2006年04月08日
『新富裕層の消費分析―藤巻流!「勝ち組」の意識を探る』 藤巻幸夫 (監修)
◆おはようございます。
今日はお昼から、鮒谷さんプロデュース(ナビゲート(?))のセミナーに行く予定のsmoothデス。
どういうセミナーになるのか予想つかないので、かえってそれが楽しみという(ワクワク(笑))。
◆だからというワケではございませんが、今日お届けするのは昨日に比べるとちょっとライトかも(笑)。
元バーニーズのカリスマバイヤーこと藤巻幸夫さんが新富裕層を斬ったこの1冊。
ところで新富裕層って何(汗)?
【目次】
00 新富裕層との出会い
01 新富裕層の「勝ち組」像
第1部 年収で語る「勝ち組」意識
第2部 ライフステージで語る「勝ち組」意識
第3部 人生満足度で語る「勝ち組」意識
02 5人の新富裕層
女性若手セレブ
ひとつ上をいくオトナ
自分を磨くエリート青年
ニッポンのお父さん
質素倹約世のために
藤巻幸夫が斬る!新富裕層消費のこれから
03 調査データが示す新富裕層像
第1部 新富裕層の消費傾向調査の概要
第2部 新富裕層はどこに住んでいるのだろうか
【気になった点などなど】
★「新富裕層」って?
◆これもネットで調べても色々と諸説があるんですが、「純金融資産 3千万円以上」ですとか「いや、資産1億以上だ」「年収3000万以上だ」など、正直よくわかりません(汗)。
というか「ストック」(資産)と「フロー」(収入)って、切り口が違うんで、ごっちゃに比較しても(汗)。
◆ちなみに本書では「世帯年収1500万円前後の層」を「新富裕層」と呼んでいます。
基本的に資産は無視みたい(汗)。
◆なお、調査対象は世帯年収1500万円以上の「パワーリッチ」を中心に、世帯年収750万円以上の「プチリッチ」まで。
結果、母数は大きいんですが、正直富裕層マーケティングとはちょっと趣きが違ってきているような(だから「"新"富裕層」なんですかね(汗)?)。
★モデルケース
◆消費タイプ別に具体像として列挙されているのがこちら。
女性若手セレブ(俗に言う「セレブ」?)
ひとつ上をいくオトナ(見た感じ「チョイ悪LEON系」?)
自分を磨くエリート青年(「外資IT系」?)
ニッポンのお父さん(典型的「お父さん」?)
質素倹約世のために(「中小企業のオーナー社長」?)
◆それぞれのタイプについて、
◎特徴(プロフィール、時間の使い方、消費意識等)
◎個人と家族について(年齢層、既婚未婚、家族構成、学歴等)
◎職業
◎利用アイテム(テレビ、2台以上のパソコン、食器洗浄機、ゴールド以上のクレジットカード等)
などと一緒に、各タイプに属する人のインタビュー数人ずつ、さらには、藤巻幸夫さんの論評が記載されています。
データには圧倒されます・・・。
【読後の感想などなど】
◆おそらく、真っ当なマーケティングというのは、このような調査結果を綿密に分析して行われるのだと思います。
なんたって、
発行:日経広告研究所
発売:日本経済新聞社ですよ、この本(汗)。
終わりの方に調査概要が載ってるんですが、日経リサーチが全国16,354人を対象に行っているという大掛かりなもの。
以前読んだ「下流社会」みたいに調査対象が2000人いかない(しかも首都圏)のとはワケが違います。
◆ただ、どうなんでしょね。
私が本で読んだり、セミナーで学んだやり方の多くが「属性よりも、購買履歴を重要視する」というもの。
実際、本書の最初の方で藤巻さんご自身が
と述べられています。「新富裕層」という新たな市場であるにせよ、僕のマーケティングは「顔が見える誰かのために」というものだ。
だから、僕の身近にいる「誰か」をイメージしながらあらゆる点についてコメントした。
つまりマス(集団)を意識してはいないのです(多分)。
◆個人的には、第2章の終わりの方にある「藤巻幸夫が斬る!新富裕層消費のこれから」という部分が一番ためになったかな、と。
おっしゃるとおりデス・・・。
昔ながらのお金持ちへは、出入りが許される特定の業者のずっと変わらないマーケティングがあり、そこでの消費シーンには、伝統や文化、芸術などの消費経験を豊かにするストーリーは存在したんだと思う。
しかし新富裕層たちが登場し始めたとき、ほとんどのマーケッターたちが、マス・マーケティングで彼らを取り込もうとしてきたんだ。
そこに欠けていたものは「オンリー・ワン」と「ストーリーテリング」なんじゃないかと思う。
(中略)
「あなたの生活スタイルには、この店での食事がお勧めです」「会社のスタッフと飲みに行くならこの洋服をチャレンジしてみてはいかがですか」といったコンシェルジュが必要なんだ。
そのコンシェルジュは、その商品やお店に関するストーリー、つまり「あなたにこれをお勧めする理由はこれです」といった文化を伝える。これが重要だよね。
(後略)
というワケで、私は今後「ビジネス書のコンシェルジュ」と名乗ってみることにしました(笑)!
あ、もちろんアマゾン・アタッカーでもいいんですが(笑)。
◆折角なんで「ストーリーテリング」に役立つこの一冊もあわせてご紹介しておきますね(笑)。
「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法
【編集後記】
◆今日はウチのヨメが半年以上前に、ムスメの小物入れ用の紙袋に書いたイラストをご紹介(笑)。
今はもうちょっと髪が長くなりましたが、ホントこんな感じです(汗)。
当時はもっとベビベビしてましたね(笑)。
アンパンマン好きは相変わらずなんですが(汗)。
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>アンパンマン好き
でしたら、サクラも見れる六義園(駒込駅側)がお薦めです。
そこの入り口の側に、アンパンマンショップがあります。
銅像もありますから、記念写真も取れますよ。
山の手線と南北線が通っています。
セミナーレビューおまちしています。
今日の本は興味ありありです。
「知識をチカラに」するコンシェルジュのこばやしです(長いっ)。
ムスメさん、アンパンマン好きなんですね。
アンパンマンって、すごいですよね。
ロングセラーで。
こういうのって、見習いたいです。
私も佐渡島さんを見るのを楽しみにしてます(笑)。
あちこちで断られ続けた「ドラゴン桜」の企画をあの人だけが取り上げてこうなったんですからね。
>ニタさん
銅像はスゴイですね(汗)。
六義園は良く知ってますが、正直ウチから遠すぎ(涙)。
自由が丘なら歩いて行けるので、そっちのアンパンマンショップは何度も行きました。
本はまず立ち読みをオススメします。
セミナーレポは、夜かけなかったら週末は難しいですね(汗)。
一番ヤバいのは月曜の記事になりそうな。
>こばやしさん
ハハハ。「コンシェルジュ」同士という事で(笑)。
これって、確かに今の「キーワード」の一つですよね。
田坂さんの本でも読んで、勝手に名乗ることにしました(笑)。
アンパンマンは、キャラクタービジネスの一つの成功例ですから・・・。
確かにうらやましい・・・。
ムスメもアンパンマン、大好きでしたよ!
じきにディズニープリンセスにはまりますよ?!
こんな感じなんですか^^;
しかも、アンパンマン好きなんですね!ぽちっ
すっかり元気になっていましたね。
鮒谷さんともすっかり友人関係のような感じでしたね。
今日のセミナーもかなり勉強になりました。
録画どりしているとブログで発表できないときもあります。
藤巻さんのこの本、すごく気になってました。日経からでてたんですね。
smoothさんのご紹介通り、緻密なデータと、藤巻さんのハートフルな視点での意見があるなら、良書に違いない。
ってことで読まないとー。
「物語力〜」の本は感性に訴える分野なので、クチコミでジワジワ型で読まれていくタイプなのでは?
わかる人にはわかる良書だと思います。
ウチはまだまだ幼いんで、サンリオ止まりですね(笑)。
だいたい、ディズニーランド行っても、ほとんどのアトラクションにまだ乗れないんですよ(涙)。
>院長サマ
おおよそムスメの顔はこんなカンジです(笑)。
間違ってもまつげバサバサとかの濃い顔ではございません(汗)。
お疲れ様でした。
熱心にお話されていたので、ご挨拶もせず帰ってスイマセンでした。
そうですか、勉強になりましたか。
さすが栗原さん。
ベクトル的に鮒谷さんの放談会に近かったので、即効性のある内容を期待した方にはどうだったのかなーと。
私は「放談会マニア」なのでいいんですが。
>ビルダーナースさん
藤巻さんの本については、そちらに書いたようなカンジかと(汗)。
平野の本については、ビルダーナースさんみたいに使うシーンがある方が勧めてくださるのが一番助かります(感謝デス)。
あとはビルダーさん次第か(汗)。