2006年05月15日
「メディチ・インパクト」 フランス・ヨハンソン (著)
一応、土曜日は休日出勤したんですけどね(汗)。
◆今日は、こばやしさんのこの記事でアマゾンアタックした本をご紹介します。
だって、こばやしさん曰く
そうまで言われたら、買わないわけにはいかんでしょうー!
【目次】
【気になった点など】
★「メディチ・エフェクト」とは?
そしてこの「交差点」こそが、この本の一貫したテーマなのです。
★「交差点」の具体例
◎ジンバブエ最大の商業ビル「イーストゲイト」
⇒シロアリの塚からヒントを得た(塚の下部の湿った冷たい土を通して風を中に入れ、冷やされた風を塚の上部へと循環させて温度を一定に保つ)、美しく機能的で空調のないオフィスビル。
◎ニューヨークにあるスウェーデン料理レストラン「アクアビット」
⇒世界各地の食べ物を組み合わせたユニークな料理が売りものの、3ツ星レストラン
(関連記事:「Aquavit/アクアビット(ミッドイースト)」@グルメなニューヨークさん)
◎「チューブラー・ベルズ」
チューブラー・ベルズ
⇒ロックとクラッシック音楽の融合(一般的には映画「エクソシスト」のテーマで有名かも)
★成功への秘訣
■「失敗に終わるアイデアを試みるなかから、失敗しないアイデアを発見する」
⇒アイデアを実行しないことこそ最大の失敗!
■「試行錯誤のためのリソースを確保しておく」
⇒「スタート地点で正しい戦略は何かを予測するよりも、新規事業のイニシアチブが正解を見つけるまで、2度、3度と挑戦を繰り返すための十分なリソースを確保する(または信頼できる支援者や投資者をもつ)ことのほうがはるかに重要だ」(「イノベーションのジレンマ」より)
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)
・・・ヤヴァイ、この本もウイッシュリストに放り込んだままだ(汗)。
■「モチベーションを保つ」
⇒必ず内なる動機に基づくこと(人間はある活動に見返り(報酬等)があると感じたとき、外的な統制があるというその感覚だけで創造性が損なわれてしまうため)
・・・この点は正直目からウロコでしたね(汗)。
★リスクに関する一考察
◆リスクの罠は、人を元いた場所に留まらさせ、交差的アイデアの追及をやめさせようとします。
例えば、リスクについて考える際の問題点のケースとして、次の問いに答えてください。
アナタはどちらのワクチンを使いますか?
◆次に質問の仕方を変えてみます。
今度はアナタはどちらのワクチンを使いますか?
◆この研究の結果によると、最初の質問の仕方だと、回答者の大部分はAのワクチンを選び、2番目の質問の仕方だと、78%の人がBのワクチンを選んだそうです。
つまり「助かる」と「死ぬ」という言葉をどう読むかによって、リスクの取り方に大きな違いが現れたのです。
結局リスクというものは、同じ問題をどう捉えるかによって、結論さえ左右されてしまうのです・・・。
【読後の感想など】
◆こばやしさんがオススメするだけあって、かなり良い内容でした。
お約束どおり(?)、気になった点は省略しまくりなんで、本屋さんで手にとっていただきたく。
(目次からだと内容がちょっと抽象的(涙)なので、なかなかネットで注文しにくいかも(笑))
◆事例が豊富(私は少ししか紹介できませんでしたが)なだけでなく、アイデアを形にする方法から、マインドの部分まで、きめ細かくフォローしてくれています。
それでもって、前者については、明日あたりご紹介する予定のこの本(の原書)も、何箇所かで引用されております(笑)。
本書著者のヨハンソン氏曰く「創造性に関する秀逸な本」とのこと。
メディチ・インパクト (Harvard business school press)
併せて読めばアナタも素晴らしい発想ができるカモ(汗)???
こちらのレビューもどうぞお楽しみに!
【編集後記】
◆昨日は母の日でした。
ウチのヨメも、「ムスメから見たら母親」ということで、ムスメの名前で花を贈りました(今年で3回目)。
ホントは、日頃隠れてブログなんぞ書いてる罪滅ぼしの意味もあるんですが(汗)。
・・・ちなみに父の日は、毎年何ももらってませんが、何か(笑)?
この記事のカテゴリー:「アイデア・発想・創造」へ
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◆今日は、こばやしさんのこの記事でアマゾンアタックした本をご紹介します。
だって、こばやしさん曰く
了解です!smoothさんが、読んだら、こう言うと思います。
「早く読んでおけば良かった。。。」
そうまで言われたら、買わないわけにはいかんでしょうー!
【目次】
第1部 交差点
イノベーションの生まれる場所
交差点が生まれるとき
第2部 メディチ・エフェクトを生み出す
垣根を取り払う
連想のバリアを壊す
偶発的な概念の組み合わせ ほか
第3部 交差的アイデアを形にする
失敗を乗り越えて実行せよ
決してひるまず、成功へと前進する
既存のネットワークから飛び出す ほか
【気になった点など】
★「メディチ・エフェクト」とは?
◆著者のヨハンソン氏は「異なる分野が出会う場所」を「交差点」と呼んでいます。異なる分野や学問、文化が交差する場では、既存の概念をさまざまに組み合わせて新しい非凡なアイデアを数多く生み出すことができる。わたしはがそれを「メディチ・エフェクト」と名づけた由来は、創造性が爆発的に開花した15世紀のイタリアにある。
(中略)
これはルネッサンス時代についての本でもないし。メディチ家についての本でもない。その時代を可能にしたものは何かについて書いた本だ。異なる専門分野や文化が出会う交差点に踏み込んだときどんなことが起き、そこで見出したアイデアをどうやったら生かすことができるか―それが本書のテーマである。
そしてこの「交差点」こそが、この本の一貫したテーマなのです。
★「交差点」の具体例
◎ジンバブエ最大の商業ビル「イーストゲイト」
⇒シロアリの塚からヒントを得た(塚の下部の湿った冷たい土を通して風を中に入れ、冷やされた風を塚の上部へと循環させて温度を一定に保つ)、美しく機能的で空調のないオフィスビル。
◎ニューヨークにあるスウェーデン料理レストラン「アクアビット」
⇒世界各地の食べ物を組み合わせたユニークな料理が売りものの、3ツ星レストラン
(関連記事:「Aquavit/アクアビット(ミッドイースト)」@グルメなニューヨークさん)
◎「チューブラー・ベルズ」
チューブラー・ベルズ
⇒ロックとクラッシック音楽の融合(一般的には映画「エクソシスト」のテーマで有名かも)
★成功への秘訣
■「失敗に終わるアイデアを試みるなかから、失敗しないアイデアを発見する」
⇒アイデアを実行しないことこそ最大の失敗!
■「試行錯誤のためのリソースを確保しておく」
⇒「スタート地点で正しい戦略は何かを予測するよりも、新規事業のイニシアチブが正解を見つけるまで、2度、3度と挑戦を繰り返すための十分なリソースを確保する(または信頼できる支援者や投資者をもつ)ことのほうがはるかに重要だ」(「イノベーションのジレンマ」より)
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)
・・・ヤヴァイ、この本もウイッシュリストに放り込んだままだ(汗)。
■「モチベーションを保つ」
⇒必ず内なる動機に基づくこと(人間はある活動に見返り(報酬等)があると感じたとき、外的な統制があるというその感覚だけで創造性が損なわれてしまうため)
・・・この点は正直目からウロコでしたね(汗)。
★リスクに関する一考察
◆リスクの罠は、人を元いた場所に留まらさせ、交差的アイデアの追及をやめさせようとします。
例えば、リスクについて考える際の問題点のケースとして、次の問いに答えてください。
アナタが地域の保健医療対策の責任者だったとします。
600人が生死の境にあるとされており、2種類あるワクチンのどちらかを選ばなければなりません。
⇒Aのワクチンを使うと確実に200人の命が助かります。
⇒Bのワクチンはまだ実験段階であり、これを使うと600人全員が助かる見込みが33%、一人も助からない見込みが67%です。
アナタはどちらのワクチンを使いますか?
◆次に質問の仕方を変えてみます。
今度はアナタはどちらのワクチンを使いますか?
⇒Aのワクチンを使うと600人のうち400人は死にます。
⇒Bのワクチンはまだ実験段階にあり、これを使った場合には、一人も死なない確率が33%、全員死ぬ確率が67%です。
◆この研究の結果によると、最初の質問の仕方だと、回答者の大部分はAのワクチンを選び、2番目の質問の仕方だと、78%の人がBのワクチンを選んだそうです。
つまり「助かる」と「死ぬ」という言葉をどう読むかによって、リスクの取り方に大きな違いが現れたのです。
結局リスクというものは、同じ問題をどう捉えるかによって、結論さえ左右されてしまうのです・・・。
【読後の感想など】
◆こばやしさんがオススメするだけあって、かなり良い内容でした。
お約束どおり(?)、気になった点は省略しまくりなんで、本屋さんで手にとっていただきたく。
(目次からだと内容がちょっと抽象的(涙)なので、なかなかネットで注文しにくいかも(笑))
◆事例が豊富(私は少ししか紹介できませんでしたが)なだけでなく、アイデアを形にする方法から、マインドの部分まで、きめ細かくフォローしてくれています。
それでもって、前者については、明日あたりご紹介する予定のこの本(の原書)も、何箇所かで引用されております(笑)。
本書著者のヨハンソン氏曰く「創造性に関する秀逸な本」とのこと。
メディチ・インパクト (Harvard business school press)
併せて読めばアナタも素晴らしい発想ができるカモ(汗)???
こちらのレビューもどうぞお楽しみに!
【編集後記】
◆昨日は母の日でした。
ウチのヨメも、「ムスメから見たら母親」ということで、ムスメの名前で花を贈りました(今年で3回目)。
ホントは、日頃隠れてブログなんぞ書いてる罪滅ぼしの意味もあるんですが(汗)。
・・・ちなみに父の日は、毎年何ももらってませんが、何か(笑)?
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この記事へのコメント
おはようございます。
確かにこのタイトル、目次などを見ると購入しようとは思いませんね。この書評を見たらすごく興味が出て来ました。
確かにこのタイトル、目次などを見ると購入しようとは思いませんね。この書評を見たらすごく興味が出て来ました。
Posted by マチスケ at 2006年05月15日 08:46
smoothさん、こんにちは!
>買わないわけにはいかんでしょうー!
そりゃそうですね(笑)。
ちなみに、
私は、妻の誕生日に花を贈ります。
母の日は、何もしません。
>買わないわけにはいかんでしょうー!
そりゃそうですね(笑)。
ちなみに、
私は、妻の誕生日に花を贈ります。
母の日は、何もしません。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年05月15日 09:43
こんにちは。
あれ、「早く読んでおけば良かった」って思いませんでした?
発想法について、とても重要なことを言っていると思うんですが。
これを読んでから、わたしは、さらに「交差点」を意識してます。
あれ、「早く読んでおけば良かった」って思いませんでした?
発想法について、とても重要なことを言っていると思うんですが。
これを読んでから、わたしは、さらに「交差点」を意識してます。
Posted by こばやし at 2006年05月15日 09:56
smoothさんおはようございます。冒頭のご紹介で食指が動きました!ぱくっ!
追伸、金曜日土曜日とネズミーランドに行きます。
追伸、金曜日土曜日とネズミーランドに行きます。
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年05月15日 10:05
確かにこの表紙とかみて、
かおうとは思わないかも^^;
母の日のプレゼントあげたんですね。
罪滅ぼしなんですか^^;ぽちっ
かおうとは思わないかも^^;
母の日のプレゼントあげたんですね。
罪滅ぼしなんですか^^;ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年05月15日 11:06
メディチ家という名前に、どうしてもルネサンス時代を思い浮かべますね。
アリ塚がヒント!
なるほどですね〜。
確かに異文化との融合です。
アリ塚がヒント!
なるほどですね〜。
確かに異文化との融合です。
Posted by 齊籐 正明 at 2006年05月15日 12:35
アイデアを実行しないことこそ最大の失敗ってやっぱり行動が一番ってことですかねぇ。
Posted by イヴォンヌ at 2006年05月15日 15:35
>マチスケさん
とっつきにくい印象がありますが、内容は素晴らしいと思います。
ぜひご一読を。
>ニタさん
私は、ヨメの誕生日、ホワイトデー、母の日と、必ず「罪滅ぼし(笑)」をしております。
>こばやしさん
いえ、内容的には素晴らしかったと思いますよ!
ただ、私にとって「早く読んでおけば」というのは
1.前から薦められていたのに読まなかった
2.買って手元にあったのに読まなかった
のどちらかなんですよね(笑)。
1.の例が「影響力の武器」で、2.の例が「使える 弁証法」になります(笑)。
とっつきにくい印象がありますが、内容は素晴らしいと思います。
ぜひご一読を。
>ニタさん
私は、ヨメの誕生日、ホワイトデー、母の日と、必ず「罪滅ぼし(笑)」をしております。
>こばやしさん
いえ、内容的には素晴らしかったと思いますよ!
ただ、私にとって「早く読んでおけば」というのは
1.前から薦められていたのに読まなかった
2.買って手元にあったのに読まなかった
のどちらかなんですよね(笑)。
1.の例が「影響力の武器」で、2.の例が「使える 弁証法」になります(笑)。
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月16日 00:42
>hikaruさん
「冒頭」というのは、「こばやしさんパワー」ですね(笑)!
ネズミー、楽しんできて下さいね!
家族サービスでしょうから、それなりにパパ大変(走って順番とったり)でしょうけど(笑)。
>院長サマ
ヨメにはいくら感謝してもしたりない位です(汗)。
>斉藤さん
正直、タイトルだけは私も「アレ(汗)」だと思います。
内容はこばやしさんもコメントされているように「交差点」の重要性を説いています。
>イヴォンヌさん
そうです、行動しないことが一番良くないんです(汗)!
他の本でも結構そう書かれて増すけど、改めてそう思いました。
「冒頭」というのは、「こばやしさんパワー」ですね(笑)!
ネズミー、楽しんできて下さいね!
家族サービスでしょうから、それなりにパパ大変(走って順番とったり)でしょうけど(笑)。
>院長サマ
ヨメにはいくら感謝してもしたりない位です(汗)。
>斉藤さん
正直、タイトルだけは私も「アレ(汗)」だと思います。
内容はこばやしさんもコメントされているように「交差点」の重要性を説いています。
>イヴォンヌさん
そうです、行動しないことが一番良くないんです(汗)!
他の本でも結構そう書かれて増すけど、改めてそう思いました。
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月16日 00:47
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