2006年05月19日
「金持ち兄さんの王道―専門家をカモにする人・される人」藤田憲一 (著)

「金持ち兄さんの王道―専門家をカモにする人・される人」藤田 憲一 (著)

【はじめに】
◆おはようございます。
昨日から、また決算資料がドカドカやってきたsmoothデス(汗)。
週末も休出ケッテイ・・・(涙)。
◆気を取り直して(笑)。
今日ご紹介する本の著者、藤田憲一さんは、最近は金森重樹さんで有名な「サラリーマン大家さん」のハシリの方だそうです。
今気がついたんですが、アマゾンのレビューを書かれているのが、在職当時の土井英司さん。
なるほど、王道ですか(汗)。←相変わらずわかってない(笑)タイトルだけを見ると、いかにも「2匹目のドジョウ」を狙った本だが、じつは著者独自の切り口と経験から投資の王道を説いた、良質な1冊である。
【目次】
「経済的自由」の重要性
基礎編 投資のもっとも基本的な考え方
「私は車で投資を学んだ!」
投資の先生は、ある中古車屋のおやじだった!
発展編 「投資の王道」を「あなたの王道」に
考えるのは「あなた自身」
危険な火遊び!?競売への挑戦
行動編 抵当なしの資産を五件持つ方法
高く、早く売れる物件を手に入れる
専門家をカモにするために
【気になった点など】
◆今回も不動産投資素人のワタクシゆえ、徹底的に引用しまくります(汗)!
★個人の不動産投資
「私の狭い人間関係の中で」ということになるが、個人で不動産投資に成功している人はむしろ、「投資のリテラシー」より、「商売」の上手な人、ビジネス、つまり広い意味で「経営」の才覚がある人が多い。
そういう意味でも、それら「商売」「ビジネス」と密接に絡む「マーケティングの考え方」は、「小規模不動産投資」に重要であろう。
★商品の3分類(投資の王道その2)
商品は以下の3つに分かれる
1.普通の商品
2.売れている商品
3.人気商品
★専門家に対する知見(投資の王道その3)
プロフェッショナル、エキスパート、スペシャリスト。
いずれも、あなた方が考えているようなスーパーマンではない。
投資において「考えること」「判断すること」にかかわることは、完全に自己責任である。
あなたが彼らに任せていいのは、「情報の提供」と「労働」だけである。
「考えること」「判断すること」は、絶対他人に任せてはいけない。
★人気商品(投資の王道その4)
人気商品とは一部の層に強い人気を誇る商品である。
そのため「欠点」「高価格」などネガティブ・ファクターを凌駕し、相対評価を排除する「オンリーワンの魅力」を持つ」
★人気商品のターゲット(投資の王道その5)
「人気商品」とは、「広く浅く」ではなく、「狭く深い」人気を持つ商品である。
「人気商品」の戦略とは、「広く浅く」ではなく「狭く深く」ターゲットに訴えかけることである。
★時間に見合う儲けを出す
私は投資を趣味の域を脱して行うなら、本業以上のプロフィットをあげるべきだと考える。
たとえば、私は「本業の収入を労働時間で割った額」の3倍以上のプロフィットを、投資であげるべき最低基準として設定している。
なぜなら、本業の仕事は経験がキャリアやスキルにつながる。仕事としても、やりがいを感じられる。だから、その3倍くらいの時間あたりのプロフィットが得られない投資は、意味がないと考えるからだ。
そのため、私はその最低基準以下のコストですむものは、専門家を労力として活用する。
【読後の感想など】
◆不動産投資も株式投資も全く考えていない私が、何でこの本を買ったのか、正直不思議です(笑)。
おそらく、どこかの誰かのブログかサイトか、もしくはメルマガで推奨されていたのかと。
◆元々著者の藤田さんは、学生時代に中古車を転売して売却益を出せたことから、投資の世界に足を踏み出されています。
そこには一貫して人気商品(上記参照のこと)を追求する姿がありました。
つまりターゲットを明確にして、そこに訴求力を持つ、価格競争にならない商品を手がけるということです。
◆ただ、これって、ほとんどマーケティングの考え方ですよね(笑)。
私も実は、この本に関しては、(投資の知識がないとは言え(笑))マーケティングの本として楽しんでいました(笑)。
「不動産物件の図面から、その実態を推測する方法」や、「不動産屋に任せずに、自分の物件を効果的に宣伝する方法」等々、体験談に基づくノウハウは、とても面白かったです。
◆ただ、注意すべき点が(汗)。
藤田さんも本の中で書かれているように、「ノウハウを学ぶ」という読み方は、この本においては止めた方がいいでしょう。
学ぶべきは「考え方」であって、「やり方そのもの」ではありません。
実際、この本が書かれたのは3年以上前ですから、当時とは状況もずいぶんと変わっています。
単純にやり方だけ真似ようとする人にとっては、「今の状況じゃ、このやり方はダメだよ」でオシマイかもしれません。
◆でも本質的な部分、つまり「考え方」は、今なお通用するものだと思います。
まぁ、私の場合、不動産市場の過去の状況も今の状況もわからない(笑)ので、あまり関係なかったといいますか(笑)。
さらには、マーケティングのみならず「思考法の本」としてもなかなかもものではないかと(汗)。
思わず藤田さんの本業関係であるこの本を注文してしまったのはヒミツです(言いまくり(笑))。

「図解 よくわかるCRM」藤田憲一(著)
【編集後記】
昨日事務所に送られてきた、アマゾンの箱の中身。

バブル再来
神田昌典さん翻訳(431ページ(汗))

ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション
「キャズム」で有名な、ジェフリー・ムーアの新作(352ページ(汗))。
というわけで、2冊とも翻訳本で、かつ厚いという2重苦状態(汗)。
果たしてご紹介できる日は来るのか(汗)???

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この本、以前土井さんの推薦から読まさせていただきました。
タイトルで損しているという意見に同感しました。
タイトルからは思いがけない良書と感じました。
朝一コメントしようと思ったら、バタバタして屋宮さんに先を越されました(残念)!
この本も面白そうですが、まずはバブル再来をやっつけてからでしょうか?
2冊持っているから、1冊はサイン本ように置いておこうかな(笑)。
この当時は、金持ち父さんが流行ったあとだったと思います。
そのために、こんなタイトルなのかもしれませんね。
内容がよかったらすぐ読めるんでしょうけどね^^;ぽちっ
smoothさんの書評楽しみです。
日経ビジネス5月15日号、85ページに「物語力で人を動かせ」について記事が掲載されてました。
ジワジワきてますね!
キャズムは私も原書でひーひー良いながら読みました。
その直後に翻訳が出ました(泣)
応援クリック!
スイマセン、職場で後でレスします(汗)!
おっしゃるとおり、タイトルでパスする人多そうですよね。
結構アタリでした(笑)!
>ニタさん
バブル再来は現在のところ、着手する目途が立っておりません(汗)。
その後に買った本をサクサク処理してます(笑)。
>こばやしさん
実はこの当時は全く本を読んでなかったので(笑)、全然ピンとこないんですよね。
ロバキヨってそんなにヒットしたんですか(汗)?
>院長サマ
内容もさることながら、字が小さいと、なんとなく萎えますね(涙)。
今、東京は大雨なんですが、今日はどうされてるんでしょうか?
よい東京旅行をなさっていることをお祈りしております。
>ビルダーナースさん
えーっと、上で書いたように「バブル再来」はパスしております(ゴメンナサイ(汗))。
平野の件、ありがとうございます。
日経ビジネス、駅で売ってるといいんですが(涙)。
>タツさん
原書どころか、翻訳本もヒーヒーですよ(汗)。
何度か手にとってますが、華麗にスルーしてますって(涙)。
応援感謝です!