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2006年08月24日

「新聞がなくなる日」歌川令三(著)


新聞がなくなる日
「新聞がなくなる日」歌川令三(著)


【はじめに】

◆おはようございます。

実は昨日から法人調査の立会いが始まっているsmoothデス(汗)。

レスやコメント表示が遅くなって申し訳ございません(汗)。

◆本日ご紹介するのは、先日の「ウェブ2.0は夢か現実か?」でも内容について言及されていた一冊。

というか、それ読んで購入決めたんですが(笑)。

日本の新聞業界について一気に理解できます!


【目次】

第1章 「沈まぬ太陽」と「役員室午後三時」―日本新聞博物館で思ったこと
第2章 さようなら?グーテンベルク―デジタル・ネットに囲まれる「紙」の新聞
第3章 韓国に行けば、明日が見える―隣の国のメディアの興亡
第4章 飛び交う「新聞の死亡宣告」―電子メディアの元祖、アメリカのいま
第5章 「ぬるま湯」のなかにも、つのる危機感―数字で切った「新聞大国日本の断面」
第6章 二〇一X年「日本型新聞経営」が死ぬ―破壊的イノベーションと大新聞の命運
第7章 ジャーナリズムは滅亡するか?―「メディア」が変わると「文化」も変わる


【本書の概要】

◆元毎日新聞記者である歌川さんが「かつていた場所」である新聞業界の未来を憂いだ一冊。

インターネットによるメディア革命を前提として、「8つの仮説」と対応する「25の設問」について追求していきます。


◆取材対象も、国内はもちろん、(孫正義氏によると)日本より「1年進んでいる」韓国、そして「4年進んでいる」米国。

事情は違えど、両国とも新聞メディアは「紙」から「ネット」に移行しつつあります。


◆一方日本は「販売店制度」とそれに伴う「戸別配達制度」維持のため、身動きが取れないのが現状。

「ビジネスモデル」と「メディア」の両側面から探る「日本の新聞の未来」とは?


【感想など】

◆「市民記者によるネット新聞(オーマイ・ニュース)」が、大統領選挙の決め手となった韓国、多数の市民ブロガーが、マスメディアに負けない位の発言力を持ちつつある米国。

日本は両国とは状況が違います。

ただし、日本の新聞の値段は米国の約2倍。

可処分時間だけでなく可処分所得も新聞は失いつつあります。


◆新聞のメディアとしての本質的は「紙」という「容器」ではなく、記事という「中身」であるべき。

ところが、ビジネスモデル的には、むしろ「容器」を維持しないといけない、というのは驚きでした。

日本の新聞業界の構造的問題が、こんなに根深いものであるとは(汗)。


【補足】

◆今回は簡潔に(?)まとめたので、上記の「容器」のお話うんぬんについては、むしろこちらの記事の最後の方に書きなぐった事の方が詳しいかと。

んで、毎朝新聞の配達をしてくれる「販売店サンの存在」があるわけですから、単純に「ネットで有料配信すればいい」とか「広告費を稼いで、ネットで無料配信にすればいい」とは行かないわけでして(汗)。

かといって、若い世代はどんどん新聞離れしているわけですし、これはもうひっそりと衰退していくしかないのかも、というのが個人的な感想です。


◆他にも、地デジが始まると、テレビの番組表がテレビ画面で観られるようになり(今でもCATV等ではできますが)、ますます新聞の意義がなくなってくるわけですね。

あー、マスコミ就職対策と称して、学生時代は毎日、新聞を3時間くらい熟読していた頃が懐かしい(遠い目)。


◆ちなみに、著者の歌川さんの書く文章は、テンポがよく、一文一文が短め。

「読みやすい文章を書きたい」

という方にはきっと参考になるかと。


新聞業界の未来について深く知りたい方にはオススメ!

新聞がなくなる日
新聞がなくなる日


【編集後記】

◆受験戦争からまだ遠いところにいる(?)ムスメのおもちゃシリーズ(いつからそんなシリーズが(汗)?)。

5fb9e8e1.jpg













マックでもらったハッピーセット「キミちゃんヤシ占い」です(笑)。

すぐに壊されそうなんですけどね(笑)。

人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 07:01
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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

そう言えば、昨日、出版大手K社の27歳で1200万年収の給与明細が公開されていて、びっくりしました。その記事によると、新聞だと750万ぐらいでした。

興味深い本ですね。
マックのおまけ商法には、軽い怒りを感じています。
まぁ、親が言うことを聞かないと、えらい目にあるわけですが(笑)。

Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年08月24日 09:28
               
新聞がなくなるってことになったら、
なんか寂しい気にもなりますね。

しかし、今は「まさか」の時代ですから。
ありうることですね。

私は今はサンケイの朝刊しかとっていないですが。
Posted by 栗原敏彰 at 2006年08月24日 10:18
               
smoothさんこんにちは。TVのアナログ放送が終わるタイミングで新聞も終わりにしてはいかがでしょうかね(笑
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年08月24日 10:35
               
こんにちは。

新聞は、宅配だから良いですよね。

一覧性というか、そういうのも良いですし。
Posted by こばやし at 2006年08月24日 11:02
               
新聞、段々衰退するのかもしれませんね。

>ちなみに、落ち着いてはきましたが、相変わらず例のアクセスは多いです(涙)。
折角の今までの分析がー(涙)。

 だっはっは!でも、常に、今の倍のアクセスがある状態まで、ブログを育てたいですね!
Posted by 齊籐 正明   at 2006年08月24日 12:21
               
smoothさん、こんにちは!

>かといって、若い世代はどんどん新聞離れしているわけですし、これはもうひっそりと衰退していくしかないのかも、というのが個人的な感想です。

新聞・・・確かに紙媒体では読んでないです(汗


市民記者の話については、
以前に読んだ浅井隆さんの本でも書かれていました。
Posted by 淺田 義和 at 2006年08月24日 16:35
               
CMも新聞も無くなりますか。

時代は変わりますね。

ボクも新聞とってないです。
ラジオ。TV。何より
ネットで十分ですよね。
Posted by ぼうや新聞 at 2006年08月24日 17:43
               
新聞がなくなる日。

なるほど、そういう時代は来るかもしれませんね!

孫さんがどのように話していたのか知らないのですが、一時期韓国のネットインフラは日本なんかより全然先を行ってました。

無線のポイントも家庭に許可をとってバンバン増やしていったとインフラ業者に聞いたことがあります。

マクドナルドのおもちゃは子供のハートをくすぐりそうですね(笑)
Posted by たなか@心レベル at 2006年08月24日 19:49
               
新聞も含めて、紙メディアは、実際の取材力はないのに、ただのケチ付け批評家に成り下がり、なおかつ、圧力団体に弱いという状態なので、老い先短そうですね。

応援!

Posted by タツ at 2006年08月24日 21:58
               
便利さを追求すれば新聞もなくなるんでしょうねぇ。
でも、感性を磨くには質感や匂いなど五感に響くものに常に触れておきたいです。
だから新聞のインクの匂い、紙をめくる音はなくなってほしくないと思います。
Posted by ビルダーナース at 2006年08月24日 23:29
               
おはようございます

新聞って、他の業界には
声高に「規制緩和を!」と
叫ぶのに、自分の所の
再販価格維持は、へりくつを
こねて正当化してますよね。

それに、他の会社が総会屋との
関係が取りざたされると
「裏社会との取引を
断ち切る勇気を持て」と
いいながら、その新聞を
売っているのが、思いっきり
「団」じゃないですか。


Posted by Yoshizawa Accounting Office at 2006年08月25日 09:28
               
新聞・・・確かにこの頃はネットのニュースで事件や事故など確認することが多いかもしれません。
「速報」としての情報の早さってラジオが一番だったりしますしね。
新聞が新聞でないといけない「理由(中身)」が大事なんだろうな〜とは思います。

ご紹介の本、面白そうなので今度読んで見たいと思います♪



Posted by mami at 2006年08月25日 11:31