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2006年05月27日

「もしも、シンデレラの行動がすべて計算ずくだったら? 考える脳の鍛え方」樋口卓治 (著)


もしも、シンデレラの行動がすべて計算ずくだったら? 考える脳の鍛え方 樋口 卓治
「もしも、シンデレラの行動がすべて計算ずくだったら? 考える脳の鍛え方」樋口 卓治 (著)

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【はじめに】

◆おはようございます。

昨日髪を切って、顔が一回り小さくなったsmoothデス(笑)。




◆さて、今日ご紹介するのは、お馴染み講談社のKさんご紹介の一冊。

何時に公開されているか知りませんが(笑)今日の記事は「意地」の予約投稿であります。

頑張れ、ライブドアブログ!


【目次】

第1章 「考える」を楽しむ
 いま、そこに仕事を楽しむ空気が流れているか
 会議はサッカーに似ている ほか

第2章 企画の磨き方
 企画をジャッジする
 ワクワクさせて満足させる ほか

第3章 伝わらなくっちゃ意味がない!
 仕事を楽しくする「伝え方」
 伝えるも掛け算! ほか

第4章 ヒントとチャンスはあふれている!
 汗をかき、恥をかく
 門前の小僧習わぬ経を読む ほか


【気になった点など】

★「1→1’に、そして2にする発想」

◆著者の樋口さんは、テレビ番組の放送作家。

企画を考える場合に「0→1」を生み出すつもりでやっていたら、番組の放送には普通間に合いません。

そこで勧められているのが、「すでにある1から1’を作る。そしてそれを磨いて2にする」という方法です。


◆例題としてあげられているのが『童話「シンデレラ」を、登場人物を変えて、全く新しいお話にしなさい』というもの。

アナタならどう答えますか?

こういった問題を考える場合に重要なのが「アングル」という考え方です。

「アングル」とは、写真撮影の際の「どの角度から捉えるか」を意味する「アングル」と同じです。)


◆例えば恋人同士であっても、違った人間であり、お互いのアングルが違う以上、ものの見方、考え方も異なってきます。

企画や問題においても同様に、異なったアングルから眺めてみることにより、新しい発見や発想が生まれたりするワケですね。


◆というわけで、今までの「いじめられていたシンデレラが、最後には幸せになる」というアングルから、本書のタイトルである「もしも、シンデレラの行動がすべて計算づくだったら」というアングルに切り替えただけで、したたかなオンナの出来上がり(笑)。

これぞアングルの妙(汗)!


◆ところで。

これが例えば、「新しいおとぎ話を一つ作りなさい」という問題だったら、どうでしょうか(上記で言うところの「0→1」という事ですね)。

なかなか前に進めなかったのではないでしょうか?

これこそが、樋口さん言うところの「1→1’に」というものなのです。


★既存の要素の新しい組み合わせ

◆異なった要素を組み合わせるやり方は、他の本でも色々と紹介されていましたね。

代表的なものではこんな本も。

メディチ・インパクトHarvard business school press
「メディチ・インパクト」フランス・ヨハンソン(著)


◆具体例としては、たとえば、日本テレビ系の「ぐるぐるナインティナイン」の名物企画「グルメチキンレース ゴチになります!」というコーナー(ヨメも大好きなんですよ(汗))は、『値段当て』×『グルメ』でできています。

これは大昔(笑)に『値段当て』×『電化製品』の組み合わせで大ヒットを飛ばした『ガッチリ買いましょう』という番組の、『電化製品』『グルメ』に置き換えたモノ。

大昔(高度成長期)は『電化製品』が時代のニーズであったため成功し、今はそれが『グルメ』に変わっているワケですね。


◆さて、ここで例題が。

『新しい「チョイ不良(ワル)」を考えてみよう!』

「チョイ不良○○」

チョイ不良旅行、チョイ不良夕食 チョイ不良ケータイ・・・って私に「チョイ不良税理士」と言えと(汗)?


★伝えるも掛け算!

◆これは樋口さんが「バカの壁」(私はお恥ずかしながら読んでないのですが)、からヒントを得た考え方です。

y=ax

yが「伝わった量」
xが「相手の興味」
aが「自分の考え」


日常生活でもよくある、「一生懸命伝えても、相手に全然伝わってない」というのは、この数式に原因があるかも。

あれ!?興味ないなって思ったときは方向転換すればいいし、この雰囲気でこういうこと言っても、ここは響かんだろうって思ったら、流れを変えればいい。

ごもっともです(汗)。


【読後の感想など】

◆まずは、「タイトルからは絶対うかがい知れない内容だなー(汗)」というのが、率直な感想です。

土井英司さんのセミナーなんかに出ていると、意味も無く(笑)出版から取次、そして一般書店の流れなどを、図らずも学習できるのですが、担当者が「どの棚に置くか(どのジャンルなのか)迷ったらアウト」だとか(汗)。

どうも「中を読めばわかる」というのは通用しないみたいですしネ。


◆私も書店で最初に見たときは、それほどジャンルごとの場所が明確でない新刊平積みコーナーだったため、てっきり佐藤富雄さんチックな「女性向け自己啓発本」かと思っていました(汗)。

私のようなタイプのビジネス書オタクは、見ただけだとスルーですし、逆に自己啓発系を求めた女性は、手にとって「なーんだ」となってしまいそうな(汗)。


◆内容的には、上記のように、完全にアイデア系で、かなり読みやすいです。

言ってる事自体は、深いものもありますが、読みごたえはあくまでライト(笑)。

「メディチ・インパクト」を手にとって挫折した方にはオススメかも(笑)。


◆ちなみにこの本の帯は、今をときめく(笑)放送作家の鈴木おさむ氏が書かれています。

ブスの瞳に恋してる
ブスの瞳に恋してる

放送作家という、今注目を集めている職業の方が書いた本であることを強調したポップでもつけて、大型書店中心で売ってみるというのはどうでしょうかね(笑)?

この本以外にも、テレビ業界の方々の本を一緒に並べて・・・。

「視聴率男」の発想術 五味一男
『「視聴率男」の発想術』五味一男(著)

先日ご紹介済み(『「視聴率男」の発想術』 五味一男 (著)


アイデアマンになる ~企画時代を乗り切る発想術~
アイデアマンになる ~企画時代を乗り切る発想術~

『古舘プロジェクト』所属の放送作家が主宰する『ブレーン集団アングル』(樋口さんも所属されています)の本。


視聴率200%男光文社新書 安達 元一 (著)
「視聴率200%男」安達 元一 (著)

うーん、ダウンタウンの松本さんがスゴイという話が強烈だったような・・・?


「新しい企画を次から次へと考える」という作業においては、テレビ業界が一番ハードではないかと思います。

私もせっかくアイデア本を多数読んでいるわけですから、今後はバラエティも「観て楽しむ」のではなく、「自分が企画するとしたら?」という視点で接してみようかと・・・。


【編集後記】

◆こんな本を買いますた・・・。

子供と行くグアム地球の歩き方リゾート
子供と行くグアム地球の歩き方リゾート

仕事は忙しいですが、グアムを夢見てガンガレ、自分(汗)!


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この記事へのコメント
               
>バラエティも「観て楽しむ」のではなく、「自分が企画するとしたら?」という視点で接してみようかと・・・。

それ、絶対面白いですよね。

さんまさんの番組も、今回の記事の視点から捉えたら、全く新しい企画ものではなくて、さんまさんが聞き手で、ゲストが話し手で・・・っていう設定をアレンジしてるものが多いなあと思いました。

お子さんとグアム、いいですね〜。
お仕事大変そうですが、グアムを目標に顔晴れそうですね♪


Posted by まさみ at 2006年05月27日 07:28
               
こんにちは。

>バラエティも「観て楽しむ」のではなく、「自分が企画するとしたら?」という視点で接してみようかと

ほとんどそういう見方をしてます。

タレントのポジションとかも、マーケティング的に考えていたりしますし。

ちなみに、この本のタイトルは、サブタイトルにして、主タイトルに、コンセプトをわかりやすく伝えるものにすると、良いと思います。
Posted by こばやし at 2006年05月27日 09:28
               
smoothさん、こんにちは!

何か、最近、売れそうな構成ですね。
本気で、アソシエイト、いけてそうですね。

ウチも頑張らないと(笑)。
振り込み下限が1万円から5千円に下がりましたね。
それと、ページ全体が表示されるのに、時間がかかっているようですが、何かあるのでしょうか。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年05月27日 10:18
               
シンデレラ、非常に面白そうですね!
表紙の絵もサイコーです!

本棚の配列、なるほどですね!
それは大事な要素ですね!

>体力的に限界が近いので、ボイスレコー>ダーは、今日は勘弁して下さいー
>(涙)。

わざわざありがとうございます。もう、読める所だけ、お読み頂ければ・・・。全部を読んだり、音を聞いたりしていては、時間が足りないですよね。

全部観て頂く事はよっぽど好きな方でないと無理だと思いますので、全く気にしておりません。(^_^)






Posted by 齊藤 正明 at 2006年05月27日 10:31
               
こんにちは。

アングルという言葉を聴いて、プロレスを思い出しました。
アメリカのWWEというプロレス団体は、このアングルの面白さで商売していましたね。

クリック!
Posted by タツ at 2006年05月27日 10:49
               
連続コメントで失礼します。

smoothさんのブログを通じ、ニタさんとこばやしさんのブログにコメントを入れさせて頂きました。m(_ _)m
Posted by 齊藤 正明 at 2006年05月27日 11:06
               
たしかにタイトルとはおもいもよらない感じですね^^;

予約投稿できたみたいですねぇ。

目的の時間よりもかなり早めにセットがいいみたいですね♪

うちもはじめは6時にしてたけど、
どうもタイミングが合わないので、
5時にかえましたしねぇ^^;ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年05月27日 12:31
               
こんにちは。シンデレラですか。「0→1」を生み出すのは大変だけど「すでにある1から1’」を作る。そしてそれを「磨いて2」にする。これは参考になりました。今日は投稿うまくいったようですね。
Posted by マチスケ at 2006年05月27日 14:38
               
smoothさんこんにちわ。グアムいいですね〜。なんだか疲れがたまってきてまして異常にねむいっす。アングルのお話面白いですね。使えます!
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年05月27日 17:47
               
ご紹介の本はタイトルとイラストが強烈ですね。
中身は想像と違いましたが、視点を変えてみるという考えには大賛成です。
バカの壁も、固定概念や思い込みという捉われたモノの見方がいかんのよ、という話でしたので、そこに通じますね。
Posted by ビルダーナース at 2006年05月27日 19:25
               
>まさみさん

自分ではえらそうな事書いてますが、壊滅的にテレビ観ない人間なので、試しようがない、というのがホントのところです(汗)。

さんまさんの番組も、ヨメの実家で観るなんで(汗)。

グアム行けるように、あともうちょっとだけ(笑)頑張ります!

>こばやしさん

こばやしさんが、バラエティ番組を観ている、というのは、ちょっとビックリでした(笑)。

こばやしさんこそ、私以上に「モンティパイソン」の方が似合ってますって。

タイトルは同意です。
でもおそらく何らかの意図があったんでしょうね(万人に手にとらせたいとか)。

>ニタさん

えーっと、紹介した本の数とアソシエイトは「全く比例しません」(笑)。
お試しになればわかりますよ。

ページ全体の件は、ウチのブログでしょうか(アマゾンもウチも特に気にならないんですが)?


Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月28日 06:28
               
>斉藤さん

あ、いえ「時間があるときに聞きたい」というのはホントなんですが、あの時はマジ眠くて死にそうだったんですよ(笑)。

実はどなたかへのコメント書いてる最中に一度「落ちて」気が付いたら30分たってました(笑)。

私のブログの常連さんのところにコメント入れていただいた際には、ランキングのクリックもどうか一つ(汗)!

>タツさん

スイマセン、バラエティ以上にプロレスのことも、全然知らないので、ちょこっと検索かけてみたら、なるほど脚本があるんですか(汗)。

まさに「台本どおりの展開」(笑)。

>院長サマ

せっかく昨日成功したのに、夕べ爆睡してしまい、5時半に起きて、6時ちょっと前の指定で予約してみました。
今のところ、まだ公開になってません(汗)。
院長サマの記事見て、「何で5時になんかに予約してるんだろ」とかつて思ってたんですが、そういう理由だったんですね(笑)。

Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月28日 06:37
               
>マチスケさん

>「0→1」〜

丁度昨日読んでいたとある新書にも、似たようなやり方が勧められていました。

「1→1’」というのは、「オリジナル」ではないが、十分「クリエイティブ」だと。

>hikaruさん

hikaruさんの場合は、週末もお仕事ですから、休む暇がないですよね。
今日はIKEさんのセミナーだし・・・。
よろしくお伝え下さい。

>ビルダーナースさん

やはり、タイトルやイラストで目立とうとするのには成功しているようですね(笑)。

「ものの見方を変える」というのは、アイデア系の本では結構お馴染みの内容ですが、ホント大事みたいです。

Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月28日 06:43
               
こんばんは。
「0→1」よりも「1→2」の発想の方が楽だし、大切
かも知れないですね。
「0→1」を普通に作り出せる人は特異なのだとも思い
ます。
アンデルセンもそんな1人だったそうです。
わたしは「1→1.1」くらいしか創り出せそうにない
かも・・・(汗)
Posted by 重田貴士 at 2006年05月28日 19:10