2005年02月18日
「図解 裏帳簿のススメ」岡本吏郎(著)
「図解 裏帳簿のススメ―あなたの会社にお金が残る」岡本吏郎(著)
【目次】
【はじめに】
なんやかんや言っても、岡本サンの本は、ほとんど買ってたりします(笑)。
この本もオリジナルというかこっちの本も持ってたりします。
あなたの会社にお金が残る 裏帳簿のススメ
ただ、一応「同業者」と言う事もあって、なかなかレビュー
しずらいのも事実・・・(汗)。
特に税金関係の話になると、「税理士」として読むのか
「一人の読者」として読むのか難しいんですよね。
ちなみにこの本、岡本さんは、冒頭の「はじめに」しか
書いてないそうです。
そんな事言っちゃっていいんでしょうか(笑)?
帰りの電車の中で読みきってしまいましたが、
なかなかに奥深いですよ!
【目次】
1 これが、会社にお金が残らないカラクリだ(あなたは、ビジネスのルールを知っているか
ルールと一緒に「点数の数え方」を頭に叩き込め
「会社にお金を残す」これが会社経営のゴールなのだ ほか)
2 この数字を押さえれば、裏金を残せる!(会計を軽視するな。数字を知らないとお金が逃げていく
設立後2年目以降が苦しくなる仕組み
税率が100%を超えてしまう仕組み ほか)
3 お金を大きく育てる「裏帳簿」活用術(「損益計算書」は会社が1年で得た利益を計算する
「貸借対照表」は会社の期末時点での財政状態を示す
「裏帳簿」をつくる流れを押さえよう ほか)
【はじめに】
なんやかんや言っても、岡本サンの本は、ほとんど買ってたりします(笑)。
この本もオリジナルというかこっちの本も持ってたりします。
あなたの会社にお金が残る 裏帳簿のススメ
ただ、一応「同業者」と言う事もあって、なかなかレビュー
しずらいのも事実・・・(汗)。
特に税金関係の話になると、「税理士」として読むのか
「一人の読者」として読むのか難しいんですよね。
ちなみにこの本、岡本さんは、冒頭の「はじめに」しか
書いてないそうです。
そんな事言っちゃっていいんでしょうか(笑)?
帰りの電車の中で読みきってしまいましたが、
なかなかに奥深いですよ!
【チェックポイント】
◆会計士や税理士が作る決算書は税金計算のための決算書であって、
その利益は税務署が税金を多く取るためのものである。
(EX:長すぎる税法上の耐用年数、認められない貸倒れ等)
☆故に、中小企業は「裏帳簿」(本当の利益がわかる帳簿)を作って、
内部留保を高めなければならない。
◆会計事務所等で作った決算書はどんどん修正して、
「本当に使える決算書」を作るべし
〜修正対象〜
○減価償却資産の償却不足部分
○一括償却資産 ⇒ 資産から除外する
○不良在庫
○不良債権
◆中小企業においては、役員の税金・社会保険料は、会社負担分と
分ける必要はない
☆故に「裏帳簿」の利益にいったん会社負担社会保険料を足して、
その後で「会社+役員」の税金と社会保険料を差し引いて、
「本当の利益」を算出する
◆裏帳簿によって、その会社ごとに適正な「役員報酬」を決定し、
その役員報酬から手取りの家計費を除いたものが「裏預金」
☆これを「当期利益」と「戦略予備費」にわけ、「戦略予備費」
については、「役員借入金」を相手勘定にして、「表」の費用にする
【読後の感想】
◆やはり書きずらかったですね(笑)。
読まれた皆さんが理解できるのか、かなり不安です(無責任)。
記憶が定かではないんですが、オリジナルに書かれてない話が
ぼこぼこ出てきてて、この辺が「図解」シリーズの特徴かな、と(笑)。
◆岡本さんの主張は「決算書はあくまで実態に基づいて作るべき」
というものであって、その手直し(税法との乖離部分との再調整)を
「法人税の申告書で行なう」事を推奨されてらっしゃいます。
ただ、わかった上で岡本さんもおっしゃってるのですが、
大手では、独自の耐用年数を用いて決算を行なってる会社
(トヨタはそうだったような?)は当然ありますし、
不良債権を、監査法人の指摘によって貸倒処理している
ケースは多いです。
これらは税法では認められてませんが、会社の決算では費用に落として
(損金処理といいます)、それに基づいて決算書を作って、
株主総会で報告しているわけです。
ただし中小企業でそこまでやってるところは少なく、結果的に、
「正しい利益が見えず」「会社経営が行き詰る(特に資金繰り)」
のを懸念されてるワケですね。
◆まぁ、誤解を招かない事を祈りますが、ぶっちゃけ、
「どういう経理処理をしても納付税額は同じ」
(これだけでは節税にはならない)
なんですけどね(笑)。
ですから岡本さんがおっしゃりたいのは
「税法上正しい決算書が黒字だからと言って、安心するな」
って事です。
◆あと、ちょっと気になったのが、貸借対照表や損益計算書の
詳しい説明はあるのに、「法人税の申告書で行なう手直し」を
「法人税申告書別表で加算する」って表現してるんですが、
その説明が無いのはいかがなものかと(汗)。
これは岡本さんじゃなくて、編集さんの問題ですけどネ・・・。
◆オリジナルをお持ちじゃなければ、一読されるのも
いいかと思います。
特にこういう経理本については、図が多いほうが、
わかりやすいと思いますので。
ご声援ありがとうございました!
この記事のカテゴリー:「経理・税務全般」へ
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◆会計士や税理士が作る決算書は税金計算のための決算書であって、
その利益は税務署が税金を多く取るためのものである。
(EX:長すぎる税法上の耐用年数、認められない貸倒れ等)
☆故に、中小企業は「裏帳簿」(本当の利益がわかる帳簿)を作って、
内部留保を高めなければならない。
◆会計事務所等で作った決算書はどんどん修正して、
「本当に使える決算書」を作るべし
〜修正対象〜
○減価償却資産の償却不足部分
○一括償却資産 ⇒ 資産から除外する
○不良在庫
○不良債権
◆中小企業においては、役員の税金・社会保険料は、会社負担分と
分ける必要はない
☆故に「裏帳簿」の利益にいったん会社負担社会保険料を足して、
その後で「会社+役員」の税金と社会保険料を差し引いて、
「本当の利益」を算出する
◆裏帳簿によって、その会社ごとに適正な「役員報酬」を決定し、
その役員報酬から手取りの家計費を除いたものが「裏預金」
☆これを「当期利益」と「戦略予備費」にわけ、「戦略予備費」
については、「役員借入金」を相手勘定にして、「表」の費用にする
【読後の感想】
◆やはり書きずらかったですね(笑)。
読まれた皆さんが理解できるのか、かなり不安です(無責任)。
記憶が定かではないんですが、オリジナルに書かれてない話が
ぼこぼこ出てきてて、この辺が「図解」シリーズの特徴かな、と(笑)。
◆岡本さんの主張は「決算書はあくまで実態に基づいて作るべき」
というものであって、その手直し(税法との乖離部分との再調整)を
「法人税の申告書で行なう」事を推奨されてらっしゃいます。
ただ、わかった上で岡本さんもおっしゃってるのですが、
大手では、独自の耐用年数を用いて決算を行なってる会社
(トヨタはそうだったような?)は当然ありますし、
不良債権を、監査法人の指摘によって貸倒処理している
ケースは多いです。
これらは税法では認められてませんが、会社の決算では費用に落として
(損金処理といいます)、それに基づいて決算書を作って、
株主総会で報告しているわけです。
ただし中小企業でそこまでやってるところは少なく、結果的に、
「正しい利益が見えず」「会社経営が行き詰る(特に資金繰り)」
のを懸念されてるワケですね。
◆まぁ、誤解を招かない事を祈りますが、ぶっちゃけ、
「どういう経理処理をしても納付税額は同じ」
(これだけでは節税にはならない)
なんですけどね(笑)。
ですから岡本さんがおっしゃりたいのは
「税法上正しい決算書が黒字だからと言って、安心するな」
って事です。
◆あと、ちょっと気になったのが、貸借対照表や損益計算書の
詳しい説明はあるのに、「法人税の申告書で行なう手直し」を
「法人税申告書別表で加算する」って表現してるんですが、
その説明が無いのはいかがなものかと(汗)。
これは岡本さんじゃなくて、編集さんの問題ですけどネ・・・。
◆オリジナルをお持ちじゃなければ、一読されるのも
いいかと思います。
特にこういう経理本については、図が多いほうが、
わかりやすいと思いますので。
ご声援ありがとうございました!
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この記事へのコメント
こんにちは。
オリジナルは私も読みました。
これは読んでません。
しかし、
図解「ユダヤ人大富豪の教え」は、持っていたりします。
なぜか、買ってしまうんですよね!
商売上手、というしか無いですね。
前向きに考えると、それだけ好きということですか?
オリジナルは私も読みました。
これは読んでません。
しかし、
図解「ユダヤ人大富豪の教え」は、持っていたりします。
なぜか、買ってしまうんですよね!
商売上手、というしか無いですね。
前向きに考えると、それだけ好きということですか?
Posted by ニタ at 2005年02月18日 19:36
>>ニタさん
オリジナルあるんでしたら、そちらで宜しいんじゃないでしょうか。
図解のほうの「ユダヤ人大富豪」もわかりやすそうでいいですね。
本田さんの違う本も早く読みたいです・・・。
オリジナルあるんでしたら、そちらで宜しいんじゃないでしょうか。
図解のほうの「ユダヤ人大富豪」もわかりやすそうでいいですね。
本田さんの違う本も早く読みたいです・・・。
Posted by smooth foxxx at 2005年02月18日 21:58
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