があるかもしれません。

・・・って自分が語れるほど知識があるわけではないので、細かいツッコミはナシで(汗)。

ただ、上記で列挙したポイントはたとえ速読がテーマでなかったとしても個人的にはツボだったワケでして。


◆例えば斎藤孝さんは、芥川賞を受賞した『蹴りたい背中』と『蛇にピアス』について出版社や新聞社からコメントを求められ、その時点で両方とも読んでいなかったにも関わらず、2冊を1時間で読破し、その要求に答えます。

これは明らかに「速読」ではありますが、むしろ、限られた時間の中でのアウトプットをどのように行ったかというプロセスの部分が、非常に興味深かったです。

つまり「どこにポイントを置いて読んだか」ということなんですが。

この辺は、実際に「書評ブログ」を書いている方にも参考になるかと。


◆さらに、「速音読」による脳の活性化のお話についても面白かったです。

「速音読」とは、フツウにやる音読を自分のスピードの極限まで速めたもの。

これをすることにより、

●目 ⇒ 文字を追う
●口 ⇒ 音読する
●耳 ⇒ その音を聞く
●頭 ⇒ 意味を理解する


と、脳のさまざまな部分を酷使することになります。

よって、脳を分割利用し、脳の活性化につながるのだとか。


◆正直、速読の本というよりは、読書術ですとか、知的生産系に近いとは思いますが、それはそれで、むしろ大好物な自分(笑)。

(誤解のないよう念のために書いておきますと、「速読」という観点からの目の動かし方や、呼吸法、さらには斎藤センセイお得意の3色ボールペンの使い方についても本書では触れられております。)

個人的には、激!オススメ!

 斎藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる!
斎藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる!


【トラックバックさせて頂いたブログ】

「俺と100冊の成功本」さん


【編集後記】

◆週末に休日出勤前に立ち寄った(何故(笑)?)代官山でのヒトコマ。

34b0586d.jpg













急いで撮ったので殺風景ですが、ホントは高台にある、結構雰囲気のいい公園です(説得力無し(汗))。

ヨメのママ友達が子供連れで遊びに来たところ、某ジャニーズタレントの奥さんがお子さんといらしていたとか。

私が行ったときは、時間も早くてこんなでしたが(笑)。

人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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この記事へのコメント
               
激オススメきたー!斎藤さんさすがですね。私向きな速読術かも。
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年11月01日 07:59
               
smoothさん、こんにちは!

なるほど、役立ちそうな1冊です。

その公園は、ウチのムスメも行ったことがあります。
その周辺に公園がいくつかありますが、外国人率も非常に高く、いわゆるセレブ、っぽい雰囲気がありますよね。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年11月01日 08:15
               
こんにちは。

斎藤さんは、著作多いですよね。

○○力というタイトルが多かったような。

本書は、速読をあまり知らない人には、良いかなと思います。
Posted by こばやし at 2006年11月01日 09:14
               
スクランブル体制、お疲れ様です。

>最近すこぶる早く帰っているのに、ヨメの手前、家でネットがやりにくいsmoothデス(汗)。

・・・激しく共感します。

あと、彦一は彦麻呂の誤植かと一瞬目をこすりました(照)。

斎藤さんの本は何冊か読みましたが、たしかにダブリは結構多い・・・ですが、本書はなかなか面白そうですね。

ブログ筆者のはしくれとしても役に立ちそうで。トライしてみたいと思います。
Posted by プチファイ! at 2006年11月01日 10:48
               
斎藤さんの本はいつも本質をずばり突いていて、どんな分野にでも応用が効く内容ばかりですよね。
この本はまだ読んでおりませんが、smoothさんの書評を読むだけで、すごく読みたくなってきました。
読み手と書き手の両方の視点から斎藤さんは書かれていますので、その立ち位置やバランスの取り方も見習いたいです。
Posted by ビルダーナース at 2006年11月01日 14:11
               
こんばんは!

空気の読めないヨシザワです。

これは、オススメですよね。

間違いなく。

買って帰ります。
Posted by Yoshizawa Accounting Office at 2006年11月01日 17:05
               
これ系は好きでございます。個人的にツボだったのは「呼吸法入門」という本なのですが・・これは名著と思います。
速音読は、新たなノウハウって感じですね。かねがねアウトプット力のある人だと思ってますよw。
Posted by ぼうや@文房具屋 at 2006年11月01日 18:46
               
最近、速読が気になってます。
タイムリーな情報でうれしいです♪

斉藤孝さんの本は、ちょっと前に偏愛マップを読みました。
さっそく自分でもマップを作ってみたのですが、出来上がったものを見渡せば。
いやはや!

何ですかーーー?!

というシロモノで、とても人には見せられません(汗)


Posted by mami at 2006年11月01日 20:39
               
smoothさん、こんばんは!

自分としては、この速読法も結構しっくりきます(笑

2割を読んで8割、とか…
斉藤英治さんの速読とも近いところあるし。

うまく自分に合ったものを組み合わせるのが一番ですね。
Posted by 淺田 義和@創造マラソン at 2006年11月01日 23:26
               
はじめまして中沢と申します

斎藤孝さんの本、好きです
しかも、今、興味のある速読ですか
これ、絶対に買っちゃいます

良い情報ありがとうございました
Posted by 中沢/那須塩原発ITサービス物語 at 2006年11月02日 00:20
               
smoothさん、こんばんは!
> 勇気をもって飛ばし読み
が必要だなと思いますね。ただ貧乏性のためかどうも飛ばし読みに抵抗が・・・。
Posted by 手文庫 at 2006年11月02日 01:39
               
smoothさん、こんばんは!
> 勇気をもって飛ばし読み
が必要だなと思いますね。ただ貧乏性のためかどうも飛ばし読みに抵抗が・・・。
Posted by 手文庫 at 2006年11月02日 01:42
               
↑サーバーエラーになったのでもう一度書き込みしたのですがどちらも書き込みされてしまっています。申し訳ありません。
Posted by 手文庫 at 2006年11月02日 02:07
               
斉藤孝さんの本。

よく見かけますがまだ読んだことがありませんでした。

この本は面白そうですね!

速読はやったこと無いのですが、なんか読み方のヒントになりそうです。


Posted by たなか at 2006年11月02日 03:28
               
2冊を1時間!!

昔、夏休みの宿題で、読書感想文は、そんな感じでしたね。 (^_^;)

レベルが違うのでしょうが・・・
Posted by 齊藤 正明 at 2006年11月02日 06:05
               
2冊を1時間!!

昔、夏休みの宿題で、読書感想文は、
そんな感じでしたね。 (^_^;)

レベルが違うのでしょうが・・・


確かに、アウトプットしようと思って読むと、アタマへの入り方が全然違いますね!


最近、プロジェクトXの何話かは、年号付きで、語れるようになってしまいました。

友人からは、「語り部」と言われました。
Posted by 齊藤 正明 at 2006年11月02日 06:07
               
こんばんわ。

実は齋藤さんの本を一冊も読んでいません。
しかし本が早く読めるって本当に宝です。
以前が全く遅かったので、今だって人よりは
遅いかも知れません。でも自分としては
随分時間が短縮されました。
最初は必死になって読後にマインドマップを
書きました。



Posted by hanta at 2006年11月03日 01:01
               
こんばんわ。

実は齋藤さんの本を一冊も読んでいません。
しかし本が早く読めるって本当に宝です。
以前が全く遅かったので、今だって人よりは
遅いかも知れません。でも自分としては
随分時間が短縮されました。
最初は必死になって読後にマインドマップを
書きました。



Posted by hanta at 2006年11月03日 01:04
               
smoothさん、こんにちは。

今頃コメントして何なんですが
この本は店頭フォトリーしました(汗)
フォトリーダーとして違和感ゼロっす。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年04月17日 09:47
               
はじめまして。
ここで薦められているのを読み、購入してみました。自分にとってもかなりの当たり本だったので感謝します^^

巻末の「本を選ぶためのブックリスト・ガイド」をまとめてみました(http://www.masayashi.com/2007/08/06/248)。
これに際して、こちらのエントリーにトラックバックを送らせていただきましたので、ご報告いたします^^
Posted by masayashi at 2007年08月06日 20:31
               
>masayashiさん

コメントありがとうございます。
この本が当たりでよかったです(笑)。

私も個人的に読書法ですとか、アウトプット法についてハマっているので、本書はかなりツボでした。

トラバ、遅くなりましたが承認させて頂きました。
承認制にしないと、とんでもない量のトラバが来るので、ご面倒をおかけしております・・・(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年08月06日 23:05