スポンサーリンク

       

2006年09月26日

「mixiと第二世代ネット革命」


mixiと第二世代ネット革命―無料モデルの新潮流
「mixiと第二世代ネット革命―無料モデルの新潮流」根来龍之(監修) 早稲田大学IT戦略研究所(編)


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!

【はじめに】

◆おはようございます。

今日もがんばって早起きしているsmoothデス(汗)。

でも、寒い家で早起きするのはツライポ(涙)。

・・・もっとも、9月に暖房入れたら、それはそれでマズイかと(汗)。


◆さて。

今日お届けするのは、ネット関係の本が好きな人には見逃せない一冊。

mixiに学術的にアプローチしているかと(汗)!


【目次】

プロローグ mixiとは何か?―その誕生と成長
第1部 mixiにおけるネットワーク行動
「第二世代ネットコミュニティ」としてのmixi
mixiの構造と特性―多様なネットワークを形成する源泉
mixiにおけるコミュニケーション―情報の発信・伝播と消費行動
「バーチャル特性」が果たす役割
「第二世代」特有の存在

第2部 無料サービスのビジネスモデル
インターネットの歴史とビジネスモデル
無料サービスにおける収入源
無料サービスの事例紹介1 フォトハイウェイ・ジャパン
無料サービスの事例紹介2 (旧)livedoor
3社のビジネスモデル整理
3社事例の比較分析
無料モデルの成否を分けるもの

エピローグ 第二世代ネット革命とは何か?

付録 mixi参加者の属性と行動(早稲田大学IT戦略研究所調査結果)



【気になった点など】

★mixi世代のネットワークの特性

◆本書で「第一世代」と言われる「mixi以前」のネットコミュニティに比べ、mixiネットワークは次の3つの特徴を持ちます。

●「人への高い関与と信頼が基盤となっている」

●「リアルな関係とバーチャルな関係が混在している」

●「自分なりのつながりを多様に持つ」


特に3つ目の「多様なつながり」が、mixi参加者の行動特性として特徴的なのだとか。


★mixiと6次のつながり

「6次のつながり」(6次の隔たり)とは、「自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになれる」という仮説のこと。

本書では、mixiと守秘義務契約を交わした上で、mixiのログデータを使って、ネットワーク構造を解析しました。

その結果は・・・。

これって書いていいんですかね(ネタばれ(笑)?)?

うーん、できれば本書を読んでください(笑)。

てか、個人的にはこの部分が一番収穫だったカモ(笑)。


◆さらに、mixiのネットワーク構造は、

●「高い凝集性」(自分以外の他の人が繋がっている度合いが高い)

●「三層構造」(「マイミクシィ」の数によって、「ごく少数の巨大ネットワーク」「無数の辺縁の小さなネットワーク」「その中間的規模のネットワーク」の3つに分類できる)

であることも判明。

この辺は予想されているとはいえ、大変興味深いですね。


「バーチャリアラー」という存在

◆mixi参加者の「行動特性」は、「リアル特性」(実際に知っている「マイミクシィ」に対して繋がりが強い)、「バーチャル特性」(見知らぬ「マイミクシィ」に対して繋がりが強い)の2つがあります。

もちろん白か黒かというハッキリしたものではなく、誰でも両方の特性を持っていて、そのブレンド度合いで違いが出てくるのですが。


◆前世代では、比較的、この傾向がどちらかに偏っている場合が多かったのですが、mixi世代では、この両方の特徴を兼ね備えた「バーチャリアラー」と呼ぶべき存在があるとか。

実はこの存在は、単に「知り合いが多い」以上の役割を果たします。

簡単に言うと、ネットワークのハブとなっているということ。


◆というのも、ネットワーク理論で明らかになっていることに、「弱いつながりの方がネットワークが広がる」というのがあります。

つまり強固なネットワーク参加者同士ですと、「友達の友達は元々友達」になってしまうわけですよね(笑)。

その点、このような「ゆるやかな繋がり」を持つ参加者がいると、あるコミュニティと全く関係のないコミュニティが繋がるということが起こりうる、という・・・。


◆私の場合、以前「情報のハブになりたい」とか言ってたんですが、相変わらず「内弁慶」根性がサクレツしております。

こんなことではイカンですね(汗)。


★無料サービスのビジネスモデル比較

◆取り上げられた会社は3社。

mixiは当然として、他は、旧ライブドアフォトハイウエイ・ジャパンの2社。

・・・ていうか、「旧ライブドア」って、ご存知ですか(汗)?


◆本書ではそれぞれのサービス内容損益変化図等を比較分析しています。

これがビジネスモデルの研究としても、結構面白い(笑)。

特に旧ライブドアの場合、徐々に収益は増えていったにもかかわらず、それ以上に費用が膨れ上がってしまい、結局一度も黒字にならなかったという(涙)。

ところで、今話題のYouTubeは如何に(汗)???


【読後の感想など】

◆正直あまりmixiは使いこなせてないワタクシですが、楽しめました(笑)。

mixi中毒の方なら、もっと楽しめたかも。

たとえばこんな方とか(笑)。

続59番目のプロポーズ 2nd season
続59番目のプロポーズ 2nd season

・・・違うか(笑)。


◆おそらくmixiを楽しんでいる方は、その画面の向こう側にいるにフォーカスしているんでしょうね。

そういう「人とのつながり」がmixi(というかSNS全般)の醍醐味ですし。


◆私の場合、mixiはあくまでビジネスモデルですとか、サービス内容、さらには広告等に興味が行っちゃうんですが。

もしくはブログ更新のRSSリーダー代わりという話も(汗)。


◆mixi代表の笠原氏は、GREEとほぼ同時期にサービス展開が広がったmixiがGREEに圧勝した理由を、「コミュニケーション機能を重視したことが幸いしたのではないか」と本書で語っています。

私はGREEをやっていないので、違いが今ひとつわかっていないのですが、理由がそれだけなのかはちょっと疑問。

また、足跡機能について言うなら、楽天日記にも同様な機能があったかと(FC2ブログも)。


◆こういうある種のブログサービスの仲間意識のような研究を書いてある本があってもいいような・・・。

私は自分がライブドアブログのようなやたら利用者が多いブログを使っているせいか、あまり仲間意識とかないんですが(笑)。

いやね、リアルで集まると「アメブロガー同士仲がいい」とかあるみたいなんですよね(聞いた話ですが)。

足跡機能がそんなに宜しければ、「足跡だけ提供するプラグイン」とか(笑)。


◆そんなこんなでとりとめもないことを色々考えてみましたが、この本、読みようによってはビジネスのネタになりますよ(笑)。

付録で最後についている「mixi参加者の属性と行動」というデータ集も結構面白い(ニヤリ)。

SNS全般もしくはmixiファン、それとmixiでビジネスやってる人にはオススメ!

mixiと第二世代ネット革命―無料モデルの新潮流
mixiと第二世代ネット革命―無料モデルの新潮流


追記:この記事の投稿直後に、こんなモノを発見。

「ミクシィ襲う1億人の黒船」(日経ビジネス オンライン)


【編集後記】

◆最近、「ムスメの風呂入れ」は私の作業になっております。

初めは「ママがいい〜」などと駄々こねられていましたが、最近は何とかすんなり(?)入ってくれるので、それが救い・・・。


◆でもアレコレ自分でやりたがって、それができないとキレて泣くのはやめてホシイです(涙)。

シャンプーハットをハンガーになかなかかけられない(フックが固定されていないので)ムスメが、できるの待っていたら、風邪引きそうになりました。

・・・風呂場の出来事なので画像はありません(笑)。

人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「ITスキル」へ

この記事のカテゴリー:「マーケティング」へ

「マインドマップで読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのコメント
               
ミクシも有効に活用したいです〜

>私のように家庭崩壊になりかねませんから(ウソ)。あれ?家庭(笑)?

 ひとりものですから、その辺は楽ですね! (^^;)
Posted by 齊籐 正明 at 2006年09月26日 08:44
               
smoothさん、こんにちは!

風呂掃除はお薦めです。
できれば、綺麗になって嬉しいですし、
できなくても問題ありません。
躾としても、良いと思いますし。

問題は、
親の利益になる行動へ、
どう子供自身を誘導するかです。
教育論的には、問題あるかもしれませんが。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年09月26日 09:28
               
こんにちは。

黒船が来ますね。

オープンなので、実際の登録者数はどうなのか、微妙ですが。

Posted by こばやし at 2006年09月26日 11:18
               
早起き、お疲れ様です。私も今日は朝からウォーキングをしていました。
それにしても、新聞でもメディアでも話題のミクシィ、私は人とのつながりを目的に今年の7月末からはじめました。
今はすっかりはまっています。

Posted by 倉橋満里子のキャリアルネサンス at 2006年09月26日 11:18
               
mixi最近になって(上場してから)やってみたいと思っていますが、紹介が無いと入れないのですよね。
会社の後輩はやってたみたいですが、彼らに日記みせたくないし・・って思ってました。

娘さん負けず嫌いなんですね!かわいいです(^-^)
Posted by たなか at 2006年09月26日 11:53
               
smoothさんこんにちは。今日はタグも全開ですね。今日の本いいですね。私mixiとビジネスがいまいちイメージできないです。この本でヒントがえられたらいいなと思います。
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年09月26日 12:58
               
SNS関係も読み始めると、たくさんあって追いつかな〜い(涙)
でも先日お借りしたものは読ませて頂きました。
今日の本も興味深い・・・・。

お嬢さんとのお風呂タイム、楽しんでらっしゃいますね♪
くれぐれも風邪引かないよう。。。
Posted by ビルダーナース at 2006年09月26日 16:48
               
うむ!!これは、グラグラしますねww
先日、ネット初心者の友人にmixiをみせてあげたら、なぜか、おびえてましたww

たしかに、怖いかもww
足跡・・・。
Posted by ぼうや at 2006年09月26日 17:38
               
こんばんは!

mixiってブログのRSSリーダー代わりに
なるんですか?

全然私にはわからない世界なもんで。

一度やり始めると、えらい
時間を取られそうで、なんとなく
怖くて始められません。(^^;



Posted by Yoshizawa Accounting Office at 2006年09月26日 19:13
               
こんばんは。

私の周りでは、mixiが流行り始めてから
それまで持ってたblogから乗り換え、
ってケースが結構ありますね。

前にまさみさんのblogでも話題になりましたが、
mixiはある意味、RSSリーダーですよね。

RSSリーダーは記事が更新されたことしかわかりませんが、
mixiはコメントもレスがつけばわかる、
っていうのが更に便利だなと思います。

でも、mixiは記事が更新されたことがわかるのは
友人として登録してる人に限りますよね。

mixiとblog、一長一短だなと思う今日この頃ですが、
私もsmoothさんと同じく、mixi上では日記は書いてません(^_^;)
Posted by 卯月 at 2006年09月26日 20:24
               
ミクシィは益々発展していきそうですねぇ。

私も使いこなせてないのですが、最近ミクシィは仕事にも使えると人に聞いたので、少し力を入れてみてみようかなと思ってます。
Posted by イヴォンヌ at 2006年09月26日 21:34
               
MIXIの学問的分析本なんてあるんですね。

6次の関係は、私も関心あります。

ブッシュ大統領とも6次の関係かな?
Posted by タツ at 2006年09月26日 22:25
               
smoothさん、こんばんは!

mixiをどう使いこなすかって、
人それぞれですよね。

自分の場合、細かすぎるネタや
どうでもいいネタをmixiに書いてます(苦笑

・・それにしても黒船さんが気になる^^;
Posted by 淺田 義和@創造マラソン at 2006年09月26日 23:06
               
mixiをRSSリーダーに使っているFC2ユーザーです。

smoothさん、早速ツッコミありがとうございました(汗)。

私は友人ブログしかチェックしてる余裕がないものでmixiで事足りてる感じですね。

それにしても面白そうな一冊ですね。ネタが見つかりそう。チェックしてみたいと思います。ありがとうございます。

応援クリック〜

Posted by プチファイ! at 2006年09月27日 00:50
               
smoothさん、こんばんは!
なるほど、勉強になります。どんどん乗り遅れていることに気付きます・・・。
信頼を基盤にしているというのは確かにありますよね。これからも広がるというお考えを色々と目にしますし。
応援クリック!
Posted by 手文庫 at 2006年09月27日 01:25
               
ミクシィのいいところは、好きな写真をつかって自己紹介ができるところ。いろいろと変身しています。
Posted by ミサンガ at 2007年01月27日 13:19