スポンサーリンク

       

2006年01月18日

【再録】★「ハンバーガーを待つ3分間の値段」斎藤由多加 (著)【マインドマップ付き】



【はじめに】

◆こんばんは。

一昨日の「中村屋」の反響が思ったより大きく、せっかく面白い夢をご紹介したのに目立たなかった堀内さんに申し訳ないsmoothです(汗)。

名古屋、大阪にお住まいの方は、それぞれ20日と22日に是非セミナーへ!


◆というわけで、掲題のこの本、改めて(笑)ご紹介します。

著者はゲーム作家として、過去においてあの(汗)「シーマン」を生み出された方です。

その発想の秘密とは・・・?


【読書マインドマップ】

2db10f5c.jpg

















【読後の感想などなど】

基本的にマインドマップに内容は書いたつもりなので、内容説明するのは避けたいのですが、前々回の「ザ・サーチ」のやっつけ書評(笑)が好評だったので、ちょこっとだけ書きます(笑)。


●シーマンに隠された秘密

■シーマンを売り出す際に、決して「ゲーム」と言わずに「ペット」という「メタファー」を使うことにより、本来必要であるべき「説明」を省略することに成功したそうです。

これはブランドの考え方にも近いというか、「3Dの技術によるリアルな育成環境で〜・・・、音声認識技術が〜・・・、未知なる生物と対話〜・・・」などというより、一言「言葉を話す魚」で説明が済んでしまうわけですから、確かにそうですね(笑)。

恐るべきメタファーの力(汗)!


■もうひとつ、その「音声認識技術」について。

試作品の段階で、都内の水族館でイベントを行い、シーマンを試してみてもらったところ、来館者の声が小さかったり、想定していない言葉が多く、「今なんて言った?」と何度も聞き返すシーマンの評価は、散々だったそうです。

そこで斎藤さんが取った手段がスゴイ(汗)。

なんと「音声認識できないのをユーザーのせいにした」そうなんです。

つまり、認識できない言葉が続くとシーマンの方が逆切れして、水槽の奥に去って行ってしまう仕様にしたとか(笑)。

すると、今度はユーザーの方がわかりやすい言葉をゆっくり話すようになり、見事会話が成立していったという(汗)。

恐るべき発想の転換(汗)!

(後日、IBMの音声認識マーケティング担当チームが見学した際に「学習処理」をしていない点が、どうしても腑に落ちなかったそうです(笑)。
そりゃ、そうですよね(笑)。普通していると思いますよ、コレ(笑)。)


●「場」の持つ力

■リクルートにいらっしゃったこともある著者は、当時、雑誌「住宅情報」「雑誌という名を装ったひとつの発明品」と、思っていたそうです。

つまりコンテンツではなくシステムである、と。

というのも

★それまで個別取引であった不動産を、業者が扱いやすい項目(「沿線」「間取り」「築年数」等)で整理することによって、「住宅情報」というフォーマット自体が価値を持つようになる

さらに

★毎号原稿料を作家に払う代わりに、広告料を徴収して原稿をもらってくるので、驚くほど収益率が高い

おまけに

★何回でも同じことを繰り返せる

というわけで、コレがまさしく情報を集めた「場」のもつ力なわけですね(汗)。


■同じように、予備校(の偏差値)、さらには「オークション」「掲示板」「出会い系」等々もみな一種の「場」です。

どれもコンテンツ自体は利用者自身であるのが共通です。

・・・最近、「場」について、私の周りでも皆さん言及されてるような(汗)。



◆ほかにも色々ビジネスを考える上で面白いお話が一杯です。

今回はわかりやすい(笑)話を列挙しましたが、もっと概念的・抽象的に面白いお話とか、発想が広がるお話とか・・・。

「私という人間を知る人」が読めば、何故こんな薄い(笑)本が(私にとって)高評価なのか、わかっていただけるかと思います。

いえ、私が一方的に買いかぶっている可能性もありますかね(汗)。

・・・んなーこた、無い(断言)!


◆ちなみにこの本、元ネタはリクルートの社員研修の教材としてまとめられたことがあるそうです。

これがどういう意味を持つかについては、特に述べませんが。


◆ちなみに、社員研修というよりは、タイプ的には年末の鮒谷さんの放談会チックだったと私個人は思っております(爆)。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「アイデア・発想・創造」へ

この記事のカテゴリー:「マインドマップビジネス書評」へ

このブログのトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのトラックバック
               
ハンバーガーを待つ3分間の値段―ゲームクリエーターの発想術斎藤 由多加 Amazonで詳しく見る by G-Tools ジャンル:思考法・発想法 対象:ちょっと人とは違う視点を持ちたい人 結論:ちょっと立ち止まって、今の気持ちを分析してみましょう。なぜ、その気持ちになった....
ハンバーガーを待つ3分間の値段―ゲームクリエーターの発想術(斎藤 由多加/幻冬舎)【ネット起業家!30歳で起業を目指すブログ】at 2006年02月01日 00:25
               
3分でわかるラテラル・シンキングの基本日本実業出版社発売日:2008-11-26amazon.co.jpで詳細をみる (Amazy) 【はじめに】◆昨日ご紹介した勝間さんの「起きていることはすべて正しい」をお読みの方ならご存知だと思いますが、この本の197ページから、ラテラルシンキング....
20秒で理解するラテラルシンキング 【マインドマップ的読書感想文】at 2008年11月30日 09:35
                               
この記事へのコメント
               
smooth さん、こんばんは。

コメントありがとうございました。

私のTBの基準は、「雰囲気」です。(苦笑)

答えになっていなくてすみません。

でも、ブログの雰囲気って重要視している人は多いと思うんですが。。。

それから、

「場の持つ力」

っていう項目は、ジェームス・スキナー氏のいう

「レシピ」

っていう捉え方で良いんでしょうか・・・。


少し知ったかぶりで、コメントしてみました。
たまたま、セミナーCDを聞いていたもので。

また、よろしくお願いします。

ちなみに、応援の「ぽちっ」もしました。(笑)
Posted by sab at 2006年01月18日 21:07
               
シーマンの発想の転換の話はすばらしいですよね。

ちょっとした転換で、
大きく変化を遂げることって、
それまでの過程がスムーズにいってるからこそでしょうね。ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年01月18日 21:27
               
smoothさん、こんばんは

堀内さんのセミナーご紹介ありがとうございました。

東京会場申し込みました。先着順でしたがOKでした。(アンケート欄に「smoothさんのブログを見て申し込みました」と書きました。)

堀内さんとお会いするのは初めてですが、今から楽しみです。

ありがとうございました。
Posted by ten at 2006年01月18日 23:26
               
smoothさん、こんばんは。

昨日帰ってきて、びっくりしました。
ちょうど、この本を買ったばかりだったんですよ!
なので、とてもびっくりしました。

まだちゃんと読んでないですけどsmoothさんが
高評価にされてるのが解る気がします!
Posted by LifeTrackBack at 2006年01月18日 23:28
               
シーマンが出た時はびっくりしました。

けっこう当時人気がありましたよね。
あの無愛想さがよかった。

今日私も慌てて、堀内先生のを
紹介しました。うっかりしてました。
Posted by 栗原敏彰 at 2006年01月19日 01:14
               
smoothさん、こんにちは!

面白そうな本ですね、本屋では二度ほど手に取ったんですが、珍しく購入しませんでした。最近、興味の方向性がズレてきているかもしれません(汗)。
私の愛車、音声認識がツイテイマス(自慢)、でも最初は物珍しくて、喜んでましたが、学習機能かけても、認識めちゃくちゃ悪いので、頭来て使ってません。
「はぁ?」とか、かけあい漫才っぽく、やってくれると、一人の運転も楽しくなるかもしれません!
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年01月19日 10:44
               
こんにちは。

「場」は大切な要素だと思います。

とくに、地域コミュニティがなくなっているというのが、大きな背景として感じます。
Posted by こばやし at 2006年01月19日 11:36
               
速買い決定です!おもしろそうですね!
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年01月20日 08:42
               
smoothさん

こんばんは

あいかわらずマインドマップが凄いですね。^^
本を読んだ気になってしまいました。

この著者の逆転の発想というか発想力に感服しました。

とても勉強になりました。
ありがとうございます。
Posted by てつ at 2006年01月20日 20:08