2006年04月19日
「見栄の商品学」 井原 哲夫 (著)
「見栄の商品学―ああ、ほめられたい」 井原 哲夫 (著)
【目次】
ベスト10再び!皆さんのおかげです!
【はじめに】
◆おはようございます。
なんとか風邪から復帰した(ツモリ)のsmoothデス。
下痢がおさまったら、今度は逆に便秘気味ですが(汗)。
【目次】
第1章 満足する人、しない人
第2章 ほめられたい人々
第3章 「ほめられ欲求」が人をうごかす
第4章 ネクラ産業とネアカ産業
第5章 もう一つの強力な欲求―それは「愛」
第6章 恐いもの見たさの商品論
第7章 現代人はなぜいそがしい
ベスト10再び!皆さんのおかげです!
【はじめに】
◆おはようございます。
なんとか風邪から復帰した(ツモリ)のsmoothデス。
下痢がおさまったら、今度は逆に便秘気味ですが(汗)。
◆それはさておき(笑)。
今日ご紹介するのは、アマゾンではなく平積みアタック(笑)からの一冊。
イキナリ引用しまくっちゃいますと、こんな感じです。
いえ、そうとは知らずに買ったんですが(笑)。著者は、大学人として数十年にわたって経済学研究と人間観察を続けてきました。その知見を基に、モノ余り時代の生活者の消費行動をクッキリと描き出し、消費社会の将来像を占ったのが本書です。現代人の購買意欲の源泉や消費社会の深層を知りたい読者、特に新規事業を考えるビジネスパーソン、商品企画やマーケティング担当者には、必読の書です。 (アマゾンレビューより)
【気になった点など】
★欲求に関する「充足水準」と「期待水準」
◆例えば「食欲」について言うなら、空腹な状態における「期待水準」とは「満腹」であり、「充足水準」とは「空腹の程度」になります。
この両者のギャップこそが「不満」であり、これを埋められた時に「満足」を感じることになります。
◆一方、ファッションについて言うなら、流行に無頓着な人というのは、この「期待水準」がぼんやりしているので、2つの水準間に明確なギャップが発生していません。
よって、流行のファッションを購入しようとは思わないわけです。
◆この考え方は「欲求を満たそうとするあらゆる人間行動」に当てはまります。
義理で葬式に出席する人は、出席前の「けなされたくない」というまだ満たされていない欲求、すなわちギャップを、出席することによって初めて埋めることができ、ホッとするのです。
・・・なるほど、そういう欲求だったのか(汗)。
★「満足」と「不満解消」の違い
◆現代社会のように、ある程度生存のための条件が整っていると、ポイントは「不満解消」よりも、むしろ「満足」に移ってきます。
つまり元々はなかったギャップを自分から作り出すことさえあるのです。
何かの大会に参加したり、記録に挑戦したり、全路線制覇に出かけたり・・・。
これらは著者の井原さんおっしゃるところの「ほめられ欲求」によるものなのです。
◆貧しい時代には、ギャップが自然に開き、その状態は苦しいものの、埋める手段さえあれば、確実に満足が得られました。
しかし現代社会では、ギャップが開いていない状態から、適切な(その人なりの)満足を作り出さなければなりません。
かつての貧しい社会においては、生きがい商品など考えもつかなかったことでしょう・・・。
★この本における切り口
◆色々な切り口から分析が行われていますので、目に付いたものをいくつか挙げるに留めます(ちょっと略しすぎてますが(汗))。
◎「誰に評価されるか?」による考え方
「自己表現型」「ふれあい型」「オタク型」
◎「善人」と「快人」
善人⇒「ほめられ欲求が強く、他からの評価を気にする」
快人⇒「自分の快楽を追求し、評価よりスコアを気にする」
◎「ネクラ」と「ネアカ」
ネクラ⇒「将来が心配」⇒「保険に入ろう」
ネアカ⇒「今が良ければいい」⇒「おいしい・楽しい・気持ちいい」
◆要は、人にはさまざまなタイプがあるので、どんなものであっても基本的に万人に受けるものは難しい、ということかと・・・(まとめすぎ(笑))。
【感想などなど】
◆ここまで読んでいただいてアレですが(汗)「正直スマンカッタ」と言いますか、消化不足感アリアリ(汗)。
表紙のイラストといい、本のタイトルといい、軽めのブランド関係の本かと思って買ったのですが、はっきり言ってビジネスモデル論ですよ、コレ。
◆各章ごとに、「第○章に出てきた商品(ビジネス)の分類」というまとめがあり、その章の「切り口」ごとに、実例があげられていて、自分なりに他の商品を書き出していけば、立派なビジネスモデルのネタになります。
先日読んだ、丸山学さんのこの本に比べると、かなりフクザツでしたね・・・(汗)。
『月100万円のキャッシュが残る「10の利益モデル」』丸山学(著)
◆今までもニーズとウォンツですとか、欲求に基づいたお話は、他の本で読んできましたが、自分としてはさらに一歩踏み入ったというか道に迷った(笑)感じ。
「どんな本なんですか?」と聞かれて上手く説明できないんですよ(涙)。
ビジネスモデル好きの方のご意見をお伺いしたく(汗)!
【編集後記】
◆最近、ムスメが寝るのがすこぶる早くなり、仕事が忙しくなりつつある私とは、夜はほとんど会えなくなってます。
昨日の朝も、仕事に行く時、ムスメに「パパ、また明日ね」と言われてしまいますた。
・・・なんとなく(´・ω・`)ショボーン(涙)
ご声援ありがとうございました!
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この記事へのコメント
こんにちは。
本書は、ちょっとむずかしいかもしれませんね。
モデルも考える道具としては使えますが、お金を払うのは、お客様ということを忘れないことが大切かなと。
本書は、ちょっとむずかしいかもしれませんね。
モデルも考える道具としては使えますが、お金を払うのは、お客様ということを忘れないことが大切かなと。
Posted by こばやし at 2006年04月19日 09:17
万人に受けるものは難しいっていいまとめだとおもいます(笑)
そこでターゲット絞ることで、
より焦点があっていくんでしょうね。
娘さんにそんなこと言われるのはつらいですね^^;ぽちっ
そこでターゲット絞ることで、
より焦点があっていくんでしょうね。
娘さんにそんなこと言われるのはつらいですね^^;ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年04月19日 09:33
smoothさん、こんにちは!
この辺だと、神田さんの「60分間ダントツ化企業プロジェクト」とか、
そっちのほうが良くないですか?
私の場合、そっから入って、参考文献に展開中で挫折しています。古典的名著は、めちゃくちゃ厚い本なんですよ(泣)。
この辺だと、神田さんの「60分間ダントツ化企業プロジェクト」とか、
そっちのほうが良くないですか?
私の場合、そっから入って、参考文献に展開中で挫折しています。古典的名著は、めちゃくちゃ厚い本なんですよ(泣)。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年04月19日 09:59
はじめましてsmoothさん。
私も1日に1冊本を読むくらい本好きなのでブログを楽しく拝見しております。今回の本、面白そうですね。早速買ってみます。私のブログにも是非お出でください。また来ます。
私も1日に1冊本を読むくらい本好きなのでブログを楽しく拝見しております。今回の本、面白そうですね。早速買ってみます。私のブログにも是非お出でください。また来ます。
Posted by マチスケ at 2006年04月19日 11:05
smoothさんこんにちわ!激肩こりにやられています。今日の本はスルーですね(笑
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年04月19日 18:10
>こばやしさん
やはし難しかったですかね(汗)。>この本
自分も紹介すべきか迷ったんですが(笑)。
コレもはまる人にははまるタイプの本ではないかと。
>院長サマ
ターゲットの絞込みは大切ですよね。
もちろんたくさん売れたほうがいいですが(笑)。
ムスメ、たまに切ないこと言うんですよね(涙)。
やはし難しかったですかね(汗)。>この本
自分も紹介すべきか迷ったんですが(笑)。
コレもはまる人にははまるタイプの本ではないかと。
>院長サマ
ターゲットの絞込みは大切ですよね。
もちろんたくさん売れたほうがいいですが(笑)。
ムスメ、たまに切ないこと言うんですよね(涙)。
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年04月19日 21:23
>ニタさん
神田サンのその本は私ももちろん(笑)読んでますが、それとはちょっと違うと言いますか・・・。
「儲かる」「儲からない」という話はほとんどなくて、「欲望」に基づく純粋な「ビジネス」と「商品」の考え方です。
>マチスケさん
先ほどお邪魔してまいりました(汗)。
本、そんなに読まれているのに、テーマにはされてないんですね(笑)。
私はこのネタでないととてもじゃないですが毎日は「ムリ」です(汗)。
今後ともよろしくお願いします。
>hikaruさん
まぁそう言わず(笑)。
少なくともアナタが「買い!」と言った何冊かの本よりはいいです(爆)。
神田サンのその本は私ももちろん(笑)読んでますが、それとはちょっと違うと言いますか・・・。
「儲かる」「儲からない」という話はほとんどなくて、「欲望」に基づく純粋な「ビジネス」と「商品」の考え方です。
>マチスケさん
先ほどお邪魔してまいりました(汗)。
本、そんなに読まれているのに、テーマにはされてないんですね(笑)。
私はこのネタでないととてもじゃないですが毎日は「ムリ」です(汗)。
今後ともよろしくお願いします。
>hikaruさん
まぁそう言わず(笑)。
少なくともアナタが「買い!」と言った何冊かの本よりはいいです(爆)。
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年04月19日 21:28
smoothさん、リンクをありがとうございました。
今は、欲求や不満を意図的に作り出す時代ですね。
良い方向に向かえばいいのかもしれませんが、場合によっては、何でもかんでも、「不足」や「不満」に仕向ける過剰性も感じます。
たとえば、先日テレビのコマーシャルで、
「アガリ症」を「病気かもしれない、資料請求はxxxへ」なんてやっていました。
「あるある大事典」の本質も結構そうですね。
今は、欲求や不満を意図的に作り出す時代ですね。
良い方向に向かえばいいのかもしれませんが、場合によっては、何でもかんでも、「不足」や「不満」に仕向ける過剰性も感じます。
たとえば、先日テレビのコマーシャルで、
「アガリ症」を「病気かもしれない、資料請求はxxxへ」なんてやっていました。
「あるある大事典」の本質も結構そうですね。
Posted by タツ at 2006年04月19日 21:51
見栄の商品学おもしろそうですね。
今度読んでみます。
丸山先生の私も紹介しようとした
ところです。
先に紹介されてしまいました。
今年の風邪は強いですね。
私もついに昨日医者へ行きました。
抗生物質をもらいました。
今度読んでみます。
丸山先生の私も紹介しようとした
ところです。
先に紹介されてしまいました。
今年の風邪は強いですね。
私もついに昨日医者へ行きました。
抗生物質をもらいました。
Posted by 栗原敏彰 at 2006年04月20日 01:12
はじめまして〜
読者一覧への承認ありがとうございますwww
オレも読書を始めようとしていた矢先でした。こういう本どんどん紹介してくださいね。
応援クリックしておきますので
これからも末永くよろしくお願いします〜
読者一覧への承認ありがとうございますwww
オレも読書を始めようとしていた矢先でした。こういう本どんどん紹介してくださいね。
応援クリックしておきますので
これからも末永くよろしくお願いします〜
Posted by 34才失業パパ♪ at 2006年04月20日 03:18
こんばんわ!ランキングから遊びに来ました><
今日は応援だけしていきますね。ポチ
今日は応援だけしていきますね。ポチ
Posted by 重労働者がインターネットで金持ちになる道 at 2006年04月20日 05:51
>タツさん
「不満」は元々持ってるものかもしれないんですが、「不足」というか充足した状態からの上乗せ(?)って、消費者自身がわかってないこともある、というのがよくわかりました。
ところでそのコマーシャルは完全に「煽って」ますねー(汗)。
ネットではもう麻痺しちゃってて慣れっこですが、テレビでそれやられるときついかも(汗)。
>栗原さん
この本、栗原さんにはオススメできるかも。
意外なところに儲け話はあるかもしれません。
そして今頃病院だなんて(涙)。
私は3週連続通ってますって・・・。
「不満」は元々持ってるものかもしれないんですが、「不足」というか充足した状態からの上乗せ(?)って、消費者自身がわかってないこともある、というのがよくわかりました。
ところでそのコマーシャルは完全に「煽って」ますねー(汗)。
ネットではもう麻痺しちゃってて慣れっこですが、テレビでそれやられるときついかも(汗)。
>栗原さん
この本、栗原さんにはオススメできるかも。
意外なところに儲け話はあるかもしれません。
そして今頃病院だなんて(涙)。
私は3週連続通ってますって・・・。
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年04月20日 09:08
>34才失業パパさん
こちらこそどうもです。
先ほどコメント&クリックさせて頂きました。
本はある程度「厳選して」(笑)読まれたほうが良いかもしれませんねー。
お役に立つ本があれば幸いです。
>重労働者がインターネットで金持ちになる道さん
クリックありがとうございます。
こちらからもお伺い&クリックしました。
ネットはあくまでレバレッジかけたりテストするためのツールですから、コアとなるものを見つけるために、このブログを利用してみてください。
読書はもっともコストパフォーマンスが高い自己投資だと言われてますし・・・。
こちらこそどうもです。
先ほどコメント&クリックさせて頂きました。
本はある程度「厳選して」(笑)読まれたほうが良いかもしれませんねー。
お役に立つ本があれば幸いです。
>重労働者がインターネットで金持ちになる道さん
クリックありがとうございます。
こちらからもお伺い&クリックしました。
ネットはあくまでレバレッジかけたりテストするためのツールですから、コアとなるものを見つけるために、このブログを利用してみてください。
読書はもっともコストパフォーマンスが高い自己投資だと言われてますし・・・。
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年04月20日 09:11
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