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2006年08月20日

「ウェブ2.0は夢か現実か?」佐々木俊尚(著)


ウェブ2.0は夢か現実か?―テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力
ウェブ2.0は夢か現実か?―テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力

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【はじめに】

◆おはようございます。

土曜日は休出して、本を整理していたsmoothデス(汗)。

マジでそろそろ、この本の山を何とかしないと・・・。


◆さて。

本日ご紹介するのは、先日「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」をご紹介した(参考記事:「グーグル―既存のビジネスを破壊する」佐々木 俊尚 (著))、佐々木俊尚さんの最新作。

ネット関係の多種多様なお話が一杯です!


【目次】

第1章 ウェブは、世の中を変えるのか?
 スカイプは戦争を巻き起こすか
 活字を読む文化が復権しつつある ほか

第2章 ウェブVSオールドメディア
 グーグルニュースをめぐる水面下の戦い
 「録画ネット」事件は、オリンピック放映権の問題である ほか

第3章 ウェブの世界の不思議な人びと
 ひろゆきとライブドア社長の共通項って?
 情報システム部門のブラックホール ほか

第4章 ウェブ事件簿
 ビジネスソフトの不正コピーで摘発される中国の日本企業
 北尾吉孝社長が登場してくるとは… ほか

第5章 ウェブ2.0は幻想か?
 顧客のスコアデータに連動させるビジネス
 ウェブ2.0は日本でどう実現するのか? ほか


【本書の概要】

◆本書は、著者の佐々木さんがウェブニュース媒体である「ホットワイアード」にて連載していた「ITジャーナル」の記事に改稿、加筆、そしてさらに、新たな原稿を追加してできたもの。

それだけに、さまざまなジャンルのキーパーソンのインタビューや、関連する「社会的事件」の詳細、「社会科学的視点」が満載です。


◆「元新聞記者」という典型的ジャーナリストである著者が、テクノロジーサイドからではなく、「人」や「社会」「メディア」を切り口に「ウェブの未来」を探ります。

「ウェブ2.0」ではなく「ウェブ2.0が支配する世界」を探りたい方に。


【感想など】

◆本書の元原稿は2004年からの3年間で書かれていますが、そのたった3年の間にも、信じられないくらい世の中は変化しています。

そして今後も変化し続けていくであろうことは、この本を読んでも明らか。


◆「ウェブ2.0」は、純粋なテクノロジー的な部分はあるもの、同時にビジネスを行う上でのプラットホーム(環境)でもあるわけで。

色々な人の思惑や利害がからみあうからこそ、単純には先の事が読みきれないのではないかと推測。


◆本書はあらゆる角度から「時代の背景」を埋めていこうとしており、その結果ネットに関わる「現代」そして「未来」が描かれています。

ウェブという「道具」を使う「人」を見つめなおすのにいい一冊。


【補足】

◆目次をごらん頂けるとおわかりのように、内容はホントに多岐に渡っています。

各単元それぞれも、特につながりを持って書かれたものではないため、コラム集と思って読んだ方が楽しめるかと。

逆に純粋な意味での「Web2.0」本ではないため、その辺のテクニカル志向な話を期待されるとちょっとキツイかも(笑)。


◆個人的には、「web2.0」についても、現象面よりビジネスとの関わりの方に興味があるので、この本はそういう意味では楽しめました。

ホントは、今、全部書き下ろしてもらった方がいいんですが(笑)。←ムリムリ(笑)


◆本書の中で、『「録画ネット」事件は、オリンピック放映権の問題である』という章があって、確かに「録画ネット」では「テレビ局側の全面勝訴」だったんですけど、つい最近、似たようなサービスである「まねきTV」ではテレビ局の逆転敗訴になりました。

「録画ネット」

「まねきTV」

『テレビ業界を震撼させた新たな司法判断「まねきTV」仮処分却下』

うーん、ネットとテレビの問題については、今後もどうなるかよくわかりません(汗)。 


【編集後記】

◆昨夜は、家族で川崎市の花火大会に行ってきました。

99f5d6b0.jpg











帰りの駅での込み具合は、マジで地獄絵図ですた(涙)。


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この記事へのコメント
               
Web2.0カンゼンに取り残されてます・・・

花火いいな〜、今年も見てないです(T_T)
Posted by 齊藤 正明 at 2006年08月20日 09:22
               
こんにちは。

いろんな話が書かれていますよね。

Web2.0と関係ないかも、という話もあったような気がしますが。
Posted by こばやし at 2006年08月20日 10:13
               
smoothさんの所持している本の量は半端じゃなさそうですね(笑)

うちも本の置き場所に困っていて、重い腰をあげ壊れてほったらかしになっていたスキャナ、プリンタを捨て、そこに本を置くスペースを作りました。

本の整理は大変。とてもよくわかります。

あとで「あ!」っと突然読み返すものもでてくるので箱に入れたくないし。(^-^;)

地獄絵図。たいへんでしたね(^-^)
Posted by たなか@心レベル at 2006年08月20日 16:23
               
やはり本の山でしたか(笑)。これだけの書評を書いておられるので当然といえば当然ですね。私も本の山に埋もれる生活を何とかしようと思いましたが本に書き込みをしているので売ることができず、人にあげることもできません。ところで以前、齊藤孝さんも本にメモをしながら読んでいるという話しを聞いてとても親近感がわきました。(笑)
Posted by マチスケ at 2006年08月20日 16:56
               
smoothさん、こんにちは。

この本、見かけただけで流していたんですが、
確かに多岐にわたる内容ですね。

論文が一段落したら、
また一気に読みあさってみます(笑


SEOのアドバイス、どうもでした〜。

Posted by 淺田 義和 at 2006年08月20日 17:20
               
花火大会いってきたんですね^^

花火きれいですよね。
夏って感じしますしねぇ。ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年08月20日 18:23
               
smoothさん、こんばんは。
今日は大丈夫でしょうか(笑

とあることから、いま、メディアの講義を受けていまして
 テレビがインターネットを食べる
とか、
 インターネットの世論調査はダメ
とか、
期待に反して、ネットにあまりいいことを言わない人の話を聞いております(汗

そんな話も、
プラットホームとしてのインターネットを、これからの時代、活用していく上では、大いに役に立つかと思ったり(薄笑

昔、ウォークマンやiPodがなかったように、その存在さえ信じられなかったものが、いまはあるのだということから帰結し、Web2.0をプラットフォームとして、きちんと使えるものにするのは、この時代に生きている者の課題かなと思う今日この頃です。
Posted by sayuri at 2006年08月20日 19:20
               
smoothさんこんにちは。
私も本に囲まれて引きこもり生活したいです。
夏ばて真っ最中です(汗
明日から通常運営に戻ります。
Posted by 週末起業サラリーマン・・・hikaru at 2006年08月20日 22:44
               
こんばんは!

私もこの本、読みましたが
元気が出る良い本でしたね〜(笑

特に、
歌川さんの「新聞がなくなる日」を解説した部分!

日米の違いを読み、
あらためて日本の新聞がなくなるなあ、と思いました(爆)
Posted by 龍司 @∞最前線 通信 at 2006年08月20日 23:52