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2006年03月17日

続「ソーシャル・ネットワーク・マーケティング」 山崎秀夫 (著)


まずはお馴染み(?)目次から。

【目次】

序章 『コミュニティ・マーケティング』と『顧客クラブ』
第1章 ソーシャル・ネットワーキングの基本的な視点を深く理解しよう
第2章 ソーシャル・ネットワーク・マーケティングの台頭
第3章 経験マーケティングの新しい進化
第4章 多様に分岐するソーシャル・ネットワーキングの方向
第5章 米国におけるソーシャル・ネットワーク・マーケティングの動向
第6章 自社の顧客クラブ、ブランド・コミュニティの立ち上げ手順
第7章 ソーシャル・ネットワーク・マーケティングの未来像


【気になった点をかいつまんで・・・】

★「ソーシャル・ネットワーク・マーケティング」(以下「SNM」と略す)とは?

インターネット上に顧客中心の社交クラブ(ファン・クラブ)であるブランドコミュニティを組織して、新しいライフスタイルの確立や自己表現を支援し、自社商品やサービスを『唱和する顧客』になってもらい、顧客自身による自発的なマーケティングを期待する新しい関係性マーケティング手法です。

当初、この本のタイトルだけ見て、「例えばmixi内でコミュニティを作って、商品かサービスを売るようなもの」かと思ってたのですが、全然違いました(笑)。

もちろん、mixiはmixiで「プレミアム」のようなサービスを提供して、そこから収益を得ていますが、この本の主軸となるのは、「商品orサービスの提供者自身がSNSシステムを提供する」ものです。


★「北海道のお嬢さんの購買行動の予想」

これは大手通販企業にある、マーケッター養成用の顧客分析の演習問題で、「冬にスキー用品を通販で購入した北海道の若い女性客は、夏になると何をすると予想されるのか考えよ」というものです。

従来であれば、例えば「4割の女性客が海外旅行用品を購入していれば、海外旅行用のカタログを送付する」で良かったのですが、SNMですと、各コミュニティごとにきめ細かいマーケティングが行うことが可能になります。


★ビジネスから見た3つのパターン

◎独立事業者型

1.新聞モデル(mixi等) → 定期購読料と広告料

2.イーベイ型モデル(米国LinkedIn等) → 案件1件あたりの手数料収入


◎企業スポンサー型

各企業が自社用ソーシャル・ネットワーキングを立ち上げて、自社ビジネスモデルとの連動による販売増を狙う


◎システム販売型

ITの仕組みの販売や運営代行を収益源とする


★日本の事例(抜粋)

ワイン通販「ワイナリー和泉屋」


ライブドア「フレパ」


三越コミュニティサロン


SEGA link

この中では最後のSEGA linkの考え方が面白かったです(やったことはないですが(汗))。

なんでも、社交能力を強化するための基本スキル技法の一つに「時間の構造化理論」というものがあって、その中に「閉鎖」という一時的な引きこもり状態があるそうなんですよ。

他には『挨拶などの「儀式」』、『暇つぶしの「雑談」』、『仕事などの「活動」』、『喧嘩である「ゲーム」』、『親密な関係の社交である「親交」』などがあるんですが(全部受け売り(笑))。

SEGA link内では、「ゲームしながらチャットする」等、アクションはシームレスに行えるのですが、マナーモードにすると、外部との関係を一切遮断して、一人で占いやゲームに没頭できるそうです。

確かに「引きこもり仕様」(笑)。


【読後の感想などなど】

◆この本は、2005年6月が初版ですが、その後ある意味本命(?)のYahoo360°がいよいよ日本でサービス開始しました(まだベータ版ですが(汗))。

逆に、本の中で紹介されたSNSが既に閉鎖されていたり、とこの業界の流れの速さにはビックリします。

個々のサービスやSNSごとに、面白い点や特徴的な点も色々あったのですが、キリがないので今回は省略(汗)。


◆ちょっと前から「場」というシステムについて考える事が多い自分としては、結構面白い本でした。

いや、ホント「場」の持つ力ってスゴイんですよね。

一旦軌道に乗せちゃえば、後は参加者がコンテンツ作っていくワケですし(甘いか(笑)?)。

「誰とは言いませんが(笑)」、思い当たるフシがある人は買ってくださいマセ(笑)!


【編集後記】

◆久しぶりに熱(38度4分)だしますた(汗)。

基本的に「ぁゃしぃ」と思った時点で、すぐ薬飲んだり寝たりしているので、それほど高くはならないんですが、昨日はちょっと油断していたのか(汗)。

何もわからないムスメは相変わらず「パパほんよんでー」と言って来たんですが、「ゴメンネー」と部屋に引きこもり寝まくる自分(汗)。

熱自体は無理やり抗生物質で下げた(笑)のですが、風邪早く治さねば(汗)!


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この記事へのコメント
               
mixiはほんと加速度的に伸びてますよね。

Yahoo360°も正式版は名前公募してますからねぇ。どうなるんでしょうね^^;ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年03月17日 21:03
               
こんばんは。
なんかよくわかりません・・汗
mixiもよくわかりませんので。
爆撃ポチッ。
Posted by 2000の単語を超速で暗記する!ブログ 雄宇 at 2006年03月18日 00:32
               
そんな高熱で、この力作記事、スゴいですね。早く良くなって下さいね(ってケが人の私が言っても説得力ないですね)



今日はこのキーワードに惹かれました。

mixciじゃなくてGREEというのに登録するだけして全く活用するにイタってません・・・


Posted by まさみ at 2006年03月18日 01:32
               
こんにちは。

SNSも、変わっていくでしょうね。これから。

のんびりは、できないのでしょうけど、
治りかけが大切ですから、あまり無理しませんように。
Posted by こばやし at 2006年03月18日 09:51
               
こんにちは。

>逆に、本の中で紹介されたSNSが既に閉鎖されていたり、とこの業界の流れの速さにはビックリします。

SNSってどうなるんでしょうね。
とことんオープンかクローズなんでしょうね。
Posted by LifeTrackBack at 2006年03月18日 15:51
               
開かれた世界の若干閉じられたクラブ。
こういうものに惹かれるのは、昔も今も同じかもしれませんね。
マーケティングにも、充分応用出来る心理だと思います。
Posted by 御用聞き営業マン RUN at 2006年03月19日 18:00