2006年03月18日
『「物語力」で人を動かせ!』 平野日出木 (著)
【はじめに】
◆今まで色々と「物語」に関連した本をご紹介して参りました。
マーケティングは「嘘」を語れ!―顧客の心をつかむストーリーテリングの極意
バズ・マーケティング
ゲームシナリオのドラマ作法
さらにはご紹介はしていませんが、現在平積みで結構売れているらしい、モロ「物語力」を用いてらっしゃる方のこういう本も出ています。
スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る
◆今日は、今巷でブームな「物語」関係の書籍の中でも、ある意味「真打ち」とも言える本のご紹介を。
2月24日の記事(★『「物語力」で人を動かせ!』)でも明らかなように、「身内が書いた本なので、褒めても信憑性が薄い(笑)」というウワサもありますが、なかなかどうして実践的な一冊ですよ(汗)!
【目次】
【気になった点など】
★日本人の私たちにも「物語法」(「物語」を用いた方法論)が有益な理由
◆著者は理由を3つ挙げています。
1.説得力を高める方法としてそもそも「論理」だけでは不十分であり、「物語法」がそれを補うから
2.ビジネスの現場で情報発信の担い手が急速に広がり、誰もがその技能を身につける必要が出てきているから
3.今後「物語」的な人生を送る人々の数が日本でもどんどん増え、その体験を共有する機会が確実に増えるだろうから
元々日本語自体、論理的な構成ではないんですが、だからといって「物語力」があるわけじゃないそうです。
というワケで、この本でお勉強しなくては・・・。
★「物語」対「物語」の対決
◆先入観とは、結局、ある一つの「物語」が思考の大きな部分を占領している状態です。
これを覆すためには、別の説得力のある「物語」を提示するしかありません。
◆現に、陪審員制度の米国では、原告・被告双方が「物語」を展開し、専門家ではない素人の陪審員を説得しようと必死になっています。
脚本家の指導者として有名なロバート・マッキー氏の元には、法律事務所から「物語法」指導の依頼が多く入っているそうです。
・・・確かに陪審員は法の専門家ではないですからねー(汗)。
「どちらが正しいか」ではなくて「どちらの話に共感するか」にかかってきそうですし(汗)。
★「物語法」の3つの自問
1.主人公(あなた又はあなたの会社)の願望は何か?
2.あなたの願望追及を妨げる障害物は何か?
3.障害物を乗り越えるために、どのように決意し、行動するのか?
◆結局「主人公が、願望を阻む障壁に立ち向かい、成長していくさま」(=「クエスト」)が「物語」の基本イメージになるわけですね。
★面白いストーリーの5つの変化
1.誘引(主人公の身に何かが起こり、失ったバランスを回復しようと主人公が動き始める契機)
2.紛糾(「誘引」後、主人公が絶体絶命のピンチに追い込まれるまでのプロセス。物語の大半がここに費やされる)
3.危機(絶体絶命の最終局面で主人公が下す決断のシーン)
4.山場(「危機」が最終局面での「決断」とすれば、「山場」は決断後の行動。通常両者は連続して現れる)
5.解決(「山場」後の残りのシーン。後日談、伏線の後始末等)
◆本書の中では、この「物語の基本形」の例として、「芸術的ではないかもしれないが、感情を揺さぶった映画」である、次の2つを挙げています。
スクール・オブ・ロック
キューティ・ブロンド〈特別編〉
・・・スイマセン、ワタクシどちらも観たことないんですが(ますます説得力がなくなっちゃいますがな(涙))。
ご覧になったことがある方は、どうだったでしょうか?
・・・なんだかとんでもなく長くなりそうなんで、一旦切ります(汗)。
というか、具体的なノウハウはこれからなんですが(笑)。
追記:翌日の記事はコチラ!
続『「物語力」で人を動かせ!』 平野日出木 (著)
【編集後記】
◆昨日は久しぶりに休暇をとって一日中寝ておりました。
熱は下がってたんですが、いくらでも寝られるんですよ、コレが(笑)。
それだけカラダが疲れていたのだと思うようにしていますが、単なるサボり癖というウワサも(汗)。
◆明日は今日の続きをアップする予定です。
この本読んで、今回の「紹介記事」自体も本のメソッドにのっとって「物語風」にしようと思ったんですが、万が一出来損なうと本の評価に響くかと思って、自重しますた(汗)。
いや、ホント「自分にも書けそう」と読んだ人に思わせてしまうくらい、よく出来てるんですよ。
読んだ方なら、おそらく私が言わんと欲していることがおわかりだと思いますが・・・。
クリックありがとうございました!
◆今まで色々と「物語」に関連した本をご紹介して参りました。



さらにはご紹介はしていませんが、現在平積みで結構売れているらしい、モロ「物語力」を用いてらっしゃる方のこういう本も出ています。

◆今日は、今巷でブームな「物語」関係の書籍の中でも、ある意味「真打ち」とも言える本のご紹介を。
2月24日の記事(★『「物語力」で人を動かせ!』)でも明らかなように、「身内が書いた本なので、褒めても信憑性が薄い(笑)」というウワサもありますが、なかなかどうして実践的な一冊ですよ(汗)!
【目次】
ちなみに、アマゾンで「著者からのコメント」なるものもありまして、これがこの本の中身をよく表しているな、と。1章 これが論理を超える「物語」の説得力!―なぜ、いま「物語力」が必要なのか
2章 「言いたいこと」を「物語形式」にするテクニック―ストーリーの「基本要素」をつかむ
3章 こんな「ストーリー展開」が、人の心をつかむ!―新聞・雑誌の「物語記事」に学ぶ
4章 実践 「物語法」をプレゼンに生かす!―「ビジネス物語」の作り方
5章 ビジネスリーダーのための「物語」活用法―自分自身を「物語」の中に埋め込む
6章 企画、営業、マネジメント 「物語」はこう生かせ!―達人に学ぶ「ビジョン」の伝え方
7章 「物語的な仕事」ができる人の共通点―仕事が面白くなる!成果も上がる!
と言った具合で、今まで出ていた「物語力」本に比べると、かなり「How To的」な書かれ方がされています。私たちは過去10年、論理的な思考法やプレゼンテーションの方法に親しんできました。
ところがこの間、ロジックの先進国ではまったく逆の事態が進んでいました。
「論理では通じない、人は動いてくれない」と悩み、「どうしたらその壁を乗り越えられるか」と努力していたのです。
その答えが「物語力」です。
「物語」には方法があります。
その方法をやさしく解説し、実際どうすればストーリー形式のメッセージを作れるのか、具体例を交えながら、ステップ・バイ・ステップで説明します。
【気になった点など】
★日本人の私たちにも「物語法」(「物語」を用いた方法論)が有益な理由
◆著者は理由を3つ挙げています。
1.説得力を高める方法としてそもそも「論理」だけでは不十分であり、「物語法」がそれを補うから
2.ビジネスの現場で情報発信の担い手が急速に広がり、誰もがその技能を身につける必要が出てきているから
3.今後「物語」的な人生を送る人々の数が日本でもどんどん増え、その体験を共有する機会が確実に増えるだろうから
元々日本語自体、論理的な構成ではないんですが、だからといって「物語力」があるわけじゃないそうです。
というワケで、この本でお勉強しなくては・・・。
★「物語」対「物語」の対決
◆先入観とは、結局、ある一つの「物語」が思考の大きな部分を占領している状態です。
これを覆すためには、別の説得力のある「物語」を提示するしかありません。
◆現に、陪審員制度の米国では、原告・被告双方が「物語」を展開し、専門家ではない素人の陪審員を説得しようと必死になっています。
脚本家の指導者として有名なロバート・マッキー氏の元には、法律事務所から「物語法」指導の依頼が多く入っているそうです。
・・・確かに陪審員は法の専門家ではないですからねー(汗)。
「どちらが正しいか」ではなくて「どちらの話に共感するか」にかかってきそうですし(汗)。
★「物語法」の3つの自問
1.主人公(あなた又はあなたの会社)の願望は何か?
2.あなたの願望追及を妨げる障害物は何か?
3.障害物を乗り越えるために、どのように決意し、行動するのか?
◆結局「主人公が、願望を阻む障壁に立ち向かい、成長していくさま」(=「クエスト」)が「物語」の基本イメージになるわけですね。
★面白いストーリーの5つの変化
1.誘引(主人公の身に何かが起こり、失ったバランスを回復しようと主人公が動き始める契機)
2.紛糾(「誘引」後、主人公が絶体絶命のピンチに追い込まれるまでのプロセス。物語の大半がここに費やされる)
3.危機(絶体絶命の最終局面で主人公が下す決断のシーン)
4.山場(「危機」が最終局面での「決断」とすれば、「山場」は決断後の行動。通常両者は連続して現れる)
5.解決(「山場」後の残りのシーン。後日談、伏線の後始末等)
◆本書の中では、この「物語の基本形」の例として、「芸術的ではないかもしれないが、感情を揺さぶった映画」である、次の2つを挙げています。


・・・スイマセン、ワタクシどちらも観たことないんですが(ますます説得力がなくなっちゃいますがな(涙))。
ご覧になったことがある方は、どうだったでしょうか?
・・・なんだかとんでもなく長くなりそうなんで、一旦切ります(汗)。
というか、具体的なノウハウはこれからなんですが(笑)。
追記:翌日の記事はコチラ!
続『「物語力」で人を動かせ!』 平野日出木 (著)
【編集後記】
◆昨日は久しぶりに休暇をとって一日中寝ておりました。
熱は下がってたんですが、いくらでも寝られるんですよ、コレが(笑)。
それだけカラダが疲れていたのだと思うようにしていますが、単なるサボり癖というウワサも(汗)。
◆明日は今日の続きをアップする予定です。
この本読んで、今回の「紹介記事」自体も本のメソッドにのっとって「物語風」にしようと思ったんですが、万が一出来損なうと本の評価に響くかと思って、自重しますた(汗)。
いや、ホント「自分にも書けそう」と読んだ人に思わせてしまうくらい、よく出来てるんですよ。
読んだ方なら、おそらく私が言わんと欲していることがおわかりだと思いますが・・・。

スポンサーリンク
この記事へのトラックバック
いま求められているビジネスリーダーの要件のひとつが「語れること」らしいですよ。
『「物語力」で人を動かせ!−ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法』(平野日出木著)
広報コンサルタントである著者によむ'緡
『「物語力」で人を動かせ!』@語れることが求められる世界。【今日、僕が学んだこと。〜一歩ずつ愚直に前進、プチファイ・ライフ〜】at 2006年09月08日 00:42
この記事へのコメント
あぁーっ、この本さっきTUTAYAで見て気になってました!
でも手にとってない・・・。
スクールオブロックも借りればよかった。
ロック好きのダメ教師がなんたらかんたら・・
アツい面白い映画らしいです 汗
でも手にとってない・・・。
スクールオブロックも借りればよかった。
ロック好きのダメ教師がなんたらかんたら・・
アツい面白い映画らしいです 汗
Posted by 2000の単語を超速で暗記する!ブログ 雄宇 at 2006年03月18日 20:12
休暇をとって一日中寝てたんですね^^
そういう日があってもいいですよね。
かなり疲れがたまってた証拠でしょう。
しっかり回復してくださいね。ぽちっ
そういう日があってもいいですよね。
かなり疲れがたまってた証拠でしょう。
しっかり回復してくださいね。ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年03月18日 22:58
smoothさん、こんばんは!
これは、良かったですよ。
日経のスポーツ系の記事は、赤ペンで解説しそうになりました(笑)、見事なV字です。
営業的には、対立しないという立ち位置が、大切だなと思います。
本当に、良本ですね。
これは、良かったですよ。
日経のスポーツ系の記事は、赤ペンで解説しそうになりました(笑)、見事なV字です。
営業的には、対立しないという立ち位置が、大切だなと思います。
本当に、良本ですね。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年03月18日 23:09
この記事を見て、この本をすごく読みたくなりました。
熱は下がったみたいで良かったですね。
娘さんとの時間大切にしたいですね。
私も息子との時間を大切にしてるならではのハプニングがありまして・・・。
詳細はブログに書いたので、おいそがしいとは思いますが、男性の知識を授けて下さると助かります☆
熱は下がったみたいで良かったですね。
娘さんとの時間大切にしたいですね。
私も息子との時間を大切にしてるならではのハプニングがありまして・・・。
詳細はブログに書いたので、おいそがしいとは思いますが、男性の知識を授けて下さると助かります☆
Posted by まさみ at 2006年03月18日 23:19
smoothさん、早速回答ありがとございました!
なかなか若い男子には面と向かっては聞けません・・・。
なかなか若い男子には面と向かっては聞けません・・・。
Posted by まさみ at 2006年03月19日 01:18
ゲームのシナリオよりもいいのでしょうか?依然RPGツクールというゲームを作るゲームがありましたが、そのゲームの攻略本にあたるのでしょうか(←っておい汗
smoothさんご無理なさらずにゆっくりしてくださいね。ちゃんとクリックしていきます。
smoothさんご無理なさらずにゆっくりしてくださいね。ちゃんとクリックしていきます。
Posted by 週末起業サラリーマン・・・hikaru at 2006年03月19日 03:03
物語力ですかぁ!
こりゃ読まなきゃなりませんね!
新大阪駅のブックストアにあれば帰りの新幹線で読めるかなぁ
こりゃ読まなきゃなりませんね!
新大阪駅のブックストアにあれば帰りの新幹線で読めるかなぁ
Posted by 空道まさわた@新幹線のぞみちゃん車内であります at 2006年03月19日 08:12
こんにちは。
わたしも、読みましたが、
他の物語関係の本より、実践的で、すぐに使えそうなところが良かったです。
わかりやすかったので、
物語力を活用したい方は、買いですね。
わたしも、読みましたが、
他の物語関係の本より、実践的で、すぐに使えそうなところが良かったです。
わかりやすかったので、
物語力を活用したい方は、買いですね。
Posted by こばやし at 2006年03月19日 09:56
おはようございます!
2つの映画、観てみようと思います。
引き続き、お大事に!!!
2つの映画、観てみようと思います。
引き続き、お大事に!!!
Posted by Kao〜ゆりのたね〜 at 2006年03月19日 10:21
smoothさん、私は実は映画大好きなんです。
スクールオブロック、キューティブロンドいずれも観にいきました。
たいへん感動いたしました。
smoothさんもたまには、映画館も行ってみてくださいませ。
セミナーばかりでなく。(笑)
スクールオブロック、キューティブロンドいずれも観にいきました。
たいへん感動いたしました。
smoothさんもたまには、映画館も行ってみてくださいませ。
セミナーばかりでなく。(笑)
Posted by 栗原敏彰 at 2006年03月19日 10:32
物語力ってまさに今のキーワードですね。
まだ読めていませんが、
早速チェックしてみたいと思います!
まだ読めていませんが、
早速チェックしてみたいと思います!
Posted by YOSHI at 2006年03月19日 10:48
smoothさん、こんにちは!龍司です(^^
昨日、この本を熟読させていただきました。
さすがsmoothさんのご友人!
とても興味深い内容でした(^^
物語力には
私も以前から注目しており
これからますます重要になってくると思います
本日の記事で紹介もさせていただきました☆
昨日、この本を熟読させていただきました。
さすがsmoothさんのご友人!
とても興味深い内容でした(^^
物語力には
私も以前から注目しており
これからますます重要になってくると思います
本日の記事で紹介もさせていただきました☆
Posted by 龍司 @∞最前線 通信 at 2006年03月19日 13:01
当ブログの一番人気!
2月2日まで
Kindle月替わりセール
年間売上ランキング
月別アーカイブ
最近のオススメ
最近の記事
このブログはリンクフリーです