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2006年09月15日

「マーケティング2.0」 渡辺聡 他(著)


マーケティング2.0
マーケティング2.0

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【はじめに】

◆おはようございます。

最近、夜は早く帰ることが多いsmoothデス。

ムスメに会えるのはウレシイんですけど、3連休は原稿書けないと思われるので、今のうちになんとかしておかねば(汗)。


◆というわけで。

本日ご紹介するのは、書店のネット関係コーナーに平積みになっていて、ついつい買ってしまった一冊。

大好物の1つであるWeb2.0関係、さらにもう1つの大好物であるマーケティング関係

二つが一緒になったら、それは買わずにはいられません罠(笑)。


【目次】

第1章 ネットの普及、Web2.0が企業にもたらしたもの
 メディア化する企業、媒体化する消費者
 2.0時代のマーケティングプロセスマネジメント
 企業事例:本田技研工業株式会社

第2章 企業と顧客の関係性の変化
 マーケティング2.0時代のウェブマーケティング、ウェブプランディング
 新しく築かれる顧客と企業の関係性とコミュニケーション設計
 時代はPR2.0へ
 企業事例:KDDI株式会社
 サービス事例:Skype

第3章 Web2.0を自社に取り込む
 スパイラルアップするマーケティングとは
 プロモ2.0
 企業事例:株式会社カカクコム

第4章 モバイルとマルチデバイス
 MOBILE2.0を考える
 モバイルプロモーションの実際
 モバイルプロモーションの可能性と未来形
 サービス事例:UIEvolution Inc.

第5章 今後の課題と対応策
 ゲートキーピング戦略
 傾向と対策

巻末付録



【気になった点など】

◆本書は内容的に多岐に渡りすぎており、簡潔にまとめられなさそう(笑)なので、久しぶりに気になった点を列挙します。


★「コミュニティに参加する」ことと「ターゲットに合わせてマーケティング戦略を検討する」ことの違い

◆これは「プロモ2.0」という章から。

「プロモ2.0」とは、Web2.0時代のプロモーション活動と考えて頂いていいのですが、その肝は、対象となるべきコミュニティに受け入れられること。

ただしそのためには、掲題の点について理解しておくことが必要です。


◆単純に「ターゲットに合わせる」戦略をとると、コミュニティ内では情報が交換されあい、「なんかズレてて、心に響かないよね」という共通認識に達し、プロモーションの効果が出ません。

それはその「ターゲットの集団」の中で、アナタの位置が不自然だから。

ネットコミュニティは、不自然なものに対して敏感です。

ですから「プロモ2.0」では、コミュニティの中に参加していく意識が重要になってきます。


★コモディティ化されたモバイル端末

◆デパ地下のスイーツ売り場は、和菓子・洋菓子・パティシエ・産地・焼き菓子&生菓子などなど、ワンフロアに多くのスイーツが並んでいます。

なぜ同居できるかというと、スイーツが好きな人にとっては、全てが別のモノだから(ちなみに私はスイーツ好きなので、ここの章を担当された方の感覚の方がわかりませんでしたが(笑))。


◆これはデジタル端末、特にコモディティ化が著しいコンパクトタイプのデジタルカメラでも同様です。

メーカー間での機能面の違いは、以前ほどなくなってきています。

それならユーザーは何を基準に選んでいるのでしょうか?


◆結論から言うと、それは「使用するシーン」になります。

「結婚式でたくさん撮影したい」

「食事中に撮影する音が場を壊さないように撮影したい」

「水中でも撮影したい」などなど・・・。


◆携帯以外のデジタル機器を使わないような層にとっては、デジカメは皆同じようなものです。

となると認識してもらうために必要なのは、シーンの提供

これからは、機能面での訴求ではなく、シーンの訴求がモバイル端末でのキーファクターになるでしょう。


★「ゲート」占有競争

◆一般的に「ネットマーケティング」と言った場合、多くの言及先が消費者の認知レベル部分に費やされています。

しかしマーケティングの本質的な役割は、「消費者ニーズの収益機会への転化」です。


「ネット上での情報行動」リアルな購入意思決定につながる接点、つまりネットとリアルを繋ぐ「ゲート」がどこにあり、そしてそれをいかにビジネスモデルに組み込むか。

1.決済
2.端末
3.アカウント


これら3つの領域においては、既に「ゲート」占有競争が始まっているのです(詳細は本書で(笑))。


【読後の感想など】

◆流して読むにはかなり骨太の内容でした。

今までの「Web2.0」関係本とは、ちょっと切り口が違うと言いますか。

立ち位置は、むしろリアルサイドにあって、そこからWeb2.0的サービスをどう取り込んでいくかが焦点になっているかと。


◆ですから、Web2.0の細かいサービスの内容については、特に突っ込んでいません。

技術的なお話がお好きの方は、一応、手に取ってから検討された方がいいと思います。

また個人的には、事例のほとんどが大企業(ホンダ、KDDI、カカクコムなど)なのがちょっと残念。

ですから本書は、どちらかと言うと、ネット関係企業や代理店にお勤めの方、その他私のようにこの手の本が好きな方に、オススメしておきます(笑)。

マーケティング2.0
マーケティング2.0


【編集後記】

◆いまだ祭りが続いておりますジェットストリーム

8899d54d.jpg






ホントに30本買ったという証拠写真でございます(笑)。

いえ、高いもんじゃないんで、誰も疑っていないとは思いますが(笑)。

相変わらず何やってんだか、自分・・・。


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この記事へのコメント
               
このタイトル。

まさに、smoothさんのための本ですね。
手法はいろいろですが、Webマーケティングも次の事例が豊かになってきたという解釈です。
Posted by タツ at 2006年09月15日 08:26
               
おはようございます

私もジェットストリーム
50本買って、写真アップします(^^)

スイーツってすべて別のモノなんですか?

私も酒を呑まないですが、
さすがに別のモノという食べ方は
しませんが・・・

Posted by Yoshizawa Accounting Office at 2006年09月15日 08:54
               
smoothさんこんにちは。今日レビューもしっかりとエッセンスをちょうだいしました。それにしてもボールペンすごいですね!説得力あります(汗
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年09月15日 09:46
               
こんにちは。

本書は、ウェブマーケティングですね。

おっしゃるとおり、Web2.0をどう取り入れるかということですね。

最近、CMで、検索とかHPへの誘導が多いです。多すぎると、埋もれそうですけど。
Posted by こばやし at 2006年09月15日 11:11
               
今日もとても勉強になりました。
大変興味深い本ですね。
ウェブマーケティング・・・
私もまだまだウェブ初心者なので、
いろいろ勉強させてください。
今日もありがとうございます♪
Posted by 倉橋満里子のキャリアルネサンス at 2006年09月15日 12:13
               
今日もとても勉強になりました。
大変興味深い本ですね。
ウェブマーケティング・・・
私もまだまだウェブ初心者なので、
いろいろ勉強させてください。
今日もありがとうございます♪
Posted by 倉橋満里子のキャリアルネサンス at 2006年09月15日 12:13
               
smoothさん、こんにちは!

目次の中でふと気になったんですが、
「モバイル2.0」って本も出てますよ〜
・・・とお知らせ(笑

2.0の本も増えてますよね。
Posted by 淺田 義和@創造マラソン at 2006年09月15日 16:12
               
Web2.0関連の本多いですよねぇ。

どんどん具体化していってるんでしょうかねぇ。ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年09月15日 23:57
               

ネットとリアルをつなぐゲート。
深いでしょうね。難しそうな本にも感じました。


JetStream。今日も本屋の文具コーナー(なにも買いませんでしたが)で見かけました。

三菱鉛筆も結構アピールしていますね(^-^)
Posted by たなか@心レベル at 2006年09月16日 06:24
               
むむむ、web系、相変わらずヨワイです・・・。

勉強になりやす〜。

>こないだ本を紹介した、三鷹光器の中村会長は、17歳のときに独力で家(人が住む本物の)作ったそうです。

  す、すごすぎです・・・

Posted by 齊藤 正明 at 2006年09月16日 07:09